ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO人物考察:五代目火影・綱手の「賭け、のち懸け」

   この前、自来也大蛇丸についてちょっと書いたけど、忘れちゃいけないもう一人の「三忍」・・今回は「綱手」について少々。

  彼女もまたカッコいい大人の一人であり、奈良シカク(シカマルの親父)に言わせれば「この世で一番強く美しい女」・・・

 

 

まずは基本データをおさらいしておくと、 

《五代目火影・綱手 8月2日生まれ、しし座。 物語ラストでは御年55歳で血液型B型、性格は短気。 賭け事が好きな医療忍術のスペシャリスト》

代表的な術は・忍法創造再生百豪の術(額にためたチャクラを放出し体を治癒)そして
・蛞蝓網療治夥(もうりょうじか:蛞蝓大分裂を使って多くの人々を治療する)など

(公式データブック「陣の書」「者の書」より)

 

・・・そして言わずもがな「初代火影・柱間の孫」。 木ノ葉では最高の血統ですね。

 

 柱間譲りの圧倒的な回復力を持つものの、柱間ほどのチャクラ量を持たない綱手は、額の印にチャクラをため続け、ついでに「若さと美貌」を保つことも出来てしまう(これは羨ましいなぁ)。 

 でも、印を開放してチャクラを使い果たせば「シワシワになっちゃう」のが難点なんですよね。 それでも「描かれるのはいつも首から下」のみで、読者は綱手のシワシワ顔は見たことが無いのです。    そこは作者による優しい配慮、あるいは忖度・・なのかな? 

 もっとも、ナルトは二度ほど「その御姿」を目撃しておりますが、二度目の時(ペイン天道から里を守った時)には、ナルトが心配そうに《バァちゃん・・》と呟くのが、やたらとリアルに感じられました(ナルトはいつも容赦なく「綱手のバァちゃん」と呼んでいるのだけど)。  ・・・それはさておき。

 

 綱手ほど「本人登場」まで じらされた人物は少ないかもしれません(マダラも本人登場までじらされたけど)。 自来也と同じ「三忍」であるとか、「美人」だとか、あのご意見番が「あの子なら火影の器」と即太鼓判を押すほどの人物で・・・  なのに、自来也と同じ歳の「ババァ」だとか・・いろんな情報が錯綜した。

 

 で、まずは「後ろ姿」だけ、自来也の語りと共に登場した・・《オレと同じ三忍の 病払いの蛞蝓使い・・・ 》 《背中に“賭”を背負った綱手姫》と。

 

高まる期待・・・ 

 

そして、いよいよ顔出しでの初登場時には・・

 

《この人ぁ・・・あの異名を持つ・・》

《伝説の・・・》

 

《カモだ!!》

 

え??  か・・カモ??

 

つまり、いつも大金賭けては負けっぱなし。 なのに、懲りない。 どうしようもないギャンブル依存症だったのだ;

 

 付き人のシズネはさぞかし苦労しただろうと思うけど、綱手のこの「賭け事好き」という厄介な趣味は、「柱間爺さんに教えてもらった」ものだったと後に判明します(65巻にて)。 しかし、綱手が爺さんから受け継いだのは「ただのギャンブル好き」だけじゃなくて、「賭ける」肝っ玉も・・ だった。

 

 だけど、最愛の弟・縄樹と恋人のダンを失ってからは、綱手の「賭け」はただの現実逃避になっていく。 そこから綱手を救ったのがナルトで、綱手「もう一度だけ・・アンタに賭けてみたくなった・・」そして「ここからは私も・・・命を懸ける!!」と立ち上がる(169話)。

  これはいわゆる「三竦みの闘い」(17~19巻)あたりの話ですが、この辺を読み返すととにかく面白い!  三忍達の当時の想いも今になれば分かる気がするし、この頃のナルトは「ひたすら真っ直ぐ」なんです。 たぶん、全巻通じてナルトが一番精神的に充実してキラキラ純粋に前を向いてた頃じゃないかと思える(挫折前でもある)・・・ 

 いい年齢した大人ほど「この頃のナルト」の言動に心揺さぶられます。失ったものをいっぱい持ってるから・・  だから、綱手がナルトに心を動かされた気持ちが、よく分かる。

 

《次世代に賭け》そして《自分はそれを守るために命を懸ける》。   そうして綱手は「火影になる」決意をしたんですね。 

  で、彼女は「有言実行」の人でもありました。

 

 のちに、ナルトの処遇を巡ってご意見番と対立した時、綱手は「ナルトを信じる」発言をして、ご意見番に「安い物言いだな それでも火影か」と言われてしまうのですが、

「もし木ノ葉隠れが・・火の国がそのせいで危機になったのなら・・」

「この私が命懸けで守ってみせるさ 五代目火影としてな」と言ってのけるのです。 カッコいい言葉ですなぁ。

  さらにもう1度、今度はご意見番が「ナルトをこのまま妙木山においておけ」と言った時には、

「アンタらこそ何様だ! いつまでもあいつを子供あつかいしやがって!!」
「木ノ葉の火の意志は受けつがれ!そして育っている! ナルトは今自来也を超えようとしている!!」
「あいつはもう木ノ葉が隠し持つ戦争抑止の道具じゃない! 木ノ葉を守る一人の忍うずまきナルトだ!」

と言い、さらに・・・

 

自来也・・そして猿飛先生や砂のチヨ様にあってアンタ達に無いもの・・それが何だか分かるか!?」


「信じる力だ!!」


「私の祖父初代火影がアンタ達を信じ木ノ葉を託したように! 今度はアンタ達が子供達を信じ託す番だ!!」

と凄むのだ(421話より) 

いやぁかっこいい。 迫力ありますなぁ・・

 

だけど、言葉よりカッコいいのは「有言実行」なところ。 ナルトを信じ、ナルトに託し・・そして里が危機に陥った時に、綱手はペイン天道の巨大な「神羅天征」から里の人々を守り抜くのです。 《命を懸けて》・・・

 

 ま、この時は綱手ももう駄目かと思ったのですが、持ち前の生命力で復活し、大食いでチャクラ回復するという・・これまた「さすが」と思える逞しさを見せてくれました。

 

 里の子供達を信じ、いざとなれば大人である自分が命懸けで守りぬく。 これぞカッコいい大人というべきでしょうか・・ その姿はまさに《里の母》にふさわしいものでした。

 

そして「母」といえば・・

 

 綱手は、ご存知のようにNARUTO巨乳キャラの代表格でもあります(あとはヒナタ、サムイあたりかなぁ) 自来也の推測によれば、そのサイズは約106センチ・・ 


  ただし綱手の場合、エロさよりも何となく「母性」を感じてしまうのです。 ヒナタにしてもですが、NARUTOの巨乳キャラは「母性が強そうな」タイプとでもいいましょうか。 女性的な魅力以上に「包容力があって、甘えられるような優しさ頼もしさがある」タイプのような気がします。 NARUTOにおいて「乳は母」であるというか・・・綱手の包み込んでくれるような「大いなる母」的なところも、彼女の魅力の1つだと思います。

 

 もっとも、綱手のような《子供を信じ、いざとなれば大人が守ってやる》愛情のカタチってのは、ミナトに言わせれば「父親的」なのかもしれません(664話「父親だから」のミナトとクシナのやり取りによると)。 

  でも、綱手においてはその愛情のカタチも「母親的」な感じもします。 綱手は里の「母であり父でもある」のかな・・?(母であり乳でもある・・かな)

 

 物語終盤、無限月読の中で綱手が見ていた「夢」は・・・《火影になったダンと一緒で、側には自来也大蛇丸、そして弟・縄樹が居る 穏やかな日常》でした。 夢の中でダンに寄り添う綱手は「女性らしい」優しい雰囲気だった・・   それでも自来也《コラァ自来也!》と叱りつけるド迫力は相変わらずだったけど。 

 女性らしい包容力と男性に負けない強さ・・まさに《この世で一番強くて美しい女性》、それが綱手

 

 しかし、綱手の人生は穏やかで幸せとは言い難いものでした。  大切な人を続けて失い、やっと立ち直って火影になれば、頼りにしていた自来也にも先立たれて・・ 訃報を受けた時、火影として毅然と対処した姿は立派だったけど、一人になった時に廊下で歯を食いしばって「バカヤロー・・」と涙を流していましたっけ・・    この時も、綱手の表情は「口元から下」だけで描かれ、泣いてる顔は隠されていました。 これも、作者の優しい配慮かな・・? 

 

 そして最後に・・・綱手は、戦争で思いがけず「穢土転生の術が解かれたダン」と束の間の再会を果たします。 これも「今まで一人で頑張りすぎた」綱手に対しての、優しいプレゼントだったような気がします。

 

  《三忍の 病払いの蛞蝓使い・・・ 》

 

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《背中に“賭”を背負った綱手姫》

 

 その背中の“賭”は、一か八かの賭けから・・  やがて「子供たちを信じ託す“賭”」になり・・   さらに「命を“懸”ける」になっていったのです。

 

 「賭け」・・のち「懸け」へと。

 

 

 

 

 ☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

NARUTO人物考察:五代目火影・綱手の「賭け、のちに懸け」

・・ナルト好きブログ! 2019/09/30)

 

 

  

☆気になってるのは「綱手の親」。つまり柱間と妻ミトの子供という事になると思いますが、原作には一切出てこないんですよねぇ; 柱間遺伝子とうずまき一族ミトの遺伝子を持つ綱手の親って、相当な生命力の持ち主だったと思うのに・・( しかも、母親ミトは九尾の人柱力) どんな人だったのかな。

 

☆柱間とマダラの二人の「かけ違い」について、書いた事があるのですが(連載当時の感想で)、 マダラは夢を神に願「掛け」して、柱間は自分たちの力でと「賭け」ていた。  同じ夢だったけど、二人の考えていた方法は違ってた・・という話です、参考までに↓↓

 

konohanogenin.hatenablog.com