ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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長十郎と水月・霧隠れの里の新世代 (NARUTO登場人物雑考)

長十郎と水月(霧隠れの里の新世代)


ナルトの世界、木ノ葉だけじゃなくてどの里でも 世代間の考え方にはかなりギャップがありますね。

たとえば木ノ葉では、戦争の時代育ちと、戦後育ちの世代の間。
カカシとナルトの間には、受けた教育や師弟関係のありかたに大きな違いを感じます。
イタチはちょうど過渡期かな?

最近登場したキャラではクロツチ、長十郎あたりが戦後育ち世代。
戦後育ち世代は過去の因縁にも囚われないけど、でも過去の威光も通用しない。
だから、クロツチにかかれば土影も「ジジイ」だし、ナルトにとって綱手は「バアちゃん」だったり。 我愛羅も態度は立派なんだけど、敬語はまるでだめ・・w
いきなり五影を前に「オレから話す 聞け」だし。。。
歯に衣着せないところが我愛羅のいいところといえばいいところなんだけど。

そんな新世代の中、きちんと敬語を使っているのが、霧隠れの長十郎君!
これは彼が「忍刀七人衆」の先輩に厳しくしつけられているからかな??
七人衆のイメージって、個性派、実力者揃いで上下関係が厳しそう・・。
かっこいいけどちょっとコワイイメージもある。

霧隠れで「七人衆」といったら老若男女問わず「かっこいぃー!」と思う、憧れの的なんだろうと思います。アカデミー生に聞いた将来なりたい職業NO.1なんじゃないかな?

たとえ抜け忍になった鬼鮫・再不斬でも、今でも「刀と共にある限り」は「公認七人衆」の一人なんだと思います。
いくら水影様が「あの人は裏切り者ですから七人衆をクビにします!」と叫んだところで、忍刀を持っている以上は「七人衆」。刀を持っているかぎり、その名誉も変わらないのかな。

青や水影様が、サスケと聞いて「白と再不斬をやったやつ」という反応をしたし、長十郎もサスケを見て「この人・・再不斬さんをやった人・・」と一瞬ビビっていました。
今でも「七人衆の一人、再不斬」は伝説的存在なんですね。長十郎も「再不斬さん」とさん付けして呼んでいるし、犯罪者扱いじゃないです。

霧の忍刀は代々受け継がれていく・・・というけど ようするに実力で刀を奪い取っていったわけですよね。(少なくとも血霧時代は)。
七人衆の先輩には血霧時代からのツワモノもいると思うので、和気藹々の明るく楽しい集団ってことはなさそうw・・・

長十郎君のあのちょっとおどおどした性格は、こわ~い七人衆先輩方に気を遣っているからなのかな(本人の性格も勿論ありですけど)

あの長十郎くんが先輩からヒラメカレイを力ずくで奪い取って、七人衆の座についたとはとても思えませんw
実力を認められて職を与えられたのだと思います、それも水影様から直々ご指名があったんじゃないか?と考えてます。
でも周囲のお年寄りたちは「長十郎はまだまだだ!若いし頼りないしダメだ」と反対したんじゃないかな・・・青も 長十郎のことが頼りなく見えてしかたないみたいだし。

でも、まだまだ霧隠れの里には旧血霧時代の勢力も残っていると思うのです。
それを押さえ込むためにも、水影様には「まだ何色にも染まっていない」長十郎君のような純粋な少年が必要なのだ!

たとえば 青みたいな経験・実力に優れたブレーンは必要だけど、なにかにつけて「我々の時代にはー」とか言い出すのがちょっとウざいw
長十郎のような素直なかわいい子と接する時が、水影様にとって最も癒される時間なのかもしれないです。だから水影様、長十郎に甘い。

長十郎くんが水影様に対して 絶対の信頼と忠誠心をもっているのも 周囲の反対を押し切って彼を七人衆に抜擢してくれたから・・・かな?

そんな長十郎くんは、小さい時には目立たない子供だったと思います。
お勉強は出来そうだけど、消極的だし。 戦争ごっこよりは読書や家でゲームをやっているほうが好き、って顔してます(偏見かな)
長十郎がおうちでゲームしてる時(勝手な想像)、同じくらいの年齢の水月は手足をぶった切って遊んでいたりしたわけです・・ん~全然違うタイプw
あの2人は一緒に遊んではいなかっただろうな・・

イメージ 1

    (水月くん、そんな遊びやめようよ・・・)

2人とも七人衆に憧れてはいただろうけど、タイプが違いすぎてお互いライバルと思うことすらなかったかもしれないです。

おとなしくて控えめな長十郎、かつての血霧時代では あのままじゃあ、たぶん生き残れなかったでしょうね。反対に水月だったら血霧時代ならすぐに出世したんじゃないかな? 
血霧時代が続いていたら、ヒラメカレイを手にしていたのは水月のほうだったのかもしれない。

水月がいつ里を抜けたかは記述が無いですが、いちおう霧隠れの忍として任務経験もそこそこあるので、12~3歳くらいまでは里にいたんじゃないかと思います。
水月には優秀なお兄さん「鬼灯満月」がいました。鬼鮫もよく満月の事を知っていましたので、満月は七人衆だったのかあるいは七人衆に近い存在だったのか・・
そんなお兄さんの影響で、水月も小さい時から七人衆を意識していたんだと思います。

水月が小さい時・・つまり九尾事件からまだ数年後くらいの時期は、まだ血霧時代の影響が濃かった時代だったと思います。やっと血霧時代が終わったくらいの頃、かな?
だから水月が「相手の手足をぶった切ってから頭に止めを刺す」なんて酷いことをしていても「鬼人再不斬の再来」「神童だ!」なんて賞賛?されていたし、水月もそう呼ばれることで得意になっていたんだと思います。

水月が神童といわれていた頃(今から10年前、6歳の頃)、ギリギリまだ再不斬も里にいた頃かな?と思うんですが・・だから、憧れの再不斬の再来なんていわれることは、水月にとって名誉なことだったんじゃないでしょうか。
でもその直後、七人衆の中でも(おそらく)最強の鬼鮫が里を抜け・・続いて再不斬がクーデターを起こすも失敗して里を抜けてしまった。
血霧時代を代表するような忍達がいなくなり、これをきっかけに霧隠れでは改革が一気にすすんだんじゃないか?と思います。

神童水月は、その後も実力で任務実績を挙げていってますが(Sランクも4回経験)、もはや彼のやりかた(残虐な殺害方法)は霧隠れでは「過去のやり方」になっていったのではないかな? 水月は、才能があっても新しい霧隠れには合わなくなっちゃった。

長十郎が七人衆に抜擢されたのと、水月が里抜けしたとではどっちが先か?わかりませんが・・
長十郎が七人衆になったことを もし水月が知っていたら、悔しかったでしょうね~。「なんでボクじゃなくてあんなやつが!」って思ったかもしれない。
昔とはずいぶん変わっちゃった「七人衆」。力ずくで刀を奪ってその座を奪うシステムではなくなったのかもしれない。そうなると、力で刀を奪って七人衆になろうとしていた水月には不利。

それで水月の目的は七人衆になることより、七人衆から刀を奪って独り占めすることに変わっていったのではないかな。それが自分の存在の証であり、まわりから認めてもらう方法だと思ったのかもしれません。

鬼鮫に会ってすぐに挑戦したり 話し合いの途中で鬼鮫に奇襲を仕掛けたりしては香燐やトビに諌められていましたが、あれは血霧時代の霧隠れ方式のやり方としては当たり前?なのかもしれません。
水月が刀を集めようと考えたのは「自分の存在を認めさせるため」でした。
でも今の水月には サスケや仲間に認められることが大切なんだと思います。
サスケに自分が必要とされている(認められている)=サスケが自分を認めてくれている。それが、水月には嬉しいんじゃないかな?

幼い時には残酷なことをしてきた水月ですが、本当の水月は血霧時代の忍とは考え方も違う。血霧時代の感情を殺して戦闘マシーンとなっていた忍と違い、水月は感情も豊かだし、ポジティブです。

サスケが会談場の柱を壊し、水月と重吾を見捨て香燐だけを連れて行ったのに、水月にはサスケが自分たちを見捨てたという発想は全くありませんでした。。。

「やっぱ先に行ったんだよサスケも香燐も 俺たちも上に行ってみる?」(468話)

少しもサスケを疑ったりしていない。あんな闇に染まったサスケをみても、サスケを信じている。
仲間を思ったり助けようとしたりする水月の姿は、かつての血霧時代の七人衆とはかなり違います。
以前、血霧時代の生き方に憧れていた水月も、今は新しい時代の忍になろうとしているんですね。


一方の長十郎くん。
ヒラメカレイを使えるってことは実力はあるんだろうけど、まだまだな部分もあります。青がこぼすように、精神面はまだ未熟。
ちょっと歩いただけで熱っぽくなったと言ったり、ゼツに絡まれた時はパニックになって自力では解けなかったり(五影一行の中では、長十郎以外はみな自力でゼツを振りほどいていたみたいですし)そのあともしばらく座り込んじゃったままでした。

本来、戦闘を好まない穏やかな性格の長十郎は、大切な人を守りたいと思ったときだけ勇気が生まれ、強くなれるタイプかな。そのへんは白やヒナタと似ています。

「ボクが水影様をお守りしなきゃ・・」

普段は気の弱い普通の少年が、お姫様を守る時勇者になるような・・・長十郎、自分がゲームの主人公になったつもりかな?(NARUTO世界にゲームがあるかどうかは不明ですがw)

かつての七人衆が、感情を封じて同胞すら手にかけてきたのとは違い・・
「大切な人を守るため」戦う長十郎は、新しい時代の七人衆です。

仲間のために戦い、大切な人を守るために戦う二人。
違うスタート点から出発し、違う道を歩んできても・・・目指す忍道は同じ方向を向いているような気がします。
もし・・もしですが・・・将来、水月が霧隠れに帰ることがあったら・・・
長十郎と一緒に新時代の七人衆を担ってくれるような気もします。