ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

自来也とミナトをつなぐ本・ド根性忍伝・・2人が互いに託した「願い」

自来也とミナトをつなぐ本・ド根性忍伝

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11月11日は自来也の誕生日なので、自来也関連の記事を・・と思ったら12日になってしまいました;しかも自来也というより四代目の記事になってしまった・・ま、細かいことは気にしないw

自来也、ミナト、カカシ。
この3人はナルトを囲むゴールデントライアングル(いい意味での)だと思っております。父と、2人の師匠。

この3人をつなぐ話はいろいろあるのですが、その中から自来也が2人に渡した、重要な役目を果たすことになった2冊の本の話を。

まずは・・・

自来也からミナトに託された、ド根性忍伝


自来也の記念すべき最初の本、ド根性忍伝・・・これは売れなかったらしいですねw(本人が語っている)
かの三忍・自来也様の自伝的小説とあれば売れそうなものですが・・時代的に第3次忍界大戦があった頃。平和を諦めない主人公ナルトの姿勢は、戦争中のご時世には合わなかったのか・・な?

戦争が終わった頃、自来也長門たちが死んだという噂を耳にしたようですが・・
最近出た48巻に付け加えられた部分を読んでみると、自来也長門を予言の子と確信していたようです。だから長門の死の知らせは、かなりショックだったのでは?
一方で自慢の愛弟子ミナトが火影に就任したことは、自来也に新たな希望を与えたに違いない。

ただしこの頃、自来也を悩ませる新たな問題が起こっています。四代目火影の座をミナトと争って敗れた、大蛇丸の里抜け。大蛇丸を追って、自来也も里を出る決心をしたのもこの頃です。

そして里を出る時、自来也はミナトに1冊の本を渡していったと思われます。
それが「ド根性忍伝」。

・・・自来也はこの本を ほんとうは「遺言」のつもりでミナトの元に置いていったのではないだろうか??一人で諜報活動をすることは危険を伴いますから。
自分の忍道や、生きた証が詰まったこの本を愛弟子ミナトに渡し・・未来を本と共にミナトに託すつもりだったのかもしれない。
予言の子と信じた長門は亡くなってしまったが(って本当は生きていたけど)忍の世を変えられる人物がいるとしたら、それは四代目火影ミナトしかいないと・・そう信じていたのではないだろうか?

照れ屋の自来也は「売れ残った本だが」と照れくさそうにミナトに渡していったのかな?


ミナトから自来也に託された、ド根性忍伝

そして数ヵ月後、自来也は再びミナトの元を訪れます。

ミナトはこの前渡された「ド根性忍伝」をちゃんと読んでいて(ミナトは真面目w)「この本は素晴らしいです」と感想を述べ自来也を喜ばせますw 孝行息子だなぁ。

ニコニコ笑って無邪気に感想を語るミナト・・こういう可愛い~素直な反応をする子(子じゃないですが)が、自来也は大好きなんですよね。
(逆に、すかしたガキは苦手w)

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「こんど生まれてくる子供も こんな主人公みたいな忍になってくれたらいいなって!」

ん~、この無邪気な笑顔。火影だってのに、まるで子供みたいに屈託が無い。
でもこの時、すでにミナトはある決意をしていたはずなんです。

すでにクシナのお腹も大きいので、時は九尾事件直前。
ミナトは九尾事件が起こる前に、すでに悪い予兆を把握していました。。

屍鬼封尽」・・・術者の命をひきかえに発動する究極の封印術。
ミナトが事前にこんな術を開発していたということは、九尾暴走のような最悪の事態を予想していたと思われるのです。

それにミナトは生前に、三代目火影ヒルゼンに屍鬼封尽についての説明までしています。この術を使うと術者には死神が見えるとヒルゼンに語っているのです。開発過程で「死神がうっすら見えた」のか、あるいは死神が見えると推測できたのかわかりませんが、とにかく三代目と四代目は九尾事件をあらかじめ予想し対策を協議していたと思われます。
しかしその話を自来也にすることはなかった。

ミナトが師・自来也に「悪しき予兆」について秘密にしていた理由は・・
大蛇丸のことで悩み苦しんでいる自来也を見ていたミナトは、これ以上師に心配をかけたくなかったのでは?
そして三代目と四代目・・火影だけが知る里の秘密に関わる問題であったから、という可能性もあります。

四代目から何も聞かされていなかった自来也は、九尾事件を「自然発生した天災」だと暫くのあいだ信じていました。そして、
「実はそうではなかった(自然発生ではなかった)んじゃあないかと最近疑うようになった」(41巻)
と語っています。
「最近疑うようになった」ということは、最近まで九尾事件は自然発生したものだと思っていたということであり 自来也はミナトからは何も聞いていなかったということになります。

さて、里を出ていたと思われる自来也が、ミナトの自宅を訪ねたのはなぜだったのだろう?

何か情報を伝えに来たのなら、自宅訪問というのはちょっと不自然。クシナがいる場を選んだりしなかっただろうなぁ・・
あの日は・・結婚して子供ができたミナトが自来也先生を「自宅に招待」したのではないかな??と思っています。恩師・自来也に感謝の気持を表すために。

まずは子供が生まれるという嬉しい報告をし、「ナルト」という名前を本からもらいたいと承認を得るために招待した・・そんな雰囲気です。

ミナトに子供が生まれるっていうことは、自来也にとって孫が出来るようなものw 
しかも、自分が名付け親になるなんて!自来也はとっても幸せだっただろうな。
しかも売れなかった本を「素晴らしい」とほめられたり、「本当の忍の才能を持つ立派な忍者で あなたほどの忍はいませんからね」なんて言われるし。

この日は敬老の日か??wと思えるほど、自来也孝行の一日。(この時自来也38歳くらいだけどw)

ミナトがこんなにも自来也孝行をしたり、クシナに会わせたり子供の話をしておきたかった本当の理由・・
それは・・迫る「良からぬ予感」のなか、「今のうちに」
自来也に今までの感謝の気持ちを伝えておきたかったのでは。
そして今度生まれてくる子供には「この小説の主人公みたいになってほしい」と自来也に伝えておきたかったのではないでしょうか。。。

笑顔で語るミナトの顔は、子供の誕生が待ち遠しい幸せそ~な父親の顔に見えるのに、心の中では「いったい自分は子供の成長をどこまで見届けられるんだろう?」と思っていたのでしょうか。
自分の命と引き換えに発動する屍鬼封尽を用意していたということは、自らの死を覚悟していたことになる・・

自来也はあのとき、ミナトがそんな事を考えていたとは思いつかなかったかもしれません。・・けして自来也が鈍感なわけではなく、ミナトが自来也に心配をかけまいとして明るく振舞っていたせいで。

自来也のためだけではなくクシナのためでもあったかな? ミナトはクシナにも屍鬼封尽の話なんてしていなかったはずです。出来るわけが無い・・身重の妻に、自分の命と引き換えにする術の話など。。

まわりに心配をかけまいと気を遣って、元気に明るく振舞うところ・・
ナルトにそっくりです。その愛くるしい笑顔に周囲はすっかり騙されてしまうけど、本当は一人で悩みを抱えていたりする・・ミナトとナルト、さすが父と息子・・・似てます。

ド根性忍伝を読みながら こんな子に育ってくれたらなぁ~と願い、本の主人公の名前をつけようと考えていたミナトの気持ちを考えると せつない。

「この主人公、最後まであきらめなかったところが格好よかった」

ミナトは主人公ナルトの姿に希望を見つけたのかな?最後まであきらめない。自分もそうありたいと。
屍鬼封尽で全てを終わらせるのではなく・・チャクラを二分して片方を息子に遺す。そして自分自身のチャクラもナルトの中に封印し、ナルトの中から成長を見守る。これがミナトにとって「あきらめない」選択であり 子供を信じて未来に希望を託す方法だったのではないでしょうか・・。

「成長した息子に会えるのは少し楽しみでもあったから・・」(47巻)

もしかしたら、将来大きくなった息子に会える日が来るかもしれない・・そんな希望も、この時から考えていたのかもしれません。

自来也がミナトに手渡したド根性忍伝・・

本来、自来也は自分の「遺言」のような気持ちでミナトに渡したつもりだったのに・・
数ヵ月後、ミナトから逆に遺言のようにこの本を託される結果となってしまった自来也
しかし、これが自来也とミナトを結び「うずまきナルト物語」へとつながっていくことになり・・・
そしてミナトが希望を諦めない選択をする大きな役割を果たした・・そんな気がします。