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土影・両天秤のオオノキ  (NARUTO登場人物雑考)

土影・両天秤のオオノキ NARUTO49巻 感想ーその2

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49巻のカッコいい男たち・・・で、なんでよりによって土影なんだ?って感じですがw
彼も長く生きているだけあって、人生には深いものがある(はずなんだけど)。

さて、今度は49巻の145~147頁です。雷影がサスケを探しに行ったあと。

雷影が出て行ったあと、鬼の居ぬ間?wとばかりに2人のジイさん達が思わずこぼす本音・・

「話し合いで忍世界が一つになることはない。時間をかけて道徳的にやっていては
何も変わらん いずれ暁に忍世界を潰されてしまうだろう・・
信用があろうがなかろうと・・結果は必要だ」というダンゾウと

「理想を実現するには時間がかかる。焦れば周りが見えず失敗を引き起こす・・
まあ所詮 そんな理想は無理な話じゃぜ」という土影オオノキ。

海千山千のジイサンたちは、どこか悟りきったような現実的な発言をするんですが・・
そこでまだ純粋な我愛羅が汚れない発言をしてジジイどもを黙らせるのです。。

「分かち合うこと 信じること それを止めたら世界に残るのは恐怖だけだ
道徳を考慮しないやり方や 諦めは今のオレには受け入れがたいものになった
・・・アンタ達はいつ己を捨てた?」

このあと、2人とも黙ってしまうんですがwオオノキとダンゾウでは微妙に反応が違います。

土影オオノキは、思い当たることがあったようで、素直に黙っちゃいましたw
「一本取られた」ことを部下のクロツチに指摘されて「うるさいわい」と正直に認めちゃってます。それまで我愛羅のことを若造だと見下していた土影、あっさり若い我愛羅に「負け」を認めちゃったのです。頑固ジジいに見えるけど、案外素直なんですねw


土影オオノキと岩隠れの里

土影はダンゾウよりも年上だろうから80歳くらいかな?
オオノキにつけられた「両天秤」っていう通り名。これは(多分ですが)2つの性質変化を同時に使う血継限界を持っているという意味だと思います。

似たような通り名を持つ重吾(「天秤の重吾」)。彼の場合は、おとなしい時と殺人衝動の時と、どっちか1つに偏っているので「天秤」って名前で呼ばれているんだと思いますが・・オオノキの「両天秤」ってことは、「両方同時に使える」っていう意味なのかなっと思います。

オオノキの使う血継限界は「塵遁」(分子を操る術・・・土遁と、あと何か1つ。。w)
まだコミックスで出ていない部分ですが、オオノキが使った塵遁・「原界剥離の術」は一瞬にして対象を分子レベルで塵にするという実に恐ろしい術!
(しかも、オオノキってふわふわと宙に浮くことが出来る!w)

彼の戦法はかなり強引で かつ狡猾です。カカシ外伝で描かれた第3次忍界大戦。岩隠れの忍は怒涛の如く草隠れの里に侵攻し、そのまま木ノ葉へと迫ってました。
あの戦い、「黄色い閃光」(波風ミナト)がいなかったら・・・岩隠れが圧勝し木ノ葉に攻め入っていたんじゃないかな?

岩隠れの忍ってのは、土の国だけあって土遁使いが揃ってます(岩隠れ出身のデイダラも土遁使い。)
水の国は水遁だし、風の国は風遁だし、雷の国は雷遁だし・・・わかりやすいですよねw でも、木ノ葉って寄せ集め? いろんな一族が集まって出来た里だけあって、全員がバラバラの術を使いますよね。個人戦は得意かも。。。

カカシ外伝の「神無毘橋の戦い」では、岩隠れの忍達がいっせいに「土遁・烈土転掌」を使って大崩落を起こす場面がありました。
岩隠れみたいに土遁使いが揃っていれば「全員で一斉に同じ術を使う」ことが出来ますけど、木ノ葉じゃ無理だなぁ・・・。
司令官の一声で全員が従う岩隠れ式。その頂点に立つオオノキ。
「土影の命令一下、忍たちはどんな死地にも怯むことなく出撃する」(兵の書)。。
土影が絶対的な権力をもって従えていたのも、部下達もまた土影に絶対の信頼を寄せていたからこそ・・なのかな。アツ~い信頼関係。

ベテランのオオノキの作戦は、ベテランらしくちょっと狡猾なところもありますw

第3次忍界大戦も終わりに近づいた頃、砂隠れとの戦争で消耗していた木ノ葉を狙ったオオノキの作戦は・・・
警備が手薄だった草隠れ方面から1千余名の大軍勢で一気に攻め込むという作戦でした。
一世一代の賭けに出たオオノキでしたが、木ノ葉の「ミナト班」たった4名によってオオノキの作戦は失敗してしまうのです。

結局敗戦した岩隠れの里ですが、オオノキは引責して辞任せずにそのままトップの座にい続けるんですよね(普通、こういうことがあるとトップは辞任しますけどw)
オオノキ以上の里長はいないと思わせるほど・・彼は岩隠れの人々から信頼され、愛されていたからなのかな?

皆の書データによると、岩隠れの里は人口は多いけど けして経済的には恵まれていない。それでも軍事力だけは雲隠れと並ぶ最強レベルを誇ってます。

低コストで軍事力を保つには、効率的に安い傭兵・暁で補うしかなかったのかな~とは思います。敗戦国としては「里と人々を守るために」仕方のない選択だったのかもしれないんですけどね。
暁と繋がっていたっていうのは・・岩隠れ出身の抜け忍・デイダラに仕事を依頼していたんじゃないかと思います。。クロツチがデイダラのことを「デイダラ兄」なんて親しそうな呼び方してましたからw

デイダラは里の禁術を犯したために抜け忍になったみたいですが(物質に生命を吹き込む禁術)これも土影との取引があったのかもしれないな~と思ってますw
里としては禁術を犯した忍を置いておくわけにはいかなんだけど・・戦力を上げるためにはデイダらの能力がやっぱり必要・・。
デイダラに里を出るように命じながら、スポンサーとしてデイダラを保護して利用していたのかもしれない?(つまり土影は暁を利用していた・・ということになるけど)

五影会談中も、「デイダラ兄をやったっていうサスケが見たい」と言い出した黒ツチに、「雷影に巻き込まれたら死んでしまう・・手を出すな」と注意している土影は、ジイチャンが孫の心配をしているみたいなかんじがしますw
クロツチは土影の護衛というお仕事中なんだから、持ち場を離れて「観戦」なんてしにいくべきじゃないのですがw
オオノキ爺ちゃん。。孫娘(のような子w)のわがままを許した上、心配までしてやってる優しさもあるんです。部下の命をなんとも思っていないダンゾウとは違います!

我愛羅の発言に「一本取られた」ことを認め、ちゃんと耳を傾けた土影。
自分の部下に対しても、いつもそうなんじゃないのかな?若手の意見でも筋が通っていれば聞き入れ、認めてやる・・話のわかる人なんだと思います、きっと。

今の土影は腰に爆弾を抱えw若い忍から オジイちゃん扱い。
「ワシは両天秤のオオノキとおそれられたんじゃぞ~」ってかんじで息巻いているけれど、「昔」を知らない若い世代から見たら可愛い頑固ジジイ。
鉄の国への道中も、質素に野宿してるしシートを敷いただけのテントでは、あのご老体には堪えるだろうなぁと心配になってしまうほどです。でも若い忍と一緒に楽しそうに雑談している姿は微笑ましい・・w

里を出発した時も、人々が「土影様ー、一発かましてやれ~!」なんて冷やかし交じりのエールを送っていますwほんとにオオノキはみんなから愛され、親しまれているんだなぁ~って思います。

里の人々とは信頼関係を築き上げてきたオオノキですが・・
戦争での苦い体験が「他の里とは話し合いで理解しあえることはない」という諦めへと・・・彼を導いてしまっていたんでしょうか。里を守るためならばと、ちょっとズルイやり方も取ってきた土影。。。
でも我愛羅の言葉に、かつて夢を諦めていなかった頃の自分を思い出したようですね!

おまけですがw
我愛羅の言葉を聞いたとき、ダンゾウも同じように「・・・・・」となっているんですよねw 
(出たw 岸本先生必殺技の「・・・」)

ダンゾウも じつは、我愛羅の言葉に心を動かされたのだと思います。
でも、その後の彼の言動は・・我愛羅の言葉なんて聞こえていなかったような・・無視したかんじでした。

ダンゾウの「忍世界を強引にでも1つにする」という野望。
過去には「世界は理解しあって1つになれる」と夢を抱いていたこともあったのかも??でも過去に何かが起きて、夢をあきらめ、彼は目を閉じてしまったんだろうか・・。

でも、あの時のダンゾウの「・・・・」。
ダンゾウの中にも無意識のうちに・・我愛羅の「アンタたちはいつ己を捨てた?」という言葉が沁み込んでいると思います。
そのうち、ジワジワと・・効いてくるんじゃないかな・・・・?


長々スミマセンでした;

☆いい男?その3はシカマルのこと。。

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