ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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サスケの香燐への「足手まとい」発言について

サスケ「足手まとい」発言について


先週まで、徹底して闇に落ちたか、サスケェ!と思い・・散々なことを言っていた自分です。今週考えを翻したのには、少々訳があります。
感想のほうでは、少し根拠を説明不足だったので少し書き足します。

これは一つの捉え方、こんな読み方するヤツもいるのかという程度でお考えいただければw

話はちょっと遡ります・・

トビからイタチの真実を聞かされたあと。
暁のアジトで「どうやって木ノ葉を潰す?」とトビに聞かれたサスケの答えは、

「殺るのは上層部だけだ・・・それ以外は基本的に対象としない」(404話)

しかしそのあと、トビと2人きりになった時、サスケは本当の計画を話す・・

「オレ一人で木ノ葉の全員を殺りたいからな 鷹の前ではそう言っただけだ」(416話)

最初から・・・本当の復讐劇を始めたら、サスケは一人で計画を行うつもりだったんですよね。この話をした時は八尾戦前・・・
つまり、サスケが「まだ」仲間を大切にして行動していた時です。
己の復讐に鷹を巻き込めないという判断だったと思うのです。

そしてサスケのターニングポイントになった、五影会談の雷影戦。
初めて使う闇チャクラをサスケは未だうまくコントロールしきれていない戦いで、心身とも不安定だったのですが・・しかしサスケはこの戦いが「境界線」となる戦いだと認識していたように感じます。

五影会談に向かう道中でのこと。
「どのタイミングでダンゾウを襲うか?」について、「疲れちゃうから早くすませよう」という水月に、「帰り道で待ち伏せ」と主張する香燐w
2人が言い争って、香燐が「な!サスケ」と同意を求めて話しかけたのに・・・
サスケは何も答えなかった。

鷹はすっかり「4人でダンゾウを倒す」つもりだったわけですが・・
サスケが答えなかったわけは・・サスケはダンゾウとの戦い前に「鷹とは別れよう」とこっそり決意していたからだったのではないだろうか?

ところが会談場に入ると すぐにゼツが裏切り侍がゾロゾロと出てきて、サスケの「一人でやるという計画」はちょっと狂ったようでした;

この時のサスケは「・・・・」。

最近のサスケ、あまり本心を見せなくなって「・・・」が増えました。
イタチ兄さんに似てきちゃったな・・w

あの時のサスケの「・・・・」ですが、
一人で戦うと決めていたのに、ここで見つかったら鷹全員を巻き込んでしまう。
それでサスケは予定を変更せざるを無くなり「・・・」と作戦を考えていたのだと思います(たぶんですが・・w)

で、サスケが取った行動は「一人で侍の前に飛び出していくこと」。

「あ!サスケ! 何で自分から!」(香燐・・460話)。

これ、香燐の「何で自分から!」発言第1回目ですw

でも結局、鷹はサスケを助けに出て行くんですよね。
「お前ら・・・余計なことを」
「せっかく助けに出てきてやったのにさ 何だよその言い草!・・・キミらしいけど」(水月

重吾と水月、危険を顧みずに サスケを助けようして雷影達の前に飛び込んだんですよね。
サスケは「余計なこと」なんて感じの悪い言い方したんですけど、水月にはそれがサスケ流の「ありがとう」という意味だということが わかっていた。

サスケもわかっていたのだと思う・・
烏合の衆だった「鷹」も、今では互いを必要として支えあい、自分の身を挺しても仲間を守る大切な存在になっていることを。

言葉で「ここから先はオレだけで行く」と言っても、おそらく鷹はついてくる。
しかし、ここからの戦いは自分とイタチの戦いであり・・・鷹まで巻き込めないことはわかっていた。復讐は一人で・・・これは当初からサスケが密かに考えていたことですから。

だからサスケは、重吾と水月は意図的に「置いていった」のかな、やっぱり・・

感知系の香燐だけは ダンゾウの元に到達するまで必要だったわけですが・・・それでも戦う前には別れるつもりだったのではないか?と思います。
(以前サクラにしたように殴って気絶でもさせるつもりだったかも?)

ダンゾウ戦に香燐が「参加してしまった」のは、サスケにとっては「予定外の出来事」だったんじゃないだろうか
この戦いに香燐を連れてきたのはサスケじゃなくて、トビでしたから。
「あの女・・連れてきて正解だった・・役に立つ 」(トビ)


戦闘中、サスケが香燐を気にしているところがいくつかあります。

サスケが呪印で動けなくなった時、香燐は無謀にもダンゾウに突っ込み・・・蹴飛ばされました。
ダンゾウ香燐が蹴飛ばされた時、サスケは「・・・・」と言ってるんですが(言ってないけどw)、何を思っていたのだろう?
あれは・・・香燐が蹴られたことを気にしてたんじゃないだろうか。

そのあとにも。
ダンゾウの術を一生懸命に解明した香燐が、

「サスケェ!奴の術が少しだけ分かってきたぞ!聞け!いいか!」なんて大声を張り上げちゃうのです。サスケの役に立ちたいという香燐の気持ちだったのですが・・・
これ、考えたら危ないです。
術の秘密を知られたらマズイと思うダンゾウが、しゃべる前に香燐を攻撃してしまうかもしれない。

それでサスケは「その右腕の10個全てが閉じた時・・」なんて香燐の言葉を遮って、自分から話し出すんです。

「バ、バカ!何で自分から?」と香燐は驚くんですが・・・
これ、五影会談のときと同じパターンです(何で自分から?発言2回目)

サスケが予想外の出来事に対して、「仲間を守るために」咄嗟に行動したパターン。
これも香燐を守ろうとした行動だったのではないだろうか・・・?

香燐がサスケを助けようとするたびに、香燐は危険に晒されていく。
このままじゃ、香燐はいつかサスケを助けるために命を落としてしまうかもしれない。

そう思っていたところに・・ダンゾウが香燐を人質に取った。これはサスケにとって「最悪」の事態だったに違いない。


そしてサスケが香燐に言った言葉は・・・

「香燐・・人質に取られるようじゃ足手まといだ」

何とかサスケの役に立とうと思っていた香燐にとって、この一言は決定的でした。

香燐にとって「サスケに必要とされること」が全てでした。大蛇丸のところから自分を選んでくれたサスケ。そして自分の能力が「サスケの役に立っている」ことが何より嬉しかったに違いない。。
だから、足手まといという言葉は 香燐にとって一番聞きたくなかった言葉のはずです。
もうこれでサスケのことは諦める・・はずです。
サスケもそのために言ったのではないかと思います。

冷たい闇のチャクラで別人のようになったサスケですが、香燐を守ろうとしたかのような行動は、まだ仲間を大切に思う気持ちだけは残されているのでは・・と思いたいです。

おそらく、ダンゾウがサスケの「最初の犠牲者」。(トドメはサスケがさしてはいない・・という仕掛けがありますが)
復讐劇が始まると同時に、サスケは鷹を捨てた。

それは「足手まとい」だからではなく「大切だったから」なのでは・・

それはサスケが「これからは完全に眼を閉じる」という宣言でもあり・・
同時にサスケには「眼を開ければ光が見えている」ということでもある・・
そんな気がしています。

とりあえず、闇に落ちていくサスケに・・少し希望が残っていると信じたい。

香燐が本当にサスケが好きなら・・いつかサスケが持つ優しさにきっと気づいてくれる。
きっとそうであると、信じてみたいです。

とりあえず、1つの考え方ということで。

長駄文、読んでいただいて感謝。