ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

サスケとカカシ・「失われた、最後の1カ月」

サスケとカカシ・「失われた、最後の1カ月」

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「オレは納豆と甘いもんはダメだぜ」・・・

こんな可愛いことをカカシに言っていた、第七班にいた頃のサスケ。
でも、これはサスケが里を抜ける ほんの一ヶ月前のことなんですよね。(大体一ヶ月前)。

サスケが里を抜けるまでの一ヶ月間。
この間に起きた「予想外」の出来事、そして果たせなかった「予定されていた」出来事。
それがカカシとサスケの間に大きな溝を作り、そして今日に至ってしまったのだ。


第140話、あの日、だんご屋とラーメン屋で・・・

三代目の葬儀が終わって間もない頃。
一楽でラーメンを食べていたナルトのもとに、自来也が訪れ旅に誘う。

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「聞いたとおりきてみりゃ本当にラーメンばっかり食っとるようじゃのォ」


そしてサスケはカカシに呼び出され、だんご屋に向かう。

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「カカシ、アンタが先にいるなんて珍しいな・・」
「ま、たまにはな・・・」

サスケが待ち合わせ場所の だんご屋に着いた時、店の中には イタチと鬼鮫がいた。
・・・そしてこのあと、カカシとサスケは2人共 イタチの月読を喰らって約1カ月寝込んでしまうのである。これが「予想外の出来事」。

本当は、カカシとサスケにとって、この先の1ヶ月間は大切な時間になるはずだった。
しかし2人とも月読にやられてしまい「予定されていた出来事」は果たせなくなってしまったのだ・・・

 イタチを恨むわけじゃあないけれど、、


カカシが遅刻しなかった理由

なぜ、あの「だんご屋での待ち合わせ」に、カカシは遅刻をしなかったのか?

サスケにも「アンタが先にいるなんて珍しいな・・」といわれ、通りかかったアスマにも「お前が人を待つのは珍しいな・・・」と言われてちゃっている(やっぱりカカシの遅刻癖は筋金入り・・!)。

カカシが遅刻しなかった理由・・・

それは多分、カカシは前に用事があって 既にだんご屋に来ており・・・そのままだんご屋にいただけではないかと想像します。

で、用事とは・・・カカシは自来也と2人で「今後の打ち合わせ」をしていたんじゃないのかな?(と推測。) 自来也とカカシは、打ち合わせによく だんご屋を使いますから。

自来也とカカシが2人っきりで話しているところって、実はあまり描かれてはいない。
でも中忍試験時に久々に帰郷した自来也は、それ以降 カカシとはしばしば顔をあわせて、相談をしているはずなのだ。

「砂との話し合いも無事終わったそうじゃねーの」と自来也が知っていたり、「九尾事件はマダラが起こしたのではないかと 自来也様は危惧していた」とカカシが知っていたり・・・2人が会って話をしていた「痕跡」がたま~に出てきます。

この頃「ナルトとサスケ」という、とんでもない爆弾2つを同時に抱えていたカカシ。自来也はカカシの負担を心配していたようでした。

中忍試験の時には 約1カ月間、自来也はナルトの修行担当を申し出てくれたし(カカシはムッツリスケベのエビスにナルトの修行を依頼してはいたけど;)。
そのおかげでカカシは安心して、1カ月間ずーーっとサスケに付き添って、千鳥を「特訓」出来たんですよね。そしてこの時も、自来也は2回目のナルト修行担当を申し出て、カカシに「サスケとの時間」を与えてくれたのでした。

(ま、もっともこれは口実で・・・自来也はナルトに四代目の術を教えたかっただけかもしれないけれど)

「ナルトは野菜嫌いでラーメンとお汁粉ばっか食ってますから、おそらく一楽にいると思います」と自来也に教えたのは・・・たぶん、カカシ。ナルトの居場所を自来也に教えたのはおそらくカカシでしょう。 そして自来也はカカシに言われたとおりに?一楽に向かっています。

・・・ここまでは描かれていない「省略」された部分。そして160話に繋がっていく・・・

「(カカシ?に)聞いたとおりにきてみりゃ、ラーメンばっかり食っとるようじゃのォ」・・・

聞いたとおりにきてみりゃ、という自来也の言葉から判断すると「その直前に誰かから、ナルトは一楽にいると聞いていた」ということになりますよね。 その情報源は、おそらくカカシ。つまり、カカシと自来也は その直前まで一緒にいて、今後について話していた(だんごやで)と想像できます。そしてカカシはそのまま一人だんご屋に残り、早速サスケを呼び出したのだと思われます。 この後の一ヶ月、自来也はナルト、カカシはサスケと・・それぞれの分担を決めて解散したのではないかと。

だから・・ あの時、カカシは遅刻しなかったのではないかな?

《これから一ヶ月の間、お前に千鳥の正しい扱い方を教えてやろう・・》と思いながら、だんご屋の外に出てサスケを待っていると・・・怪しい二人組が団子屋に現れた。

お団子大好きなイタチと、鬼鮫だった。

ナルト不在の間、カカシとサスケ・・・2人きりで過ごすはずだった「濃密な時間」。
しかしこれは不意の来客によって、脆くも消えてしまったのだ。


失われた時間 

サスケとカカシの最後の会話となってしまった、屋上の戦い後の「お説教」。
任務に発たなければならなかったカカシは、ほんの2~3分間・・・短い言葉で最小限のことしかサスケに伝えられなかった。師弟最後の時間にしては、あまりに短すぎたかもしれない。だけど、あの短い中にカカシは伝えたい全ては語っていたとも思う。



失われた「1カ月」。あの時・・カカシはサスケに何を教え、何を伝えたかったのだろう?


失われた師弟最後の1カ月間が、サスケとカカシを対峙させてしまう運命へと向けてしまったかもしれない。 サスケに再会したカカシは、今・・・あの時に語れなかったことを語るつもりなのだろうか・・。