ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

春野サクラ (NARUTO登場人物考察)

春野サクラ  (3/28誕生日)

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3/28が春野サクラ誕生日なので、彼女のことをちょこっと。
 
春野サクラ・・中忍、3月28日生まれ、血液型O型》
 
桜の季節に生まれたサクラちゃんは、髪の色も服の色も、全部さくら色。
 
・サクラの血統
 
彼女の服についている○印は 春野家の家紋なのか?とすごく気になっているのですが・・・彼女の両親は出てこないんですよね;ナルト同世代のなかでも数少ない「家族が登場しない」一人で、いまも春野家の家業が何なのか?とか「春野家の謎」はそのままです(注:付けくわえ・・のちに劇場版では、両親登場)。
 
前にサスケの処遇をめぐって、シカマルとサクラが会話していた時。シカマルが「もしお前がやられたらお前の家族も黙っていない・・云々」とサクラに言っていたっけ。・・ってことは、春野家もいちおう忍者なのかなという想像は出来ます。
カカシが「サクラは幻術タイプ」と言っていたのも、サクラの親が幻術タイプの忍だからなのかもしれないけど・・・・特別に秘伝を持っている一族では無さそうな。
(ところで、カカシが指摘していた「サクラ=幻術タイプ」という話は回収される気配はない。 幻術を見破る能力は確かだが、サクラは幻術「使い」ではない)
 
最初に登場した時は「サスケ君が大好きな夢見る女の子」。 だけど、ナルトに対してだけはなぜか強気だった・・・ ロマンチックな一面と、意外と「強い」一面。 それがサクラ・・・彼女は「内なるサクラ」を持っていたのだ。
 
しかし、サスケが里を出てしまい、サクラは「ナルトに頼ってばかり」の自分に気が付いていく。 そして彼女は「自分の道」を見付けるのだ・・・「医療忍者」として、サクラは新たな出発をする。
 
綱手とサクラ
 
サクラが「医療」に関心を持ったのは、おそらくサスケやリーを見舞うため「病院に通った」のがきっかけではないかと想像しています。 そして、里に戻ってきた綱手の「医療忍術のレベルの高さ」にサクラは驚いたことでしょう。 サスケやリーを救った「医療忍術」・・・その存在の大きさ、誰かを「助ける」ことができる。 サクラは「これなら私にも」と思えたに違いありません。 
 
さらに、綱手は「サクラが毎日病院に通っている」事に気付き、サクラの「根性」を見抜くのです。 そして、綱手はサクラの「弟子入り志願」を引き受ける・・サクラはあの三忍の綱手の「弟子」となったのです(シズネは姉弟子かな)  サクラ・・病院に通いながら、ずっと「自分にできること」を考えていたのでしょうね。 戦闘能力的には、ナルト達にはかなわない・・ 何も出来ないと悩んでいたと思います。 綱手の登場は、サクラにとって「新たな光」に思えたことでしょう・・
 
 
・彼女の活躍が印象的だった「サソリ戦」
 
さて、3年の月日を経て、サクラは綱手の弟子としてしっかり医療忍者としての道を歩み始めていました。 が、驚いたのはそこだけじゃない・・すっかり「怪力」を磨き上げていた事。(ちなみに医療忍者はやられるわけにはいかない=だから強くなければならない)
 
“暁”のサソリとの戦いで砂隠れのご隠居・チヨ(サソリの祖母)と共に戦った。 チヨの人形代わりとなり、彼女は持ち前の怪力(桜花衝)で直接攻撃、さらに医療忍者として「解毒」の知識を活用、持ち前の「負けん気」で大活躍する。 チヨには「男気のある忍」と称され、認められるほどに。 サクラちゃんいつのまにこんな実力を・・そして「負けん気」を身につけたんだと読者を驚かせたものです。
 
・そして・・サソリ戦のあと、サクラは「迷い」はじめる

ヤマト率いる新カカシ班の一員となった頃から、彼女の調子が狂っていった気がするんですよね。 なぜか《内なるサクラ》も、あれからは登場しないのだ。
 
新カカシ班、つまりヤマトを隊長とするサイ・ナルト・サクラのフォーマンセル。
最初のうちはサイとナルトが一触即発状態だったこともあり、綱手から「ナルトをお前がコントロールしろ」と指示されていたサクラは かなりの緊張感を持って任務に臨んだのですが・・・「新カカシ班」での任務は 彼女にある現実を突きつけることになる。
 
それは、九尾化し暴走するナルトと・・・役に立たない自分。頑張って自信をつけたはずなのに、いざとなるとダメ・・

297話、九尾のチャクラで傷ついたナルトを介抱しながらサクラは悲しそうに呟くのです、
 
「いつもそう・・・私がナルトにしてあげれるのは ほんの小さなことだけ」
 
それを聞いたヤマトが、サクラを励ますように言った言葉は 優しくて温かだった・・・。
 
「出来ることの大きい小さいは問題じゃないよ 大切なのはナルトを想う気持ちでしょうよ」
 
しかし、こういった優しい「なぐさめる」ような言葉は、この時のサクラにあまり響かない様子だった。  逆に、そのすぐ後の「ヤマトらしい」現実的な言葉のほうが新鮮だったのか、彼女には重たく響いたようだった・・・。
 
「君たちはもう守られるだけの見習い忍者じゃないし・・ ・・・慈悲と甘えは違う」
 
そう言って、ヤマトは任務続行の為に 傷ついたナルトをその場に置いていこうとした。

この発想はヤマトも自分で「ボクはカカシさんと違う」と言っていたけれど、たしかに「カカシとは全然違う」。合理的で、いかにも暗部らしい現実的な発想ともいえます。「甘え」・・この言葉が彼女に重く響いたかもしれない。 
サクラは「甘えてばかりいた自分」を情けないと思い、もっとしっかりしなくちゃいけないと自分に言い聞かせたようだった・・。
 
 彼女はあれから、あまり笑顔を見せなくなってしまうのです。そして気持ちばかりが先走る、空回り行動が始まっていくのだ・・。サソリ戦でのあの意気込み、自信がどこかにいってしまったかのように・・・
 
そのあと、ナルトが風遁の修行をしていた頃。

サスケが里を抜けた時と同じ三日月の夜、サクラは「第七班」の写真を見て涙を流していたっけ(35巻)。サスケが里を抜けた夜のことを思い出していたんだろうなぁ・・
あの夜、自分がサスケを止められなかったせいで ナルト一人に重荷を背負わせる結果になってしまった・・・サクラは自分の力の無さを悔やんでいたんだろうか。。
ナルトにはカカシとヤマトがずーっと付きっきりだったけど、サクラはたった一人で悩みを抱えていた気がする。
 
以前のサクラだったら、イライラすると《内なるサクラ》が登場し「しゃーんなろー!」と叫んでストレスを発散させていた。 つまり、以前は「内なるサクラちゃん」が感情を上手に調整し、気分の切り替えを図ってくれていたのだが・・・最近のサクラは すぐにイライラを表に出してしまうか、あるいは内側に溜め込んでしまうかになっちゃっていたのだ。それが悪い方向に向かってしまい、一人で思いつめて考えた結論が「ナルトに告白して、縛りから解放する」「サスケを一人で倒す」という決心に彼女を追い込んでしまったのではないか。 「わたしが」「ひとりで」に向かってしまう・・・
 
結局、彼女は「サスケを処分したくはない」という感情と 「私がしなくちゃいけない」という義務感の狭間で苦しんだ挙句、決心がつかないまま一人で突っ走ってしまったのだ。 
 
相談したり 誰かに頼ってしまうことは「甘え」だからいけないと、思い込んでいたんだろうなぁ・・彼女の負けず嫌いな性格も 自身を追い込んでしまったのかもしれないけど、肩に力が入りすぎだってばよ、サクラちゃん・・・。
 
でも・・その長いスランプを、やっと抜け出せそうだ。
 
・サクラに再び転機を与えた「第七班再会」
 
今回、国境の地でこんな形とはいえ、久しぶりに「ナルト、サスケ、サクラ、カカシ」が一緒の場で再会した。 サスケが、サクラを刺そうとしたこと・・それは彼女にショックだったかもしれないが、サクラはその事より「自分だけじゃないこと」を知り、「ふたりを信じる事」という新たな決意が出来たようだった。 
 

彼女はカカシとナルトに2度も助けられちゃったけど・・それでもいいのだ。頑張り過ぎなくてもいい。ナルトもカカシも、ちゃんとサクラの気持ちを受け取ってくれているではないか。 第七班では、彼女はずっと「守られる存在」だった。そのかわり、サクラもまた「彼らを支える存在」だったし、彼らの間を取りもったり、元気を与えたり「ふたりをつなぐ」存在でもあったのだ。
 
今の彼女なら、ヤマトがあの時に言った言葉を 素直に受け入れられるんじゃないだろうか・・・? こっちのほうの言葉を。
 
「出来ることの大きい小さいは問題じゃないよ 大切なのはナルトを想う気持ちでしょうよ」・・
 
出来ることの大きい小さいは問題じゃない。大切なのは第七班を思い、ナルトとサスケを信じる気持ちでしょうよ、って。 サクラは、いつのまにかサスケを信じることが出来なくなり、ナルトにも頼らず「自分自身の事さえ信じることが出来なくなっていた」。 だけど、まずは「信じる」・・そこから道は開ける。 たとえそれが「小さい」一歩だったとしても・・大切なのは、ナルトとサスケを想う気持ちなのだ。
 
これから先、サクラはきっと長いトンネルを抜け、再びサソリ戦の時のような自信を取り戻してくれるに違いない。 彼女の本当の活躍はきっと「これから」なのだ。