ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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マダラのシナリオを崩す「2人の選択」

マダラのシナリオを崩す 「2人の選択」

 自来也って、弟子を持つたびに「もしかしてコイツがこの世の変革者になるのか?」とか、ず~っと考えていたのかな・・・・。 
なんといっても大ジジ様から「エロいだけのお前も いずれこの世を変える変革者を導くことになる」なんて責任の重い予言をされちゃっていたわけですからね・・・。
 
 だから、ミナトにも長門にも「お前が予言の子ではないか」なんて話してるんですよね; 
で、この2人には「ド根性忍伝」を読ませているし・・・。 
(ま、結局はド根性忍伝の主人公の名前を継いだナルトが「予言の子」となるわけですけど)
 
しかし、ミナト、長門、ナルト・・この3人全員が予言の子だったとも言えるんじゃないか?という気もします。 ミナトも長門も・・・・人生最後に「選択」したことが、忍世界の未来に大きな影響を与えることになるのですから!
 
 
2つの『相反するシナリオ』
 
トビ(というか面の男)は、長~い時間をかけて『シナリオ』を進行中です。(この世には希望なんて存在しないという考えのシナリオ)。
一方で、この世には「希望のシナリオ」というものも存在する・・・。  
希望のシナリオとは、大じじ様の言っていた「この世の変革者が現れる」という予言のことなのですが、これもまた長~い時間をかけて進められてきたんですよね。 
大じじ様が『妙木山に人間の子が迷い込む』という夢を見て、そして自来也が妙木山にやってきた時から その「予言のシナリオ」は始まっていた・・・。
 
『マダラの、希望は無いとするシナリオ』と、『予言の(希望の)シナリオ』・・・現在、この相反する2つが同時進行しているというわけです。 1つはトビの手によって、もう1つのほうは・・・(一体誰の手によるんだろう??)
 
この2つのシナリオの「全く違う点」というと、2つほどあるんですが・・・・これが、後にトビのシナリオに大きな誤算を生み出すことになった気がします。
 
 
まず1つ目の誤算=「この世に希望はある」
 
トビのシナリオが「諦める=この世に希望など無い」という考えなのに対して、予言のほうは 「諦めない=希望はある」という考え方。 この考えの違いがトビのシナリオに最初の誤算を生み出すことになる・・・。
この1つ目の誤算については以前の記事でも取り上げたんですが、 長門が「ナルトに希望を見出し、諦めない選択をしたということ」・・・・・
これはトビにとって予想外の出来事だったんですよね。 
 
で、長門がトビのシナリオを崩すような選択をしたのは、最期に自来也の言葉を思い出したからでした・・ 
 
《ワシは(予言の子が)お前だと信じとる》 (448話)
 
そして長門は「予言」の話、とド根性忍伝を思い出して 目の前のナルトこそ予言の子だと信じて希望を託したんですよね。 
 
「この世に希望が存在する」なんてトビには驚きだったようです。 これがトビのシナリオ最初の崩壊であり、このあと トビはシナリオも考え方も大きく変えざるをえなくなってくる・・・。(そしてトビはナルトに興味を持ち始める・・・) 
 
そして2つ目の誤算=「次の世代を信じて託す」
 
トビの考え方は、「自分以外は信じない、だから自分の意志は誰にも託す事が出来ない」。トビのシナリオは、この考え方によって進められてます。 でも予言のほうは、「次の世代を信じて自分の意志を託す」という考え方で進められている・・。 この考え方の違いが、九尾事件でトビのシナリオに誤算を生む事になります・・
 
さて、やっと明らかになった「九尾事件の真相」ですが。 どうやら、トビの九尾事件の本当の目的は「うちは一族と里の間に亀裂を生み出すこと」だったように思うんですが・・・
もしそうだとしたら、九尾事件はトビにとっておおむね「成功だった」ことになります。 これがのちの「うちは一族抹殺」への序章になったわけですから・・・・。 
でも、実はこの時に ミナトの手によってトビのシナリオは崩され始めていたんですね。
 
503話、ミナトは『人生最後の決断』を前にして 自来也の言葉を思い出していた・・・。
 
《もしかしたら お前が予言の子なのかもしれんのう・・ 》 
 
そしてミナトはナルトこそ予言の子だと確信し、息子に「希望」を託す選択をする・・・それが「屍鬼封尽」。 自らの命を断ってでも、次の世代を信じる・・・・・・これはトビにとっては「予想できない、ありえない」ことだったのではないだろうか??
 
トビが形骸化した姿になってでも生きる必要があるのは、次の世代を信じて託す事が出来ないからですよね。。 自分以外は信じられない。 だから一人で長い時間をかけてシナリオを動かしている。 
トビには「次の世代に希望を託す」なんて発想は無いから、四代目が我が子を信じて未来を託したなんて「ありえない」ことだったんじゃないだろうか?
 
長門とナルトの話が「信じる」ことがキーワードだったとしたら、九尾事件の話は「子供(次の世代)に託す」がキーワード。(紅パパも紅に託していたけれど) 
2つともトビにはありえないことなんですよね・・・。ここまでネガティブなんて、一体彼の過去に何があったのだろう? 
憎しみしか生まれない忍世界をそこまで恨む、何かがあったのだろうか・・。
 
結局、トビの「完璧だったはずのシナリオ」を崩したのは、長門とミナト・・・この2人だったわけです。そういう意味で、長門もミナトも予言の子だった・・・といえるんじゃないだろうか?
 
そしてこの2人が「重要な選択」するにあたって、思い出していたのは自来也の言葉でした。
自来也・・・やはりエロいだけじゃなくて(こら)、しっかりと予言を導く者だったんですよね。 
自来也は、最期に人生を振り返って「ワシの物語は失敗ばかりだった」と言っていた・・・
《火影たちが成した偉業に比べれば ワシのしてきたことは取るに足らぬくだらぬことばかり・・・》と。
・・・いやいや、とんでもないってばよ! 
自来也は偉大です。その存在の大きさを改めて感じる、今日この頃・・・・。
 
にしても、トビ(面男)なんですが・・・九尾事件の頃の 頑なに人を恨み人を信じない彼と、今の彼では違いがあるように感じるんですよね・・・ど~も。 
ナルトという希望が生まれたことを、彼は心の奥底では喜んでいるようにすら思えるんです。とっくに諦めていたはずの「希望」がまだ、存在していたことに。
(お前らとの会話・・・楽しかったよ・・・)(463話)
ナルトと話した時の、トビの言葉・・・あれに偽りは無いような。
 
九尾事件から16年・・・希望をすっかり失っていた彼が 暁やイタチ、ナルト達と出会った事で少~しずつ考えを変えていった・・・なんてことは、ないのだろうか?
 
 
 
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