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終末の谷の戦い・・・・トビとイタチが語る「マダラと柱間の事実」

終末の谷の戦い・・・・トビとイタチが語る「事実」

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「オレは復讐者となり 木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」
 
今からだいたい80 年位前、うちはマダラは九尾を操り 千手柱間と戦った・・・それが終末の谷の戦い。
 
この際トビが本当は誰なのか?とかはどうでもいいとしましてw(ミナトが言ったように)
 
終末の谷の戦いとは、本当はどんな戦いだったのだろう?と思ったとき、我々読者はトビとイタチ・・・・この2人が語った話から推測するぐらいしかできません。
でも、この2人が語る終末の谷の戦い・・・・・なんだか微妙に違います。 
 
16年前の「九尾事件」も、トビとイタチの話では食い違いがありました。 ま、当然イタチが正しくて、トビは嘘つき・・・・と思うのですが(本当にそうなのか?)
 
 
過去2回の「九尾による襲撃」
 
終末の谷の戦いと、九尾事件。 マダラは過去2回、九尾を操って木ノ葉を襲撃しているわけですが・・・とりあえずクシナの回想によって正確な事実が判明したばかりの九尾事件の例をみてみます。
 
イタチは九尾事件を「もちろんマダラが起こしたものだ」と語ったわけですが、たしかにそれは「事実」でした。
 そしてトビは「あれは自然発生的ないわば天災だ うちはは関係していない」 と語ったのですが、・・・・これも完全に嘘とも言いきれないんですよね。 
 
まず、「うちはは関係していない」・・・・というのは、これは事実です。
 
次に「自然発生な」の「的」って言葉・・・・これ、実に都合のいい言葉ですよね。 ごまかす時に使うのがお決まりw  お産によって封印が弱まったという「ハプニング=天災でもある」とも言える・・・・
しかも「天災だった」と断定はせず、 「いわば」天災・・・・いわば。 これも「例えて言うなら」ってことで、あいまいな表現で濁してますw
 
つまり、「自然発生的な いわば 天災だ」という言い方では、嘘とまでいいきれないんですよね~(ずるいけどw)  トビは本当は嘘はあまり好きじゃないのかな?と思うんです。結構本音で喋る人なので。 
 
いわば、イタチの言っていたことは客観的事実で、トビの言っていたことはトビの主観的な事実。 
 
・・・ということは、終末の谷の戦いについても イタチの語ったことは客観的事実で、トビが語ったことは主観的事実ってことになるだろうか?
 
 
終末の谷の戦いの「事実」
 
終末の谷の戦いについて、トビはこう語っています。
 
「オレは里を出た 全てに裏切られてな」
「・・・・」
「オレは復讐者となり 木の葉隠れの里に戦いを挑んだ」
「そしてオレは敗れた・・・ "終末の谷″と呼ばれるようになったあの場所でな」
「オレはあそこで死んだ・・・とされている」
 
一方、イタチの話によれば、
 
「その後 マダラは 千手一族のリーダーであった 後の初代・火影と里の方針を巡って対立
その主導権争いに敗れはしたが マダラは今もその瞳力と共に在り続けている」
 
トビが「マダラは復讐の為に里に戦いを挑んだ」というニュアンスなのに対して、イタチは「里の方針を巡って対立した」といっているんですよね。 
 
柱間と対立した経緯については、トビはこのように説明していました・・・・
 
「うちはが主権の座から遠ざかっていくのは明らかだった」
「うちはを守るためにうちは主導の道を選ぶことを決めた」。
 
具体的に、柱間が取ったどんな方針が『うちは一族を主権から遠ざけようとするもの』だったのだろうか?それがマダラにとって納得のいくものではなく、個人的に復讐心を煽られるようなものだったのだろうか?
 ・・・・でもマダラが受け入れられなかった柱間の具体的な「方針」が何だったのか?それについては、トビは語ってはいない。
 
 
柱間の「方針」とは
 
柱間の行った「方針」でわかっているのは、
「尾獣をいくつか集めてコントロール下に置き 忍界大戦の度に条約や協定の証に五大国を始めとする他国に分配し パワーバランスを取ってきた」ということぐらいです。
そしてこれはマダラの死後になりますが、マダラから奪った九尾をミトの体内に渦式封印術で封印した・・・ということぐらい。
 
柱間は『尾獣』を利用して平和を維持し かつ木ノ葉の里の安定を保とうとした・・それが彼の「里の方針」だったのでしょうか。
 柱間といえば木遁。  彼は自分がコントロールできる「尾獣」によって世界を安定させようとしたのは当然かもしれません。 各国に尾獣を分配するということは、一見友好の証、信頼の証のようですが・・・実は危険な爆弾を各国に配置するようなものです。 
柱間だけがコントロールできる尾獣を他国に配る。 つまりは、事実上世界を木ノ葉がコントロールする(支配する)ということになるのでは?
・・・・温厚そうに見えて、柱間って結構やり手だな~という気がします。
 
九尾を封印する為に封印術に長けたうずまき一族を妻とし、その優秀な「渦の国秘伝」の封印術を手にするなんてことも、戦略的ですよね。・・・・・
43巻の「終末の戦い」の絵を見ると、柱間は大きな巻物を拡げて九尾を封印しているようにみえるのですが、その巻物に書かれている術式は「千手式の封印式」。 とりあえず九尾は封印出来たものの、さほど堅い封印式ではなかったのかも。 それで、最も優れた封印術を持っているうずまき一族と手を組んだ・・・ということでしょうか。 
 
渦式の封印術の知識と人柱力の提供・・・その見返りとして木ノ葉が渦を「保護する」という交換条件だったのかもしれません。 しかしそのために木ノ葉に利用されたミトは気の毒です・・・・。(柱間が愛情深い人だったとはいえ、です) 
大国が安定すれば小国も安定するはず・・・という「大国側の正義」。 ペインが綱手に問い詰めていた点ですよね。
 
しかし、渦の国はその後いつのまにか滅びてしまったという・・・・ つまり木ノ葉も利用するだけ利用して見捨てたということですよね。 柱間式の政策も、けしてクリーンなものじゃなかったな~という気がします。 もちろん柱間の考えは 「世界全体の平和と安定」のために個人の犠牲はやむなしという彼なりの正義だったのだと思いますが。
 
 
マダラにとって「受け入れ難い」方針
 
尾獣は古くから 有力な一族が所持していたんじゃないかと思うのですが、千手一族は忍一族を束ねていく過程で尾獣も手に入れていった・・・ということではないかと。 
九尾は、うちはは一族が所持していたのではないかと思うんですが、しかし所持はしていたとはいっても、実際に九尾を操ることが出来た最初の人物は「うちはマダラ」でした。
(うちは一族は一族の人柱力に九尾を封印していた可能性もあるのでは?)
 
マダラの九尾を操る能力は、多くの犠牲によるもの。・・・一度は失明しながらも弟の眼を奪い「永遠の万華鏡」を入手したことで可能になったものです。 そこまでしてマダラが九尾を操る力を手に入れたのは、尾獣をコントロールできる柱間に対抗するためですよね。 全ては一族のため。
 
しかし火影になった柱間の「方針」が、尾獣を各国に配布して(木ノ葉には九尾を残し)パワーバランスを取るものだとしたら・・・ 九尾は「うちは」のものではなく「木ノ葉の里のもの」になる。つまりは九尾は火影=千手一族のものになってしまう。 
 
柱間は「世界のパワーバランスを取るため、尾獣は一族ではなく国単位での管理を」と主張し、九尾をうちは一族の管理から「木ノ葉隠れの里の管理」に移そうとしたのではないでしょうか?
それはうちは一族から主導権を奪うことにもつながる・・・・。
 
そのやり方はマダラから見たら「うちはを主導権から遠ざけるもの」であるのは明白であり、そして今まで犠牲になってきた一族、イズナ・・・(あるいはうちはが所持していた九尾の人柱力?) 彼ら彼女らのことを考えると、到底受け入れ難いものだったのかもしれない。
 
 
マダラは「里に復讐したかった」のだろうか?それとも・・
 
終末の谷・・・(のちの)音隠れの里と火の国の国境にあるんですよね。 木ノ葉隠れの里からはかなり離れている。 
マダラが里から『一番離れた場所』を選んで九尾を口寄せしたということは・・彼は木ノ葉の里を破壊することが目的ではなかったのだと思います。(というか、それは避けたかったのでは?)
 
そして43巻の絵を見る限り、闘いはマダラと柱間の一騎討ちに見えるんですよね。
それぞれの正義をかけて正々堂々と向かい合ったライバル同士の「闘い」だったのかな・・・「戦い」ではなくて「闘い」。マダラにとって終末の谷の戦いとは「犠牲になっていった愛する者達のための闘いだった」のでは・・・。
 
イタチが言った「里の方針を巡って」の闘いというのは客観的な事実ですが、 トビが言う「復讐者としての闘い」というのもマダラの主観的な事実・・・
どちらも真実ということでしょうか。 
 
トビが九尾事件の時に見せた、「九尾の人柱力のクシナ」に対する残酷な言動・・・それには千手が「うちはから奪っていった」九尾の人柱力に対する憎しみがあったのかな、と。 そして彼の深癒されることのない悲しみが隠されているような気がします。
 
 
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