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鬼鮫とイタチのことを、少々・・・ (507話雑考に加え)

鬼鮫とイタチのことを、少々・・・ (507話雑考に加え)

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鬼鮫って。 イタチにたいしては、時折さりげない優しい心遣いを見せていましたよね、 「お体に障りますよ」とか。 「弟さんのことなら残念でしたね・・」とか。
 
鬼鮫のこういった「優しい一面」って、イタチ以外の人の前ではあまり見せることがなかったんじゃないか?という気がします。 
 
霧隠れ時代に「仲間殺し」を専門としていた鬼鮫は 命令次第では誰であろうと抹殺しなければならなかった、家族であろうと友人であろうと・・・。だから、どうしても人と関わりを持つのが怖かったんじゃないでしょうか。 もしかしたら明日にでも、その人を殺せという命令が下されるかもしれないんですから。
 
そんな生活の中で、鬼鮫は一切の人間らしい感情、優しさってものを表に出すことはしなかったんじゃあないかと思います。 感情なんてものは任務の邪魔になるだけで、余計なものでしかなかったはず。(これじゃカカシ外伝の仔カカシのセリフと同じですね
 
しかし「仲間殺し」という厳しい任務は受け入れ難く、「この世は偽り」とでも思い込まなければやっていられない。・・・・それほど本来は心の優しい鬼鮫。 
その優しさを完全に封印して生きてきたはずなのに、イタチの前でだけは素の自分をチラッと見せてしまうことがあったのは・・・・・・イタチが自分と同じ「仲間殺し」という過去を背負っているからではないかと思います。
 
・・・・仲間を守る為に存在するはずの忍が、その真逆である「仲間を抹殺」しなければならない矛盾。
他の人々にとっては「裏切り」という最低な行為を、自分の正義にしなければならない苦しみ。
矛盾を受け入れる為に「自分は偽りの存在」と思わずにはいられないほどの重圧。
 
それらの苦しみは、到底他の誰にも理解してもらえるものではない・・・。だが、イタチも鬼鮫と同じ苦しみを知っている。
 
だから、鬼鮫はイタチの前でだけは気を許し、とっくに捨ててしまった筈の「優しい本当の自分」を見せることがあったのかもしれません。 イタチがどういう経緯で一族殺しをしたのかまでは聞いていないのでしょうけれどね・・・。 暁では、お互いの過去を尋ねるなんてのはタブーでしょうから。
 
でもイタチのほうは 鬼鮫の前でもけして気を許さず 本当の自分を見せようとはしなかったんじゃないのかな・・・? 鬼鮫がイタチに従うのも、そんなイタチの精神力の強さを崇拝していたからなのかもしれません。
 
だけどイタチと一緒に過ごすうちに、鬼鮫は・・・・イタチという人間が けして冷酷になりきれない人間であることに気づいていたんじゃなんでしょうか。 
けして弱さを自分からは見せようとはしないイタチに、鬼鮫は時々水を向けるんですよね・・・
 
16巻、木ノ葉崩し直後に帰郷したイタチが、無残な姿になった里を見て・・
「栄華を極めたあの里が・・・哀れだな」・・というと、鬼鮫はニッと笑って
「ガラにも無い・・・故郷にはやはり未練がありますか?アナタでも・・・」とイタチの表情をうかがう。 
 
鬼鮫自身は故郷が嫌いで里を抜けたわけではないのだろうし・・・いつかは故郷に戻りたいと、里を慕う気持ちはあると思います。 (やはりイタチさんでも私と同じように故郷に未練があるんですね・・)なんて思って、ちょっと突っ込みたくなったのだと思いますが・・・
 
でもイタチは顔色ひとつ変えずに、「いいや・・・まるで無いよ」とバッサリ
 
動揺を見せまいとするイタチなんですが、鬼鮫はそれでもイタチの「心の奥」を察していたのか・・・・あえてそれ以上は突っ込もうとせず、違う言い方で優しい心遣いをみせるんですよね。
 
「久しぶりの帰郷でしょう・・・どうです探しものをする前に茶でも・・・」 
 
で、イタチ・・・これには 「・・・ああ・・いいだろう」・・・・・って(おぃ)
 
頑なに自分の本心を見せようとしないイタチと、それを察して気を遣う鬼鮫
鬼鮫はイタチの部下のような立ち位置にてイタチをたてつつも、年上として若いイタチに配慮していたのかもしれません。
 
(※ついでに余計なお世話でイタチのフォローをしておきますと、
イタチがだんご屋プランに賛成したのは、考えがあったんですよね。わざと目立つ「上忍御用達のだんご屋」で 上忍の気を引くこと(特にカカシ)・・・カカシを呼び出すことが、イタチの目的だったんですよね。 暁がナルトを狙っているという忠告をするためと、サスケをおびき出すために。)
 
(話し戻して)
 
鬼鮫の前でも、イタチは同胞殺しの冷酷な忍を演じきります。17巻では、再会したサスケに殴る蹴る・・・思わず鬼鮫「容赦ないですね・・・」と呟くほどに。
イタチが感情をひたすら隠しているのは何か強い信念あってのことだと、鬼鮫は察していたのでしょうか。
同じように「暗部」において里の裏の仕事をこなしてきた鬼鮫だからこそ、イタチの苦しみを一番よく理解できる。 そしてイタチの本心に気づかないフリをしながら、鬼鮫はイタチをそっと支えていたのではないかと。
 
たとえば39巻で、デイダラが 「オイラが殺すはずだった大蛇丸を殺りやがった うちはサスケも許せねぇ」 なんて勝手に出て行った時、「いいんですか?イタチさん」なんて・・・イタチに気を配ったりしてますしね。
そうやって、イタチをそっと支えることは・・・・鬼鮫にとって「同じ痛みを知る理解者がここに居てくれる」ことを実感させてくれることでもあり・・・
そして鬼鮫自身も、イタチが居てくれることでずいぶんと救われていたのではないか?という気がします。
 
 
 
 
 
☆まだ猛暑が続きますね・・・・あまり無理をするとお体に障りますよ・・・。
☆駄文、読んでくださって、ありがとうございます。よろしければコメントいただければ幸いです。