ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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「情報というもの」について思うこと・・暗部の火の意志

「情報というもの」について思うこと

情報は命より重い時がある アナタならわかるでしょ」
 
507話の鬼鮫の記憶で・・・・・かつて鬼鮫がイビキに言った言葉です。 これ、暗部で『裏の仕事』をしてきた人間にしかわからない、重たい言葉だったような気がします。
実際に、イビキも中忍試験の時に、受験生に対して似たようなことを語っているんですよね・・・・(5巻にて)
 
「情報とはその時々において命より重い価値を発し 任務や戦場では常に命がけで奪い合われる」・・・・
 
まだ任務の厳しさを知らないナルト達若い世代に、現実の厳しさを伝えるイビキ・・・この言葉を語りながら、もしかしたらあの日の鬼鮫の言葉を思い出していたのかも? 
 
鬼鮫に会った当時 イビキは既に凄腕の拷問屋として有名だったみたいですが、そうは言ってもまだまだ若かった・・・目の前で仲間を斬った鬼鮫の姿と言葉は、あのイビキにとっても衝撃だったんじゃないでしょうか。
 
忍者同士の戦闘・・・つまり表世界での戦いは派手だし目を惹くんですが、裏世界の戦い(情報収集)ってのは 地味w・・・・ でも表に出ない分、はるかに血生臭く えげつなかったりするのかも。 そして平和と思われる時代でも、水面下でずーっと続いているんですよね。
 
すでに、第四次忍界大戦にむけて情報を巡る戦いは始まっているわけでして、鬼鮫もそのために単身で乗り込んできたわけだし、前には「香燐」を巡ってもちょっとありましたっけ。 
 
香燐が情報を知りすぎているとして トビはサスケに「きちんとトドメをさしておけ」と念を押していたんですよね、香燐はトビの時空間まで見てますからね・・。 口を割りそうな仲間は始末してしまう発想・・・これは血霧時代と同じですね。
で、そのあとに来たカカシは、香燐を見るとすぐに「情報源」としてキープするための策を取ってます(サクラに「話せる程度」に回復させるように命令)。 で、拘束というには優しすぎる?おんぶして連れ帰るという手段ではありましたが・・結局は拷問担当のイビキの元へ置いていったわけでw・・・  香燐を見てすぐに『情報源』と思うあたり、やはり元暗のカカシならではかな?こういう判断は、まだナルトにはできないですねぇ。。
 
《情報のプロ・・・暗部》
 
木ノ葉の場合、何度も里内に簡単に敵の侵入を許しちゃったりして セキリュティーそのものには問題があるような気もするんですけどw、しかし情報の管理はシッカリしている気がします。 
たとえば、九尾が長い間里内に管理されていたことは三忍ですら気がつかなかったのだし、「うちは事件」の真相も暗部出身のカカシですら知らなかった・・・里内における情報コントロールは徹底していたように思います。  雲隠れの里が八尾の所持を一般にオープンにしていたのとは、随分と違う。
木ノ葉の場合、里の中にいろいろな一族を抱えているし・・・特に火種となりかねないうちは一族もいたわけで、情報管理には神経質にならざるを得なかったのでしょうが・・。
 
「最大の里」木ノ葉隠れで秩序を保つためには、情報を徹底管理して「クリーンな里」としての体裁を内外に保つ必要があったのかもしれません。。そのために暗部はドロドロした「裏の仕事」を一手に引き受けていたのでしょうか。 一般にその仕事内容が知らされることは無いまま・・・。
イビキが鬼鮫ら霧隠れの暗号班を包囲して「投降しろ」と言ったのもかなり強引な気がしますが
(しかもあれは戦後だと思われる)、そんなことは戦争中ではなくても「裏」ではしょっちゅうあった事なのかもしれません。。
 
霧隠れの暗号班の移動が狙われたように、情報を「送る」ことはかなり危険が伴いそうですね。そのためなのか、情報の運搬には人間ではなく動物などが使われることも多いですよね。
たとえばカカシの忍犬は捜索だけでなく情報の伝達もこなすし、サイの超獣戯画は伝達手段としては実に優秀で便利ですよね~。 鬼鮫も巻物を口からげろげろ~っと出して口寄せ鮫に渡してましたね・・・。 
暗部出身の忍達は、それぞれ自分の情報伝達法を持っていて このあたりが「表専門」の忍とは、ちょっと違ってプロっぽい・・・・・?w

さて、暗部コンビのカカシとヤマトですが・・・あの2人、普段はすっかり「表」の顔をしているので「暗部」をあまり感じさせないんですが・・・ やっぱり元暗だなぁーという面がチラっと見えたのは角都戦の時。
 
ナルトの風遁・螺旋手裏剣が決まって、さぁ皆でおうちへ帰ろう~みたいな時・・・ヤマトが「カカシ先輩そろそろ」というと、カカシは「あぁ」と言って一人で角都のところに残るんですよね。 
いのが「カカシ先生は?」って聞くんですが、ヤマトはあっさり「後始末・・・」って答えてます。 
ヤマトとカカシは特に会話をしなくても、名前だけ言いあって話が通じていることが多いんですが、あの「後始末」ってのは、暗部のお決まりの行動だったのかな?と。
「後始末」とは敵の状態の確認をしたうえでトドメをさすとか、その後に行う「作業」のことを言うのではないかと思うのですが・・・。
 
 敵を拘束あるいは始末した時、敵の体は重要な情報源になるわけですが・・・しかし敵が情報を抜き取られまいとして体にいろいろな仕掛けをしていることも考えられます。白眼は死んだら能力を閉じるようになっていたり・・・ダンゾウは死に際で裏四象封印を発動するように仕組んでいたし。
仕込まれているかもしれない仕掛けを解除したり、情報をキープした状態でお持ち帰りできるよう処理をすることが「後始末」だったのではないか?という気がします。 こういうところが、暗部らしい手際の良さ・・・かな、と。
 
《木ノ葉の一般の忍たちの「火の意志」》
 
木ノ葉の忍達は、「火の意志」のもと情報を死守します・・その例が、ペインに関連する戦いにあったような気がします。 自来也もカカシも『情報を伝える為に』自分の命を犠牲にしていました・・・・まさに「情報は命より重い」という考えです。 別名「火の意志」とも言うわけですがw
 
情報のために命をかけること・・・それは時に「里を守ること=仲間を守ること」であり 「仲間を信じて託す」ことでもある・・・そしてそれが火の意志と呼ばれている。。
情報のプロではない一般の忍達も、火の意志という大義名分のもとに戦い情報を守り通そうとする・・・。 
 
ペイン襲撃の際、里の忍達は「ナルトの居場所(妙木山)」をけして話そうとはしなかった。あれは「ナルトを守る」・・・・仲間を守るという「火の意志」なわけですが、同時に命がけで情報を守ったということでもある・・。 結局ペイン襲撃では、相当な数の忍達が「火の意志」の名の下に、情報を守って死んでいったわけです(復活したけど)。 
 
木ノ葉では「火の意志」という言葉で里の忍達を洗脳する必要があったのだと思います(悪く言えばですけど)。
木ノ葉隠れの里というと、多くの忍一族が寄せ集められてできた里。 千手、うちは一族をはじめ日向もあれば、秋道一族、油女一族、山中一族・・・いろんな一族が同居する『他一族国家(多民族国家?とでもいいましょうか)』。 
血による同族の結束は容易でも、違う一族同士(しかも100年前には争っていた)がまとまるのって、かなり難しいはずなんですよね。
 
「木ノ葉は無神論者では無い 先代を神とし “火の意志”を思想に行動する まあ そんなものは戦うための大義名分だともいえるがな」・・・・・これはペイン(長門)の言葉です。 
 
あれだけの大きな里をまとめ、最強の軍事里という立場を守るためには 強烈な「火の意志」という大義名分と、『木ノ葉隠れはいつも世界の平和の為に戦ってるのだ』というクリーンな里であるという自信を里の人達に持たせることが大事になる・・・。そうでなければ、あれだけ大きな里は結束できないと思います。
そのためには「裏」では結構汚いこともして「平和を愛するクリーンな里」のイメージを保ち、裏の情報を隠してきた・・・。うちは事件はその1つに過ぎないってことでしょうか。
しかし結局は「うちは一族事件の隠蔽」「イタチの真実の隠蔽」などの問題は里の膿となり、今では大きく表面化して世界を巻き込んでしまった気がします。 情報を守るというのは、組織が大きくなるほど難しいですね。 
 
連合軍で情報を統括する部門が作られるみたいですが・・・五大国が合同の情報機関を作るなんて、これはすごい画期的なことですよね。今までの歴史の中では絶対に考えられなかったこと。
 
命がけで情報を奪い合う時代も、「情報は命より重い」と犠牲になっていく時代も・・・もうすぐ終わるのかもしれません。
 
 
 
(駄文読んでくださってありがとうございました・・ナルト好きブログ!)