ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO ナルト508:忍の死に様 今週号のWJナルト感想 (ジャンプ40 号)

NARUTO508:忍の死に様

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男は誰よりも忍に徹した。 行き着く先は見ないまま。 裏切りの螺旋、最終章。
 
あぁ・・・鬼鮫、新しい時代を生き延びてほしいと思ったんですけどね。。それは読者としてのエゴだったようです。 彼は新しい時代を見る事なく自分の忍道を貫いて散っていった・・・・思い描く夢はナルト達の描くものとは違ったけど、彼も最後まで諦めなかった一人。壮絶にして鬼鮫らしい最期だったと言えるでしょうか・・・。
 
・《忍びの死に様》
 
鬼鮫の最期は、口寄せした鮫に自分を食わせるという衝撃的なもの。 仲間の情報を守る為に自分の命に終止符をうち、得た情報(巻物)にはトラップ水牢の術をかけて足止めし、鮫に情報を送らせ・・・見事に任務を果たしてみせた。 同胞殺しという罪には、己も同胞(鮫)に食らわせ仲間を守る為に命を捨てることで償う・・・。
 
「忍の世界は生き様ではなく死に様
 
忍は里や組織の為に生きている・・・彼らに与えられた唯一の選択の自由は「死に様」なんですよね。 だから、「生き様ではなく、死に様」。
忍が命を惜しむこと無く戦うのは、最後の瞬間こそ自分を実現できるという希望があるからなのかもしれない。 まさに刹那の美学・・・。
 
鬼鮫が最後に選んだ「死に様」も、彼自身がはじめて自分で選択した「自分の意思」なんですよね。 最後に鬼鮫がいかに「仲間思い」な人だったかが、明らかになったわけで。
仲間を斬るたびに、鬼鮫は自分の心臓を裂かれる思いだったのではないでしょうか・・・だから最期くらいは仲間の為に死のうと決めていたのかと思うと、なんだかせつないなぁ・・。
 
・《鬼鮫のイタチへの真の忠誠》
 
鬼鮫が心から尊敬し、忠実に従った「イタチ」。 なぜ、そこまでイタチに絶対的な信頼を置いていたのか??
 
最初は「イタチの方が戦闘能力的に強いから」という単純明快・目に見える基準での判断だと思っていたんです。「自分が誰より強く、誰より弱いか」という基準で「自分の立ち位置」を決めてきたのだろうな、と。 
自分のポジションを上げるために先輩や主君を倒していく下克上世界に、真の忠誠は存在しない。
 
でも、イタチへの服従は血霧時代の先輩への服従とは明らかに違うんですよね。
イタチの体が病に蝕まれていくのを気遣っていた鬼鮫。 『イタチを倒して自分が上へ這い上がる』なんて考えは、全くなかったように思うし。
鬼鮫がイタチに従っていた理由は「イタチが(戦ったら)強いから」ではなくって「イタチの心」に敬服していたから、なんじゃないだろうか?
 
そして・・・・鬼鮫がイタチに圧倒されたのは、「出会い」の時だったんですねぇ。
 
 
・《イタチさん・・・アナタの言った通りですね・・・》
 
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鬼鮫が最後の刹那に思い出した、『初めてイタチに出会った日』。
 
イタチ、一人で海を見つめている背中がすごく寂しいなぁ・・。 同じ頃、里ではサスケが水面に映ったイタチに憎しみをぶつけていたけれど、 離れた場所でイタチは水面を見つめながらサスケを想っていたんですねぇ。
 
暁のツーマンセルってのは、「先輩と後輩」で上下関係が(暗黙のうちに?)決まっているようにみえます。 鬼鮫もイタチを「後輩」として迎えようと、言葉こそ丁寧ですが『自分のほうが上だと念を押すかのように話し始める・・・w 
 
「今日からアナタと組む事になった者です  元霧隠れ忍刀七人衆の一人 干柿鬼鮫・・以後お見知りおきを」
「アナタの事はよく分かりますよ・・同胞を殺すあの感覚は とても口で言えるもんじゃありませんよねェ・・」
 
エリート「霧隠れ忍刀七人衆出身」を強調するあたりは「うちは一族」への対抗だろうし、同胞殺しのことに触れたのはイタチへの対抗心なのか、あるいはイタチがその言葉に動揺するかどうか反応を試したかったのか。
 
でも鬼鮫の行動・・・これって動物的な行動でもありますね。 動物ってオスどうしが出会うと、どっちが上か張り合って、負けたほうが服従姿勢を見せる・・ (犬だったら従う方がお腹を見せる、とか。)
飽くまで動物的に上下を決めようとする鬼鮫に対して、イタチの方は人間としての対応をしてるんですよね・・・w
 
『・・・・よくしゃべるな お前
オレの事を分かってるつもりだろうが お前自身はどうなんだ?』
『霧の中を迷ってここへ来た・・・ 自分で行きたい場所も決められないごろつき ・・・・違うか?』
 
鬼鮫痛いところを突かれましたねー。目が丸くなってるというか(もともと丸いけどw)目が点というか(もともと点だけど;)
しかもイタチ・・・目を合わす事もせずに鬼鮫の心を見抜いてしまったのは、実にカッコイイ! 
イタチファンってわけでもない私でも、これには参りましてございますw
 
『自分で行きたい場所も決められないごろつきの集団』・・・・これがイタチから見た「暁」なんですね。。 
彼らはひと癖ふた癖もあるS級犯罪者ばかりだけど、意外と孤独で、居場所を見つけられない・・・自分の「生き様」に悩んでいる人達ばかりだったのかも。 そんな彼らが安心できる拠りどころ・・・・それが暁だったのかな。
 
ここから先、鬼鮫はイタチに「自分は共食いをする鮫」だとか言って脅迫?していくのですがイタチは全く動じないですね~。 イタチには迷いは無かったんだと思います。
鬼鮫は迷いながら「仲間殺し」を行い、ずっと悩み続けていたように見えますが・・・一方でイタチは「一族抹殺」任務遂行の時には、既に自分なりの覚悟をしていたような気がします。(あの日の「真実」は、今もって謎ではありますが)。 そしてさらに「先」を見据えて決意していたような。
 
「一度でも仲間に手をかけた人間は ろくな死に方をしないものだ 覚悟はしておけ」
「クク・・ならアナタも私も・・すでにろくでもない人間ってことですね」
 
『イヤ・・オレ達は魚じゃない 人間だ』
 
『どんな奴でも最後になってみるまで 自分がどんな人間かなんてのは 分からないものだ・・・
死に際になって自分が何者だったか気づかされる 死とはそういう事だと思わないか?』
 
・・・・・自分はろくでもないと諦めていた鬼鮫に、イタチの言葉は「衝撃」だったでしょうね。 
イタチの眼は、霧の先の・・・はるか遠くを見据えている。
魚と違って人間は考えることが出来る・・ 生まれ持った宿命に抗って、最後に何かをすることもできるはずだと。 鬼鮫はまさに目からウロコだったかな。
 
でもイタチだって、この「答え(覚悟)」に行き着くまでは 悩んだんですよね。
 
25巻、イタチが10歳か11歳のころ。 シスイ事件後に警務隊がイタチに詰め寄るんですよね・・・その時のイタチは珍しく荒れる。 もって行き場のない怒りと悲しみを拳と言葉にぶつけている・・・。
あの時のイタチも、自分の運命と生きるべき道に苦しんでいたんじゃないだろうか?だから「道」を見つけられずに彷徨っている鬼鮫の心が読めてしまったのではないだろうか。
 
忍とは耐え忍ぶ者。 生き様は納得出来るものでなかったとしても、「死に様」だけは選ぶ事が出来る。 その死に様によっては自分の人生を肯定する事が出来るのだと・・・・イタチ、この頃(13か14歳くらい??)にして既に悟ってしまったのか?早すぎる・・・;
 
イタチの一言は、散々霧の中で迷い続けていた鬼鮫に新に進むべき道を示してくれたわけで・・・ 
この時、鬼鮫は(イタチさんにずっと、ついていきます)?と決めたのではないだろうか。
とはいえイタチは自分のことをペラペラと喋る人じゃないし、イタチの過去に何があったのか?今どんな思いでいるのか・・等、鬼鮫が知る事は出来なかったと思うんですよね。
 
しかし、ある時鬼鮫はイタチの思いを知る事になる・・・・。
17巻で鬼鮫は初めてサスケを見るんですが、いないと思っていたはずのイタチ以外の「うちは一族」がいて、しかもそれが「イタチの弟」だと知って驚く。
 
「・・・うちは一族は皆殺しにされたと聞きましたが・・・」
「アナタに・・・・・」
イタチはそれには答えなかった。
 
イタチがただ一人殺せなかった同胞がいた・・・それは弟。 弟が生きていたという事実によって、鬼鮫はイタチの想いを理解したのだと思います。 イタチは弟に倒される死に様を決めている事を。
それからなのかもしれない・・・鬼鮫はイタチをさらにかばい、体を気遣うようになったのは。
そしてサスケとイタチの戦いの日、鬼鮫は「足止め役」を引き受けることでイタチへの敬意を表したんだと思います。 そしていつの日か、自分も同じように逝きたいと考えていたのかな・・・。
 
・《必死に生きた男の最期》
 
ナルト・・・鬼鮫の凄惨な最期、目を背けずに見つめていましたね。
 
「でも・・敵のオレ達に仲間の情報を渡さないためにやったんだ」
「暁の中にも仲間の事を思って動く奴らがいるんだってばよ」
 
ナルトは「最初の敵」だった再不斬の壮絶な最期に、思わず目を背けようとして・・・カカシに言われたんですよね、「目を背けるな 必死に生きた男の最期だ・・・」と。
ナルトって、教えられた事や誰かに言われた言葉はけして忘れないし、それをしっかり守る誠実さを持ってますよね、それがナルトの偉いところ! なかなか出来るもんじゃありませんぞw
 
そして今ナルトが感じている事は、敵も味方も同じように仲間を思っていること、それぞれの平和《未来)を求めているっていうこと・・でしょうか。 敵も、考え方がちょっと違ってしまった・・・・というだけなんだと。・・・・・だから、必ず理解し合えるハズだって、思っているんじゃないでしょうか。
 
50巻の表紙・・・皆と仲良く並んだ「鬼鮫」の姿。 あれで「鬼鮫は仲間になってくれる」と思い込んでしまった私ですが、 あれって・・・ナルトが思い描いた心象風景だったのかな・・・。(ナルトはサブちゃんを知らないはずだけど)
 
「敵ながらあっぱれだ」
干柿鬼鮫! お前の事は一生覚えておこう!」 (ガイ)
 
ガイに名前を覚えてもらう事は、鬼鮫にとっては何よりも名誉なことだろうな・・w
 
しかし、トラップがあるかもしれない巻物を、こうも簡単に開けてしまうとは(頭脳派が少なすぎだったかもw) 
ま、水牢の術は本来、術者が手を添えていないと成立たない術。 封印された鬼鮫のチャクラが切れたら解けるのでしょうけど・・。
 
あの巻物に書かれているのは、雲の戦力、島に配備された戦力? トビが一番知りたかったのは、ナルトの新しい力のことか、あるいは真実の滝の裏にある「尾獣との対話ができる場所」なのかな?
 
・《小南、ピンチ・・・?》
 
「輪廻眼の回収を急ぐ」と言っていたトビ。 やはり雨隠れに現れましたね~・・
 
雨隠れの里・・・・今まで術(雨虎自在の術)で雨をあげていた長門がいなくなっちゃって、再び土砂降りになってますね;;
 
小南、「待っていたわ・・・アナタを仕留めるために」って。どんな策を立てているというのだろう?  
トビが「うちはの石碑」の話をしたんだから、連合軍側は輪廻眼の所在を確認しそうなものですよね・・。 すでに忍連合軍を派遣していてもいいと思うんですがね。。小南だけじゃ、とても心配。
 
雨隠れに近い木ノ葉、岩、砂。 小国雨隠れを踏み荒らした三大国よ、今度は雨隠れを守る番であってほしい。
 
・・・っていうかトビの相手は小南じゃなくて、そろそろ「今年のメイン?」カカシが登場してもよろしいんじゃないでしょうか。 って思うのは・・・私だけ?
 
 
 
☆「本当に死んだのか?」(モトイ) 実は逃げた鮫が鬼鮫とか・・・・ないか;
 
鮫肌、泣いていたようですが結構あっさりだなぁ。
 
☆ってことは、鮫肌の継承者は水月になるのかな。(首斬り包丁が折れたわけだし)
 
☆鮫って母胎の中で共食いする種もあるんですね・・まさに血霧のアカデミー。
 
☆トビと小南・・、小南一人じゃ不安だし、トビは体術とズズズ~しか使わないけど、、策ありなのか?
 
☆せめて・・・静かに鬼鮫を弔うとしよう・・・。
 
☆長駄文・・・読んでくださって、ありがとうございます、感謝。
 
 
 
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