ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

大蛇丸とヤマト

最近気になる、ヤマトのこと ・・・その2.大蛇丸とヤマト

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・天地橋での、大蛇丸とヤマトの「再会」
 
ヒルゼンによる『テンゾウ保護計画』・・・つまり大蛇丸からテンゾウ(ヤマト)を隔離・保護するための計画は見事成功し、長い間大蛇丸は自分の実験に生き残り(テンゾウ)がいる事に全く気づいていなかった・・。
 
しかし大蛇丸の実験から数十年の時間を経て、「天地橋」で ついに大蛇丸とヤマトは再会します。 「木遁での変わり身」を使ったヤマトを見た大蛇丸は、「柱間遺伝子実験」に生き残りがいたことに初めて気づくことになる・・・
 
おそらく、この天地橋で使った「木遁の変わり身」・・・これが、ヤマトが『表』の任務で使った『初めての木遁』だったのではないかと思うんです。 つまり、それはヤマトが『自分は大蛇丸の実験の生き残り』であることを世間にカミングアウトした瞬間でもあったんですよね。 
 
・「それより」と「そんなこと」
 
そのカミングアウト、皮肉にも大蛇丸の目の前で披露する形になったわけですけど、それはヤマトが大蛇丸に叩きつけた挑戦状のようにも受け取れます。 大蛇丸によって受けた「傷」を、自分はこんなに使いこなして武器にしているぞ、ってことを大蛇丸に見せ付けることで 今まで抱えてきた苦しみをぶつけたようにも感じます。
 
一方で、大蛇丸のほうですが・・・ 生き残りがいた事実を知って驚くかと思えば、意外とアッサリなんですよね、 拍子抜けするぐらいに。
 
で、ヤマトのことを知らないカブトは 「アンタは誰だ?」なんて聞いているんですが(得体の知れない敵だったので「アンタ」扱い)、大蛇丸はヤマトにはほとんど関心を示さないままなんです。
 
「カブト・・・この子の事は後で説明してあげるわ・・」 
 
「それより・・」
 
「後ろの子ネズミ三匹もここへ呼んだらどう?」
「クク・・・幾度か見た顔ね・・九尾の子もいるみたいだし・・ 少し遊んであげましょうかね」
「サスケ君とどっちが強くなってるか・・ 見てあげるわ」
 
「それより」=「生き残りのことなんかより」。
大蛇丸はヤマトは無視して、ナルトに関心を示すんです・・。ナルトとサスケと比べたらどうか?それしか興味が無い・・。
ナルトが九尾化し始めると、ようやく大蛇丸はヤマトがナルトの見張り役につけられた理由に納得し、「私の実験も役に立ったじゃない」なんて言うんですよね。
で、「実験」 「実験体」という言葉に敏感に反応したのが、カブト。
 
「実験体・・? この方 一体何者です?」
大蛇丸に関わっていた人だとわかると、"アンタ"から"この方"にいきなりグレードアップw ・・・実にカブトの言葉の遣い分けは厳密w)
 
カブトに聞かれて大蛇丸は実験の説明をひととおりして・・・カブトのほうはかなり興味を持ったようで、「では長年の成果とも言えるサンプルが手に入りそうですね」と言うのですが、大蛇丸はここでもアッサリ。
 
「そんなことより 今は わたしのサスケ君が強くなってるか ためしに目の前のナルト君とやらせてみたいわね」
 
・・・「それより」の次は、「そんなこと」。
 
なんだかなぁ~、ヤマトのことを「それより」とか「そんなこと」とか。 ほんとに興味ないんですよね。もう、大蛇丸は「サスケ、サスケ」。この時の大蛇丸にとって関心事は、もはやサスケのことだけ。 
大蛇丸が期待する『長年の成果』というのは 『柱間のコピー』ではなく、『自分色に染めた、うちはの生きた若い体』なんですね。
 
・どうしてヤマトは「そんなこと」になってしまったのか? 
 
柱間遺伝子実験はもう20年くらい前の古いものであって、今ではもう結果は『不要』ってことなんでしょうか。それに何と言っても、この時は「次の転生」を間近に控え 大蛇丸の心は「サスケ君の体が早く欲しいィ」・・・もうコレばっかりだったのだと思います;
 
日毎に強くなり自分色に染まりつつある「理想の器・・サスケ」。
 
長年の夢実現を前にして、今更20年も前の実験結果が出てきたところで、「そんなことは」どうでもよかったということでしょうかね~・・。
 
・では、約20年前の あの実験のころは・・・。
 
では、大蛇丸が「柱間遺伝子実験」をしたころは、どんな事情があったのでしょうか?
 
時代的にはおそらく『九尾事件前』。 大蛇丸もまだ里にいて、次期火影の座《四代目火影》を狙っていた時期です。 その頃に大蛇丸が「柱間遺伝子」の研究をしていたって事は、火影の座に就いたら九尾を思いのまま操ることを考えていたんじゃないかと思うんですよね。
 
当時の実験の目的について《"尾獣"を意のままに操る事が出来た初代火影の力が欲しくてね・・》と言っているので、大蛇丸は「九尾は木ノ葉にあり、火影が保管している」 ことにも気づいていた可能性大です(自来也は知らなかったようだけど・・)。
しかし、柱間遺伝子実験は失敗し(と思っていた)、火影にもなれず四代目火影にはミナトが任命された・・・・。(その時は大蛇丸挫折の時だったと思いますが;)
 
そしてその直後、「九尾事件」が発生します。 
九尾は里が保管していたことを知っていた?大蛇丸は、あの事件が「うちはの瞳力によるもの」だと察したんじゃないかと思うんですよね。 目の前で「うちはの力」を見せ付けられ、大蛇丸は「うちはの力」も求めるようになったのではないでしょうか・・・《うちはの眼と、その眼に合う体が欲しいィ》と。 そしてその後大蛇丸は里を抜け"暁"に入る・・・。
 
512話で、カブトがゼツの秘密を知っているようなことを話した時、 トビが
『お前いろいろと知っているようだな・・・大蛇丸の奴こそこそ調べていたようだが・・』
と言っているので、ど~やら大蛇丸は暁時代、こっそりゼツの秘密まで調べ上げていたらしいですね。
そして大蛇丸はトビの「白ゼツ製造」や「柱間細胞の移植・培養技術」をヒントに、転生の術(白蛇細胞の生命力強化?)を完成させたんじゃないか?という気もします。
(そして、大蛇丸は暁で学んだ「柱間細胞の移植して培養する」方法を、その後ダンゾウに教えたのでしょうか) 
 
「転生の術」を完成させた大蛇丸にとって、もはや「過去の遺伝子実験」はどうでもいいものになっていた・・・ということなのかなぁ。
 
大蛇丸が魅せられたものと、カブトが魅せられたもの・・
 
大蛇丸ってのは、貪欲な『生』への執着者であると同時に、『美学』にもこだわる人じゃないかと思うんですよね。 生命力溢れる力強い柱間の力よりも繊細なうちはの力に、より魅力を感じていったんじゃないかという気がします。
 
サスケを求める理由を、かつて 「私はさらに若く美しく強い体を手に入れる・・」とウットリするような言い方をしていた大蛇丸。 
デイダラがイタチに「究極の芸術」を見出してしまったように、大蛇丸もかつてイタチに敗北したことで「うちは」への憧れをより強くした・・・・
簡単に手に入らない至高の芸術ともいえる瞳術と、その「器」に。
 
大蛇丸とは対照的に、513話で「ボクに芸術はわからないしね・・」なんて言っていたカブト。
カブトのほうは、芸術だとか美しさとか、そんなことにはまるで興味がなく・・・それよりも『実験データ』とか『実験体』 『サンプル』のほうに魅力を感じているんじゃないだろうか。
そのあたりが、カブトと大蛇丸の大きな違いでありカブトのアイデンティティーなのかもしれない。。
 
天地橋のあの日。
 
大蛇丸がサスケを手に入れる日を夢見て《他のものはいっさい目に入らない》状態でいる横で、冷静に『貴重なサンプル』ヤマトを見つめていたカブト。
 
一度は大蛇丸が完成させかかった実験を、いつか自分の手で完成させたいと・・・そんな野望をあの日から カブトはずーっと抱き続けていたのかもしれません。。
 
 
 
 
☆駄文読んでくださって感謝。
 
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