ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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今年のNARUTO、気になった言葉から (その2、「ありがとう」)

今年のNARUTO、気になった言葉から (その2、「ありがとう」)

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前に「その1」を書いてから、その2を書きかけて・・・・間が開いてしまいました;
今年のNARUTOで一番気になった言葉は、やはり「ありがとう」ですかなぁ。でも、過去にも印象深い「ありがとう」は いくつかあったんですよね。
 
・クシナの「ありがとう」と 再不斬の「ありがとう」
 
何で、よりによって この2人を並べるんだ?・・・って思われるかもしれないですが、似てるんですよね、この2つの「ありがとう」の持つ意味が(効果、かな)。
今年一番感動的だった「ありがとう」といえば、なんといっても第504話タイトルもそのままズバリ「ありがとう」でクシナが言った・・・
 
「私を母にしてくれてありがとう ミナトを父にしてくれてありがとう」
「私達の元に生まれてきてくれて・・・本当にありがとう」。
 
ただそこに存在するだけで有り難いと言ってもらえること。・・・無条件で存在を認められること・・・それはナルトがずーっと求めていたことですよね。
それまでのナルトは「英雄になる事」「一番強くなる事」でしか自分を認めてもらえないと思っていたし、自分でも自分の存在を認めてやれなかった。
それって、つまりナルトも「自分は戦いの道具」って無意識に思い込んでいたっていうことですよね。
 
最近毎回話題に出してる「波の国編」に話が行っちゃって恐縮なんですが;
第29話で白が「再不斬さんにとって弱い忍は必要ない」と言っていた時、ナルトは「闘うこと以外でだって何だって・・他の何かで自分を認めさせりゃよかったはずだろ」なんて言ってるんですよね。でもそのわりには、ナルトも「里の皆に認めてもらうためには強くならなきゃ」なんて思っていたわけで結局は白と同じ。 「戦う優秀な道具」にならなくちゃ、と一生懸命だったんですね。。
 
そして、32話「忍という名の道具」で、再不斬は心の中で「白・・・今までありがとう」って呟く・・。
考えてみたらNARUTOで一番最初に出て来た『印象的なありがとう』って、再不斬のあの「今までありがとう」だったんだなぁ・・・。あれは、白の存在そのものが認められた瞬間であって、クシナの「ありがとう」と共通するんです。
強くなくてもいい・・・ただ存在してくれるだけでいい、「ありがとう」。・・・
 
最後に雪が降ってまっ白な世界の静寂に消えていったように・・クシナが光の中に消えていった瞬間も清らかでした。毎年、雪の季節になると 再不斬と白の最期に雪が舞って来るシーンを思い出すんですよね・・・(って、私の地方ではまだ降ってませんが)
 
・サクラのありがとうと、小南のありがとう
 
この2人のありがとうを一緒にするな、という声も聞こえてきそうですが・・・でも、この2人の「決意」のありがとう。 ちょっち似ているような・・・。
 
「ありがとう長門・・・ 死んでなお私に希望を見せてくれて!」
 
510話「まさかの禁術」で、小南は《私もナルトを信じてる!私は平和の懸け橋を支える柱になる》と覚悟する、その決意の『ありがとう』。
カッコよかったですね、小南。ちょうどこのシーンが54巻の表紙になるようで楽しみなんです。でも、結局小南はどうなったんでしょうね。
 
私としては「小南は生きている」に希望をかけているんです。"絶対小南は生きている、トビは止めを刺していない!"といつもの断言癖が出ちゃったのですが・・・しかし先日トビがあっさりとトルネの首を「ゴキ!」ってやったのを見て、ちょっと弱気になってます; 希望がフェードアウトしかかって・・・(でも、諦めないw)。
 
ん~、いつも女性は男性を「信じる」という結論になってしまいがちなんですよね。それ、ちょっと不満だったりしますが・・。 でも小南は『自分が主役』と思わず 長門、ナルトに託して自分は「支える」事に徹する・・・つまり自分の実力を冷静に見極め「自分に出来ることをする」・・・・これも大局的に物事を捉えるという意味では大事なことなのかもしれないですね。 特にそう思わされたのが、対照的だった「サクラの行動」かな・・。
 
あ、でも私はサクラの行動に否定的ではないです。 小南は30過ぎのベテランだし、サクラはまだ16歳。迷いや失敗があって当然ですから。
 
散々騒がせたサクラの「サスケへの決意」・・・・・これも第487話で「2人を信じる」という結論に落ち着くんですよね。 それまでは『自分が自分が・・・』だったサクラが、2人を信じる(つまり自分に出来ることを見極め、支える事に徹する)という結論を出せたのも、彼女の成長の一歩だったのかなと思います。
サクラも、ナルトとサスケを信じて「支える」と決意する事で ふっきれた感じでしたよね。
 
そして、サクラが心の中で言ったのが、
 
《ナルト・・・いつも・・・ありがとう》
 
サクラって、今までナルトに「ありがとう」って言った事殆ど無いんじゃないのかな?
昔の「サスケ奪還任務」の時・・ナルト達が命懸けでボロボロになって戻ってきた時ですら、サクラはありがとうを言ってないんですよね~・・・ サクラ、やっとナルトに「ありがとう」って気持ちになれたんですね。でも、直接ナルトには伝えず心の中に止めた・・・ってのがサクラらしいとも思います。 というか、サクラが直接「ありがとう」といえない気持ち、分かる気がします。
 
サクラが自分に自信を持てないうちは、ナルトに直接「ありがとう」はいえないのかもしれません。まだ「ありがとう」なんて言えるほど対等ではない、と思ったんじゃないかな・・。それは、ちょうどナルトが「約束を守れねー(一人前じゃない)男が告白なんて出来るかよ」と思っているのと似ていると思います。
 
そしてサスケがサクラを2度も殺そうとしたにもかかわらず、サクラがサスケをまだ信じることができるのも、あの「ありがとう」があるからですよね。 サスケが里を抜ける夜、最後にサクラに言った「ありがとう」・・。
 
 
・シンの「ありがとう」と サクモの「ありがとう」
 
518話で、サイの兄・シンが最後に言った「ありがとう」。
シンが本当はどういう理由で亡くなったのかわかりませんが、サイに「本当の兄弟のように想っている」ことを告げられないまま別れたことが後悔として残っていたんでしょうか。もしかして、シンの魂もあの世にいけず・・・サクモのように「あの世とこの世の中間」に留まっていたのかもしれません。。でも、サイの絵がシンの心残りを無くしてくれた訳で・・・本当に嬉しそうでしたよね、シン。
 
それと似ていたのが去年の話ですが・・・449話のサクモの「オレを許してくれてありがとう」。
あの時、カカシはオビトに許してもらうためにあの世に向かったハズだったのに、親父さんを許して成仏させて戻ってきたw・・・なんか立場が逆でしたね。
サクモが言っていた「お前にはまだやるべきことがあるはずだ」・・・・これが、これからのカカシ話のことを指してるのかと思いますが・・。(今度こそはカカシがオビトに「ありがとう」と言ってもらえる展開ではないかと・・・そんな期待をしていますが、はて。)
しかし、いろいろな形の「ありがとう」が存在するものですね。
 
私も、今年もこのブログを訪問してくださった皆様に「ありがとうございます」とお礼を言いたいです。(はい、まわりくどいですが、結局これが言いたかったんですw)
コメントを下さった方、読んでくださった方・・・皆様に感謝しています。
 
・・・・って、これが今年最後の記事じゃあないです(笑
 
29日には待望の54巻が出ますし、年末には年忘れ・お遊び記事を入れたいと思ってます。