ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

再不斬とカカシ (波の国任務とカカシ外伝)

再不斬とカカシ・・・波の国任務と、カカシ外伝

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 第4次忍界大戦で、今の忍達が向き合うことになりそうな《忍の在り方》。 
カカシも、忍の在り方については今まで《知らず知らず悩んできた》って言っているわけで、この戦争でいよいよ彼なりの「答え」を出せるんじゃないか?という気がしてます。その第一歩が「再不斬との再会」ではないかと。
 
ナルトの忍道の原点が波の国・ナルト大橋だったように・・・カカシの忍道の原点は神無毘橋。 
 第4次忍界大戦の話は波の国話とリンクしているかんじがするって毎回言ってる気がしますが;それ以上に、『波の国任務とカカシ外伝』はリンクしていると思うんです。
 
今年の「カカシ年(岸本先生によると今年こそカカシの年)」・・・・カカシは再不斬との話に決着をつけるだけではなく、最終的には「カカシ外伝」の決着をつけることになると思ってます。再不斬との再会で出した答えが、オビトとの再会に活かされていくんじゃないかと・・(間違いなくカカシとオビトは再会するでしょうから)
 
波の国任務の話、私は好きなんです。 なんていうのかな、その・・・ 力で押しあうだけの戦いではなくて、再不斬とカカシ、そしてナルトと白の「会話」が中心になっているんですよね。 互いに、心に秘めた思いをやり取りしながら自分の内面と向き合っていく・・・敵との闘いというより自分との闘いになっているところがいいんです。そして、カカシ世代とナルト世代それぞれの思いっていうのもある。。
カカシは再不斬と向き合いながら、過去の自分と向き合っているような気分になっていたのではないかと思うんですよね。 カカシの再不斬に対する怒りは、過去の自分への怒りだったような気がします。
 
・昔の自分と再不斬
 
で、カカシ外伝と波の国任務、どのあたりがリンクしているか?っていうと 仔カカシと再不斬の言動がそっくりなんですよね。 カカシが今でも「バカだった」と言って後悔している あの突っ張っていた頃のカカシと 波の国話での再不斬、ホントに似ている。 そしてオビトとナルトの言動も、これまたそっくりなんですよね。
 
最近はなぜか見ませんが、前までよく描写されていた「カカシの慰霊碑参り」。 カカシは慰霊碑の前に佇んで何をしていたか?といえば昔の自分を戒めていたんですよね、
 
・・・で、カカシが《バカだった》と悔やんでいる”自分"とは、
 
『忍に必要なのは任務に役立つ道具だ』 『感情なんて余計なもんなんだよ』
と言い放った自分。そして、

『忍なら・・・仲間を犠牲にしてでも任務の遂行が絶対だ』
と言ってしまった自分。
 
そして、再不斬の姿は見事なほどにピッタリと 「かつての自分」と重なってしまったんですよね~。再不斬と向き合いながら、カカシは過去の自分を見せられていた・・・ってことでしょうか。
 
・忍に必要なのは任務に役立つ道具だ
 
再不斬は、何度も白の事を「役に立つ道具」として自慢するんです、
 
『オレは高度な道具を獲得したわけだ お前の連れてる廃品(スクラップ)とは違ってな・・・・!!』 とか言って。
 
それを聞いたカカシは『他人の自慢話ほど退屈なものはないな・・・そろそろいかせてもらおう!』と言って写輪眼を『ドドドン!』と見せるんです(本気モード突入)。 白の事を道具と言い切ったのも、そしてナルト達の事も道具扱い(しかも廃品w)したことにも腹立ったんだろうなぁ・・。
カカシって(ご存知のように)感情を表に出すことは稀なんですが、再不斬に対して激しい『怒り』を見せたのは、《忍に必要なのは任務に役立つ道具だ》なんて言っていた自分を思い出したからでしょうか。
 
・忍なら・・・仲間を犠牲にしてでも任務の遂行が絶対
 
そして、カカシの怒りが最高潮に達したのは 再不斬が《仲間を大切にしなかった時》。
 
白が再不斬の身代わりになって カカシの雷切を食らった時・・・再不斬は、カカシが動けないのをいいことに白ごと斬ろうとしたんですよね(それも、白が死んだかどうか未確認の状態で、です。)
『まったくオレはよくよくいい拾いものをしたもんだ』 『最後の最後でこんな好機を与えてくれるとは!!』と言って。
つまり、再不斬は 仲間(白)を犠牲にしてでも 任務の遂行(カカシを斬ること)をしようとしたんです。
 
・・・・これに、カカシは本気で怒った。カカシを斬るために仲間を犠牲にしようとした再不斬・・・これもかつてリンを見殺しにして任務の遂行を優先しようとした かつてのカカシと同じですよね。
 
カカシは白を抱えて首斬り包丁を避けるのですが・・・・そして、カカシは白をそっと寝かせ・・・『目を閉じてやる』んです。
(以前の記事で、『トビが長門の目を閉じてやった時』の気持ちについて書いたのですが、あの時のトビの気持ちと この時のカカシの気持ちは似ているんじゃないか?と思っています)
 
そして、そのあとカカシは、再不斬に対して怒りをあらわにしてガツン!と強烈な『』を食らわせている・・・。
 
・「拳」
 
カカシとしては珍しい「怒りの拳」なんですが、実はカカシ外伝で カカシもオビトから怒りの拳を食らっているんですよね。 『忍なら・・・仲間を犠牲にしてでも任務の遂行が絶対だ』と言ってカカシがリンを見捨てようとした時、オビトがカカシにガツン!と重たいを一発。

オビトの拳は「仲間を大切にしない言動をした」カカシへの怒りの拳だったし、再不斬へのカカシの拳も仲間を大切にしない言動をした事への怒りだった・・・。
 
同じように めったに怒らないカカシが本気で怒ったのは52巻、サクラを本気で殺そうとしたサスケに対してでした。あの時のカカシも、サスケに重い拳を食らわせてます。 須佐能乎の矢まで出してカカシを攻撃してきたサスケに、カカシは防戦一方で自分から手を出そうとはしなかったのですが・・・ サスケが『仲間を大切にしなかった』ことは断じて許さなかった。 
 
でも、再不斬って本当は人間的な心の持ち主ですよね。 昨日、過去の再不斬記事のコメント欄でもお話していたんですが・・・ 例の「血霧の卒業試験」について、再不斬は楽しんでいたかのように語っていましたが本当は楽しんでなんていなかったんじゃないかと。。
再不斬も鬼鮫と同じで、同胞を殺すことに疑問と苦悩を抱えていたはずです。でも、自分の存在を認めてもらうためには、そうするしかなかった・・・・同胞を殺し、感情を殺してみせるしかなかったんだと思うんです。
 
『楽しかったなぁ…アレ(かつて100人以上の上級生を殺したこと)は』なんて恍惚とした表情を見せる再不斬ですが、でもその表情はどことなく悲しそうなんです。 なんていうのかな・・・《触れられたくない過去》に触れられた痛みに耐えているような顔なんですよね。 本当の気持ちを自分の奥深くに封印し、心を刃で殺す・・・そうやって「本物の正しい忍」になろうと必死だったんですね。

そして、それはかつてのカカシも同じだった・・それをカカシに気づかせてくれたのはカカシ外伝でのオビトだったし、再不斬に気づかせてくれたのは波の国任務でのナルトだった。 だから、あのとき・・・・再不斬は「初めて負けた」と思ったんですよね。
 
そして・・・オビトとナルト。

前にもちょい触れましたけど、白を道具だと言い切った再不斬を責めるナルトの言葉って、オビトがカカシに言った言葉と同じなんです。
 
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「あいつ(白)はお前の事がホントに好きだったんだぞ!」
「ホントに・・・ホントにお前は何とも思わねーのかよォ!?」
 
それを聞いて、カカシが思い出していたんじゃないかと思うのは・・・・あのときのオビトの言葉。
 
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「リンはお前の身を案じて医療パックをプレゼントしたんだ 
内側にお守りを縫い付けて!」
「お前は本気でそう思ってんのか!?」
 
おんなじようなこと言ってるんですよね・・・仲間の「想い」を踏みにじり、見捨てようとしたことへの怒り。ホントに、ナルトとオビト・・似てます。

そして二人とも従来の「正しい本物の忍」の在り方に疑問を持ち、絶対自分はそんな忍にはならないと宣言したんですよね。
 
「確かに・・・忍の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる・・・けどな・・」
「仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」
 
「どうせ同じクズなら オレは掟を破る!それが正しい忍じゃないってんなら・・・
 
なんてのはこのオレがぶっ潰してやる!!」

 
・・・で、波の国話の最後、ナルトがつぶやく言葉もそっくりです。

 
本物の忍者になるって 本当にそういうことなのかなぁ・・・なんかさ!なんかさ!オレってば それ やだ!!』
 
・・ホント、カカシ外伝と波の国話はリンクしてるんです。
 
そしてナルトがあの日誓った思いは、今も「ブレていない」わけですが・・。
 
人間的とは言えない従来の「忍」の在り方を、ナルトやカカシ達は オビトに代わって「ぶっ潰す(変える)」ことはできるのだろうか。それができれば、オビトも安心して昇天できるんじゃないだろうかと思うのですが、はて、オビトは・・・?
 
波の国任務・・・再不斬と出会ったことは、カカシが長年抱え込んできた「後悔」から自分を解き放つための第一歩だったような気がします。
 

(って、オビトは本当に天国にいるんだろうか?・・・)
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。