ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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もう1つの「人気ランキング」 NARUTO-ナルト‐キャラってどう思われてるのか? その2  「理想の上司第1位、カカシ」

もう1つの「人気ランキング」 NARUTO-ナルト‐キャラってどう思われてるのか? その2「理想の上司、第一位カカシ」

 「20代メンズ1000人が選んだマンガキャラマジ惚れランキング」週刊プレイボーイ)、男性キャラクター編で「理想の上司」第1位に選ばれたカカシ先生。
 
NARUTOキャラクター中で唯一「第1位」にカカシが選ばれたのもカカシ贔屓としては誇らしいことではあったのですが、しかも〝出来る上司〟の代名詞みたいな「島耕作」を抜いての「理想の上司第1位」は少々驚きました・・・・・まさか、ここまでの人とは・・・ 
◇「上司にしたいのは?」

1位 はたけカカシ 54票
2位 島耕作 45票
3位 矢島金太郎 40票
4位 シャンクス 27票
5位 両津勘吉 24票

カカシの「上司」としての有能さを語る部分・・・例を出し始めたらキリがないと思うんですが、そのうちの1か所を例に挙げてみようと思います。 
物わかりの悪いかわいい部下を 上手~く段階を踏んで諌めていく、カカシの「上司」としての魅力がキラッと光る場面です。

 
◇49巻451話「サスケの処分」~452話「ダンゾウに迫る」、 火影に仮就任したダンゾウがサスケを処分する決定を下し、キバがその知らせを第7班のところに持ってくる場面・・・

キバから、綱手が解任されダンゾウが六代目火影に指名され・・・しかもダンゾウはサスケを始末する許可を出したと聞かされたサクラとナルトは、「ダンゾウだって!」 (ダンゾウって・・・!)と驚き、カカシは「…イヤな予感がするな」と・・・・・この時は本音をぽろっと口にしてます。
 
・・・カカシが言った、『イヤな予感』 とは?
 
これはサスケ処分の事だけを言ったわけではなく、その先にある「ダンゾウの目論見」・・・・『やはり、ダンゾウは九尾を狙っていた』という事を指していたのだと思います。つまりナルトが危ないという「イヤな予感」。
 
ダンゾウが火影になれば、九尾(つまりナルト)を監視下に置いてしまうのではないか・・・とカカシは心配していたんですよね。 だから〝サスケを処分する〟と命令を出せば、ナルトが黙っているわけがなく「火影ダンゾウ」に歯向かった行動をする。 そうすればダンゾウはそれを口実に合法的に?『英雄ナルト』を拘束、直接監視下に置くことが出来る・・・・『サスケ始末許可』の裏に隠されたダンゾウの「目論見」を、カカシはすぐに見抜いたということです。
・・それが、カカシの「イヤな予感」。

即座に「イヤな予感」がしたっていうことは、カカシは前々から《ダンゾウは九尾が欲しくて火影の座を狙っている》ことを懸念していたんでしょうね。。 自来也綱手に「根に気をつけろ」と最後に忠告していましたし・・・・この辺の話も、自来也とカカシで《こっそり》話し合っていたのかもしれません;
 
天地橋任務に不参加だったカカシは、ヤマトからダンゾウについての報告も受けているはずですよね、《ダンゾウはサイに「サスケ暗殺」の命令を下していた》という報告を。 あの時のヤマトの判断は、《ダンゾウの目的は大蛇丸の野望を阻止するためのもので、木ノ葉を裏切ったワケではなかった》というものでした。
ただし、カカシはその報告を聞いてヤマトとは違う受け取り方をしたかもしれません・・・。ダンゾウが「目的」に向けて動き始めたと、警戒したかもしれない・・。
 
自来也から「九尾事件の九尾は うちはマダラが口寄せしたのかもしれない」という危惧を聞かされたカカシは、「九尾」周辺のあちらこちらで不穏な動きが出ていることを 十分警戒していたと思います。《ダンゾウが火影に仮就任》と聞いて、カカシが真っ先に心配したのは・・・・かわいい部下《ナルトが危ない》ということだったのでしょうか。
 
だからホントーは、キバから報告を聞いて一番真剣に心配したのはカカシだったのかもしれません。・・・でも沸騰し始めちゃった部下たちを前に、カカシは「極めて冷静」に振る舞うんですねぇ・・・(さすが「沸点高いカカシ←これ分かり辛い表現ですけど;」)
  
綱手様が回復するまで待てないって事だ・・・ それも一理ある」
「それにサスケは抜け忍だ 普通は抹殺するのがセオリー 綱手様だったからこそ穏便に図らってくれただけだ・・・」
 
・・なんて、冷静なことを顔色を変えずにサラッと言ってるんですね・・・なんだか冷たくも見えるし、あまりにも客観的な物の言い方なんです。「ダンゾウ」と聞いただけで興奮してしまってる2人を、とにかく落ち着かせなくてはいけないし・・・
「サクラ待て! いきなり怒鳴り込んでも何の解決にもならないよ」 「二人共落ち着け こんな時こそ冷静にならなきゃうまく事は運ばんぞ」等々、最初は静かに優しい口調で諭していきます。 
そんなに興奮するような事じゃないと、上司としては極めて冷静に、振る舞って見せる・・・・いわゆるカカシの《だいじょ~ぶ》 《君達を傷つけやしなーいよ》的なふるまいの1つなんじゃないかと思います。
 
まずは上司が「騒ぐことじゃないよ」と落ち着いた態度を示さないと、部下は不安になってしまう。 上司が「これは騒ぐほどのレベルの話じゃない」と言ってくれると、部下も落ち着いて考え始めることが出来る・・・。(本当はカカシはナルト達以上に「イヤな予感」を感じていたはずなんですけどねぇ;)
カカシの《だいじょ~ぶ》的な言動は、必ずしもいい方向に行くとは限らないわけですが(カカシ自身も後に反省することになる、)でも血の気の多い部下には効果的なんじゃないだろうか。
 
ただ、この時ばかりはサクラの方が興奮していて、そうするとナルトも「サスケを心配するサクラの事を思って、さらに」興奮し始めてしまう・・・(こういう時、本来ならサクラの方がナルトのために冷静にならないといけないのでしょうね)。 こうなると手が付けられなくなるので、カカシはついに『実力行使第一段階』に踏み切ります。

「待てって言ってるでしょ!」とナルトの手を強く掴んで制止し、険しい表情を見せて
「ダンゾウはお前達がそう行動に出ると考え済みだ 会ってどうするつもりなの?」
と今度は「懸念」も説明してます・・・『ダンゾウはお前達がそう行動に出ると考え済みだ』と。出来るなら、カカシは前の段階でナルト達が鎮まってくれるといいと思っていたはずで、この一言は言いたくなかったんだと思うんです・・・カカシは部下達に必要以上な不安は与えないようにする傾向がありますから。

でもこのままじゃカカシの制止を振り切りそうな部下達に、仕方なくカカシは ダンゾウの目的は「サスケ」ではなく『お前達』なのだぞ、と言うのです。 でも、まだここではカカシは「全て」を言っていません・・・「お前達(たち)」と言っている・・・「達」なんです。本当は「ナルト(だけ)」をダンゾウは狙っているのですが、カカシはそこまでは言っていない。
まぁ、この一言で「自分たちが危険な目に遭う=さらに面倒な事態に発展する」ことを分かってくれることに期待したんでしょうけど・・・・でもダメだった。(興奮すると、賢いサクラもダメなんですね・・・)
 
まだよく分かっていない感じのナルトに、今度は『もう一度』分かりやすく、落ち着いてカカシは「説明」します。
《あくまでも、落ち着いた態度で。 それに、さっきは表情を険しくし過ぎたと思ったのか、今度は優しい表情で穏やか~に。》
 
「ことサスケに関してお前がそれで済むとは到底思えないよ!まったく」
「まだ大名の任命だけで上忍衆からの信任投票は受けてないが 今のところダンゾウは火影だ ヘタをすれば牢に打ち込まれる事になる」
 
つまり・・・『ダンゾウはお前達がそう行動に出ると考え済みだ』というのは、即ち『牢に打ち込まれる事になるよ』という意味なんだよ、と丁寧に解説するのです。お馬●でもわかるように、易しく分かりやすく(池上さん風に・・)。頭ごなしに「やめろ!」「余計面倒なことになるって言ってるだろ!」なんて言ったりせず、あくまでも丁寧に、優しく、繰り返し説明する・・・実に根気と我慢がいる作業です。。
 
 
「それでもいい! オレは行くってばよ!」
 
・・・・結局わからなかったナルトに、カカシは「ついに」最終手段・・・・本当の懸念をハッキリ言い渡します。

 
「ナルト お前は九尾を持ってる・・・ だからダンゾウはお前をこの里に拘束したいと思ってるんだ このままじゃ相手の思うツボだぞ」 「それじゃサスケを捜す事もできなくなる・・・ 今はあまりはしゃぐな」、と。 
(「九尾」と聞いて、ナルトはやっと冷静になる)。
 
「ダンゾウの目的はナルト・・・つまり九尾」という本当の懸念。 
これは、カカシの性格上 なるべくならナルト本人には言いたくは無かったと思います。 ナルトが九尾のことで苦しんできた経緯も知っているし、「九尾」を出すのは「最後の手段」だったと思うのですが・・・しかし、それでもカカシは部下を守るために、ここはハッキリと伝える必要があると判断した。
 
ただし、この点でもカカシの配慮があります。 「お前は九尾を持ってるという言い方・・・・「お前は九尾の人柱力だ」じゃあないんですよね。 「持ってる」という表現は、すごくマイルドです。 ナルト=九尾(の人柱力)ではなくて、ナルトはナルト。 ただし「九尾」を「持っている」・・・それだけの違いなのだと。
 
特に、この時はナルトが一時「八本目」まで九尾化した直後だったし、九尾の問題は繊細な話題でした。 まだこの時点では四代目が九尾化を止めてくれたという事実は誰も知かったし、ナルトが九尾化のことをかなり気にしているんじゃないか・・・とカカシは心配してもいたはずなんですよね。 だから九尾の話はあまりしたくなかったハズだし、するとしても「九尾を持ってる」というマイルドな言い方に配慮した・・・。
 
部下の反応を見ながら、冷静に導き・・・本当に「危険」と判断したら、ハッキリと制止し伝えることは伝える。だけど、部下の気持ちは「最優先」に考える思いやり。
《だいじょ~ぶ》的なおおらかさと、イザという時はシッカリ止めてくれる・・だけど、絶対「優しい」。
 
(あの状況、もし私だったら、ナルトに怒鳴りつけてるだけで結局、抑えきらなかったかも・・・) 沸点が低い部下達を相手に、なかなかこういう冷静な言動って出来るもんじゃない・・・さすがは「上司にしたいキャラ、第一位」のカカシ、なのであります。
 
 
☆読んでくださった方、有難うございます。
 
☆3/28発売予定だったジャンプは4/4に発売延期になりました。その時には、一人でも多くの人たちが、NARUTOを読むことが出来ますように・・・