ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

コミックスを1巻から読み直してみる・・・ 第1巻から、その1.ナルトの「あの言葉」

コミックスを1巻から読み直してみる・・・ 第1巻から、その1.ナルトの「あの言葉」

 昨日の前置きの続きです、ナルトもそろそろクライマックスなので ここらで始めから読み直していこう・・・ということなんですが、なんといっても57巻も出てますので(2011 8月現在);気になったところだけを摘まんでいこうかと思ってます。
 
まずは、第1巻から・・・・今回は、ナルトの「あの言葉」のことを、ちょっと。
 
さて・・・・登場人物の初登場シーンとか 一番最初の印象的な言葉っていうのはかなり重要!という話は時々書いている気がしますが、ナルトの場合は・・・やはり第1巻に出てくる このセリフですよね。
 

『このオレはいずれ火影の名を受けついで』
 
『んでよ! 先代のどの火影をも超えてやるんだ!!!
でさでさ 里にオレの力を認めさせてやんだよ!!』
 
これ、ラーメンを食べながらイルカ先生に言った言葉なんですが、今読んでみると・・・かなり刺々しい;
「認めさせてやんだよ」っていう言い方は かなり挑戦的ですよねぇ。 しかも「里」への憎しみの気持ちがそのまま出ちゃっている・・・・まさに「闇ナルト」の発言ですね; (表情は明るいんですけどね)
 
立派な火影になりたい!とかだったら普通の子供らしい夢ですけど、火影になりたい理由は里への挑戦か復讐とも受け取れるような・・・・ なんだか闇オーラ全開で、イルカも一瞬ドキッとして凍ってるんです。  
もし(当時の)里の人達がこのナルト発言を聞いたら「九尾のガキがとんでもないことを言った」 「恐ろしい・・」という反応をしそう・・・;
 
でもイルカが一瞬凍った理由は、《オレと同じじゃないか》と驚いたからだったんですよね。
 
イルカにとって、ナルトの言葉は・・・・なんだか自分の心の「闇」を突き付けられたような・・・ある意味ショックでもあり、衝撃でもあり、真実の滝で本当の自分を見たような感じだった・・とでもいうのかな。 ナルトも孤独と闘って一人で苦しんでいるのだと・・・・イルカはナルトの中に自分を見たような気分だったのではないかと思うんです。
だからナルトの全てを受け入れることが、イルカが『自分の全部』を受け入れることでもあったのかな・・と。
 
イルカはナルトの事を「弟のようにも思っている」と言ってましたけど(57巻で)、それってこの時からだったんじゃないかな・・と思います。 イルカは「ナルトの兄さん」のつもりだったらしいし、ナルトは「父ちゃんみたい」と言っていたけれど・・・でもなんだかなぁ・・・私にはイルカって「母ちゃん」に見えてしまうんですよね。 
時には甘いと思えるぐらいストレートに愛情を示すし、心配するし、小言も言うし・・・・ ナルトがたまに帰ってくれば居心地のいい場所(って一楽かな;)で迎えてやる・・・それがイルカ式「愛情の示し方」。 やっぱり、故郷のお母さんみたいに思えちゃうw
 
それまで「教師と生徒」でしかなかったイルカとナルトの関係が、この言葉を境にガラっと変わったような気がします。 そしてナルトのこの言葉が、意外とイルカの心を救うきっかけになったんじゃないか・・・とも思うのです。
  
そして、ナルトにとっても重要なこの言葉はもう一度繰り返されてます。
 
今度は第七班がはじめて揃って顔合わせした時の、自己紹介・・・・でも、今度は前とは違った「大事な一言」が加わっているんですよね。

《将来の夢はァ 火影を超す!! 
ンでもって 里の奴ら全員にオレの存在を認めさせてやるんだ!!》
 
大事な一言とは、『里の奴ら《全員に》』・・・の「全員」という言葉。 
 
実は第1巻で提示された伏線のほとんどは既に解決済みなんですが、この「全員に」の部分だけは まだ解決していないんですよね。。 今では里の人達に英雄なんて言われているナルトだけど、唯一「サスケ」にだけは まだ認めてもらってない・・・(ちなみに、サスケも自己紹介で「一族の再興とある男を殺すこと」が野望と言ってますが、「一族の再興」をまだ叶えていませんね・・)
 
第1巻の・・ というよりNARUTO最大の課題「サスケにも認めてもらう」こと・・・これが実現するとしたら、ホント最後の最後 一番ラストなんじゃないのかな~なんて思ってるのですが(はて)。
 
で、このナルトの言葉を聞いたカカシの反応・・・・これがまたイルカとは違うんですね;(2人の違った「反応」は、その後のナルトに対する接し方に大きな違いとして顕れていくわけですが)
カカシは 《なかなかおもしろい成長をしたな、こいつ》と・・・・「おもしろい」と受け取っているんです。
 
カカシにとってナルトとは、《偉大な師が遺した息子》であって 《里の為に 絶対守らなくてはいけない存在》。
つまり重要任務の対象であって・・・「ちょっと扱いにくい相手」と考えていたんじゃないかなと思うんです。 大切で重要な存在なだけに 気が重いというか・・・。
 
でもストレートに挑戦的な言葉をぶつけてくるナルトを見て、けしてコワレモノや腫れ物のように特別扱いもする必要もない・・・ごく「普通の部下」として扱えばいいと、気負うことなくナルトを受け入れることが出来たのかな・・という気もします。
 
それにカカシは、このナルトの言葉にオビトを重ねていたのかな・・とも思うんです。かつて、《いずれお前なんか追い越してやる!!》と、オビトもストレートに挑戦の言葉をぶつけてきましたからね・・・。 
 
カカシって、ナルトの中に「オビト」を見ているような気がするんですが、それってこの時からだったのかな・・・なんて思うんですよね。 ナルトを育てて「これから先を見ていくこと」が、果たせずにいた友との約束を果たすことになるような・・・ナルトの中に救いの予感を感じていたのかもしれません。
 
ナルト最大のテーマであって、いまだ答えが出ていないあの言葉・・・
実は2人の忍の生き方を変えるキッカケにもなっていたのかな・・・・・なんて思ったりもします。
 
 
☆次回は第1巻からその2を。
 
☆長駄文、読んでくださってありがとうございます、感謝