NARUTO-ナルト-58巻 コミックス感想を少々。
58巻の表紙、イタチの須佐能乎・・・オレンジですねw
お気づきの方も多いと思いますが、58巻の表紙は51巻のサスケの須佐能乎と対のようになってます。
イタチの須佐能乎は、ナルトと同じように温かいオレンジ色のチリチリが出ていますが(しかも須佐能乎の表情も優しい)、サスケのはブルーの冷たいチリチリですよね。
そしてイタチの須佐能乎、右手は2つ手があります、サスケの須佐能乎も右手に2つの手。
もし二人の須佐能乎が合体して「完全体・真須佐能乎(?)」が出現したら・・・・・それは6つの手を持つ「六道」を象徴するものになるんじゃないか…なんて思ってます。サスケの須佐能乎は、マダラを超える『完璧な須佐能乎』になるのは間違いない。。。
さて、さて。 いつもコミックスを読む時のお楽しみである『ジャンプ掲載時と違い探し』。
今回もいくつかありました。(でも、全部は見つけてないと思うので 気が付いたところがあったら教えてくださいな。)
・まずは「548話ナルトVSイタチ!!」での三代目雷影の言葉。
これ、ジャンプ掲載時にも「間違いではないか」「分かりづらい」という疑問が散々出ていたんですよね。
ジャンプ掲載時は、
「ワシは雷遁を使う! 土遁の忍を前列に置きワシを攻めたてろ!!」だったんです。
それが
「ワシは雷遁を使う! 土遁の忍を前列に置き 盾を作りつつ 風遁の忍で 攻めたてろ!!」に。
・・・・ご丁寧に説明が加わっていましたね;
ジャンプ掲載時、「雷影が言ってる事が分かりづらい」だけじゃなくて、《岸本先生は「土遁は雷遁に弱い」という基本設定を忘れちゃったのではないか?》なんて話まで出ていたので、さすがに分かり易く説明を加えたみたいですねw
でもなぁ・・ 正直言うと、個人的には訂正前の描写が好きだったんですよね。
というのも、この直後にテマリが「出来ればもっと詳しく知りたいけどね!」と言っていて、三代目雷影が「ゆっくり話している時間は無い」と返しているんです。
・・・つまり時間が無いという悪条件の中で、三代目雷影が《最小限の 少し足りないぐらいの言葉》でだけ伝えたのを、今の忍達がそれでもシッカリと受け取った・・・という描写が《いいなぁ~》と思っていたんです。
『以心伝心』というかね。
でも、訂正後の台詞だと「丁寧過ぎ」ちゃって、この直後のテマリの「もっと詳しく・・・」というのが おかしくなっちゃってる気がする・・・(テマリはそんなお馬鹿では無いハズ。)
ま、これも読者に分かり易く・・というサービスなのかな。
それから、言葉じゃなくて「絵」が変わっていたのが2つほど。
・まず、555話「矛盾」での、テマリの顔。
555話「矛盾」で、三代目雷影の速さ・強靭さに手こずるナルト達。
どの作戦も失敗し、最後にナルトが「ただの螺旋丸」で向かっていくのですが・・・それを不安そうに眺めるテマリ。 (こればっかりは模写では違いが分からないので、写真で載せさせていただいてます;)
(左がジャンプ掲載時、右がコミックス↓)
「何をする気か知らないが そいつはただの螺旋丸だぞ・・・!! それでいけるのか!?」
微妙に目が違ってます。見てる方向が違うんですw
で・・・・何で方向を変えたんだろ?と思ってよく見たら、あぁなるほど・・・ジャンプ掲載時のテマリは、確かに《間違った方向》を見ていたんです。
この時、ドダイとテマリは向い合せに立っているのですが、ジャンプでは2人とも『本人にとって左』を見てる・・・つまり逆方向を見てるのです;それで直されてるんですね。。。このジャンプでの「間違い」、意外と気づきにくいです。
そして表情的にも、ジャンプのほうのテマリは「不安だけど、頑張ってくれよ・・」と祈るような真剣な顔なんですが、コミックスのほうは「不安」を隠せないような顔になってる。 ただの螺旋丸じゃダメに決まってる・・・みたいなw でも、これが「意外性の」結果につながるんですよね。
・そしてもう1つは、552話(火影の条件・・!!)のカブト。
切り札・長門が封印されちゃって悔しがっている時の顔です。
これがジャンプ掲載時のカブトです↓
「そろそろ・・・ 取って置きを出すしかないね・・・」
悔しさを押し殺しながら ついに切り札を出す決意をする部分なんですが・・・ジャンプの時の絵だと、かなりショックなのを隠せない感じなんです。 目はどんよりしてるし、うつむき加減で《悔しさ》が前面に出てる。
でも今度のコミックスのはこれですよ↓
「そろそろ・・・ 取って置きを出すしかないね・・・」 (「ベロッ」←これも追加)
目は虚空を見つめ、完全に逝ってる・・・・
ずい分印象が違いますよね、これだと落ち込んでいるというよりは、「ついにアイツ(マダラ)を出す時が来たね・・」とどこか嬉しそうな顔でもある。だけど・・・完全に冷静さを失ってる顔です。
表情は「大蛇丸風」であり、大蛇丸チャクラ中毒患者のような表情とでもいうのかなあ・・・自分を失っているというか。 己を飲み込もうとする大蛇丸に無理に抗わず、大蛇丸チャクラに酩酊した状態に堕ちていくのを止めず、どこか自暴自棄になっているかのようで・・・。
《まだボクには凄い切り札があるんだ 絶対負けるはずがない》と自分に言い聞かせているような・・そんな表情です。
そしてここから、カブトはついに「マダラ召喚」という「禁断の領域」に手をだしてしまうのだ・・・
この瞬間から、カブトは完全に狂気の域に入ってしまったような・・・そんな瞬間を示す絵になってるような気がします。
(・・・・「違い探し」、他にも気づいたところがあったら教えてください)
そのほか、心に残った部分というのは・・・
58巻はかなりあるんです。感動的な話が多過ぎです。
特にイタチのこと、そして我愛羅のことについては もうここではとても書ききれないので、コミックス派の方は「今週のジャンプ・感想(545~555話分)」での過去記事を読んでいただければ・・・と思います; ホント、書ききれない。
何度よんでもイタチと我愛羅の部分はもう、涙、涙、涙・・・・・・。
特にイタチについては、今まで私が勝手に抱いていたイタチ像のイメージを大きく変えるものになりました。
イタチも忍である前に優しく愛情にあふれた一人の人間、一人の兄だった。・・・
親子の絆(我愛羅と父さま)、イタチとシスイの絆・・・・ 58巻で描かれているのは、忍である前に「人」であった彼等の姿でした。
ちなみにですが、個人的に58巻に登場する内容で『一番気になった』のは・・・
「シスイの別天神」と「トロイの磁遁」です。
そして現在の「トビ」とは オビトがこの術で何者かに操られているのではないか・・・と想像しています。
なので別天神は、今後も登場する術だろうと・・・勝手にそう考えております。
シスイも話に絡んできそうな気がするし(シスイは「己の存在を消した」ってのが かなり気になるんですよね。)
そしてトロイの磁遁。・・・これも、前から読んでくださってる方は「しつこいぞ」と思っておられると思いますが・・・
トロイの磁遁の説明は、「飛雷神の術」の術システムのヒントを説明しているものだと思っております。
(詳細は「四代目火影・飛雷神の術について」書庫の トロイの磁遁と飛雷神の術の怪しい関係について にて)
私は飛雷神の術大大好きなんで・・・どうしても すぐ結びつけたくなる傾向があります; 早くナルトが父ちゃんの遺した「あの術」飛雷神を完成させてくれないかなぁと、もうそればっかりで。
そして写輪眼話も好きなので 今まで謎だった「シスイ」の話題・・・・これにもかなり興奮してしまいましたw
(これも詳しくは、ジャンプ・ナルト感想の「別天神」にてということで・・・)
さて、皆様は どの部分が一番印象的だったでしょうか・・・・?
☆駄文、読んでくださって感謝。
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