ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTOに登場する「夜空の星」

何となく気になる風景・・・NARUTOに登場する「夜空の星」 

 
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17日から18日未明にかけてしし座流星群が観測されたみたいですね。私の住んでいるところは駅に近いこともあって、夜でも真っ暗にならないんですよね、だから・・・星空がきれいに見えない。
これ、かなり不満だったりします(私は雲とか星を眺めるのは好きなんです)w
 
ふと思ったのですが・・・NARUTOに登場する夜空といっても「満月」はやたらと印象的なんですよね。月の眼計画もそうだし、九尾事件やうちは事件に登場する「満月」、そして六道仙人が作ったと言われる月・・・。満月の話題には事欠きませんから。
だからなのかな・・・それ以外の夜空の風景って、実はあまり印象に残っていなかったんです(おぃ
流星群のニュースを読んでて、あれ・・・NARUTOに登場する星空ってどんなだっただろう?って・・・。
 
で、思い浮かんだのが2つの「夜空」です。 
 
1つは35巻、ナルトが影分身で「滝を切る」修行をしている場面の夜空、そしてもう1つは27巻のいわゆる「カカシ外伝」に出てくる夜空。 
 
他にも印象的な夜空の風景はきっとあるんだろうけど、私にはこの2つが印象的だったんですよね・・・そして、この2つの風景、実は似た状況でもあったんです。
 
だいたい、ミナト班と第七班ってのはあらゆる意味で似てますよね。 天才タイプに、(実は優秀な)落ちこぼれ、そして天才タイプに惚れる女の子。 その女の子のことが好きな、落ちこぼれの三角関係・・・。さらにうちは一族と、千手一派。そして大切なメンバーの一人が欠けてしまった現実を受け入れなければならなかった2人と それを見守る師・・・・。
 
そして・・・・彼等が見上げる夜空も、何だか似ている。
 
 
・《少年達が見た夜空》
 
 
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『流れ星か・・・・』 
 
第35巻、192頁。
 
多重影分身で風遁の修行を続けるナルト、夜の演習場でふと見上げた空に流れ星を見つけて「流れ星か・・・」と呟いてる。 ハードな修行で疲れ切って見上げた星空は、きれいだなぁ・・・・なんて感じだったと思うんですよね、で、目を閉じて寝ようとするんだけど目を瞑っても脳裏に浮かぶのはカカシ先生、サクラちゃん、サスケとナルト、「4人の第七班」。 
 
きれいだと思って眺めていた流星、ナルトにはサスケに見えたんだろうか。
1つだけ、どこか遠くに流れていって・・・そして闇へ消えてしまった星。
サスケへの想いが目を閉じても募っていく・・・
 
そしてじっとしていられなくなって、ナルトは起き上がって真夜中の修行を始めるんですね、サスケも今頃どこかで修行しているかもしれない・・夜空を眺めて、そんな思いにつき動かされたんだろうか。ナルトは覚悟を決めたかのように、シッカリと立ちあがって滝に向かう。
 
それをそっと・・・・気づかないふりをしてカカシは見守っているんですね。
 
(そしてその翌日、ナルトは見事に滝を切ってみせるのだ)
 
  
それから・・・第27巻101頁(いわゆる「カカシ外伝」)。
 
戦地で任務についてた『ミナト班』、その日はカカシとオビトがケンカしちゃってミナト先生に「忍にとって大切なのはチームワーク」と注意されちゃったんですよね(で・・・・その夜、カカシは疲れ切って爆睡中。)
 
でもオビトは昼間の事をずーっと考えていたのか眠れない様子で、ミナト先生に相談して・・・そして例の「白い牙(カカシの父さん)の話」を聞かされるんです。 そのあと、オビトはうつむいて「・・・・・」とじーっと考えている。
 
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『・・・・』
 
その夜は、星が無い「満月」の夜だったんです。 
・・・星の光をすべて消しちゃうぐらいの、力強い満月の夜。
 
オビトに新たな力を授けるかのように、満月は静かに・・・だけど力強く明るく照らしているんですね。
この夜、「ただ泣いているだけの弱虫」だったオビトは「口先だけではない、意志の強いオビト」に生まれ変わったんじゃないだろうか。月がオビトに力を与えたんだろうか・・・・
 
少年たちにとっての夜空・・・それは果てしなくて先が全く見えないものだけど、でも無限の可能性を持った未来でもある。 ナルトもオビトも言葉には出さないけど、心の中で静かに・・・そして強く、夜空の下で決意を新たにするんです。
星や月は少年達を優しく見守り、そして勇気を与えるように静かに輝いている・・・
 
 
・《少女達が見た夜空》
 
そして・・・少女達の見上げる夜空はもっと切ない。
 
35巻189~190頁。
 
サクラは自分の部屋で「かつての第七班」の写真を眺めているんです・・・窓の外には、こぼれそうな星と そして三日月。
 
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サクラはこの時、ナルトと同じ夜空を眺めているんですよね、だけどサクラにとって『三日月の夜』は辛い記憶なんですよね・・・サスケが里抜けした夜も同じ三日月の夜でしたからね・・。
三日月を見るたびに、サクラはサスケを思い出してしまうんじゃないだろうか。涙がサクラの頬を伝わり、スーッと落ちて夜空に消えていく・・・そしてそれは流れ星になっていく。
ナルトが見た流れ星は、サクラの涙でもあったんですね。
 
その少し前34巻ぐらいまで、ヤマト隊長が「サクラはナルトのことが好きなんじゃないの」的な推測発言をしてたもんだから・・・読者もかなり惑わされたんですよ(ヤマトぉ)。でもこの時、サクラはやっぱりサスケのことがまだ忘れられないんだな・・・と、よーく伝わってきた。・・・・
 
ナルトは修行をして必死にサスケに近づこうとしてる。でも、自分は何もできない・・・サクラはずっとずっと悩んでいたんですよね。・・・・そしてやっとの思いで再会したサスケは、すっかり別人のようになっていた。
 
すっかり遠い人になってしまっていた・・・。
 
大蛇丸のアジトでサスケと再会し、そして再び別れたあと「私もいる!私だって一緒に強くなる!」とナルトを励ましていたサクラだけど、ホントはそんな自信なんて全然無かったんだろうな・・・・。
だってサスケは、あまりにも「遠かった」。
 
3年前、「ありがとう」と言って自分のもとを去っていたサスケの「本心」を、サクラはそれまでずーっと信じてきたんだろうから・・・・「別人になってしまったサスケ」はそれはショックだったと思います。
 
まだ諦めずに修行に打ち込むナルトとは正反対に、サクラは絶望的な気持ちを持っていたかもしれない。
もう二度と昔の第七班には戻れないかもしれない・・・そして、もう昔のようにサスケを想い続けていられないのかもしれない・・・・。でもそんなこと、ナルトの前じゃ絶対に言えない。
サクラは、やっと一人になって・・・・涙を流したんじゃないだろうか。誰にも涙を見られないように、そっと・・・。
 
そして27巻183頁。
 
 
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1人で夜空の満天の星を見上げるリン。これは・・・オビトを失って、そのあとミナト先生に救出された直後の夜。
 
リンはミナトやカカシには背中を向けて、一人遠く離れて上を見てる・・・・でも、きっと涙で星は見えていないんだろうなぁ。
彼女は涙をカカシには見られたくなかったんだろうと思います。(リンはオビトの眼の移植も冷静だったし、かなりシッカリとした女性だと思うんですけどね・・) オビトの死は、当然カカシにとってもですが 師であるミナトにも耐えられないほど辛いモノだったはず。でも、ミナトはカカシとリンの動揺を考えてなのか この時はあまり悲しみを顔に出してはいないんですよね。静かに事実を受け止めている・・・。
 
オビトの死は、リンにとっても勿論、辛いものだったはずです・・・大切な仲間を失ったという意味でも、そしてカカシに「オビトはお前が好きだったんだ」という理由でふられてしまったことも。
 
《死んだ友人が命を懸けて守ろうとした、大好きだった、女の子》・・・カカシがリンのことをそういう目で見ている以上、カカシがリンに振り向く可能性はゼロ。・・・・賢いリンは、カカシの気持もよ~くわかっていただろうから、もう二度と自分の想いを伝えることは出来ないと分かっていたはず。
 
オビトの死も辛いけど、これでカカシへの想いも諦めなくちゃいけない・・・・全てを失ったような、リンは絶望的な気持ちだっただろうか。だけど、その悲しい涙をカカシに見せるわけにはいかない。カカシはもっとつらい思いをしてるのだから・・・
 
それで一人離れて星空を眺めているフリをしていたんだろうな・・・リンは。
 
昨日、オビトを明るく照らしていた満月・・・この夜は姿を消してしまっているんです。 それは、オビトという『闇を照らすはずだった満月』を失ったことを物語っているかのようだった・・・。
 
月を失った夜空に輝く星は、全部リンの涙だったのだろうか・・・。
 
 
彼女たちが見上げた夜空は、たまらなく、たまらなく・・・・せつない。
 
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
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