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ナルトが「尾獣と一緒に居ることが不幸せじゃねー」と言えたのは、なぜだったのかという話 (その1)

ナルトが「尾獣と一緒に居ることが不幸せじゃねー」と言えたのは、なぜだったのかという話 (その1)

 
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『・・・尾獣と一緒に居ることが  不幸せと勝手に思い込むんじゃねーよ・・・』
 
これ、皆さんもおっしゃっているように、本当にいい言葉ですね~。
最近のナルトは心に響く言葉を連発してますけど、これはナルトが初めて『九尾を受け入れる』言葉を他人の前で発した瞬間でもありましたね。
この言葉を聞いた時の九尾は、ナルトがクシナに「ここに居ていいのよ・・・」と言われた瞬間と同じような気持ちだったんじゃないでしょうか。
 
あえてメンドくさいいい方をすれば、六道仙人・次男の「愛情」を象徴するような「受入れる」言葉をナルトが発したことは、ついに『機が熟した』・・・ということになりますか。
 
愛情と憎しみが織りなす「矛盾」の中に忍達はいるわけですよね・・・
サスケ(六道長男家系)が持つ最強の武器(矛)である「憎しみ」と、
ナルト(六道次男家系)が持つ最強の盾であるはずの「愛」。
 
トビは、その矛と盾のぶつかり合いにナルトとサスケを導こうとしてるわけです。
 
で、トビはサスケの憎しみを最大限に引っ張り出して「最強の矛」を作り上げ、今度は最強の盾である「愛」をナルトに完成させる・・・これが今回のトビの「目的」だろうと思っています。けど、のっけからナルトは「愛」発言をし、肝心の「愛」がかなり完成に近づいていることをトビは感じているはずです。
 
ナルトがここまでの「愛」に到達できたのも、四代目との出会いがあり ビーと出会い、クシナに会って愛をいっぱい確認させてもらったからですよね。
 
しかし、いったい《いつから》ナルトは九尾と居ることが不幸せではないと思っていたんだろう?
 
で、振り返ってみたんですが・・・ナルトって「九尾と一緒で不幸」と思ったことは、実は「無かった」んじゃないのかと思えるんですよね。 そりゃたしかに四代目火影に会った時には、「何で息子のオレに九尾なんて封印したんだってばよ!!おかげでオレってばすっげー大変だったんだぞ!」なんて不満はぶつけてましたけど、ナルトがぶつけた不満は《大変だった》んであって、《不幸だった》わけじゃあないんですよね。
そしてその「大変」のおかげでいろんな出会いや繋がりが出来たってことも、ナルトもよ~く分かってる。
だから「不幸」ではないんですよね。 
 
では《なぜ》、ナルトは今までず~っと九尾と居ることが不幸とは思わなかったんだろう?
 
ナルトが「自分は九尾の人柱力」と知ったのは12歳の時ですよね。 第1巻第1話でナルトは自分の「真実」を知る・・・・。その衝撃の真実を知った直後は「チクショーチクショー」とナルトも荒れてるんですが、でもその直後から「九尾が居ることで不幸」と思っているような描写は無いんです。
 
ナルトが九尾と居て不幸だとは思わなかった理由、それはポジティブなナルト自身の性格のせいもあるでしょうけど 実は三代目火影ヒルゼン」の極めて賢明な「配慮」の賜物だったのではないか・・・とも考えています。
 
三代目火影ヒルゼンと言えば、《第七班にナルトとサスケを一緒に入れちゃった》大胆な決定を行った人物でもあります。
九尾の人柱力とうちはの生き残りであり、そして四代目火影に託された子とイタチに託された子。
この2人がいずれは「第2の柱間とマダラ」になることを、ヒルゼンは見据えていたと思うんですよね。それを承知のうえで一緒の班に入れ、おそらくヒルゼンが一番信頼できた暗部のカカシに任せてるんです。
 
彼は16年前、四代目火影が我が子に九尾を封印した現場の目撃者でもあります。
 
ミナトとクシナがどんな気持ちで息子に九尾を封印したのか・・・それはあの日、あの場で全てを見ていたヒルゼンなら よ~くわかっていたと思うんです。
 
53巻で、《アナタを九尾の器にしてしまった》 《私たちの重荷を背負わせてしまった・・》と泣きながら詫びていたクシナ。 クシナは、ナルトが九尾を背負うことで不幸になってしまうのではないかと、それを一番心配したと思うんですよね・・・。 そのクシナの思い、ヒルゼンはシッカリと受け止めていたと思うんです。(ヒルゼンにも子供がいたわけだし。) 
《ナルトが九尾と一緒に居ることで不幸にならないようにすること》・・・ヒルゼンはそれを自分の責任と思っていたじゃないだろうか。
 
でも、どうしたらナルトがこの先の人生、九尾と一緒に居ることを不幸と思わないでいられるのか・・・これ、かなりの難題だと思うんですよね。でもそこは、さすがの「プロフェッサー」。ヒルゼンはそのために綿密な計画を立てていく・・・。
 
ヒルゼンが「計画」の基本としたのが、ミトがクシナにアドバイスした例の言葉「まず先に その器に愛を見つけて入れなさい」だったのではないかと思うんです。
 
ミトとクシナは九尾の人柱力でありながら「不幸」とは思わなかった・・・・それは、彼女達の最も身近にいた人・・・つまり夫の愛情が彼女達を支えていたからですよね。 
ミトが柱間がどうやって出会い、どれだけ柱間に愛されたのかは分からないんですが;きっと・・・・他里から嫁いできたミトを、柱間は優しく優しく受け入れて愛したんでしょう(照
クシナとミナトの愛については、あの赤面モノの「運命の赤い糸」物語でわかりますよね。それに、クシナのお腹の封印式に組み込まれた飛雷神の術式で、「いつでもミナトがクシナを守る」・・・・(照
 
そしてもちろんナルトにも、九尾よりも先に「ミナトとクシナの愛」がいっぱい入っていたわけです。
 
が・・・・それをナルトに伝えるのは難しいですよね。幼いナルトに亡くなった両親の愛を説明して、それを実感し理解しろというのはあまりにも難しすぎます。
 
例として我愛羅・・・・彼も生まれた時から「一尾の人柱力」という重荷を背負っていたわけですが、周囲の冷たい目に晒され辛い幼少時代を送っていましたよね。 
我愛羅は何一つ不自由ない環境で過保護に育てられていたし、夜叉丸が母・加瑠羅の愛情を説明していましたが・・・それでも我愛羅の心が救われることは無かった。 そして周囲の冷たい目線は幼い我愛羅の心を次第に蝕んでいった・・・。
 
たとえ尾獣より先に愛が入っていたとしても、それを「実感」できなければ効果はないんです。・・・幼い子にそれを求めるのはとても無理というもんです。 
物事が理解できる年齢になってから人柱力になり、夫から愛を受けたミトとクシナ。彼女達のケースとは違い、「すでに九尾を入れられていた」ナルトの場合は「九尾より先に器に愛がある」ことを実感させるのは とても難しいんですよね。。
 
いつかナルトが「九尾」のことを知った時、どうしたら己の運命を恨まず、九尾を封印した四代目を恨まず、己の境遇を不幸と思わずに済むのか・・・・ヒルゼンはかなり悩んだのではないかと思います。 
そして、ヒルゼンが考えた計画は・・・
結果として「完璧」ともいえるものだった・・・と思っています。
 
(→その2に続けます。)
 
 
・その2は水曜日あたりにアップする予定でいます。
・コメント欄は、後半その2に設けさせていただきます。
 
 
☆ここまで読んでくださって感謝。
 
 
 
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