今年のNARUTOで一番印象に残った場面、セリフ
今年一番印象に残ったシーンと言葉。ありすぎるほど あるんだけど・・・あえて1つにすると、私の場合はコレなんです。
「あのさ、あのさーあ カカシ先生ってばよ」
「あいつら敵だったけど・・なんかさなんかさ」
「あいつら敵だったけど・・なんかさなんかさ」
「オレあいつら好きだった」
「これって おかしいかなぁ?」
これは今年1/24の第524話『守るべきもの』に登場した、カカシが回想する4年前のナルトの笑顔と言葉です。ナルトが言ってる「あいつら」とは、再不斬と白。
波の国任務を終えて木ノ葉に帰る途中・・・ナルトはこんなことを言っていたんですね。
「オレあいつら好きだった」を読んだ時、なんだかなぁ・・・・理屈抜きにすっごく嬉しかったんです。そして、なぜか「これだぁ!」って思ったんです。ナルトが持っている『不思議』の答えがここに見つかったような気がしたんです。
「ナルトには不思議な力があるんですよ・・・ あいつは交わす言葉は少なくても 誰とでもすぐ友達になってしまう・・・」 (29巻262話、カカシの言葉)
「・・・あいつは皆にはない何かを持ってる・・・」 (48巻443話、シカマルの言葉)
「ナルトは少しそういう所がある 不思議な奴だ・・・」 (58巻545話、シカクの言葉)
ナルトが持ってる“不思議な力”。誰とも仲良くなれる、誰の心でも開いてしまう力。
カカシ、シカマル、シカクといった頭脳派にすら何だか分からない力であり、「不思議」という言葉で片づけられてきた力。それは、ナルトが《敵のことも好きだと言えてしまう発想》じゃないかと思うんです。
ナルトにあって、他の忍達に無いモノ・・・それがその発想なんじゃないだろうか。だから他の忍達にとってはよく分からないモノ・・・「不思議」な力なのかもしれません。
(厳密には、他の忍達だって「無い」わけじゃない。 そういう感情はあるんですよね。ただ、その気持ちを封じてきたというか・・・気づかないフリをしていただけ。ナルトはそれを素直に認めたってことだと思うんですよね)
そしてナルトが皆の憎しみを《何とかしてやりて~》という発想、尾獣と一緒に居ることは不幸じゃないという発想、それらの原点があの言葉・・・・《オレあいつら好きだった》なんじゃないかと思うんです。
でも、忍世界において「敵の事が好き」なんてのは、あってはならない事ですよね。当時のナルト自身ですら「これっておかしいかなぁ?」なんて言ってるわけだし、敵のことは「憎まなくちゃいけない」・・・それが「憎しみを利用する忍システム」ってもんじゃないだろうか。
再不斬と白の生き様を見て、「忍は国のための戦う道具でしかない」という従来の考えに疑問を持ったナルトは、彼等の墓前で《違う忍道を行ってやる!》って誓っていたんですよね(第4巻33話で)。でも当然ながら、当時のナルトは「どうしたら忍システムを変革できるか」なんて難しいことは考えちゃあいない。ただ「オレってば、それ、やだ!」って・・・それだけだった。
だけど、すでにナルトはあの時「答え」も見つけてたってことなんじゃないのかな。「敵のことも好きだと言える愛情を利用した発想」・・・・これこそが『憎しみを利用する忍システム』を変えるものなのかもしれない。。。
トビが、ボソッと言った事がありますよね・・・
「ペイン長門を裏切らせたものは何なのか? ナルト・・・お前に興味が出来た」と。(49巻460話です)
トビも気付いているんだと思います、ナルトには不思議な力があり それが忍システムを変える事ができるかもしれない・・・ってことに。
忍の誰もが「知らず知らず封印していた発想」を素直に言っちゃった、あの一言。あの言葉が、大きく忍世界の運命を変えていくことになったと思うんです。だから・・・あの言葉を見た時、なんだかスッキリ納得してしまったというか。だからなんだ、今のナルトがあるのは・・・と思えたんですよね。 カカシが(エドテン)再不斬に「お前達がナルトの最初の敵でよかった・・・」と言っていた気持ち、よくわかる気がします。
あの屈託のないナルトの笑顔を見てると・・・疲れもどっかに吹っ飛んじゃうんですよねw
敵にすら向ける温かい愛情がある限り、この先もナルトは「答え」を出していけるだろうと思ってます。
ナルト・・・今年もホントにありがとう!
☆そして・・・このブログに来てくださった全ての方々にも「ありがとう」ございました。
感謝。
☆来年のジャンプは1月4日(水曜日)に発売です。ナルトの感想は、4日の午前中にはアップしたいと思ってます。
では・・・・・来年は皆さんにとって、いい一年になりますようにお祈りいたします。
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