ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

「意志の証明」から・・・本気と本心のことをちょっと

「意志の証明」から・・・本気と本心のことをちょっと 

第569話で九喇嘛が言っていた「本気と本心」のことから、ナルトとミナトの話をちょっと・・・(例によって脱線してばかりの乱文お許しを)
 
四尾の孫悟空なんですが、前号568話でナルトの事をすっかり信頼してくれたのかと思っていたんです。
「ビーのおっちゃんと八尾みてーになりてぇ」と言ったナルトの目を見て、孫悟空《こいつ・・・本気で言ってやがる》なんて思ってましたしね・・。
だけど・・・・今週569話の冒頭で「オレは基本人柱力の人間を信用しないことにしてる・・・尾獣とお友達になりたいなんて言うバカはなおさらな・・」なんて言ってましたね。なんだ、まだ完全に信用はしてなかったんだ・・・。
 
でも、九喇嘛が言ってる事を聞いて、なるほどと思ったんです。 
《お前がワシに・・・ ワシ達尾獣に何を語ろうとも無意味だ 本心は伝わって来ん》
《ナルト・・・お前がワシ達尾獣のために・・・ 本気で何かしてやりてーと本心で思うなら・・・ 今まで通り・・行動で示し証明しろ!!》
 
九喇嘛が繰り返し言っている「本気」と「本心」・・・ 孫悟空はナルトが「本気」(嘘では無い言葉)で尾獣と友達になりたがっているのは分かっていても、それが「本心」(うわべではない本意、本当の目的)かどうかは分からないと思ってるということでしょうか。 
「助けてやれば味方になってくれて、力を貸してくれるんじゃないか」というのが本当の狙い・・・「本心」なんじゃないかと孫悟空は疑っているみたいですね。 だから「味方になんかならない」みたいな言い方をしたんだろうか。
 
今までも、人柱力が孫悟空のところに来ては 都合のいいことを言ったんだろうと思うんですよね、『お前を助けてやるから力を貸してくれ』とか『お前とも友達になりたいとも思ってる』とか。
でもその言葉は騙すつもりだったわけでもなく、その時は本気(真面目)だったのかもしれません・・・だけどそれらは「目的達成のための交渉」であって「本心」じゃあなかったのかも。
 
本心・・・つまり「彼等の本当の目的」は 孫悟空の力を使って熔遁を使いたかったとか 強くなりたいとか・・・里からの命令だったとか、そんなものだったんじゃないのかな。だから孫悟空の力をもらったら、それでお終い・・・。行動で意志を証明せずに、意志の「表明」だけで終わった人たちばかりだった・・ということなんじゃないだろうか。人間ってのは目的が達成されれば、意外と薄情なもんです・・・・ 釣った魚にエサはやらない、ってところでしょうか。でもナルトの場合は、「孫悟空の力が欲しい」というのが本心じゃあない。ナルトの本心は、尾獣を助けて友達になりたいという事・・・。
 
でもなぜナルトが「本心」から尾獣と仲良くなりてー、助けてぇと思えたのか・・・?といえば、それはナルトは尾獣とは「同じ痛みを知る仲間」だからだと思うんです。
567話で、ビーが八っつあんに大丈夫か?と聞くと八っつあんは「痛みは同じだろ!お前こそ大丈夫かビー!?」と言ってる・・・人柱力と尾獣は、体の痛みを共有しているわけだけれど、それは体だけじゃない・・・心の痛みも共有してきたんだと思うんですよね。 
冷たい目で見られ、存在を否定されてきたナルト。そして力を恐れられ憎しみの目で見られ、存在を否定されてきた九尾・・・感じてきた痛みは同じハズなんです。
(そしてナルトが九喇嘛の痛みを思うことが出来たのは「九尾と一緒に居ることを不幸と思ったことは今まで無かった」からでもあるんだと思います。これについては「ナルトが尾獣と一緒にいることが不幸じゃねーと言えたのは、なぜだったのかという話その1」 「その2」に別記)。
 
人柱力でさえ、本気で本心から尾獣と理解し合える未来を願ったのはビーとナルトだけだった・・・ということでしょうか。(だいたいは尾獣を憎んでしまっていたと思いますから)
でも実はもう1人、尾獣との共存を願った人がいたと思っています(人柱力ではないけれど)。それはナルト父ちゃん・・・四代目火影じゃないかと。
 
ご存知の通り、ミナトがナルトに九尾チャクラを遺したのは「この力を使いこなすと信じていたからだ オレの息子ならと」だったわけです(これは47巻でミナト自身がナルトに言っている)。ミナトも、九尾の力を利用しようと考えてた・・・それも本気だろうけれど、本当にそれだけだったんだろうか。
 
ミナトがナルトに九尾を封印した「本心」は、ただ九尾の力を利用するためでは無くて・・・《いつかナルトと九尾が理解し合って新しい未来を拓いてほしい》・・・こっちのほうがミナトの「本心」だったんじゃないだろうか、と思えるんです。
 
57巻の542話、ミナトが初めてビーと戦った時が描かれていますが、この時ビーはタコ足一本だけ尾獣化してエーを助けています。 それを見たミナトは「これは・・・!!」と強い衝撃を受けているんですよね。
 
「部分尾獣化」ってのは かなり難易度が高いものらしいんです。というのは、472話の「水牢の決闘」でビーがタコ足だけの「部分尾獣化」をして鬼鮫を縛り上げるんですが、その時鬼鮫『完璧な人柱力と呼ばれるだけありますね・・・ このサイズで一部分だけを尾獣化できるとは』と驚いているんです。
完全尾獣化などの大技よりも《タコ足一本だけの部分尾獣化》という繊細な尾獣化は、人柱力と尾獣が完全に息を合わせて「共闘」しないと出来ない最高難易度の技だったのではないでしょうか。
 
ミナトはビーと八尾の関係に驚いて『八尾の人柱力としてではなく一忍として・・・強いものをお持ちのようだ』と敵であるビーを誉めている・・・。
 
既に当時「九尾の人柱力の夫」であったミナトでさえ、尾獣と人間がここまでわかり合えるとは思ってなかったと思うんですよね・・・これはミナトにとって「大衝撃」だったと思うんです。尾獣が人間に自発的に力を貸すなんて、それまでの常識では考えられなかったでしょうから。
つまり・・・尾獣は邪悪でもなければ危険な存在でも無い、尾獣の扱いも人間の心次第なのだとミナトはビーに教えられたんですよね。。
 
47巻でナルトに再会した時についでに九尾にも再会しちゃったミナトですが、あの時のミナトに九尾への憎しみは見られないんです。
後ろで「グオオオ四代目!」「ズタズタにしてやる!」なんて九尾は興奮しているんですが、ミナトは「ズタズタにするって言ってんのに近づかないよ」とか「うるさいね後ろの・・・」なんてサラッとかわしているんです。
なんだかなぁ・・九尾を子供扱いしてるというか、ミナトに九尾への「憎しみ」は感じられなかった。それは、ミナトが「尾獣は本来、悪いやつじゃない」って知ってたからなんだ・・・・と今なら納得できます。
 
そしてナルトに九尾を封印した時・・・ミナトはこうも言っていました、
『人柱力として未来を切り拓いてくれる なぜかそう確信したんだ この子を信じよう!なんたってオレ達の息子なんだから!』と。
ミナトが信じた人柱力が切り拓く未来・・・・そこに見据えていたのはビーのように「尾獣と理解し合い、共に在る未来」だったんじゃないだろうか。
 
ミナトが「オレ達の息子なら」とくりかえし言ったのは(九尾事件の時も、ナルトに再会した時も言っていた、)「能力的に、忍術センス的に」という意味ではなく「性格的に」という意味だったんじゃないかと思うんです。オレ達の子供なら(性格的に)九尾と共存する未来を切り拓いてくれるに違いない、とミナトは確信したんじゃないだろうか。 そして、その願いがミナトの「本心からの本気の願い」だったという事は『命懸けでナルトに九尾を託した』という行動が証明している・・・。
 
ナルトが尾獣と「友達になりてぇ」と本心から思えたのは、ミナトの行動が証明した「本当の本気=本心」がちゃんと伝わっていたから・・でもあるんじゃないのかな。
 
 

 ☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
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