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サスケと「手の温もり」

サスケと「手の温もり」 

581話、サスケの回想(居酒屋)のところなんですが。
 
木ノ葉の忍達の「(イタチは)大悪人ですよ!」「(サスケが受け取る恩給は)いったいいくらかな?」なんて発言に、サスケもついにブチ切れそうになったところをトビに止められますよね、「奴らは真実を知らん・・・それにここでは人が多すぎる」と。 で、サスケは歯を食いしばり震えながら 必死に怒りと憎しみに耐えていた・・。
 
この時、サスケはよく耐えたなぁと思ったんです。でも、もしかしたらサスケは「トビに説得されて気付いた」わけじゃないのかもしれない。
こんなところで騒いだって無駄だってこと、彼等に何か言っても無駄だってことぐらい 分かっていたんじゃないかという気もするんです。そして、ここで動けばトビに止められるって事も「なんとなく」分かってたんじゃないだろうか。
クナイを手にしてザッと動こうとしたのは、それでも動かずにはいられなかったんだろうか、そして自分でもコントロールしきれないような怒りを「誰かに止めてもらいたかった」のだろうか。
 
そしてこの時サスケは珍しく「心の内」をこぼしてますよね・・・
 
「・・・こんな奴らの為に・・・」
「・・裏切り者の烙印を押すような奴らの為に兄さんは・・」
 
思えば里を抜けてから3年以上、サスケは大蛇丸のもとでず~っと自分ってものを抑え込んできたし、本音をこぼせる相手も無かったんですよね。 甘えられる相手も無かったし、ずっと気持が張りつめていたわけで、蛇の仲間にさえ心を見せる事は無かった。だから、サスケが他人の前で「心のうち」を言葉にしたのって、すごく久しぶりで珍しい事だったんじゃないかと思うんです。
 
おそらく、この時って「イタチの真実を聞いた直後」だったんじゃないかと思うんです(最後にトビが「それがイヤならお前は何を望む・・」なんて聞いてますので、まだこの先「どうするか」決めていない頃だったハズ)。 
 サスケはずいぶん長い間、人前で本心を見せられなかったわけですから・・・感情を表に出すことにロックを掛けていた、といいましょうか。 大蛇丸のアジトでだって、鷹の前でだって・・・サスケは誰にも本当の想いを見せなかったと思います。
だからこの時も黙り込んで、何も喋れないような状態だったんじゃないでしょうか。
 
だけど、そこにトビがサスケの肩に手を置いてくれた。 自分が(無意識に)期待していたように自分を「止めてくれた」・・・そこで思わず「素直な感情」が溢れ出ちゃったんじゃないか、という気もします、数年ぶりに・・・。
しかもトビは、サスケに話しかけている間ずーっと手を置いたままなんですよね、たとえ相手が「怪しい人物」トビであろうと、サスケは誰かの「温もり」が欲しかったんじゃないだろうか。
 
もっとも、トビがサスケの肩に「トン」と手を置いたのは「力で制止する」意味もあっただろうし、イザとなればズズ~っと吸い込んじゃおうという意図もあったような気もするんですけど、それでもサスケには久しぶりの「他人の手の温もり」が温かく感じられちゃったんじゃないかと思うのです(トビの手はゼツ素材だけども)。
 
そういえば、中忍試験の時に呪印が暴走してしまった時・・・サクラが後ろからサスケをギュっと抱きしめたことがありましたよね。あの時も、不安定だったサスケの心にサクラの温もりが伝わって・・・サスケは暴走を止める事が出来た。
 
気持が弱くなってる時に感じる「人の温もり」って、言葉よりも大きな力を持ってるような気がするんですよね。
 
そして・・・人の「温もり」を感じる時、サスケは昔イタチにおんぶしてもらった時の・・・兄さんのあの温かい背中を思い出すんじゃないだろうか。
 
《でもこの後、サスケは「木ノ葉を潰す」という決断をしてしまう・・・》
 
45巻でトビとサスケが二人になった時、トビが『本当にイタチの意志を継がなくていいのか?』と確認してるんですけど、サスケは《イタチの命を代償にしてヘラヘラと平和を満喫している木ノ葉の連中も同罪だ》 《イタチを犠牲にした平和などオレの望むものじゃない》なんて言ってるんですよね。 どーやらこれも、あの居酒屋に立ち寄ったことが大きく影響していそうなんですが・・・
 
それこそトビがサスケを居酒屋に連れて行った目的だったのか・・・ 
それともあの出来事は「偶然」だったのか。
 
そしてトビがサスケの肩に手を置いたのは・・・
ただ「手懐け」のためだったのか、あるいは・・・
サスケが一瞬「弟」のように見えてしまったからだったのかな・・・
 
 

 
 
 
 
☆駄文読んでくださって感謝…




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