ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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仮面をひっぺがすということ・・・ イタチが月読からイザナミに変えた理由 (582話感想つけ加え)

仮面をひっぺがすということ・・・ イタチが月読からイザナミに変えた理由

同時進行してる、三戦場の戦い(ところによっては「闘い」)。
五影達は『勝つぞ!』と宣言し、ナルトも『うん・・・勝つ!!! 』と答えた。
カブトは『悪いがボクの勝ちだ』と言い、イタチは『お前は負ける』と言った・・・
 
同じ「勝つ」でも、カブトや五影の言う「勝つ」は“力でやっつける”ことなんだろうし、ナルトとイタチが言うのは違う意味での「勝つ」なんだろうと思うんです。
 
ナルトの「勝利宣言」は、トビに向かっていった『ぜってーその面、ひっぺがしてやる!』。
それに応じてトビが答えたのは『この面はがすには・・・ 骨が折れるぞ』。
これで闘いがスタートしたわけです。
 
仮面をひっぺがすというのは《実際に仮面を外させて、下の顔を晒させる》という意味も当然あるわけですが・・・肝心なことは《仮面をはがす=本心を引きずり出す》ってことですよね(ついつい仮面の下の顔が誰なのか?に興味がいっちゃいますけどw)。
 
ナルトが言う「勝つぞ」とは、仮面をひっぺがすこと・・・つまり「トビの本心を引きずり出してやる」ということだと思うのです。
 
思えばナルトの「闘い」はずっと敵の仮面をひっぺがしてきた闘いでもありましたよね。第4巻、ナルトの最初の敵であった再不斬が「負け」を認めたのも『心の仮面』を引っぺがされたからでした。
再不斬は「忍も人間だ… 感情の無い道具にはなれないのかもな… オレの負けだ」と、おそらく人生で初めて?ナルトに「負け」を認めてるんです。
ナルトはいきなり最初の敵に対して『本当の勝利』をして・・その後も我愛羅長門の仮面をひっぺがして勝ってきた・・・(本心を引きずり出してきた)。
 
だいたい人間ってのは、誰でも仮面はかぶってると思うんです。 あのガイだって、仮面を持ってますから・・「青春まっ只中のオレ」という仮面をw
仮面をつけてる理由は人によって様々…傷つきたくないからとか、自分の嫌な部分を見られたくないからとか・・人を傷つけたくないからとか。 でも、時には仮面をしている事に疑問をもったりするんですよね。 こんなんでいいのか?これは本当の自分じゃないのでは?なんて…知らず知らずのうちに悩んでいたりして。
 
ナルトだって仮面をつけてましたよね、ナルトの場合は「作り笑い」という顔を付けてましたっけ…。
嫌われたくないからバカやったり、無理して元気なフリしたり、時には強がったり。
いつも不安で、人を信じられない自分を隠していた・・・ナルトがこの仮面をひっぺがすのには相当時間がかかりましたよね。力はどんどん強くなっても、仮面だけはなかなか外せなかった・・・。
 
そして、今イタチがやってる事も「カブトのかぶってる仮面のひっぺがし」ですよね。
 
カブトがかぶっている「仮面」・・・大蛇丸やら水月、香燐、蛇やら龍の角までついたゴテゴテの「仮面」ですよね。装飾過剰で もはやグロテスクになってますけど;
これだけ重装備な仮面だから「はがすのには骨が折れる」でしょうから、イタチは丁寧に細心の注意を払いながら剥がしにかかってますよね。カブトの「触れられたくない部分」にメスを入れながら、そーっと1枚ずつ剥がすように…。
 
そうやってカブトのゴテゴテ仮面を剥がしながら、イタチは「サスケの仮面」も剥がしてやってるのでしょうか。 イタチがカブトに言ってる言葉は、そのままサスケに伝えたい言葉・・・ サスケが「自分のせいで」かぶってしまった「憎しみ」や「闇」という仮面を イタチは剥がしてやってるんでしょうね、きっと。
 
そして・・・イタチは自分自身の仮面も剥がしていってるんでしょうか。
「嘘と偽り」、 「幻」といった仮面を。 
 
イタチは、カブトのところに来た時には『月読に はめたままこいつを操り オレがこの術を解く!』と言ってましたよね。でも、今は「イザナミ」を仕込んでいる。
 
「月読」から「イザナミ」に作戦変更した理由は、カブトが仙術を使ってきて 今のままじゃ幻術が使えそうにないから・・と思ってたんです。 だけど、「それだけ」じゃないのかもしれない。
 
イザナミ」は「奴の運命を握る究極の瞳術」。
 
カブト自身が本当の自分を見つけて己の運命を決める術なんじゃないかと想像してるのですが・・
そのために、イタチはカブトの本心を引きずり出しているんじゃないか・・と思うのです。カブトの本心が闇でないことをイタチは信じてるんじゃないでしょうか・・・(自分に似てるカブトだから・・・)。
つまり、本心さえ引きずり出せば「カブトはカブト自身の意志で穢土転生の解除をする」とイタチは考えてるんじゃないだろうか・・・。
 
そしてそれは、カブトの為だけじゃないような気がします。イタチ自身のためでもある・・・
 
今までのイタチは、嘘や偽りの世界を歩いてきて、その強大な瞳術『月読』で嘘と幻の世界を創り、その世界を支配し人を惑わせてきた…。そしてカブトに対しても《こいつを操り オレがこの術を解く》と言っていた…やはり「嘘と偽り」で人を操って「オレが」解こうとしてたんです。
ナルトに会ったことで、イタチ自身も「オレオレ」から解放されたハズなんですが…まだ完全じゃなかったのかな。
 
カブトが「穢土転生」でやってることは「死者たちを仮の体で蘇らせる(嘘、幻)での操り」・・・
イタチがやろうとしてた「月読」も「幻(嘘)での操り」。
イタチはカブトという「そっくりさん」に会ったことで「今やっと分かる」と言えた・・。
 
月読という幻術(嘘)で《操る》のではなく、《本人の意志で穢土転生を解かせる》事に意味があると・・イタチはそう考えているんじゃないだろうか。
相手を操って負かすという「嘘」ではなく・・・相手の心を引きずり出すことで勝つ。 
それこそ「うちはの本当の力」・・・瞳術の本当の力なのでしょうか。
 
イタチは今、自分自身の「嘘と偽り」という仮面も引っぺがしてるのかもしれません・・。
 
 
 
 
(なんて言って・・来週あたり、イタチが「月読!」なんてやっちゃうのかもしれませんけど((苦笑))・・そしたら、すみません・・で笑ってごまかす←)
 

☆長駄文、読んでくださって有難うございます(感謝