ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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薬師カブト・・・その8 カブトが見た「夢」

薬師カブト・・・その8 カブトが見た「夢」

さてイザナミも気になるところですが、こちらは来週になれば詳細が分かるだろうから・・・お楽しみとして。
今回はカブトの『夢』についてちょっと書いてみようかと思います、カブトの雑考もまさかの「8回目」・・・「ここまでの器になるとはな」、カブト。

NARUTO”に登場する主要な人物(忍達)は、敵味方どっちであっても強いし個性があるし、カッコイイ。だけどカブトは特別に強いわけでもなかったし(強くなかったし・・という過去形ですが)、立ち位置的にさほど目立たなかった、それほどの存在感も無かったんです(カブトファンの方本当に、すみません)。しかし52巻で穢土転生ズを出した時、カブトはいきなり舞台の中央に躍り出てきたわけです。物語の主人公級にドーンの格上げされたわけで・・。
 
「脇役」だったカブトを、なんでキッシーは終盤になって主人公級に押し上げたんだろ?当時はホントに分からなかったんです。でも、今ならわかる・・なぜカブトがここまで残ったのか、いかに大事なキャラだったのか(今頃分かったんかい!)。 
 
さて・・・ 
 
 
 
穢土転マダラが使った『木遁・花樹界降臨』。これを見たカブトは満足そうにこう言ってましたっけ・・(575話)
 
 
「初代火影千手柱間程の忍はもういない・・・ 人は皆そう言う その強さを聞いた者は六道仙人と同じくおとぎ話だとね・・・」
 
「今こそ・・・そのおとぎ話を現実に・・・!」
 
この瞬間、カブトはなんだか穏やかな、そして満足そうな表情浮かべてるんですよね・・・「自分の夢の実現」を実感してたのかな。
「物語の脇役」であり、忍世界の闇に消されてしまいそうだった「表舞台では名も無い忍」だったカブトが、まさに舞台の中央に立ってスポットライトを浴びた気分だったのかもしれません。
 
カブトの言う「おとぎ話」・・・それは《負けることが無い強い理想的なボクが存在する世界》という「夢」。
 
 
 
「ボクのコマはボクの力そのものだ」と言っているカブトにとって、《柱間の力を使うマダラ》という最強コマを持ったボクは、理想的な強いボク。 それこそ、もう誰にも否定されない「確かなボク」で居られるということでもあり・・・これだけ強くなれば、もう「夢の世界」も誰にも壊されることが無いということでもある・・・
 
 
そのカブトも、子供の時は子供らしい純粋な夢を持ってたんですよね・・・
《院の為にお金を稼いで、マザーに恩返しをする、そしていつか皆のところに帰る》という夢。 自分自身を取り戻すことができる大切な夢の世界を守ること・・・。そのためなら、カブトはどんな厳しい任務でこなしてたんですよね。
 
 
だけど・・・その夢は打ち砕かれてしまった。 
 
そして「名も無い忍」の一人として処理されそうになったけど、でも・・生き延びた。
 
 
 
 
カブトと言えば、19巻(三竦みの戦い)でナルトにこんなこと言ってましたよね、
 
「サスケくんとは違う キミに忍の才能は無い」とか「もうガキじゃないんだから はしゃぐのはやめた方がいいね・・・」 。 そして「状況次第であきらめて逃げたい時は逃げたらいい・・」とも言ってましたっけ。
ナルトの姿は、カブトに《かつて夢を信じていた頃のボク》を思い起こさせたんだと思うんです。
だから「ガキは全てが簡単だと思ってる・・ だからバカげた夢を平気で口にする だからあきらめない」とも言ってましたけど、あれも昔の「ボク」に言い聞かせていたんでしょうね、きっと。
 
 
そして、そのあとナルトに「死んだら夢も何も無いんだから・・」とも言っているんです。いくら夢見て頑張っても結局は始末されるだけ・・・それが「忍の才に恵まれていないモノの末路」だとカブトは知っていたんですよね。
あの時は、カブトの言葉にかなりムカついたんですが、実はあれは《何も知らない純粋なナルト》のことをカブトは放っておけず、親切心から忠告してたのかなぁ・・なんて今なら思えてきます。「死んだら夢も何も無い」・・・だから生き延びろと、ナルトに言いたかったんじゃないかな(あの時はまだ、カブトはナルトの実力に気づいてませんでしたから)。
 
カブトは一度自分の「夢」を壊されてるから、今度は二度と壊されない「おとぎ話」を現実にしたかったんじゃないだろうか。
そして生き残る為に・・そして夢を壊されないために、カブトは他人の能力を体に搭載し、容量オーバーになったら今度は「持ち駒」を増やしていった・・・。大量の穢土転生ズは、カブトの「醒めない夢」の実現のためだったんだろうか。もう二度と誰にも邪魔されない、《確かなボクが存在する世界》というおとぎ話・・・。
 
 
「カブトの夢」・・・それって、「ボク」を派手なヒーロー絵巻の主人公にすることだったんだろうか?というと、でもそうでもないような気がするんです。カブトが本当に望んだのは「ヒーローみたいに強いボク」ではなくって、「ボクの夢が壊されないこと」・・・そっちのほうが肝心だったんじゃないだろうか。
 
「インテリのボクはそんな事(有名になること)望んでないんだよ・・狙われるだけだしね」とカブトは言っていたことがありますが、それは本音だったんじゃないかなぁ。 有名になりたいわけじゃなく、ボクの存在を感じていられる世界に安心して居たい・・ただそれだけだったんじゃないかと。
 
「おとぎ話」にもいろいろありまして・・・「強いヒーローが活躍する物語」もあるけれど、「子供が寝る時に、傍で聞かせてやる夢の話」もある。 カブトが本当に望んでいる「おとぎ話」ってのは、こっちのほうなんじゃないだろうか?
昔、諸国でスパイをしている間もカブトの心はずーっと院にあり続けて、毎晩9時に「心」は院に帰っていってましたよね。 カブトが夢見たのは、ゆっくり安心して眠れるための「おとぎ話」だったと思うんです。そして本当は今だって変わって無いんじゃないのかな・・・。ただその平和な夢を誰にも壊されたくない、それだけなんじゃないかな・・・。
 
 
あのまま院にいたら、カブトは平凡でも穏やかに生活していたかもしれない。だけど舞台の中央に出てこなければ、ただの名も無い忍として消されてしまう・・・《死んだら夢も何も無いんだよ》。
目立たない忍が、生き残る為に選択した「つけ加えと穢土転生」。
 
 
 
確かにカブトがやったことは許さない事かもしれません。
だけどカブトの言動は・・・闇に消されていった数知れない「名も無い忍達」の悲痛な叫び声、そしてレジスタンスのようにも感じます。 
ダンゾウも言ってましたっけ・・・「日の目を見る事もなく・・陰の功労者・・それが昔からある・・・忍本来の姿」「多くの忍が・・そうやって死んでいった」と。 陰の功労者という名前で、自分を無くし消えて行った忍達。 自分を見失ってしまった忍達。本来ならカブトもそうやって消えて行く一人だったわけで、「カブト」という存在は NARUTOのなかで《名も無い忍達の象徴》なんじゃないかとも考えてます。
 
彼ら「ごく普通の忍達」が望んだ「夢」は・・・「派手なヒーローが活躍する豪華絵巻物」なんかではなく、もっと穏やかに夢へ誘う「おとぎ話」かもしれない。 
 
 
強烈な個性を持つ忍達の物語《NARUTO》の狭間に、ひっそりと・・・だけどしっかりと存在する、それが「カブト」という存在。カブトの存在が「名も無い、目立たない忍達」の象徴なのだとしたら・・・忍世界の在り方を変えようとしているこの戦争において、カブトが舞台の中央に出てきたのは当然だったのかもしれません。世界の歴史に埋もれてしまうのが彼ら抑圧されてきた「目立たない忍」であるのなら、世界の歴史を変えていくのも彼らなのですから。
 
うっかりすれば見過ごされてしまう「名も無い忍達の問題」にも、ちゃ~んとスポットライトを当ててあげる。それもキッシー流の優しさのなのかもしれない・・・イタチの手に癒されているようにも見える《夢の世界に入っているカブト》を見て、そう思ってしまうのです。
 
今はイザナミループの中で戸惑っているんだろうけれど・・・今度こそ、本当に自分の大切な夢《穏やかなおとぎ話》を現実化するんだぞ、カブト!
 
 
 
 
 
 
 
 
☆カブトについての過去の雑考は書庫一覧「薬師カブト」に入ってます。見ていただければ幸いです・・・って、各記事とも日付時点での情報で書いているので、どうかその点はご了承を;
 
 
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝・・・
 
 
 
 
 
 
 
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