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ガイは、カカシのライバルなのか・・親友なのか (594話雑考つけ加え)

ガイは、カカシのライバルなのか・・親友なのか (594話雑考つけ加え)

今週594話で気になったのが、「ガイ」。
トビの言葉に対して向けられた「目」が、今までのガイの「カカシへの思い」を語っているような気がしたんですよね・・。ガイが、今までどんな思いでカカシのそばに居たのか。
 
『カカシ… お前はそうやって簡単に口を開く』 
『後悔だらけの生涯を送るにふさわしい男だ』
 
トビの言葉を聞いて、 『・・・・』と 険しい表情で聞いているガイ。
 
カカシの事をよく知りもしないくせに、知ったような事を言いやがって…とでもいうような怒り。
カカシが一人でどれだけ苦しんできた事か・・ それなのに(これから先も一生涯苦しんでいろ)とでもいうような仮面男の言葉。本当ならトビを殴ってやりたいぐらいの気分だったと思いますが、グッとこらえたのは・・・もちろん、カカシの気持ちを考えてのこと。
 
カカシが後悔だらけの人生を送っている事。それは近くで見てきたガイが一番よく知っていると思うんです。
 
ガイは自分のことを「落ちこぼれだった」とリーに語っていたことがありますが、同級生のカカシは5歳でアカデミーを卒業するほどの神童だったから(※1)、 ガイは小さい時からずーっとカカシを目標にして追いかけてきたと思うんです。アカデミー時代のカカシは、才能もあって、血統にも恵まれ、ガイが持っていないもの全てを持っていた。だけどカカシの人生は暗転し、7歳で父親サクモを悲劇的な形で失い、たった一人になってしまった・・。
 
気持ちの優しいガイは、カカシを案じ 友人としてそばで支えたかったんだと思いますが、少年時代のカカシって他人を寄せ付けないようなオーラがありましたからね~・・。同級生とはいえ、もともと『天才と落ちこぼれ』。 
超エリート班「ミナト班」に所属するカカシに、ガイは気安く近づけなかったんじゃないか・・なんて想像しています。(※2)
 
そして戦争が激化し、神無毘橋の戦いで「親友」オビトを失い・・・立て続けに「仲間」まで失ったカカシ。
 
ガイは全力でカカシを支えたと思うんです。持ち前の明るさで、何とかカカシを元気づけようとして。
 
53巻、九尾事件当日の描写では「ライバル勝負」に乗り気のガイと、面倒くさそ~なカカシが登場します。
ガイは「ライバル勝負」という名目でカカシを呼びだしてはカカシを元気づけていたんじゃないかな。イルカが「ラーメン」という口実でナルトを呼び出して 元気づけようとしたのと同じ・・でも言いましょうか。
 
そして・・・
 
ナルトがサスケの事を「オレのライバルに勝手に決めた」のと同じように、ガイもカカシの事を「勝手にライバルに決めた」のかと思っています。
「人は・・・僕らの事を永遠のライバルと呼ぶよ」なんてガイが言う時は、ちょっと誇らしげで嬉しそう。
 
でも周囲から見たら、「カカシとガイ」って どう見ても「親友」に見えるんですよね。
“オッサン同士のおんぶ”は女子には不評でしたが、でも仲良しにも見えて微笑ましかったしなぁ(笑 
ガイもカカシも、ま・・おそらく「仲がいい友達どうし」と互いに思ってるんじゃないでしょうか。
 
だけど、ガイはカカシの事を「親友」とは言わない。「ライバル」とは言うけれど、親友とは言わない。
それは… ガイの「気遣い」だと思うんです。 なぜなら、カカシの親友とは「オビト」、彼だけだからです。
 
でも27巻を読んでも、カカシとオビトってずーっとケンカしてるし、親友と呼べる感じはしないんですよね;
顔を合わせる度に言い争うし、お互い素直になれない。 打ち解けたのは本当に最後の最後で、やっと仲良くなれたと思った瞬間に2人の間は引き裂かれてしまった・・。
カカシとオビトが親友と呼べた時間はほんの僅かなんです。
 
・・・だけどカカシはオビトを「親友」と呼ぶ。
《これは慰霊碑・・・ この中にはオレの親友の名も刻まれている・・・ (第2巻)》
 
ガイはその事をよーく承知しているから、これだけ長い時間一緒にいて仲が良くっても、自分の事をカカシの「親友」とはいわない。
カカシがオビトに対して「申し訳ない」という気持ちを抱えて苦しんでいる事も、ガイはず~っと見続けてきた。
だから・・・カカシの気持ちが分かるから、ガイは自分をカカシの親友とは言わない。望まないのだと思います。
 
そして、カカシが雷切(千鳥)を特別な術、亡き親友との共闘の術として大切にしている事もよく知っている。
カカシがオビトを親友と呼ぶのも、「あの時」からカカシはずっとオビトと共に在り、雷切で共闘している(つもり)だからなんだと思います・・。
だからカカシがサスケに千鳥を教えたことは、ガイにとって驚きであると同時に「カカシが新たなつながりを
見つける気持ちになれた事」が嬉しかったかもしれない。 中忍試験でサスケが千鳥を使った時、ガイが思わず「千鳥(雷切)」について熱く語ってしまったのも・・・カカシの千鳥(雷切)への熱い思いを知っているからだと思います。
 
そして…17巻、カカシがイタチの月読を喰らって寝ている間、サスケが危ないと知って急いで駆けつけたガイ。
あまりに焦って自来也を敵と誤認してダイナミックエントリーをかますという大失敗・・そのぐらい、ガイはカカシの代わりにサスケを守りたかったんですね。《カカシが千鳥を教えた愛弟子サスケ》を、ガイは絶対に守りたかった…。 
もしサスケがイタチに倒されでもしたら・・・カカシは再び「後悔」し苦しんでしまう。 だから、ガイはカカシの代わりに「絶対に」サスケを守りたかったんだろうな・・と思っています。
 
そうやって…ガイはいつもカカシを支えてきたんです。カカシが背負ってきた苦しみを一緒に背負うぐらいの気持ちで、ね。 
たぶんカカシのことだから、ガイの前で弱音を吐いたり愚痴をこぼしたことはないと思うんです。それだけにガイは、余計な事は聞かず詮索せず、ただ…「おバカキャラ」としてカカシの側に居て、元気を出させようと明るく振る舞ってきたのかなぁ・・なんて思っています。
 
トビのことをグッと厳しい目つきで見上げたガイ。
その目が語るのは、《お前が・・・カカシの何を知っている》という気持ちだったのでしょうか。
 
 
カカシ、いい親友を持って・・・幸せだな。
 
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
 

(※1)この後、599話の回想でカカシの卒業年齢は5歳とは思えなくなりました。けど、アカデミー時代から目立った天才だったこともよりはっきりした。

(※2)この記事を書いた時点ではまだ仮面男の正体も判明しておらず、リンの悲惨な最期も明らかになっていませんでした。
 
 
☆もっとも、仮面男が「これから先もこの調子で苦しんでいろ」という意味で言ったのかどうかは…仮面の心を覗いて見ない限り分からないのですけどね・・
 
 
 
 
 
 
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