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霧隠れのお喋りな忍達が物語る「真実へのヒント」

霧隠れのお喋りな忍達が物語る「真実へのヒント」

これから先、トビとカカシの雑考がどうしても増えてしまうと思うので、ここらで脱線。今回は気になる《霧隠れ》のことをちょっと、と思ってます。
 
霧隠れの忍って、意外と数多く登場しているんですよね。 個性的な忍が多いし、何かと話にも絡んでくる。
なのに、この戦争では水影メイさんの活躍が正直、全然ない。 五影の中で一人だけ後退りしたり、弱気発言したり。 だけど、メイがあそこまで弱気になっているのは、霧隠れの里は今も《マダラさんによる傷》を抱えているのかもしれません。
 
霧隠れの里が、未だに抱える《マダラさんによる傷痕》。ロン毛の仮面による霧隠れの血霧の時代については、まだ謎が多く残っています。メイの活躍は、これから先登場するであろう霧隠れの謎解明やマダラさんの謎解明に絡んで「とってある」のかもしれませんね。
 
さて、霧隠れと言えば、七人衆とか鬼鮫とか渋い「ザ・忍」のイメージもあるのですが、意外と《おしゃべりな忍が多い》という一面があったりします。二代目水影様(チョビ影様)の明るいキャラクターには驚いたもんですが、あの方は水月のご先祖様だと分かって妙に納得してしまいました。2人とも無邪気でお喋りですもんね。
チョビ影様は今の忍達に貴重なアドバイスを残してくれましたが、水月なんかは喋りすぎて時々「余計な事」まで言ってしまう事がある(香燐に睨まれたりしてましたよね)。 サスケにも「少し黙ってろ」と言われるぐらい、よく喋る。 
そして鬼鮫も結構おしゃべりで、イタチと初めて会った時にいきなり『よくしゃべるな お前』と言われちゃってましたっけ。 霧隠れの忍は、相棒であるうちはの兄弟に揃って「おしゃべり」を指摘されてしまった・・;
 
再不斬だって、波の国編を読めば分かる通り結構「よくしゃべる」。 サイレントキリングの達人で“一瞬”で仕事を片付けるくせに、「コイツは」と認めた相手とはじっくり時間をかけ、会話を楽しみながら闘う(鬼鮫もそういうところありますよね)。 互いの忍道をぶつけ合って己の存在を確かめる・・・それが彼らの「闘いの流儀」。
だからかなぁ、鬼鮫や再不斬の闘いってのは読み応えがあったんですよね。
 
水影メイさんはそれほど喋る感じじゃありませんが、でも五影会談で《四代目水影が暁に操られていた》なんてカミングアウトして青を焦らせてましたっけ。霧隠れの里は閉鎖的なイメージがありますが、意外と人懐っこい人も多かったりするのかなぁなんて思っています。
 
霧隠れの人達が「おしゃべり」でいてくれるおかげで、おそらく一番“謎”を抱えている霧隠れの謎はかなり解けていってます。 もし霧隠れの人達が、うちは一族みたいに「・・・・」ばっかりだったら、霧隠れ絡みの謎は解けないままNARUTO終了になってしまうかも(笑 
 
オープンでおしゃべりな性格と言えば、四代目水影やぐらもそうですよね。
572話で初めて登場した「本当のやぐら」は、507話で登場した「マダラさんに操られていたやぐら」とは完全に別人と思えるようなキャラクター。504話で四代目水影として鬼鮫に喋っていたやぐらなんて冷酷そうで、ジジイ臭い話し方をしてるんですよね、《ご苦労だったな鬼鮫・・・ お前はこの世が偽りでしかないと知っている》なんて。だけど、マダラさんの術から解放された本当のやぐらは《大人だしィ!そのサスケってのとは何味だったんだよ!》なんて無邪気そのもの。完全に別人が喋ってるとしか思えないんですよね。・・・なのに、霧隠れの人達はしばらく やぐらが幻術にかけられている事に気づかなかったらしい。おそらくやぐらがかけられていた術は「別天神」だと思いますが、あの術はやぐら本人の思考、記憶、意志も残りながら別人に支配される。だから、周囲も数年間気付き辛かったのだろうと思います。
 
その幻術に気づき、解いた「青」という忍は本当に大した人だと思うんです。 《シスイとの対戦経験》のおかげで、五影会談でミフネがダンゾウに別天神をかけられていたことを青は見抜けたんですよね。この「青」という人物、目立たないけれど作品の中でもちょっとした鍵を握った存在だと思ってます。
 
まだ幾つもの謎が残る霧隠れなんですが、今まで点描されてきた話が いずれ大きな1つの絵につながっていくんだろうと楽しみにしています。寄せ集められたパーツは、驚くような絵になっていくんじゃないかと・・。
なにせキッシーは無駄な描写はしない方ですから、この話はいったい何なの?と思うような話とか、あまり面白くなかった話(すみません)とかは、だいたい「これからの伏線」だったりする事が多いです。なので、そういう時こそ興味津々で読んでしまいます、これ・・何に使われるパーツなんだろう?なんて思いながら。
 
霧隠れ関係で、今後の「ヒント」かなと思える「例」としては・・・先に述べた四代目水影やぐらの話もそうなんですよね。やぐらの話は、「別天神という術が本人の意識もしっかり残したまま別人のような言動になってしまう「例」だと思っています。これは「トビ」の話につながっていくんじゃないか、とも考えています。
 
時折トビに顕れる二面性… 全てを知っていて目的の為なら非情な誰だかわからないような面と、ナルトを見て嬉しそうにしてしまったりカカシに反応するオビトっぽい面。それが両立しているのは、トビはやぐらのような術(別天神)にかけられている可能性もあると考えてます。可能性という話ですが。
 
当時、やぐらに術がかけられているのを見抜いた青ですが、おそらく白眼でやぐらを『スキャン』して、別天神(らしき術)に支配された特殊なチャクラの流れを見抜いたのだと思うんですよね。 ミフネが別天神にかけられているのを見抜いたのも、ダンゾウの右眼の「シスイ色」による判定だけでなく、ミフネのチャクラ状態が「やぐらのチャクラ状態」と似ていたからだと思います。
で・・・ここで重要なのが、五影会談後半にトビが会談場で宣戦布告しましたが、その場に「青は居なかった」という事なんです。 その直前に青は会場を出てるんですよね、ダンゾウを追いかけて。つまり、青はトビに会ってない。ニアミスだったんです。
もし、あの会談場に青が居て、青がトビを白眼でスキャンしたら・・ もしかしたら、トビが《やぐらやミフネと同じような別天神状態》に在ることを、見抜いた「かも」しれないんですよね。 
だから「トビと青が偶然会わなかった」ことも、キッシーの巧妙な采配だったのかな・・なんて思っています。
 
それと、今週595話の雑考でも触れましたが、二代目チョビ影様の蜃気楼の術。 
 
攻撃を全てすり抜けてしまう「幻影」のチョビ影様を攻撃しても意味がなく、見えないところに隠れている「本体」を攻撃しないと意味がない。これ・・・おしゃべりなチョビ影様が『攻略法」』を丁寧に説明してくれてましたが・・・これも何かのヒントになっているような気がするんです。それで、これがトビの霊体化《すり抜けの能力》に似てると思った次第です。 
トビ本体は時空間に消えていて、目の前にいる「攻撃をすり抜けるトビ」は幻影じゃないかと。 
ま・・これはどうなのか分からないのですが;でもチョビ影様が教えてくれた あの術の「対処方法」は今後必ずどこかで使われると思ってます。
 
そして今、サスケが「水月と一緒にいる事」もけして無駄な事ではないんですよね。 
 
水月は兄の遺志を継いで七人衆の刀を揃えることを目的にしていますが、それが霧隠れの秘密と、霧隠れに固執した《謎のロン毛仮面=マダラさん》をつなぐ答えのヒントになるかもしれません。
 
サスケが「香燐、水月、重吾」を選んだことを、カブトは「お目が高い」なんて言ってましたが、たしかにその通り。仙人と密接な関係を持つ一族である重吾、うずまき一族である香燐、そして霧隠れの水月・・
彼らがサスケと仲間であることは、サスケがこれから先 真実を解き明かしていく上で重要になってくるのだと思います。
つまり《仙人の事、うずまき一族の事、そして霧隠れに存在していた「マダラさん」の謎》。
これらの真実を知ることが、サスケが知りたかった《イタチとは、一族とは何か、里とは何か》を知るための手がかりにもなりそうな気がします。大蛇丸は「案内人」として、サスケを真実への入り口に導いてくれるのだろうと思っています。
 
今まで、水月のお喋りは重吾や香燐、サスケによって中断させられてばかりでしたけど、ここから先はちゃんと水月の話も聞いてあげてね。お喋りな、霧隠れの忍達の「言葉」・・・そこには、驚くような「真実」があったりするのかもしれないのだから。
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。