ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

トビの正体について(今のうち、だから;)・・・ 今のトビに感じる『オビト』っぽさ

今のトビに感じる『オビト』っぽさ

 
さて、トビの正体もそろそろ分かりそうなので今のうち、ということで(駆け込み)。
 
私は今のトビを見てると心身ともに「オビト」・・・そう思えてならないんです。
(※あくまでも個人の感想です。)
 
今まで「トビ」を観察してきて、体と眼がオビトなのは確実と思ってましたが、 “心”については どうなんだろうなぁ・・と疑問もあったんです。 オビトがあっさり、ビワコやタジ、フーとかトルネを犠牲になんかするだろうか?という疑問がど~しても解決できなかったんですよね。その疑問を解決するために、誰かに別天神されてきたんじゃないかと(イズナに)考えたりもしてました。
 
ただ・・・今この戦場にいるトビはオビトそのものです。 
カカシの事をあそこまで見抜き、かつてのカカシの事を「誉めて尊敬している」のは、オビトしかいない。
 
九尾事件の時のトビもオビトの可能性高いと思いますが(外見と神威使用から)、でもあの時は「イタチが会ったロン毛仮面と同じ仮面」を被ってますよね(月読模様の仮面、かな)。 あの仮面を被っているという事は、心は「ロン毛仮面によるコントロール状態」だったのかな・・とも思ってます。 いかなる理由があっても、あのオビトが「尊敬する」ミナト先生夫妻を苦しめるか疑問があるんです。
でもその後、オレンジ色の神威模様の仮面以降は心もオビトなんじゃないか・・と思ってます。ただ「そのカラクリ」はまだ分かりません。 
 
カカシを前にした今のトビが《オビト全開》なのはともかくとして、今までのオレンジ仮面以降のトビにも「オビトらしさがあったかどうか」といえば・・・
 
やっぱり「あった」と思うんです。 
 
私は今まで『トビ』を悪い奴だとは思えなくて、トビっていい奴なんじゃないかという雑考はかなり書いてきたんですが、その理由は時折見せる「優しさ」なんです。サスケに対してであったり、ナルトに対してであったり、長門に対してであったり・・・で、その優しさはオビトっぽいんですよね。 
だけど、「その他」の点についても、トビにはオビトらしさが結構あります。
 
“トビが今までやってきた事を振り返って、彼がどういう人間として描かれてきたか。”
この際、「敵の黒幕」 「悪い奴」という“刷り込まれた思い込み”(作者による幻術とも言う)を外してみれば、彼の「本質」は見えて来るような気がします。
 
まず・・
 
・トビという人物の「譲れないモノ」についてですが。
 
トビが言っていた『もうずいぶんと遅い・・・ 約束の時間だ』。 これから考えて、ど~やら彼は誰かと約束をしているんじゃないかと思うんです。 
 
トビはゼツと「シナリオ」について相談する場面が何度かありますが、「本命ルート(第一シナリオ)」とか、「長門死亡の場合の別のシナリオ(第二シナリオ)」まで事前に用意してるんですよね(これは48巻)。 
シナリオが第一、第二まで予め決められていて、その通りに動かしているという事は・・・トビとゼツは「誰かさん」から計画を委託されていた・・と考えるべきかと思ってます。そして、今がその人物と「約束」した時間なんでしょうか。
 
先日の雑考でも申し上げた通り、トビは背中に背負った団扇を使って闘う事で《託された意志を行動で証明する》・・かつての、成り下がる前のカカシみたいな事をやってみせてるんですよね。 トビは誰かさんに託された約束を守ろうとしている・・・約束を口先だけにしたくないから、彼は「オレには決して譲れないものがある」と言ってる。
 
597話でトビがぐちぐち言ってた「託されたモノ」。 
トビは自分が託したモノを蔑ろにされた思いもあるようですが、同時に自分自身も託されたモノを失敗してしまったような…そんな悔いがあるようにも感じます。それだけに、今託されているモノは絶対に「譲れない」んじゃないだろうか。
 
トビって男は、約束を口先にしない、託されたものを大事にする男・・ってことでもあります。
 
そして・・・
 
・シナリオに忠実なハズの彼の気持ちが「逸れちゃう」モノ。
 
シナリオを忠実に動かしてきたトビですが、時々そのシナリオから脱線したりずっこける事があるんですよね・・。
その部分を私は「トビが隠す第三シナリオ」だと思ってきたんですが、それはど~やら彼の計画的な事ではなく、無意識的な事だったと今では思っています。あれほど約束に忠実な男が、時々矛盾に満ちた行動をする・・・そこにこそ、彼の「本心」が見えるハズ。・・・その考えには変わりありません。
 
今までに彼が「シナリオ上に無いことをしちゃった」と思われる点。
 
たとえば、五影会談。
五大国相手に戦争を起こすことまでは「シナリオ」通りなのかもしれませんが、彼は余計な事もやらかしてるんですよね。
 
五影会談が罵り合いで決裂しそうになった時、トビはサスケを投入して五影達を共闘させたんです。 トドメに自分で出て行って宣戦布告・・・ それで仲違いしていた五影が1つにまとまるという、忍界始まって以来の画期的な出来事が起こるんです。「共闘」は仲直りの手段・・・なぜかトビはそれを知っていて、それをさせたんです。
 
そしてもう1つ。
五影会談の真っ最中にトビは鉄の国の宿屋に一人でフラッとナルトに会いに行きますよね(これは49巻)。
これはゼツには内緒っぽい「シナリオ外行動」と思えるのですが、トビは「長門を裏切らせたナルト」に興味を持って会いに行ってるんです・・わざわざ。 なのにナルトを捕獲する気はさらさらナシ。 あの時ナルトを捕獲するのは容易かったはずなのに。
 
そしてトビは何をしたのか?といえば・・・ ナルトとカカシに「イタチの真実」を話したんですよね。 
 
その話を聞いて、ナルトはサスケを「理解」したんです(カカシは今一つサスケの事が分からなかったみたいだけど;) それまでのナルトは、サスケの気持ちがど~しても理解できずに悩んでいたけれど・・・トビにイタチの話をしてもらったおかげで、サスケを受け入れる決意が出来たんです。 
 
もしあの時、トビがナルトに話をしてくれなかったら・・・あの直後の「鉄の国国境での第七班再集結」は、流血の事態になっていたかも;ナルトとサスケは再び戦って決裂していたかもしれないんですよね・・。
 
五影達を1つにさせ、ナルトにサスケを「理解させた」・・・これ、シナリオ外の余計な事だと思うんです。
 
概ねシナリオに忠実にやってるハズなのに、そういう「余計な事」やってるから・・・トビは約束の時間までに八尾九尾を捕獲できない。 そして中途半端な十尾復活になっちゃってるんです。つまり・・・トビは、時々「抜けてる」。
 
 
・トビの抜けてるところ、あるいは意識的か無意識的にか「手抜き」してると思われる点。
 
たとえばサスケが捕獲してきた「八尾の人柱力」が 実はタコ足だったことを見抜けずに「・・・・・・」となり、白ゼツに笑われた・・・。
 
ビーと思ったのが実は「タコ足」だった・・つまりビーと八っつあんが「完全にうまく共闘している」事をトビは思い知らされたわけですが、その後のトビは なぜか「八尾の捕獲」にも甘くなるんです。
絶好の捕獲チャンスだったはずの「ビーの演歌修行中」。 ビーは内緒で里を出てエー兄さんからも離れてたし、あの時はビーの捕獲チャンスだったんですよね。 なのに、トビは鬼鮫に「ビー捕獲命令」を出さずに「潜入ミッション」に出してるんです。
あの時のトビ・・・ 八尾と共闘している「完璧な人柱力」であるビーを知って、捕獲する気持ちが《無意識に》失せていたんじゃないか・・と思うんです。無意識に、ね。
 
ナルトに会って、ナルトの中にある「希望」に気づいて・・・思わずナルトに「サスケ」を託すようなことをしてしまう。
(で、ナルト達に会えて「楽しかった」と言っちゃってる・・)
 
ビーと八尾の絆を知って「手を緩める」。
 
そういう「甘さ」がトビにはあって、その結果が今の「中途半端」な状況につながっていってる。
 
 
今までトビがやってきた事から見えてくるもの・・・
 
 
トビって男は、真っ直ぐで、口先だけの事が大嫌いで、約束は守る。
そして託されたものは、成し遂げようとする。
そしてなぜか・・・仲直りさせようとしたり、本当は「理解」し合うことが大事だと知っている。
理解するには「真実」を知り、そして「共闘」することが大事だと知っている・・。
一生懸命だけど、どこか抜けてるところもある・・。
 
 
そこから見えてくるのは、カカシ外伝でのオビトと何ら変わらない「本質」なんです。
 
カカシ外伝のオビトは、カカシとケンカばっかりしてますが、でも・・・カカシと仲直りしたいんですよね、で、ミナト先生に相談するんです。
そしてミナトはカカシの事を「理解」できるように、オビトに「サクモの真実」を語って聞かせるんです。
「オビト・・・少しでもいい・・分かってあげてね カカシにも悪気があるわけじゃないんだ」と言って。
 
・・・そして、オビトはカカシの気持ちを理解し受け入れる決心をする。ミナト先生のおかげで、ね。
 
 
トビがナルトに「イタチの真実」を話して聞かせた事。
それは・・かつてミナト先生がオビトにしてくれた事と“全く同じ”なんですよね。
「だから、サスケの事を理解してやれ・・」とでもいうように。
 
 
 
トビがナルトにイタチの真実を話したのは、“ナルトならば”サスケの事を「理解できる」と思ったからなんじゃないだろうか。・・・ナルトがかつての自分と似てるから。
 
でも、今トビは・・・この世界に絶望している。
 
外伝でも、仲間を大切にしないような忍世界なら《忍なんてのはこのオレがぶっ潰してやる》と熱く宣言してたオビトですから、もし・・・忍世界の闇を見るような事があったら、今の「忍世界をぶっ潰して違う形で平和にする」と思ったとしても不思議はないと思うんです。
オビトは純粋で、人一倍優しく、他人の痛みが分かって「人のために泣く忍」です。
そんな優しい彼ならば《忍世界に傷つけられた人の心の痛み》を自分のこと以上に悲しむと思うんです・・。
 
《人は愛情を知った時・・・ 憎しみのリスクを背負う》 (416話の、トビの・・気になって仕方ない台詞)。
 
誰も信頼できないなら、自分が忍をぶっ潰して『世界を平和にしなければ』と思っても無理はない。
そして、うま~くオビトに入れ知恵して導く存在が目の前に現れたとしたら・・・・その計画に乗ってしまうかもしれない。カブトの前に大蛇丸が現れたように、「困ってる人(おじいちゃん)」がオビトの前に現れちゃったのかもしれない・・。
 
誰よりも熱くって、優しくって、だからこそ悲しくて許せないし、絶望してしまう。
 
世界の悲しみを無くしたい一心で、誰かの計画に協力し・・・その人物に託された意志は何としてでも守る。
託された意志を行動で証明しようとする。 
だけど・・・元々希望に満ちて優しい心の彼は、時々ナルトを見て気持ちが揺れる。
そして・・・かつて「だらしない」と言われたけど、時々今でも抜けちゃう。 「約束の時間」を気にしているあたりは、かつての遅刻魔が遅刻しないように気を遣ってるのかなぁなんて思ったりする・・。
 
 
 
 
だから・・・今の「トビ」を見ていると、そのまんま「オビトっぽいなぁ」と思えてくるのです。
あの頃からオビトの「本質」は変わってないんじゃないのかなぁ・・って。
 
 
 
 
 
・長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 

イメージ 1