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マダラの「救世主願望」について

マダラの「救世主願望」について

 
先日、コメント欄で なぜイタチは6月9日生まれなんだろう?という話題になったんですが、69が陰陽の図とか・・いろいろご意見を頂いたんです。 今でこそ「6」は六道仙人絡みだとか分かるわけですが、既に「臨の書」の段階でイタチの誕生日は「6月9日」に決まってた・・・ まだ「臨の書」が出た頃は、イタチは「冷酷兄さん」だったのだから・・・「誕生日」は「イタチの真の姿」のかなりの「ヒント」になっていたんですね。最近、データブックのデータ(年齢や中忍昇格年齢、名前など)はあんまり「あてにならない」と感じておりますが、意外と重要なモノもあるんだな、とも思ったりで。
 
同じ誕生日話題で言うと、オビトとイズナの誕生日は同じで血液型も同じO型・・・そしてマダラの血液型は「?」で不詳なんですよね。 弟のイズナがO型なんだからマダラもO型の可能性が高いんじゃないか?というわけで、ならばO型オビトはマダラの直系子孫なんじゃないか?とは推測していたんです(だから「トビ」として選ばれたんじゃないかと)。 やっぱり、これも結構ヒントになってたな、と。
 
そしてマダラさん自身の誕生日なんですが、彼は12月24日生まれクリスマスイヴ(救世主の誕生日)なんですよね。 彼は自称「救世主」ですから、今ならこの誕生日も妙に納得してしまうんです。良く出来てるなぁと。
 
マダラがオビト言い渡した、「今日からお前が救世主だ」。
そして死に際で言い遺した、「オレが・・・復活する・・・までの間・・・ お前が・・・」 「うちはマダラだ」。
 
つまり、オビトは《マダラが復活するまでの間の救世主》、救世主(マダラ)代理ってとこですよね。
オビトを「マダラ」に仕立てておいて、世間に《うちはマダラは生きている、不滅の男》と思わせる必要があったのだろうか。 「うちはマダラ」とは、時間を超えて在り続ける死神・・・じゃなくって神的な存在だと世間に示しておく必要が。 そして世界に「絶望」を与えておいて、世界を救ってくれるのはマダラ(神)の「無限月読」しかないと人々に思わせる必要があったのかもしれない。 マダラは無限月読の術者として、かつての六道仙人みたいに「救世主」として人々に敬われ感謝され、新たな伝説を作りたかったんだろうか。
 
マダラの「無限月読計画」は、マダラが救世主になるための壮大な計画とも言える・・・。
しかし、なぜマダラは「救世主」になろうと思ったんだろうか・・?
 
そのヒントはマダラの過去に在ると思うのですが、未だに彼本人の口からは過去が詳しく語られてないんですよね。 だけど、43巻でオビトがサスケに語った「マダラの過去」・・・アレはおそらくマダラがオビトに直接語ったもの《そのまんま》だと思うんです。 607話でオビトは長門に《マダラから聞いた通りの事》を伝えてましたから、たぶんあの「マダラの真実」もマダラから聞いた通りなのでしょう。 マダラ自身の語りと解釈してよいかと。
 
43巻のマダラの過去で、「千手一族とうちは一族の休戦」についての話が出てきます。 マダラは最後まで千手との休戦に反対しますが、それは《このままではうちは一族はいずれ千手に駆逐されてしまう》という懸念があったから。 だけど結局は、一族の意志を汲んで「千手との休戦」に合意している・・。 
 
その事を、マダラは《オレはリーダーとして仕方なく皆の意志を汲み取った》といっている。 
 
一族の「現在の」意思を尊重するか、一族の「未来」を考えた決断をするか。
マダラは相当悩んだと思うんですが、結局「リーダーとして」皆の意見を尊重する決断を下した・・・ 
「一族の為」に。
 
だけどその直後、マダラにとってかなり「傷つくような」出来事が起こる。
 
《だが木ノ葉はある出来事によって すぐ混乱に陥った》
《里長・・・ 初代火影の座をめぐる争いだ》
《お前も知る通りその座を得たのは千手柱間だ》
 
《火の国も里の皆も柱間を選んだ》  (399話「すべての始まり」から)
 
今でこそ火影は「大名と側近、里の上層部」の会合で決定しますが(あとは上忍達の「承認」)、当時は《里の皆》にも火影を選ぶ権利があったらしいですね。 やはり「初代」だからなのかな。
大名はともかく「里の皆」が柱間を選んだ・・・ まぁ千手一派のほうがいろんな一族を抱えているみたいだから人数的にも有利だったと思うけど、もしかしたら うちは一族の中でも『柱間がいい』っていう人が結構いたんじゃないだろうか。 だとしたら、マダラはショックですよね。せっかく「一族の為」リーダーとして自分の考えよりも、一族の意志を尊重したのに・・・裏切られた。
 
柱間に人望面で「敗れること」・・・それは「戦闘で敗れる」事なんかより、ず~っと傷つくことだと思うんです。 
マダラは「柱間に戦闘では勝てなかった」ことには、屈辱どころか「喜び」さえ感じてたようなところありますもんね・・・ うっとりしたような顔で《奴とは命懸けの戦いをしたものだ》だとか《人は奴を最強の忍と呼んだ》なんて言ってましたから。 
 
柱間の愛は、皆に受けれられる。 柱間は一族にも里の皆にも愛される。 里の皆は『柱間』を選ぶ。
だけど、マダラの愛はなかなか皆に伝わらない。
 
なんだかなぁ・・・いつでも片思いなんですよね、マダラの愛って。でも『無限月読』は、マダラの「片思い」を叶える夢だったりするんじゃないのかなぁ・・。「柱間は火の国の皆が選んだ火影」。だけど無限月読の世界を実現すれば「マダラは世界の皆が選んだ救世主」になれる。
 
マダラの弟イズナはきっと、マダラ兄さんなら「リーダーとしてうちは一族を守ってくれる」と思って眼を差出し、意志を託したのだと思うんです。 なのにマダラはリーダーとしても認められず、一族からも裏切られ、このままでは一族を守る事さえも出来ない。 つまり、このままではマダラは『イズナに託された意志』も蔑ろにしてしまうことになる。 ・・・マダラはそれが何よりも一番辛かったんじゃないだろうか。「弟は何のために犠牲になったというのだ!?」なんてマダラは言ってたみたいですが、弟の意志を蔑ろにしてしまった自分自身のことが何よりも許せなかったのかもしれない・・。
 
オビトが597話で言っていた、《託した側も託された側も・・・虚しいだけだ》。 
これはオビトとカカシの間の話だけじゃなくって、マダラとイズナの間の話も重ねていたんじゃないかと思うんですよね。 
43巻399話でも、オビトがマダラとイズナの間の「眼のやり取り」について語った時、「弟(イズナ)は全て承知の上だった 自ら眼を差し出したのだ」と言って《ギュっ》と手に力をいれてましたよね。 アレは嘘をついたからじゃなくって、オビト自身が「カカシに自ら眼を差し出して、意志を託した」事を思い出してたからじゃないかと思うんですけどね・・・。そしてあの時も、心の中で思ってたんじゃないだろうか・・《託した側も託された側も・・・虚しいだけだ》って。 
 
だけど、無限月読の世界なら「平和を望む一族の意志」も「マダラがリーダーとしてうちは一族を守ってくれる事を願ったイズナの意志」も 両方を守る事ができる。 だから・・・マダラはイズナに《託された意志を行動で証明するため》にも、無限月読世界を実現したいんじゃないだろうか。 「救世主」となって。
 
マダラのやり方「絶望を与え、無限月読世界に導く」・・・つまり曖昧な口先だけの夢を否定し「望みを絶つこと=つまり絶望」を与え・・・そして現実的な夢である「無限月読」世界を造ることで「意志を行動で証明する」。
「口先だけの言葉」が大嫌いなオビトは、マダラのそういう「行動力」は尊敬してるんじゃないかと思うんですよね。たとえ考える「計画」そのものは違い、思想も違っていたとしても。 オビトが背中に背負っていた「マダラの団扇」が、オビトのマダラへの「尊敬」を物語る・・。
 
孤独な「救世主」マダラのことを、オビトだけは理解してるんじゃないだろうか。 たとえその思想そのものは共感していなくても。 だから、カカシがマダラの事を《あんな奴》とか《マダラみたいな奴》といった時、オビトは「・・・・・・」と反応していた。《口先男のお前に、託された意志を行動で証明しようとする爺ちゃんを悪く言われたくはねーよ》的な思いがあったんだろうか?
 
孤独な「救世主」マダラ・・・・ 今までずっと「片想い」だった彼の心を、この戦場に居合わせる忍達も ちょっとは理解してあげる事ができるんだろうか・・・(してあげて欲しいけれど。)
 
なんといっても、彼は「12月24日生まれ」・・・救世主の誕生日に生まれた人なのだから。
 
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって、感謝


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