ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

「うちはマダラ」についての雑考2 ・・マダラの「言い訳グセ」について

「うちはマダラ」についての雑考2 ・・マダラの「言い訳グセ」について

「うちはマダラ」についての雑考1の続きです、64巻(610話)のマダラとオビトの会話における「腑の探り合いなんですが… 
 
「十尾復活までの間に 奴らを捕えるつもりだったんだがな… 意外にやるな」
 
「直ぐに無限月読の儀式を始めたい」
 
「…あの大幻術は月を呼ぶまでに時間がかかる 奴らは術の邪魔になる… 先に魔像の力で処理した方がスムーズに事が運ぶ」 「…違うか…?」
 
「…… マダラ…アンタは十尾の力を使ってみたいだけだろ …だからわざと…」
「まるで子供だ」
 
「違うな… ガキってのは…」
「落ち着きのないせっかちのことだ」
 
最後のマダラの「落ち着きのないせっかちのことだ」の部分なんですが、コミックス版を見て《あれれ・・》と思いました、ジャンプで読んだ時は下のほう一部(マダラの口元)が欠けていて印象が全然違った… 
概してコミックスになると原画の「横」は少し欠け、「縦」はジャンプの時より入る傾向があるようですが、偶々私が読んだジャンプがそうなってたのかは不明ですが、ジャンプで読んだ時はこんな感じだった (↓)
 
イメージ 1
 
 
まぁ・・普通の表情というか。
 

だけどコミックスだと・・・ (↓)
 
イメージ 2
 
微笑んでたんじゃないか…!
 
微笑んでいたと知ってたら・・少し違う感想を書いてたかも・・なんて思いもしましたが、マダラは「ツッコまれたりツッコんだり」を楽しんでいたのか…それも、かなり。
最近の「柱間回想」に出てきた子供マダラも、柱間とのツッコミ愛・・いやツッコミ合いを楽しんでましたよね、
《てめェーを水切りしてやろーかゴラァ!!》 《ただ・・向こう岸に届けばいいが…》とか。 
だから「子供だな」なんて言われても、なぜか「嬉しそう」…  だいたい、あの「うちはマダラ」に子供だななんて言えるのは、忍世界広しといえどもオビトぐらいのモノでしょう(柱間を別にすれば)。
 
この会話ですが、オビトのかなり細かい「マダラ観察」の上で成り立ってる会話だと思うんです。
そもそも“オビトオリジナル”の月の眼計画には「マダラ復活」は無かったと思われますので、ジジイがドカーンと飛んできたせいで、シナリオ修正を余儀なくされたオビトは…マダラ爺ちゃんの『出かた』を窺ってた感じなんです。 
「せっかく」ここまで運んできたシナリオを、爺ぃに引っ掻き回されるのも迷惑だったでしょうが、だからと言って元々「年寄りの世話がモットー」のオビトだから、無視もできないだろうし(子供時代の描写は「重要ヒント」だと思ってますので)…とりあえず「観察」していたんじゃないか、と。
 
例えば、コレ…63巻601話、『オレが八尾と九尾をやる』と言ってピューンと飛んでったマダラを 心配そうに目で追いかけてるオビト…
 
イメージ 3
 
 
何を心配してるかって、おそらく(たぶん…もしかしたら;)中身は子供のマダラが何をしでかすか…本当に「八尾と九尾を狩ってしまうのではないか」と心配してたんじゃないかと思うんです。オビトは「せっかくここまで」八尾と九尾は狩らずにいた訳でして(オビトの神威の能力を使えば、八尾九尾共に狩るのは楽勝だったハズなので)狩られちゃ困ったのではないかと。
 
そして、64巻601話。
マダラ爺ちゃんと戦っている八尾(そしてビー&ガイ)を横目で見つめて「気にしている」オビト…
 
イメージ 4

この時、実はマダラの木遁による「縛り」が緩められて、八つっあん達は解放されるんですが、601話当時は一体オビトは何を気にしていたのか(あるいは何をしていたのか)この段階では分からなかったんです。 だけど、この時「もう限界そうだった」八つっあん達をマダラは解放してやった…つまり「手を抜いた」んですが、それをオビトは「・・・」と観察していた… 《マダラ爺ちゃんは“ワザと”手を抜いている》ことに気付き、《マダラは本気で八尾と九尾を狩るつもりはない》ことを確認したのではないかと思うんです。…つまりマダラも本心(腑)では「無限月読」をしたいわけじゃないのかもしれない・・と、この頃からオビトは考え始めていたんじゃないだろうか。 
 
そして、その「観察」を経て・・・上記「609話の会話」、マダラの《十尾復活までの間に奴らを捕えるつもりだったんだがな… 意外にやるなという台詞は、《手を抜いた言い訳をしている》とオビトは理解し、ツッコんだんじゃないかと思うんです。 「相手が強くて狩れなかった」わけじゃなくって、アンタはわざと木遁の縛りを緩めて、手を抜いていたじゃないか・・と。
 
そしてオビトは、「直ぐに無限月読の儀式を始めたい」とも言っていますが、これも「マダラの反応を試した」んじゃないかと思うんです。 マダラがナルト達を相手に手を抜いた理由は何なのか? もしかしたら「無限月読」を躊躇しているせいなのかもしれないと考えて、わざと「無限月読をすぐに始める」と言ってマダラがどう答えるか・・反応を試したんじゃないかと。 
 
で、案の定・・・マダラは「直ぐに無限月読は始められない」言い訳をしてきた…
 
「…あの大幻術は月を呼ぶまでに時間がかかる」から、とか…「奴らは術の邪魔になる…先に魔像の力で処理した方がスムーズに事が運ぶ」とか、言い訳三昧。 
マダラは結局、五影達のこともトドメは刺していないし… かつて無サマとオオノキ相手に「力の差」を見せつけた時だって、かなり手を抜いた… それを今になって、オオノキに「なぜワシらを前になぜ手を抜いた?」と問われると「砂利と本気でケンカする大人がいるか?」なんてこれまた《言い訳》してましたっけ。
 
本当に無限月読をするのなら「わざと手を抜く」必要は無い訳で、オビトは一連の「爺ちゃん観察」で、マダラの本当の気持ちを確認し、マダラの腑を“確信”したのではないかと思います。アレコレ言ってはいるものの、マダラは《無限月読「以外」の答えを本当は望んでいる》ってことを。
そして、いい歳して「一生懸命言い訳してる」爺ちゃんが子供っぽく見えたんじゃないかと思うんです。
 
マダラって・・『子供時代』から言い訳癖がありましたよね。《柱間が後ろに立ったから、水切り失敗した》とか…《崖登り競争に負けたのは、スタートが遅れたせいだ》とか…「言い訳」がマダラの得意技、そして「クセ」なんじゃないだろうか。
 
なので《マダラ…アンタは十尾の力を使ってみたいだけだろ》というオビトの言葉は、本当にマダラが十尾の力を試したかったのかどうかは「さておき」…ようするに「アンタは八尾と九尾を捕まえたくなかっただけなんでしょ」と言いたかったんじゃないかと思うんです。 オビトがマダラ爺ちゃんを「子供だな」と揶揄したのは、どっちかというと“十尾を試したいと思ってるから”というよりは、“見え透いた言い訳を必死にしてる”せいだったのではないかと・・。
 
そして64巻614話のやり取り・・・
 
十尾の人柱力になるためには穢土転生ではなく「生命体」になる必要があるから、マダラはオビトに「自分を輪廻天生してくれ(オビトの命と引き換えに)」というような事を遠回しにいい、オビトはマダラを牽制するような事を言う・・・
 
「今のアンタはオレの言うことを聞かざるをえない微妙な立場にある 忘れるな」

「あのジャリがずいぶんとしたたかになったものだな…」

「昔から…別に アンタを仲間だと思ったことはない」

「フッ…それでいい… なら…次にどうするかお前が決めろ」

「続きだ 絶望を教えてやるのさ… 丁寧にな」
 
「……」 (ニヤ)
 
《お前の命と引き換えにオレを生き返らせろ》と言うマダラもナンですが、オビトも随分と可愛げのない事を言ってますよね。でもこれも「本心の探りあい」をしてるんじゃないかと思うんです。
マダラがオビトに言い渡した「本来の計画」では、長門がマダラを輪廻天生する手はずだった。 だけど、なぜか「穢土転生」されちゃった… 本来の「無限月読」計画をその通り運ぶつもりなら、マダラを「生体」にしなくちゃいけないらしい。 オビトが本当に無限月読をするつもりなら、マダラをそろそろ「輪廻天生」してもいい頃…ってなわけで、マダラはオビトに「打診」して、反応を見たんじゃないかと思うんです。
 
が・・オビトは、マダラを輪廻天生する事については「否定も肯定もせず」・・・そのかわり、マダラを今すぐに輪廻天生しない理由を「奴らに絶望を教えてやるから」だとか「アンタは黙ってろ」的な事をアレコレ言って、はぐらかしている… オビトの「言い訳」も、なんだか「ワザとらしい」… オビトも「無限月読」を本気でするつもりなのか怪しいと、マダラも思ったんじゃないだろうか。
 
オビトが散々憎たらしい「言い訳」したあとで、マダラは「あのジャリがずいぶんとしたたかになったものだな(お前らしくないな)」とツッコんでますが、オビト本来の性格から考えて「憎ったらしい言い訳」が不自然に思えたんじゃないだろうか。 マダラのツッコミに、オビトは言い訳するように「昔から・・アンタを仲間だと思ったことはない」なんて思わず返してしまうのですが、表情はぎこちないし、そもそも《爺ちゃんの団扇背負って出陣してる》って時点で爺ぃへの想いはバレバレ。 やたら弁解クサくって、これまた不自然…更に墓穴を掘ったというか。 もしかしたらオビトは、過去にサスケに《いつからオレがお前の仲間になった?》と言われたことを思いだし(51巻)、咄嗟にそんな事を言っちゃったのかもしれませんが…
 
マダラは「フッ・・それでいい」と言って、最後に「ニヤ」と笑ってましたが…オビトの言ってることが「本心を誤魔化すための言い訳」だと分かっていたからじゃないかと思うんです。今度はオビトも「ガキっぽい言い訳」をしてますが、マダラに似ているというか・・・
 
2人とも「全忍達の共通の敵の役」を引き受けようとしてるんじゃないかと思うんですが、お互い言い訳三昧で「腑(本当の目的)」は見せようとしない。 だけど探り合った結果、「腑」が少し見えた…マダラは嬉しいのもあって「ニヤ」と笑ったのではないかと思うんです(今読み返してみれば・・)。
 
愛情は素直に表現せずに「言い訳」でごまかす・・・これが、うちは式「愛情の封印のしかた」だったりして…
なんか・・・2人とも「子供」だなぁ・・
 
625~626話、うちはの石碑前で「柱間に別れを告げたマダラ」も、うちは一族の石碑まで見せたうえで、ニヤっとした笑みさえ浮かべ《オレの夢にはお前は届かねーぜ》みたいなイヤらしい態度を取ってましたが これまたマダラの本心(腑)を誤魔化す言いワケでもあったんじゃないか・・と思うんです。まともに語ったのでは、柱間は絶対にマダラを止めにかかる… 
 
子供時代の「最後の水切り」の日でさえ、柱間は「ホントは諦めちゃいねーよな?」なんて言ってきた…あの状況でそんなこと言ってたら、両方の親たちは強制的引き離しにかかり、弟達まで巻き込んでしまうってのに。
だからあの時も、まるで「諦めた」みたいな言い訳をして柱間の前を去ったマダラだけど…里を抜ける時も同じ…ごもっともそうな理由をつけて「オレはこんな奴だったんだよ、じゃあな(オレを追うな)」的に去ったのではないかと考え中です。・・・それが、マダラ流の「去り際の美学」だったのではないか、と。
 
もっとも、取り扱いがめんどくせ~奴であることに変わりは無いですがね… そんなマダラの面倒臭い「言い訳ぐせ」も、柱間なら理解してくれている…と信じております。
 
 
 
 
 

☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 

(ナルト好きブログ! 2013/04/11)