ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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ナルトとサスケを選んだ、「運命」の正体

ナルトとサスケを選んだ、「運命」の正体

結局サスケの「火影になる」宣言は、第七班に“戻る”にあたっての、「自己紹介」のやり直しみたいなモンだったのかな・・。 ま、その道が険しい事は本人もよーく自覚してるでしょうし、そのうえでの「火影発言」だったような気はします。 あとはもう、意志を行動で示すしかないよ・・サスケ。 
 
それはひとまず置いといて、ナルトとサスケの「闘う」についてなのですが。

2人「が」戦うのか、それとも2人「で」戦うのか。 あるいは「戦う」なのか「闘う」なのか。
 
私としては、2人の「共闘」…一緒に「闘う」を期待してるんですが、それは「共闘」を2人が選択することで、忍世界の「先」も大きく変わるんじゃないかと思うからです。
 
ところで、その《ナルトとサスケの闘い(戦い)》のことを、トビは「余興」なんて言っていましたよね。 
573話(60巻)で、ナルトが「尾獣達に名前を教えてもらった」事を知ったトビは、《ナルトはサスケへのただの当て馬…オレにとっては余興でしかないガキだったハズだ!!》なんてメチャクチャ焦ってるんです。 で…あの焦り方は、この前629話で《ナルトの背後の尾獣達(と六道仙人)に焦っていた十尾》とそっくりなんです。 なので…573話での「あの焦りの声」の主は、オビトではなく、オビトに同居していた「十尾の声」だったのだろうと考えています(今の段階では)。 ナルトとサスケの事を、長い時間をかけて「育ててきた」オビトの発言にしちゃあ、何だかしっくりこないんですよね。
 
(十尾の精神体は今までオビトに「仮宿」していたのではないか、という説の根拠については、※628話雑考にて・・という事で、ココでは略しますが)
 
その一方で、鉄の国にナルトを訪ね、ナルトに「お前は運命に選ばれた者」と告げたトビは、ナルトを《運命に選ばれた者》として認めているし、おまけに《サスケの事を理解してやれ》とばかりにイタチの真実まで語って聞かせてますから…ナルトに「相当期待していた」わけで、ナルトとサスケの闘いを「余興扱い」とは思えないんです。 だから、あの時のトビは「オビト本人」の意志で動いていたトビなのだろう・・と思うんです。 
 
ナルトに実は期待しているオビトと、ナルトを認めたくない「十尾」。 
 
尾獣の力を「戦いの道具」にしか使ってこなかった忍世界に「絶望する」十尾と、まだ忍を諦めちゃいないオビトが、忍世界に未来があるかどうか・・この戦争と「ナルトとサスケ」に賭けているような気がするんですよね・・
 
《そして、世界を変革する「運命に選ばれた2人」であるナルトとサスケ》・・・
 

ナルトが大蝦蟇仙人から受けた予言、「お前は眼に力を宿している少年と戦うことになる」。 
大蝦蟇仙人の予言も、《少年(サスケ)と戦うことになる》・・・つまり、2人「が」戦うのか、2人「で」戦うのか、これまた曖昧なんです。 で、この「曖昧」さが肝心でして…「どっちの可能性もアリ」ってことですよね。
大蝦蟇仙人の予言は必ず当たるらしいけど、でも実は「完全な決定事項ではなくて」未確定要素があるってことです。 あくまで「結果」を選択するのは「ナルトとサスケ」。…つまり、ナルトとサスケの選択次第で、大きく忍世界の未来が変わるという事じゃないだろうか。
 
大蝦蟇仙人の「予言」とは、大蝦蟇仙人が見た「夢」…そのお告げを聞いて自来也やナルトは己の使命を知ったわけだけど、でもなぜ、大蝦蟇仙人のお告げを聞いたわけでも無いオビトが「ナルトとサスケが(次に)運命に選ばれた二人」だと知ったのだろうか。 
…そう考えると、オビトが言うところの「2人を選んだ《運命》」とは、オビトと同居していた「十尾の精神体」の事なんじゃないだろうか、と思うんです。
 
《十尾=運命》が、2人を「指名した」…もっとも、あくまで《余興》として、あまり期待はせずに。
 
《お前達2人は 次に“運命”に選ばれた二人となるだろう》…(462話、鉄の国宿屋での“オビト”の言葉)
 
ナルトとサスケが「次に選ばれた」という事は、「その前に選ばれた」2人は当然「柱間とマダラ」なわけですが… だけど《運命》とやらは、最初は柱間とマダラを選んだものの、何らかの理由があって「次」を選んだ。 柱間とマダラは一度は《運命》に選ばれたものの、運命が満足できるような答えは出せなかったという事なんじゃないだろうか・・?
 
では、いつ柱間とマダラは《運命》に選ばれたのか・・という事なんですが。
気になるのが《625話…やっとの思いで、柱間とマダラが「里」を興し、2人で里を見下ろして希望を語り合う場面》…あの時、マダラのところに舞い降りた「穴の空いた木ノ葉」…あれに十尾の精神体(=運命)が仮居していたのではないかと私は考えております(今のところ)。 
あの時、十尾(運命)は柱間とマダラの2人を「選んだ」んじゃないだろうか?・・・彼らこそ戦いを終わらせ、忍世界の絶望を止められる2人だと期待して。
 
だけど雲行きが怪しくなるんですよね・・すぐに。
 
その後の柱間と扉間の会話では、簡単には拭えない「不信」が表面化し、柱間はある「気配」を外に感じています。 そこに落ちていたのは《穴の空いた木ノ葉》… 
あれは「マダラが盗み聞きしていた証拠」と考える解釈もあるでしょうが、私はマダラはそういうコソコソした事をする人物ではないと思っていて(だいたい、そんな事をしなくてもマダラは 既に扉間が自分を信じていない事を察してましたから)、あそこで柱間と扉間の会話を聞いていたのは「十尾の精神」だったのではないかと考えています。 扉間でさえ「感知できなかった」というのがね・・。
 
そして、十尾〈運命)が、最初に選んだ2人を「失敗」と判断したのはいつだったのか・・それで気になるのは626話の《終末の谷の戦い》描写なんです。 
柱間がマダラを「倒した」ことで、2人の戦いは、結局2人「が」戦う結果に終わってしまうんですよね。 そしてその瞬間、柱間はある「気配」を感じています。 
私としてはですが、あの「気配」…あれも十尾の精神体ではないかと思ってるんですが、あの時、「運命(十尾)」は最初に選んだ運命の2人は《失敗に終わった》と判断したのではないでしょうか。 柱間がマダラを倒した瞬間に・・
(そのせいなのかどうか、「十尾」は「うちは」贔屓で、千手を信用していない気がする・・ナルトも含め)。
 
もしそうだと仮定した場合、十尾が「満足」してくれるためには、次に運命(十尾)に選ばれた2人であるナルトとサスケには、柱間とマダラが終末の谷で出した「答え」とは、「違う答え」を出す必要があるんじゃないか・・と考えてしまうのです。
 
つまり、2人が「戦う」のではなく、2人で「闘う」・・・一緒にたたかう。 
 
それも十尾を「倒す」ためではなく、「十尾と分かり合うための闘い」を2人が選択してくれれば、十尾を絶望から救うことが出来るんじゃないだろうか・・・?
 
そう考えると、オビトがナルトに「お前は運命に選ばれた者」と告げたり、「サスケの事を分かってやれ」とばかりにイタチの真実を話したのは・・・2人「が」戦うのではなく、2人「で」闘うを選択してほしかったからではないか・と思えてならんのです、私的には。 それが十尾を絶望から救ってやることになり、それが十尾の制裁(世界を無にする事)を止めさせ、世界を「創りかえる」ことにもなるんじゃないだろうか…と。 (そしてそれが、六道仙人が後世の忍達に期待したことなんじゃないだろうか)。 
 
でも、今この戦場には《幸運なことに》最初に運命に選ばれた2人である「柱間とマダラ」もいるじゃないいか…! ぜひぜひこの2人にも、今度こそ「よりよい選択」をしてもらいたいと願っております。 
柱間に「おあずけ!」を喰らった以上、マダラも退屈しちゃって、柱間に「オレもお前と(一緒に)闘いたい!」なんて言い出して、共闘してくれるんじゃないかなぁ…(と期待しちゃう)。
 
そして最終的には、忍達「全員」で十尾と向き合うんじゃないだろうか…
十尾を、長い長い間の孤独から、救ってやっておくれ。 十尾も「悪い子」じゃあないんですよ、きっと。 
 
ただ・・忍世界に絶望してるだけで。
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ!2013・5・29)