ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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春野サクラ考察・・・サクラと「水仙の花」

サクラと「水仙の花」

 

 

(な・・・なんつー馬鹿力だ!)
(五代目・・・サクラに教えたの医療忍術だけじゃないのね・・・)  (カカシ)
 
28巻第246話、第七班の「第2回鈴取り合戦」で、サクラがいきなり披露した「怪力」・・いや、緻密なチャクラコントロールの“賜物”。 サクラが綱手から教わったのは《医療忍術だけでは無かった》ことは、第2部冒頭でいきなり明かされます。
 
《最大チャクラを一気に体内で練り上げ瞬時に拳に全集中・・・相当緻密なチャクラコントロールが無けりゃ出来ない芸当だ》
《医療忍術に怪力か・・・いや・・・それだけじゃない サクラは本来幻術タイプだからな》
 
《こりゃ五代目以上のくノ一になるかもね・・・》
 
第一部と第二部の境目のあたりには伏線のようなものが点在していますが、サクラに関するこの描写もその1つ。 カカシの「予言」といえば「ズレてる」といつも言われておりましたが、結果としては、的中しているモノも多かったりします。 あとは・・「サクラの幻術才能」かな?
 
サクラがチャクラを3年間も溜め続けて ついに成した《白豪の印》。 それは「突然」な感じもあったけど、でも実は・・サクラが《地道な努力を積み重ねられる子》だということに綱手“気付いていた”という伏線は、かなり早い時期に描かれていたんですよね。 で、その描写は・・・サクラと綱手の《出会い》の時(20巻172話)まで遡ります。
 
当時、サスケはイタチの月読を喰らって意識不明で入院しており、サクラは毎日付き添っていたんですよね。 で、帰郷して「五代目火影」に就任したばかりの綱手がサスケを診に訪れるのですが、綱手が最初に目をやったのは「サスケ」ではなく、「2本の水仙の花」だったんです。 本来一輪挿しかと思われる、小さな・・2本も挿したらいっぱいになってしまうような花瓶に活けられた、2本の水仙の花・・
 
(あの2本・・・ 同じ日の花じゃないね・・・ 毎日来てるのか…この子・・・)
 
「お花」に気付くなんて、やっぱり綱手も女性なんだなぁ・・・いや、そういうことじゃなくって、2本の水仙《違う日に花瓶に活けられている事》に気付き、そこから《この子は毎日見舞いに来ている》ことをすぐに察してしまう綱手の観察眼は、さすがといいましょうか・・・「医療忍者」ならではの目配りといいますか、綱手も細やかに「ちゃんと見てる」んですな。 もっとも、リーの病室に《酒瓶を置き忘れる》というガサツさ・・・いや「柱間おじいさま譲り」の大らかな一面も持ち合わせておられる訳ですが。
 
サスケが木ノ葉病院に入院したのは、中忍試験の時以来。 大蛇丸の呪印のせいで入院して以来なんですが(11巻)、その時もサクラは「水仙の花」を持ってサスケの見舞いに行ってるんです(93話で)。 だけどその時サスケは病室を抜け出しちゃって《カカシと千鳥修行》をしてたから、結局サスケには会えなかったんですけどね・・
 
で、その時サクラは《水仙の花》を選んだ理由を、こう言ってるんです・・
 
「冬の寒中でもりりしい姿で寒さに負けず 春を希望して待ち続けるけなげな花」
「一日も早く退院できるように願いを込めて」
 
そしてサスケがイタチの月読で再び入院してからも、サクラは毎日水仙の花」を持って、サスケの病室に通い続けたんですね・・  いつ目覚めるか分からないサスケのために《寒さに負けず凛々しく立ち、希望を待ち続ける花》に願いを託して、毎日、毎日・・。
 
サクラもこの頃、辛かったと思うんです。 中忍試験「死の森」で、サクラはサスケが「呪印」を受けて苦しむのも目の当たりにしていたし、サスケがその呪印に飲み込まれて「別人のようになってしまった」のも見ている。 そしてサスケが《オレは復讐者》というのも聞いている・・・ これ、ナルトは知らないんですよね(気絶していたから)・・
 
サクラは、サスケが《何か重大な事を背負っている》事にも気づいていたわけだけど、呪印の事をサスケに口止めされてたりで誰にも相談できず、1人で《漠然とした不安》と戦っていたんじゃないでしょうか。 こういう時に限って、カカシもナルトもサクラの側には居なかったんですよね・・。 
特に、サスケの2回目の入院・・イタチの月読で寝込んでいた時は、サクラはさらに不安だったんじゃないかと思うんです。 サスケの身に《何かが起きている》ことを感じながらも、何もできずにいる辛さ・・サクラにできる事といえば、水仙の花に想いを託して《見守ること》だったのでしょうか。  
 
ひたすら信じて願って、小さなことを1つ1つ、毎日続けていく・・それは目に見えて「効果」が出るわけでも無いし、誰かに認められたり褒められるためのモノでもない。 ただ彼女に出来るのは、希望を諦めずに、ひたすら「続ける」ことだけ。
 
でもサクラの「優しさ」は、サスケだけじゃなくってリーにも向けられているんです。 
11巻でサクラはリーにも水仙の花を持ってお見舞いに行ってるんですが、この時リーも病室に不在で、「無理して修行をして倒れちゃっていた」・・ 
そんなリーの姿を見てサクラは「どうして男の子って無理ばっかりしちゃうのかな・・」と涙ぐむんです。 サクラの本当の良さは、こういう「優しさ」なんですよね・・
 
リーは病室で目覚め、枕元に「水仙の花」が飾られているのに気付き、「誰でしょう・・?」と呟いてるんです、それが「サクラ」だとは知らずに・・・。 
 
他人に良く思われようとか、お礼を言ってもらうこととかを期待していない・・サクラのそういう「恩着せがましくない、見返りを求めない優しさ、愛情」・・それがちょっと間違えると、例の「告白事件」みたいになっちゃうんじゃないかと思うんです。 あれだって、サクラの優しさゆえの行動だったと私は思うんですよね・・。
 
サクラにとっての“水仙の花”は、「何か」に立ち向かっているサスケの姿でもあり・・「こうありたい」と思い描く自分の姿でもあったんだろうか。 漠然とした《見えない不安》におののく己を奮い立たせ、いつか「希望」は見えてくると信じていたかったんだろうか・・・水仙の花のように。
 
「2本の水仙の花」を見て・・サクラが《地道に努力を続けられる精神力の持ち主》であること、そして《見返りを求めない愛情の持ち主》でもあることを、綱手は初対面で見抜いていたんじゃないだろうか。 
だから《この子ならいつか・・》という期待を、この日から感じ始めていたの「かも」しれません。
 
《3年という長い月日、希望の為に頑張って春を「待ち続けた」、けなげな花・・》
 
春の花のヒロインのような存在で、誰からも愛される《桜の花》であるよりも・・ サクラ自身は、足元で健気に咲く・・“目立たないけど凛として立つ”水仙でありたかったのかな。
 

第1部最後236話(27巻)、サクラは綱手に弟子入り志願していますが、その時・・綱手のほうは「サクラが志願してくるのを待っていたかのように」受け入れる・・ 
 
 
春野サクラ・・・カカシから頭脳明晰・・・根性もあると聞いてる』
 
『いいだろう・・・その代わり私は甘くないよ!』
 
 
 
 
 
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☆長駄文読んでくださって、感謝。
 
 
(ナルト好きブログ!2013 6/14)