水月の「くっつけたい衝動」 (水月は「サスケと香燐」をどう思ってるのか、という話)。
重吾 「お前は何でわざわざサスケと香燐の邪魔をしたいだけで“鷹”に居る?」
水月 「・・・・・・・」
「ククッ!くっつきそうなあいつらの間をぶった切るのがたまんなくってさァ…!」
「なんかこう…全てのものをぶった切って二つにしたい衝動にかられるんだよね… ボクって!!」
重吾 「…お前……かなりろくでもない奴だな…」
(574話、重吾と水月の会話から)
水月の『ぶった切りたい衝動』。
574話で、あんな事言ってはいたものの・・・水月って『ホントは香燐の事が好きだから』2人を引き離したいんじゃないの?って思ってたんです、今までは。 でも、635話の《香燐と水月の会話》を見てたら、そういう訳じゃあないのかも・・・とも思えてきました。
635話でついに、香燐が「サスケ好き」を認めるような発言をしちゃった時、「あ!!サスケ好きを公言したね今!!」と水月は嬉しそうな反応してるんですよね、《やっと自供させたぞ!》みたいな・・イタズラが成功した時の子供みたいな表情で。
水月が香燐をからかうのは、香燐の反応が面白いからなんだろうけど(日頃、何かと八つ当たりされることへの逆襲でもあるかな)、香燐の「本心」を引きずり出す(腑を引きずり出す)面白さってのもあるんじゃないかと思うんです。 で・・こんな事は、《2人の間をぶった切りたい》人のやるような事じゃあないような気がする・・・ 本当は、水月は《香燐とサスケをくっつけたい》んじゃないかと思うんです。
水月が《くっつきそうな2つのモノ》を見た時に感じる《ムラムラする衝動》の正体とは、《ぶった切りたい衝動》ではなく・・本当は《くっつけたい衝動》なんじゃないだろうか。 水月自身は、それに気づいていないだけで。
ところで。
今まで水月が「ぶった切ること」にこだわってきた理由は、「目立ちたかったから」だと思うんです。派手に残虐な事をやらかして己の存在をアピールしたかったんじゃないかと・・(詳細は、過去記事「水月がこだわる一番」にて、という事で略させていただきますが)。 ホントは好き好んでやっていた訳じゃあないのかもしれない。
《ぶった切り好きなのか、くっつけ好きなのか》・・・
それは水月が「今までやってきたこと」を見れば分かるような気がします。
たとえば・・・
五影会談の頃から、サスケは“鷹”の仲間達を切り離しにかかり、1人になろうとしますが、それでも水月達は身を挺して「サスケを守る」んですよね。で、サスケには「お前ら…余計な事を」なんて言われちゃうんですが、それでも水月達はサスケに「ついていく」。 その後、再びサスケは会談場に水月達を「置いていく」んですが、その後もずっと水月達はサスケを「捜して追いかけて」るんですよね。
そして62巻でやっとサスケと再会するんですが、サスケに「今さらお前らがオレに何の用だ?わざわざオレを捜してまで」なんて言われても・・水月は「凄い巻物を見つけちゃったから(サスケを捜した)」と理由を答えるんですが、でも巻物を見つける前からずっとサスケを捜し続けてたんですよね、水月達は。
つまり・・・
いくらサスケがつながりを「ぶった切っても」、水月は「くっついていく」。
やっぱり、水月は「くっつく」 「くっつける」ほうが好きなんじゃないかな。
鬼灯一族特有の「体液を使って分離できる能力」・・それは「体液を使って繋げる能力」でもあった事が635話で明らかになり、綱手の「セパレート状態」ですら見事に繋げちゃって正直、驚きました。 まさか・・水月がそんな凄い能力を持ってたなんて。 ナルトが《チャクラ接合》の名人なら、水月は《肉体接合》の名人・・
さて、「サスケと香燐」がこの先どうなるかについては、当方は《全く分からず、そして予想もせず》のスタンスではありますが・・・ 《くっつきそうでくっつかない2つモノ》を見るとムラムラっとする水月の「衝動の正体」が、ホントは《くっつけたい衝動》なのだとしたら・・・
水月の本当の姿とは、「ぶった切り屋」の小悪魔ではなくって・・
「くっつけたがり屋」のキューピッドだったりして。
☆長駄文、読んでくださって感謝。
(ナルト好きブログ! 2013/06/26)