636話の雑考補足 オビトが目論む呪印からの解放 その2
636話の雑考では、あんまりマダラの事を書けなかったので(時間的、字数的に)、少々つけ加えを・・・と思ってたんですが、どうせなら4日に発売される最新刊「65巻」の内容もふまえて一緒に雑考しようと思います。 やはり気になるのは「マダラ」なんですが、ますます彼は何を見据えているのか分からない・・・
636話雑考その3では、マダラの事を「くそ爺ィ~」なんて叫んですみません。 記事アップしてから、ちょっと言葉が悪かったなぁ~と反省したんですけど、けしてアレは「罵り」ではなく親しみ表現でして…って言い訳ですね。 マダラ様ファンの皆さん、気分を害したらごめんなさい。
最近はあまり使ってなかったんですが、時々私はマダラの事を「くそ爺ぃ」と書いてます。 といいますのは、第602話「生きている」で、オビトがマダラの事を最初は「じいちゃん」呼びだったのが、次第に「じじい」、「くそじじい」と三段活用していったのが面白くって、私もたまに「最上級」呼びしてまして・・・今後も(愛情込めて)最上級を使うかもしれませんが、どうかどうかご了解くださいm(__)m (長い言い訳)。
・・・という事で、マダラのことは65巻を読んでからにしようと思いますが、636話を読みながら、ちょっと思ったことを追加で。 雑考に載せるまでも無いと思って書かなかった事なんですが・・・
今回の、カカシVSオビト。 オビトによる「カカシ時空間連れ込み」の一件と、なぜか私は《サクラの嘘告白事件》を重ねてしまったんです。 やってる事が似てるなぁ・・と。 サクラがやろうとした事と、オビトがやったことが。
あ、ちなみに私は、サクラの“嘘告白”は否定的には受け取っておりません。 たしかに色々と問題はありましたが、あれには「サクラの優しさと覚悟の重さ」を感じております。 で、どういう事かというと、いずれも目的が《友を“約束”という名の呪印から解放してやりたい》という想いから発した行動だと思えるから・・なんです。 サクラの場合、ナルトに嘘の告白をして「サスケくんの事なんて、もう、どうでもよくなった」と思わせておいて、ナルトに内緒でサスケを倒す・・・ そうすれば、サスケ抹殺はサクラの「身勝手行動」のせいという事になり、ナルトは「サクラちゃんにやらせてしまった」なんて後悔することは無い、後悔どころかサクラを恨むかもしれない・・・・そうやってナルトを「重荷」から解放しようとしたのがサクラの作戦だったと私は解釈してるのですが、でも結果としてナルトに嘘を見抜かれて失敗しちゃったんですよね(失敗してよかったんだけど)。
で・・・今回のオビトの「カカシ連れ込み作戦」も、おそらくは《カカシを自分との“約束”という呪印から解放してやる》事も大きな目的の1つだと思っておりますが・・(その根拠などについては、以前の629話「風穴」雑考と、「オビトが目論む呪印からの解放」でも述べた通りなので略しますが)。
オビトはカカシに「お前がオレに対して後ろめたく思う事自体おこがましい」と言って「後ろめたさ」から解放させようとしたり、カカシを“苛々させるような事”を散々言って、あの沸点の高いカカシを見事に?「あきあき」と言わせるまで挑発したり・・・ なんだかオビトの一連の行動は、「果たせなかった約束」の後ろめたさからナルトを解放させようとした、サクラのやり方とどこか共通するモノを感じちゃうんです。
ただ、オビトはさすがに用意周到でしたから、結果としてカカシはオビトの作戦に(とりあえずは)まんまと乗せられてしまった形だと思うんですよね・・・。 オビトは実際に致命傷とも言えそうな傷を負ったわけだし、さすがにカカシもオビトが「手加減した」とは、思ってないかもしれない・・。 だから一応オビトの「作戦」は成功したのかもしれないけど、でもこれじゃあ、カカシを本当の意味で「呪印」から解放できるとは思えないんです。 「呪印」ってのは、術者(施した側)が解いてやるのではなく、自分自身で解かなくちゃ意味が無い・・・カカシは今度こそ、自分で解かなくてはいけないと思うんです。
それにサクラの“嘘告白”と、その顛末を見ていたカカシなら、オビトの「作戦」も見抜けるんじゃないだろうか。 あの時、鋭くサクラの意図、サクラの気持ちを見抜いていたカカシなら、オビトの「作戦」だって、オビトの気持ちだって分かってくれるんじゃないだろうか。 そして「オビトを受け入れる」という答えを、いずれは出してくれるんじゃないか・・と思っています(もう少し時間がかかるかもしれないけれど・・・特に「読者時間」は)。 やっぱり、呪印ってのは自力で解かなくてはね。
☆まとまりない文を、だらだらすみません・・とりあえず、明日の65巻が楽しみ。
(ナルト好きブログ!2013/007/03)