ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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ミナトの「中2世代」への憧れと尊敬について

ミナトの「中2」への憧れについて

「螺旋閃光超輪舞参式」だとか、「灼遁光輪疾風漆黒矢零式」だとか。 最近、ミナトの“天然さ”というか、“独特なセンス”がさらに全開中。

53巻501話最後で、「すぐに戻ってくるよ」とバサッと火影衣を羽織った時、あの背中の四代目火影の文字は、痺れるほどカッコよく見えたものです。 でも、何だか最近は、あの姿も『夜露死苦』と書いてあるような、そんなイメージにも思えて(ゴラっ)。
 
ミナトの天然っぷりについては、既に27巻初登場の時からオーラ出てたと思いますが、何といっても一番驚かされたのは、47巻で「息子にやっと会えた時」・・・涙涙の感動の再会になると思いきや、いきなり「イーブン」なんて言い出した時でしょうか。 

「イーブン」、「ナイス」、「忍キラー」・・・独特な横文字ことばづかいも、ミナトの個性の1つ。 

 634話で、「灼遁・光輪疾風漆黒矢零式」なんてキラキラ術名をミナトが言い出した時、思わずそのトンでもセンスに思わず《それって、中○○・・》と書いてしまったのですが、漢字連発の覚えにくいキラキラ術名だとか、独特なカタカナ言葉とか・・・ミナトのこれらの個性は、やっぱりいわゆる《中2病》っぽくも見える・・別に元ヤンでもないのにね。
 
フツーに言えばいい事を、やたら難しい漢字の羅列やカタカナ言葉を使ってみる事を「中2病」症状の1つというのなら、それは背伸びしたい年頃の少年に限らず・・オトナでもそういう症状って出ると思うんです。 やたら難しい言葉(熟語)やカッコいい?カタカナを多用している文章を使う大人、けっこういます。 もっとも、そういうのに限って「実は言ってる内容は大したことない」事が多いんだけど(ゴラッ)、もっとわかりやすい言葉で普通に書けばって思う・・ でも、カッコつけたいってのは、大人でもよくある事なんですね。
 
では、ミナトもそういった、カッコつけたい「オトナ中2病」なのか?というと・・・それとはちょっと違うと思うんです。

・ミナトにとって「中2は宝」

ミナトの場合、ああいった言葉を使うことで「自分をカッコよく見せようとしてる」とか、「オレ様を主張したい」のではないと思うのです。あくまでナルト達若い世代が「メイン」だと言い切ったミナトですから、ミナトは「中2病な大人」というよりは、「中2(少年)に憧れている大人」といった方がいいでしょうか・・・
 
ちょっと背伸びしたくて、オトナになった気分で、だけど夢もいっぱいで真っ直ぐ前を見ていた頃・・・その頃の自分、その世代の忍達のことを、ミナトはとっても大切に思っているんじゃないだろうか。
 
だから、オトナになった後でも少年のように《螺旋閃光超輪舞参式》だとか《灼遁光輪疾風漆黒矢零式》なんてキラキラした名前を付けてみたりして、少年時代の夢見る気持ちを忘れないでいたいんじゃないか・・なんて思うんです。  『年を取りたくない』っていう痛い「抗い」とも違って、純粋なる尊敬に近い『少年の心への憧れ』といいましょうか・・・
その憧れを持ち続け、自然に「中2世代への憧れ、尊敬」を表現できちゃうところが、ミナトの天然さなのかもしれませんが。
 
自来也の「ド根性忍伝」の主人公ナルトは、いつまでも『夢を諦めない』。 ミナトはそんな「ナルト」に感動して、我が息子に「ナルト」と名付けたんですよね。 
夢を諦めない、少年の心を大切にする「ナルト」の姿はミナトにとって眩しい《本当のヒーロー》。 自来也に、息子の名前を「ナルトにしたい」と語っていた時のミナト自身も、子供みたいな無邪気な表情でニコニコ笑ってましたっけ。自来也は、そんな名前でいいのか?と驚いていたけれど。

だから、今のミナトがナルトとサスケを見て本当に嬉しそうに微笑んでいるのも、ただただ「親バカ」ってだけじゃなくて、『一番輝いている時代』に居る彼等のことが、本当に眩しく見えてるんじゃないかと思うんです。 

ミナトにとって、十代の少年達はまさに「宝」・・・

・岸本先生にとって「中2は宝」
 
昨年のちょうど今ごろですが、NHKの番組「あさイチ」で岸本先生のインタビューがありましたが、その時先生は、意識している読者層のことを「子供」とキッパリおっしゃって、そして…ずばり「中2」がターゲットだと語っておられました。 中2の人達には土下座してでも読んでもらいたいぐらいだと。 
 
先生ご自身、プロの漫画家を目指そうと思ったのは中2の時だそうで、「やつらには頭が上がらない」 「中2の男の子たちが持ってる感覚は宝」ともおっしゃってました。

 そして、そういう感覚を無くしたくない、とも。 そして、ご自身が中2の頃に夢を与えてくれた、尊敬する人達のように自分もなりたい、そういう存在になりたいという思いがあるとのこと・・。 「ミナトの想い」は、作者である岸本先生の想いなのかもしれない。
 
ミナトにとって、ナルト達が持っている感覚は「宝」なのでしょうし、そしてミナトは「ナルト達の夢を守ってやりたい」んじゃないかと思う。
 
本来NARUTOの「ターゲット層」は、夢を真っ直ぐに見つめていられる中2世代・・・
つまり、ターゲットの若い世代の「考察」は素直で、まっすぐで・・余計な事考えないし、素晴らしいんだと思う。 しかし大人である自分の考察はこじつけで、ひねくれてて、あぁだこうだと「分析」に走ります。 作者サイドから見たら「迷惑」なモノじゃないだろうか・・と思うこともしばしば(と自覚)。こういうのは「考察」と自称するのはおこがましい。「雑考」でよろしい。

でも、中2世代から外れた「ターゲット外」の自分であっても、中2世代と同じようにNARUTOを読んで純粋に感動したり、笑ったり泣いたりすることだってあるのだ。

そういう素直に「感じる」気持ちも忘れないでいたい・・ 一緒に同じ感動を共有したいと思う。 だからこそ、ミナトの《若い世代への本気の憧れと尊敬》も、ちょっと分かるような気がするのです。
 
《灼遁・光輪疾風漆黒矢零式》という長ったらしい中2礼賛的な名前は・・
ナルト達世代への『敬意と愛情』をこめたミナトからの“プレゼント”なのかもしれません。 
 
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2013/08/09)