ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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大蛇丸にとっての「夢の戦い」 (33巻天地橋 九尾化ナルトVS大蛇丸)

大蛇丸にとっての「夢の戦い」 (33巻天地橋,九尾化ナルトVS大蛇丸


「…まだまだこんな程度ではない…」
「私には分かるのよ…私の生涯をかけ集めた情報から導き出せる…私の勘がこう言うの…」
 
「アナタはいずれマダラを越えた忍になると」 
 
最近はすっかり「優しいお母ちゃん」みたいな大蛇丸ですが、微笑みながら愛弟子について語るこの言葉は…大蛇丸としては最大級の賛辞なんじゃないだろうか。大蛇丸が「サスケに賭ける夢」は限りなく大きい… そしてかつては『自分で』と思っていた夢。
 
NARUTOを読んでて面白いと思うのは、最初に読んだ時は“今ひとつ分からん”と思っていた事が、後になってから“あ、そういう事だったのね”と分かってきたりするところ。 それも随分あとになって、忘れかけた頃に出てくるから面白い。
 
たとえば33巻天地橋の《九尾化ナルトVS大蛇丸もその1つ・・・
 
当初は大蛇丸の「変体で変態っぷり」ばかり気になっちゃったのですが(それがまた面白かったのですが)、あの時大蛇丸は腕を屍鬼封尽されて普通の術は使えなかったハズなのに、なぜ戦えたんだろうと・・それがよく理解できなかったんです。でも今思えば…おそらく「仙人の力」を使って戦っていたのだろう…と思うんですよね。
 
自分の仙人の力がどこまで「尾獣」に通用するのかを試しながら、そして(あとちょっとで)サスケの体に転生して「完璧な仙人の体」を手にすれば、さらに強くなれるハズだと夢見ながら戦っていたのかなと思うと…あの時の大蛇丸の「異常なほどのテンションの高さ」も分かるような気がするんです。「柱間遺伝子実験体の生き残り=ヤマト」のことを「それより」とか「そんなことより」なんて言って、まったく興味を示さ無かったことも(もっとも「不完全」な仙人の力だったみたいだけど)。
 
579話「兄弟、共闘!!」雑考や639話「襲」の雑考でもちょっとだけ触れてますが、改めて33巻天地橋の《九尾化ナルトVS大蛇丸を振り返ってみると…なかなか面白いんです。大蛇丸の「興奮」っぷりが伝わってきて…
 
前にナルトが「尾四本まで」尾獣化した時、自来也は瀕死の重傷を負ったみたいだけれど、尾三本、そして四本・・とナルトが尾獣化していっても、大蛇丸は全然怯まないんです。 それどころか、どんどん尾獣化していくナルトの前に立って「面白い・・」「面白いじゃない…まったくこの子は…」なんて喜んでる。
かつての六道仙人か柱間が「尾獣(十尾)に対峙した時」のような気分に浸ってたのでしょうか。
 
ナルトが這いつくばるようにして構えれば、
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大蛇丸も一緒になって同じように構えてみたりして・・
イメージ 2
 
…余裕なんですよね。
なんでこんなに余裕があるのかと思ってたんですが、大蛇丸が「仙人の力」を使っていたのなら、たとえ相手が九尾であろうと「かつての初代火影」あるいは「かつての六道仙人」のように余裕に思えたのでしょうか… 「夢のような力」に陶酔しながら、今の自分の「仙人の力」がどこまで尾獣に通用するのか・・・オロ的に言えば「実験」していたのかもしれません。
 
そして、その「実験」のメニューなんですが。
 
1.鬼灯一族(水月)能力の実験
 
大蛇丸の「脱皮、分裂、くっつけ」能力は、鬼灯一族の肉体変化能力を調べ応用した能力だとカブトが説明していましたが(61巻で)、鬼灯一族のこの能力も「元」はといえば十尾の能力に近いと思うんです。十尾の分裂、そして再結合…これは白ゼツも出来ますね。
 
九尾化ナルトの前で次々と「脱皮(分裂)」してみせたり、あるいは九尾ナルトにやられて切り離された胴体を《ズチャ、グギギ、ゴキっ》と再び「くっつけてみせたり」して試したり(294話で)。 
294話で大蛇丸《切り離された胴体を再びくっつけた能力》は、635話で水月綱手《切り離された胴体を再びくっつけた能力》と同じ能力…鬼灯一族の(おそらく十尾由来の)能力という事でしょうか。
 
この能力は既に使い慣れているせいか、「尾獣」を相手にしても余裕で、実験「成功」。
 
 
2.柱間能力(口寄せ「羅生門」)の実験
 
口寄せ「羅生門」…これは終末の谷で柱間が尾獣玉の軌道を逸らせる目的で使ってましたが(口寄せ・五重羅生門)、295話で大蛇丸は九尾ナルトの尾獣玉を防ぐために「三重羅生門を口寄せしてるんですね。 
羅生門」を口寄せしながら、大蛇丸はかつての「マダラVS柱間」の頂上バトルを夢見ていたのでしょうか…自分も、その高みに近付いている事を感じながら。 とりあえずこの実験も「成功」でしょうか。
 
もっとも柱間の場合は「仙人モードではない状態で」しかも「片手」で五重の羅生門を口寄せしちゃってるんですが(さすが余裕というか)、大蛇丸は(おそらく)仙人の力を利用して「両手で」、しかも「三重」羅生門・・と、そこはかなりの「差」がありますが、その程度の「差」はあまり気にならなかったのかもしれません。だって、もうすぐ「サスケ」の体が手に入るんですから…「そうすれば私だって」なんて大蛇丸は思っていたんじゃないかな・・。
 
3.十尾の能力実験
 
そして大蛇丸は強烈な九尾の尾獣玉攻撃を「体を蛇のように伸ばし、上半身だけ地中に潜って」かわすのですが・・(この下半身突出し状態↓)
 
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これは639話十尾化オビト(まだコントロールできてない状態)の上半身だけ潜っての下半身突出し状態と同じ・・・(↓)
 
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大蛇丸の「上半身だけグ~ンと伸ばして地中で動く」能力は、鬼灯一族能力の応用で「付け足した」能力なのか、あるいは龍地洞で修めた能力なのかハッキリしませんが、十尾化オビトのあの状態を見ると、大蛇丸のあの能力も 元は十尾(あるいは十尾人柱力)の能力と言えましょうか。 この能力の使いこなし実験も、とりあえず「成功」でしょうか。
 
さらに地中から上半身を出した大蛇丸は、いきなり九尾ナルトに向けて「草薙の剣」を伸ばして突き刺すのですが(↓これも295話)
 
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これは、639話で十尾化オビトが地中から上半身を出して、いきなりナルトに向けて「黒いチャクラの棒」を伸ばして突き刺そうとした(サスケの須佐能乎がそれを防ぎましたが)のに似ている・・・(↓)
 
イメージ 7
 
33巻の「仙人」大蛇丸の戦いと、十尾化オビトの戦い、ちょっと似てるんですよね。
 
大蛇丸が草薙の剣を集めていて、その一つをサスケに与えたのは「草薙の剣」が六道仙人ゆかりの刀だからではないか・・等と想像しておるのですが、その「草薙の剣で尾獣を貫く」こと…これは十尾の人柱力「六道仙人」の力と言えるのかもしれません。
 
もっとも大蛇丸は「草薙の剣」でも九尾ナルトを貫くことは出来ず失敗するんです。この実験は「失敗」。
 
そして大蛇丸の「一連のお遊び」(実験)はここまで・・「時間切れ」で終了するのです。
 
 
「そろそろ時間のようね…」
「やっぱりこの体じゃ拒絶反応が出てしまう… 残念だけど遊びはここまでね…」
大蛇丸
 
大蛇丸様もそろそろ時間だ…」 (カブト)
 
「そろそろ時間」というのは、今になってみれば大蛇丸の不完全仙人モードの「時間切れ」ってことじゃないかと思うし、『この体じゃ拒絶反応』というのも、今の「仙人モードになりきれない体」じゃ仙術の力は重すぎて拒絶反応が出てしまうって事だろうと思うんですよね。
 
たとえ満点の結果ではなくっても、時間切れで拒絶反応が出てしまっても…ここまでの結果が出せれば、あともう少しで「サスケ君」の体が手に入るんだから…そうすればさらにいい結果が、初代火影を超える力、さらには「六道仙人」に近づく力が手に入る…と、そりゃもう、大蛇丸としてみれば 興奮を抑えきれない気持ちだった事でしょう。
 
「クク…」
「クククク…」
 
拒絶反応でヘタッと倒れ込んでしまったけど、その表情は、なんだかオル○スムスに達したような、すっかり満ち足りたような表情で…(ゴラッ)
 
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「我慢…我慢よ 私にはサスケ君がいる…」
 
この「ギラギラ」とした大蛇丸の目も、捕食者としての執念深い目というよりは…
「おとぎ話の世界」を夢見るような、純粋な「キラキラ」とした目だったのかもしれません、これでも(笑)
 
今ではすっかり憑き物が落ちて、穏やかで清々しい目になってますけどね… 
あの頃のギラギラ(キラキラ?)したオロちゃんの目も、今ではちょっと懐かしいかな…。
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
 ☆アニメの新OPみて、興奮してます(笑)
感動話が続きそうですねぇ。絵は良かったけど・・


(ナルト好きブログ!2013/10/04)