ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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ナルトとサスケが六道仙人から「受け取ったもの」

ナルトとサスケが六道仙人から「受け取ったもの」

六道仙人(ハゴロモ)…待望の「ご本人登場」だったけど、結局ハゴロモ自身の事はよく分からなかったような気がする…;
かぐや母ちゃんの事、息子たちの事は前より分かったような気もするけれど、ハゴロモ自身に関しての新情報は「双子の兄弟らしき存在がいた」というぐらい。何だかなぁ…煙に巻かれたような気もしないではない。
 
ハゴロモは、最後にナルトとサスケという「息子の転生者達」に己の力を託しましたが、二人の前にプカプカと浮いた錫杖…その先端「太陽側」はナルトに、「月側」はサスケに向けられていたので、ナルトは仙人の「陽(陽遁)」の力、サスケは仙人の「陰(陰遁)」の力を託されたのでしょう(と解釈していいのかな)。
そもそもあの錫杖は「黒い玉」と同じ成分で出来ているらしいし、一瞬にして触れたものを塵にする恐ろしい力を秘めてもいます。 あの錫杖そのものに仙人の「陰陽遁」の力が秘められているのでしょうか《すべての術を無にしたり、すべてを創造したりする力…「陰陽遁」》。
 
六道仙人は陰陽遁の「万物創造」であらゆるものを「創った」というけれど(54巻オビトの話)、このあたりの「創世記」的物語をもっと知りたかったんですよね、本当は。
 具体的には錫杖を(あるいは黒いチャクラを)形態変化させた「神剣・ぬのぼこの剣」を用いて世界を創造したらしい(「仙人はこの剣でこの世界を創造した」という十尾人柱力オビトの言葉より=68巻)けれど、この《仙人は…この世界を創造した》という言葉がちょいと引っかかるんです。 つまり今の「この世界」は六道仙人が創造した世界だって事…その前に一度世界は「無」の状態になっていたということですよね。 
 
かぐや母ちゃんが世界を変えてしまったのか、さらに十尾が暴れたせいなのか(天変地異で)…それで世界は一度「無」の状態になってしまったのだろうか。 それともハゴロモ自身が世界を創り直すために《あえて一度「無」にした》のか…と、まぁ色々疑問はありまして、そのあたりの謎は相変わらず。今回もよく分からなかった…。
 
とりあえず、今ナルト達が守りたいと思っているこの世界は《とりあえずハゴロモが創造した世界》ってことでもある。 ハゴロモが、その「夢のような力(ミナトの言葉)」で「夢で想像した自分より強い(ナルトの言葉)」力で、創った世界。「想いの強さが宿る」という、陰陽遁の力を秘めた「ぬのぼこの剣」で作った世界…それが「今のこの世界」。
 
神樹の実は千年に一度実をつけると言うけれど、世界は千年ごとに「リセット」され、創り直されてきたのかもしれない。そして今が、ちょうど今がまた「千年目の約束の時」なのかもしれないですね。 仙人は「色々と条件が整った」と言ってたけど、今回ほど《色々と条件が整った》事はなかったのかも… それだけに仙人は「ナルトとサスケ」に託して、大きな「賭け」に出ているんじゃないでしょうか。
 
そして仙人は「此度は兄インドラの転生者であるお前にもワシの力を」とも言っていたけれど、「インドラ側」のサスケに力を託す事は、特に勇気がいる「賭け」なんじゃないかと思うんです(今までの仙人の話を聞いていると、インドラ側のことをあまり「信じていない」みたいに聞こえるので)。今のところ、世界をいろいろ騒がせてきたのは「インドラ側」ですもんね。
でも、それでも、仙人はずっと「インドラ側」のことも見守り続けている…それはインドラ側の子たちのことも「愛している」からだと思うんです。だからサスケにも力を与えたんじゃないのかな… 
 
そして仙人は・・
 
「これから先… ナルトとサスケ お前達がどうするか…どうなるかはお前達次第だ」と言った。
 
仙人が授けた(と思われる)力、陰陽遁は使い方次第。使い方によってはかなり「危険」なものだと思うんですよね。 この世界を否定しすべてを「無」にする事も出来るんだろうし、そのうえで新たに(以前仙人がやったように)ナルトとサスケがゼロから「創造する」事だってできるかもしれない。 あるいは、仙人が以前にした事とは「違うこと」をするのか・・・・仙人にとってかなりの「賭け」です。
 
仙人があまり自分の事(失敗やら自分がこの世界を創ったこと)を語らなかったり、「十尾との関係」を語らなかったのは、ナルト達に余計な先入観を与えないためでしょうか。余計な情報や知識のない真っ白な状態で、ナルトとサスケが「どういう答えを出すのか」…仙人は全てをナルトとサスケ(達)に任せたんじゃないかと思います。 この世界をどうするのか、そして十尾とどう語りあうのかは「任せた」。
 
それは仙人が、ナルトとサスケ達今の忍を「信じている」証拠…そして「愛している」証拠でもある。
 
671雑考の中で、ナルトは「六道仙人とミナト父ちゃん(ナルトが八本目まで九尾化した時の)」を重ねていたんじゃないか…と述べました。「どこまでいっても子供を信じるのが親」 「お前を信じている」と言ったミナト…そのミナトと六道仙人を重ねたんじゃないだろうか、と。だから「信じてくれてありがとう」と仙人に言えたんじゃないかと…。
 
一方で、サスケは「六道仙人とイタチ(穢土転生のイタチ)」を重ねていたんじゃないかと思うんです。《お前がこれからどうなろうと オレはお前をずっと愛している》と言ったイタチを…。
ずっとこの世界を見守り、ずっと「愛してきた」仙人の気持ちをイタチの想いと重ねていたかもしれない。 だから、サスケもちゃんと「仙人の愛情」を受け取ってあげたんじゃないかと思うんですよね。 
 
もっともサスケの事だから、ニコニコしながら「まだオレ達のことを愛してくれてありがとう」なんて言ったかはかなり疑問だけど;でも…「アンタの愛情は分かるぜ」ぐらいの事は言ったんじゃ…いや言ったかも…いや言ってたらいいのにな…(笑) 
でも言葉にして伝えたかどうかは分からないけど、少なくともサスケは「仙人の愛情」は理解できたんじゃないかと思います。
 
ナルトとサスケが仙人から受け取ったのは具体的には「陽遁の力」と「陰遁の力」かもしれないけれど、それ以上に受け取ったのは…
 
ナルトは「オレ達を信じてくれる気持ち」を、
そしてサスケは「オレ達を愛してくれる気持ち」を…仙人からそれぞれ受け取ったんじゃないだろうか。
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
 
(ナルト好きブログ!2014/04/10)