ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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カカシと写輪眼 (「写輪眼を失ったカカシ」に思う事を少々)

カカシと写輪眼 (「写輪眼を失ったカカシ」に思う事を少々)

 
…いやぁ、今週はいきなりカカシが写輪眼を奪われたのに驚きました…
 
そろそろ「写輪眼のカカシ」の物語も、大きな展開を迎えたということでしょうか。
 
写輪眼のカカシの物語」…
 
カカシが写輪眼を最初に見せたのは、第2巻12話…桃地再不斬との戦いを前に、それまで隠していた「謎の左眼」を御開帳する… 《ギロ》と初めて見せたその眼…圧倒するようなモノがあったんですよねぇ(あの頃のカカシは「圧倒的に強い」イメージ)。
 
ナルトは初めて見聞きする写輪眼に《シャリンガン…?なんだそれ?》と分からず(そりゃそうですよね、当時うちは一族はサスケだけだったし)、《なんだァこの目ェ!?》とゾクッとしてましたが… でもサスケは黙って考え込む… 
《写輪眼は…ウチハ一族の中でも一部の家系にだけ現れる特異体質だぞ》と…そりゃあ当然、驚きますよね。
 そして、サスケは《もしかしてコイツ…》とそのあと何か考えていましたが、《もしかしてコイツ…》の後に続く言葉は、結局何だったんだろう? 
 
カンのいいサスケなら、カカシが言ってた「親友」とは、うちは一族だったのか…と後から気づいたかもしれませんが。
 
そして、あの時から「カカシと写輪眼」の物語はスタートする…
 
 カカシってのは、最初の自己紹介の時にも「オレははたけカカシって名前だ 好き嫌いをお前らに教える気はない! 将来の夢って言われてもなぁ…ま!趣味は色々だ」としか答えず、結局教えたのは「名前だけ」だったんですよね。今でもカカシはあまり「自分のこと」は語らないけど…(子供時代、あれだけお喋りだったのに)。 
 そのカカシがはじめて「自分に関すること」を語ったのは、第2巻の鈴取り合戦の時の、「これは慰霊碑 この中にはオレの親友の名も刻まれている…」と語ったアレ… それで「カカシは親友を失っている」事が分かる…
 
 その時カカシは「それ以上」は語らなかったし、その言葉の「重さ」にナルト達も気づいたわけじゃあない。 だけど、あの一言が事実上のカカシの「自己紹介」だったと言っていいような気がするんです。だって「カカシ」とは、慰霊碑に名を刻まれた親友に託された「想い(眼)と約束」を背負って生きてきた忍なのだから… 
 
 託された写輪眼を使いこなす一方で、カカシは写輪眼の「負担の大きさ」に何度もチャクラ切れになって寝込んだり倒れたり…イタチにも「アナタの体はその眼に合う血族の身体ではない」と言われたり…かなり苦労してきたことも、描かれてきましたよね。 それでも万華鏡瞳術「神威」まで使いこなすようになり(これ、描かれてないけど相当な努力をしたハズ)…それはカカシがずっと「オビト」を背負って生きてきた…そんな気がしてなりませんでした。 例えば…
 
(慰霊碑前で)「ここに来ると昔のバカだった自分をいつまでも いましめたくなる…」なんて言ってたり、一度死にかけた時には「オビト…お前の目になって先を見すえるのはどうやらここまでのようだ」なんて言ってたり。どんだけ重たいんだよ…と思ったもんです、カカシにとって写輪眼とオビトの想いが「重たすぎる枷」になってると、ずっと考えてました。「少し前まで」は…
 
 過去記事をひっくり返してみても、カカシが背負ってきた「重さ」とか…カカシが暗部に入った理由も《上忍として表舞台に出るより、仮面をかぶり影の仕事をひたすら遂行することで、カカシは自らを戒める気持ちだった》なんて考えてたし、今アニメでカカシ「暗部編」を放送中ですが、あの陰があるようなカカシ・・・まさにあのカカシのイメージを想像していたんです。
 
 だけど…この戦争の話になってから、実はちょっとだけ「カカシと写輪眼」に対するイメージも変わってきました。
 
オビトと闘った後、カカシはこんな事を言ってましたよね…
 
「オレだってこの世界が地獄と思ったさ…」「でも…」
「お前がくれた写輪眼と言葉があれば 見える気がしたんだよ」
 
カカシはオビトがくれた写輪眼があったからこそ、この「地獄」の世界の中でも「先」が見えるような気がしていた…。
 
 カカシにとって「写輪眼」は重たい枷なんかではなく、「地獄の中でもカカシに生きる力を与え、先を見る希望を与え続けてくれた」…写輪眼はカカシに「負担」になっただけではなく「カカシを生かしてきた」んだなぁと思ったんです。
 
 64巻でも「オレは今まで多くの仲間を守れなかった だから今度こそ仲間を守ると口にする…だがその度に仲間を守れなかった事実を見つめ直すことになる」とも言ってたし、カカシは今までもしっかりと「事実」を見つめ、残酷な事実とも向き合い、いつまでも後悔ばっかりなんかしてないで「先」を見ていたんだなぁ…と、それは少し意外でもあったんです。
 
 でも…カカシが絶望的な状況でも「先を見ようとした」のは、「これから先を見てやるよ」と言っていたオビトの眼があったからだったのかもしれない。 オビトがくれた写輪眼は、カカシに前を向かせる力をくれていたんじゃないだろうか。 写輪眼の宿るオビトの「意志」というよりも『オビトという存在』が、写輪眼と共にいつもカカシの「側に居る」…それがカカシに生きる力をくれていたのかもしれない。

後悔の象徴とも言うべき慰霊碑参りやらリンのお墓参りだって、九尾事件当日のカカシを見ると、日常の報告をしたり、ちょっとした愚痴を言ってみたり・・なかなか他の人には見せられない本音をこぼせる場所として、心の拠りどころだったのかもしれない・・あれで一日の元気をもらっていたりしたのかな・・とも思う。
 
 この前、カカシは《写輪眼がもうだいぶ見えなくなってきてる》ことをカミングアウトしてましたが、この時意外と「サッパリ」してたような印象を受けたんです。 それも、オビトとの共闘を通してオビトとも思いが通じ…「自分はこの眼を預かった役割を果たせた」という安堵感と、やっと(今になって)「オビトと再会できてよかった」と思えたからじゃないのかな…
 
 もうカカシは写輪眼無しでも「先を見ることが出来る」…それにオビト「本人」も居る。 
 
 だから、私としては、そろそろカカシは「写輪眼のカカシ」でなくなってもいいんじゃないか…なんて思ってしまうんです。 もちろんこの先、どうなるのかは全く分からないのだけれど…
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
☆2日…コミックス発売です(今日になってしまった)…朝になったらコンビニに寄ってみよう…
 
 
 
 
 
 
ナルト好きブログ! 2014/05/02