ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

ナルトにとってのイルカと…サスケにとってのカカシ

ナルトにとってのイルカと…サスケにとってのカカシ 

 
今週号を読んで、多くの方は「カグヤ」に関心を持たれたのでは…と思います。彼女は何者で、どこから来て何をしようとしていた(している)のか?とか。
もちろん、それもスっごく気になるんですが…なにせ情報が少なすぎて、今はまだ漠然とした推測、憶測しか出来ない… そういう時は予想しないのが自分のモットーでして(大げさ)、もうちょっち材料が出揃ってから“じっくり”考えようと思います…カグヤという女性についてとか、ハゴロモ・ハムラ兄弟のことなどは。それに、やっぱりカグヤ以上に「十尾」や「グルグル」の事が気になるんですよね(私としては)。 
 これから少~しずつ、九尾事件やうちは事件の「謎の深層部」が見えてくるのではないか…と、今はそれが楽しみです。
 
 さて、また前置きが長くなっちゃいましたが… そういうわけで、今のところ私の興味の対象は、この目まぐるしく変化する状況下での忍達一人一人の「心の中で起きている変化」…特に「第七班」、特に「サスケ」の変化です。最近、感想でも「サスケ」を取り上げるコトが多いんですが、何かがゆっくりと「サスケの中」で変わりつつある…それを観察するのが面白くって。
 
 そして、カカシ…すっかり「サスケの師」らしくなりましたねぇ。今まで、私はカカシには「やや辛口」だったんですが…それは「カカシはまだまだ、こんなもんじゃないでしょ」と思ってたからなんです。「まだまだ」って時に安易に褒めちゃったら、いざって時に褒める事が出来なくなるから(笑)。
 初期のころのカカシって「完成された凄い上忍」のイメージがあったけど、まだまだ彼も「成長中」の人だった… 教え子達と一緒に、カカシもまた成長していったんですね。 そして今は心から「カカシはいい先生」だって言える。褒めちゃいます。
 
ずーっと、歯痒かったんですよ…「カカシとサスケの関係」が。
でも、長いブランクを埋めるように、この二人は「師弟の絆の糸」をようやく手繰り寄せたんだと思うと、なんだか感慨深いです。
 
 とはいっても、まぁ…この数週のサスケの言動を見ていると、ややコミュニケーション能力に欠けるというか、ちょっとなんだなァ…と思われた方もあると思います。 しかし、その原因はサスケの「人間性」にあるのではなく、彼の生い立ち、環境にあると思うんですよね。
 
 ナルトは、今はホントに「イイ奴」ですけど、でもナルトだって小さい頃はかなり捻くれちゃってたし、もし「あのまま」だったら…今はとんでもない嫌~な奴になっていたと思うんです。もし、イルカ先生に出会わなかったら…今頃は「強くても自己主張だらけの危ない奴」になっていそう…。 そして「運命に選ばれて」転生者になってたとしても、「柱間とマダラ」のように失敗しちゃったんじゃないのかな。
 
ナルトが今のようになれたのは、何といってもイルカ先生があの時、ナルトを「受け止めてくれたから」…
 
「そうだよなぁ…ナルト… さみしかったんだよなぁ…苦しかったんだよなぁ… ごめんなァ…ナルト オレがもっとしっかりしてりゃ こんな思いさせずにすんだのによ」
 
(第1話)
 
ボロボロと涙を流し、教師としてのプライドをかなぐり捨てて、一人の人間として向き合ってくれた… 自分を曝け出して、想いをぶつけてくれた。
 
それまでのナルトは、素直に自分を見せる事なんて出来やしなかったし、自分の本音を他人に伝える事なんて出来やしなかった。 でも、あれからですよね…ナルトが他人に自分の腑を曝け出して、相手と一人の人間として「向き合う」ようになったのは。 イルカが「先生として」ナルトに果たした役割は、とてつもなく大きい。
 
 サスケの場合は…長い間、そういう役割を果たしてくれた人がいなかった。ナルトとは真逆に「周囲からのあらゆる期待」を背負い、「本当の自分」を他人に見せられなくなっちゃったんじゃないだろうか。
 でも、そんなサスケにカカシが言ってやったのは《お前が今何を思っているのかオレ達にも話したくないならそれでいい》。 自分を曝け出したくないなら、曝け出さなくてもいい… イルカがナルトに示した《本当の自分を曝け出していいんだぞ》とは真逆…かな?
 
ナルトの場合は、どっちかというと「本当の自分を全部曝け出したい、腑を見せてぶつかっていきたい」タイプ。 だけど、サスケみたいに本当の自分を他人に見せるのは「苦手」なタイプもいる。 だから、カカシは…「サスケ、お前の思っていることを全部言ってみろ、隠し事なんかしないで全部言っちまえ」なんて言わなくて「正解」だったと思います。 今は言いたくないなら、別に言わなくてもいいぞ…と言ってもらえるだけで、サスケの場合はどれほど「気楽」になれる事か…。
人間は、腑を見せなくても「分かり合える」、そして信じ合える。「オレ達が第七班だった事は まぎれもない事実だ そうだろう?」ってね。 これって「今のカカシ」だから言えることで、戦争前のカカシだったら言えなかっただろうなぁ…こんなセリフ。人は変わる…だけど「つながり」は変わらない。
 
仲間からの「信頼」は、サスケの心に在る「仲間を守りたい気持ち」を素直に自然と引きずり出す… そして、サスケの「仲間を守る」行動が、自然と仲間の「更なる信頼」に繋がっていく…そうやって、交わす言葉は少なくても想いは伝わっていく。
 
イルカの「素直に想いをぶつけていいんだぞ」という師としての愛情の示しと…
カカシの「素直に想いを言わなくてもいいんだぞ」という師としての信頼の示し。
真逆っぽいけど、どっちも教え子たちにとって、生涯忘れられない『大切な師からの言葉』になったんじゃないか…と思います。
 
 
にしても…
 
ナルトとサスケと一緒に、ついにラスボス戦(みたいな)「こんなところまで」付き合う羽目になったカカシ…。 今頃、痛感してるんじゃないのかな…五年(ぐらい)前に、三代目から仰せつかった特別任務…「うちはサスケうずまきナルトのお守り役」、それを言い渡された時の「予感」は当たってしまった…と。
 
「こりゃ大変なことになりそうだ…」という、あの予感(第3話)は。
 
 
 
 
(…5年に及ぶ「特別任務」は、超ドSランク任務だった…のかも)。
 
 
 
 
☆駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/06/12)