NARUTO 689:大好きだ その2
(そしてカカシの作戦ですが)…これが実にお見事。
実際に動くのはナルト、サスケ、サクラの3人で、カカシは先に出て「盾」となる。だけど「盾」といっても陽動としての盾…オビトの右眼を使って「すり抜け」で自分の身もちゃんと守る。
「やはりいい能力だな オビト… すり抜けるのは…」
カカシ、初めての《すり抜け体験》ですが… オビトの眼は左右とも同じ能力「神威」の眼ですが、《すり抜け》は右目だけに与えられた特別な力。
この能力については、ついこの間(666話)マダラも「すり抜ける…お前本来の右目の力か」と確認するように言ってましたっけ。「本来の」ってのがちょっと気になる言い方なんですけどね。「すり抜け」は「5分間限定」という連続使用制限もあったりで謎の多い能力で、神無毘橋でオビトがなぜか助かった理由にも繋がるだけに、その「起源」は気になる所です。
今のところ、神無毘橋でオビトが助かった理由は、無意識に「万華鏡を開眼して自然とすり抜けた」と考えるのが一番無難な気がいたしますが、私としては「第三者がオビトを生かし、右目にその能力を与え、すり抜けさせた」可能性アリという仮説を今のところまだ温存しています。 キッシーが何の意味もなく、あの場所に「神無毘」なんて名を与えるだろうか…とか、あの場所にだけ妙木山と同じような特殊な「巨大植物の森」を設定するだろうか…という疑問が、今も沸々と湧いたままなのです。なので(もしそうだとしたら)、その「第三者」とはいったい誰だったのか…というのが目下の関心事です。
もし、神無毘橋の戦い(春、4月初めごろ)と九尾事件(10月10日)が、“同じ年に起きた出来事”だったとしたら…ですが(カカシ達の年齢を考えると、その可能性は高いのですが)、神無毘橋の戦いがあった頃は、ちょうど「クシナの妊娠が判かった頃」にあたります。
クシナの妊娠が分かった頃に起きた「神無毘橋」と、出産の日の「九尾事件」…これはただの偶然なんだろうか。
九尾事件でクシナを襲った仮面が言っていた《しかも出産で九尾の封印は弱まっている ……このわずかな隙をどれほど待った事か》(501話) …永年、そのわずかな隙を「待っていた」人物(存在)が、クシナの妊娠を知って「動き出した」可能性はないだろうか…?
そもそもNARUTOには「季節の描写」というものが殆ど無いのですが、なぜか神無毘橋の戦いだけは「春だった」事がハッキリ描かれている(※)…珍しいなぁと思うと同時に、「なぜ季節が示されているんだろう?」と疑問に思うんです…こういう小さい「?」を「知りたい」と突き詰めていく作業が私には面白くって…だから、それがたとえ「考え過ぎ」だったり「的外れ」だったとしても、懲りずにこんなブログを書いてるのです。
(※神無毘橋の戦い直前、リンがカカシの上忍祝いのプレゼント企画をした時「桜が散っている」画が599話にあるので、神無毘橋の戦いは春だったことが分かる…桜が描かれているのは珍しい)。
…また話が逸れましたが、私はとにかく《九尾事件》にこの物語の原点があると思っているので、そこの「謎」に繋がる話は、全て気になって仕方ないのです。
ま、幸いにも「分析得意」なカカシが「すり抜け能力」を使えるようになった事で、そのシステムを解明、さらなる謎解きにその「理解力」をフルに発揮してくれることを期待したいです。
…なんて言ってますがね、ちょっと前まで私はカカシに「第2の意味での理解力」を期待していたのです。が、もう…これは十分に見せてくれましたので、今度は得意な「第1の意味の理解力」を活かしてほしい…と願ってます。カカシ、いろいろ注文しちゃってゴメンなさい。
ヘタレな内面を見せる「案外と繊細なカカシ」もいいですが、キビキビと指示を出すカカシもやっぱりいいですねぇ…少し前までと目つきが全然違ってますもん… って「写輪眼になった」という意味じゃなくて、今のカカシの目付き、表情はとにかく《生きてる》…だから力強い。
《神威雷切!》…神威の能力を加えた「雷切」…これ、何色だか分からないんですが、今までの雷切と違い黒っぽいのは「神威」色だからなのか、仙術レベルだからなのか…サスケの千鳥も色が変化していましたが、これらが「黒」だとしたら、天照の炎が「黒」である理由もちょいと気になります。カグヤも…「天照」を知ってましたもんね。
「母さん!!」 (まずい 右手が!) (黒)
右手を切り落とすことで、カグヤの右側に居た「本体ナルト」への骨攻撃を遅らせる… 「黒」は既に切り落とされているカグヤの「左手」にテレポート窓を作らせ、そこから骨を送りこんで、本体ナルトの前から出そうとしますが、これまたカカシが神威で消し飛ばす…実に見事なカカシの作戦。
にしても、ここでも「カグヤ」ではなく「黒」が考えて対応してるんですよね。しかも、黒の対応も後手に回っている事が多く、ナルト達の行動に「!?」となってる場合が多い…
なんだか、カグヤの能力の「スケールの大きさ」は目立つけど、やってるコトはややお粗末というか、粗雑に見えてしまうんだけどなぁ…。
ちなみに、この前左手を切り落とされたカグヤ…「ウサギ十尾」の左手は短くなってましたけど、カグヤ自身の左手はもう復活してますね。 マダラも下半身をすぐに再生してましたけど、カグヤはそれ以上に早く再生可能なのでしょうか。今度カグヤが尾獣化した時に、「右手」はどうなっているだろう…?
(ナルトの変化、サスケの輪廻眼能力、カカシの神威、サクラの怪力…それらを結集し、ラストは3人が3方向から拳を合わせる… 3人の見事な『チームワークの結晶の画』に、カカシは顔をほころばせる…)
《うん いい画だ 今のお前らは―― 》
(ニコっ)
《大好きだ》
…第1巻第4話「はたけカカシ」… 初めての「第七班顔合わせ」。遅刻して登場したカカシは、いきなりナルトが仕掛けたイタズラ「黒板消し」に引っ掛かり、第一声は
「んー… なんて言うのかな お前らの第一印象はぁ…」
「嫌いだ!!」
…だった(笑)
第七班のスタートが「嫌いだ」だったのが、第七班の最後は「大好きだ」…
バラバラだった第七班の3人も、色々あったけど遠回りの末にようやく戻ってきた「第七班」という帰るべき場所。 紆余曲折あったうえでの3人揃っての「再結集」…
今迄のカカシは、何かと「ナルトと自分」を比較して「自分はダメ」になっていたけど、オビトに会って『元ミナト班の繋がり』を確かめる事が出来、ようやく自分の「過去(今までの生き様)」も肯定できるようになって…「こんなオレ」とか言ってた自分の事も ようやく好きになってやれて…「ナルト達の眩しい画」も素直に「嬉しい」と思えるようになったんじゃないだろうか。
今迄もカカシは、ナルトには「好き」と言ったことはあったけど(37巻、変な意味じゃなくってね)、それは「ナルトは自分に無いものを持っている、自分が出来なかった事をしてくれた」と思ったからだったんですよね。 だから、その「好き」にも、どこか切なさがあって… その直後、カカシは「ナルトと自分の差」に落ち込んだりもしてましたっけ。 でも、今は違う…
大きな文字で書かれた《大好きだ》…カカシの心の叫びなんでしょうね、これ…
声に出してじゃなかったけど、でも…ホント叫びたい気持ちだったんだろうと思います。心を、感情を解放して、叫びたい気持ちだったんだろうな…と。
カカシが心から誰かの事を《大好きだ》と言えた(思えた)のは、もしかしたら…初めてなんじゃないだろうか。
散々ケンカしたりと色々あったけど、ようやく3人が同じところに辿り着き、心を一つにすることが出来た…バラバラになっていた第七班が拳を合わせてる。カカシにとって…これも「夢」のようなひと時でしょうね…きっと。
鉄の国境でナルトが言っていた、サスケと分かりあうには《拳を合わせるしかねぇ》ってのは…こういう事だったんだろうとも思います。
だけど、687話でオビトが《ナルト…サスケ…そしてサクラか… こいつらは今 大切な時だ》だからこそ《カカシ お前は新しい世代の支えとしてまだ死ぬには早い》と考えてましたけど…確かにナルト達は今「大切な時」なのかもしれないですね。 かつてカカシとオビトは、ようやく分かりあった直後に思いがけない困難に遭い、運命が彼らを引き裂きバラバラにしてしまったのですから。
オビトは、ナルトにも「お前にはこれからまだまだ多くの苦しみがあるだろう」と言っていましたが、これから先にこそ「本当の試練」があることをオビトは感じていたのかもしれません。 カカシとオビトの場合は、あの時まだ幼くて…二人を守るべき「師」であるミナトは、偶々二人のそばに居なくて守ってやることが出来なかった。 だから…ナルトとサスケが同じような事にならないように、カカシが二人の側に居て守ってやって欲しいとオビトは強く願ったんだと思います。
これから先、ナルト達が乗り越えなくてはいけない困難とは何なのか… でも何があるにせよ、カカシも笑顔で「合格」を出した「元第七班」なのですから…それに「オビト」との繋がりを証明してみせたカカシが側にいるかぎり、元第七班の繋がり、チームワークが崩れる事はもうないだろう…と私は確信しています。
ナルト、サスケ、サクラの共闘…《3人で来れば鈴を取れたかもな》の答えは、もうすぐ出るでしょうか。でも、これで第七班も「卒業」の時が近づいているのかな…と思うと、何だかそれはそれで寂しいかな…(まだすぐ終わるとは思えないけれど)。
カカシの本物の笑顔…私はずっとこれが「見たい」と思ってました。
でも、サスケが戻って…そしてオビトに再会する事がなければ、カカシが「本当の笑顔」を見せることは無いだろうな…とも思っていました。
だから…
サスケがカカシのところに戻ってきてくれて…第七班が戻ってきてくれて、
そしてオビトに再会できて…本当によかった、と思います。
「否定」だらけだった自分を「肯定」出来て…やっと言えたこの言葉は… 長い苦難続きだったカカシの道に、ようやく差してきた優しい光のようにも思えます…
《大好きだ》…
よかったね…カカシ。
☆長駄文、読んでくださって感謝。
☆ナルト達はカグヤ「封印」にこだわってますが、ハゴロモは(十尾だけじゃなく)カグヤに対しても「違う形」での意外な答えをナルト達が出してくれることに、そっと期待してるんだろうな…とは思います。カグヤの「封印トラウマ」を、どうやってナルト達が克服させてあげられるのかな…。
☆表から見ただけじゃ「分かり難い」サスケですが、あれで…相当《カカシとオビト》の友情に心を動かされているんじゃないかと思います。
オビトはナルトには「言葉で」エールを送りましたが、サスケには「行動で」示した…って事じゃないだろうか。自分を犠牲にしてでも仲間を守る…それが、オビトがサスケに伝えた「うちは」の真実なのかもしれません。そして、オビトが伝えたかったものは、同じうちはだからこそ…サスケには「分かった(伝わった)」んじゃないかと思います。
カカシがなぜ再び写輪眼を持ったのか…前回、サスケはかなり驚いてましたよね。
だけど、その後は自然に受け止めている様子を見ると、サスケは「理解」したんじゃないかと思うんです。その理解とは「チャクラ云々のメカニズム上の理解」よりも「カカシとオビトの間の本当の友情」についての理解…
オビトの生き様死に様は、サスケに《うちは一族である誇り》を取り戻させ、そしてオビトとの友情を大切にするカカシの姿は、サスケに《変わらない元第七班の繋がり》を確信させたのではないか…と思います。サスケの眼も、これで本当に「先」を見る事が出来るようになったんじゃないのかな…。
☆だけど、今はいいんだけど…ちょっとだけ心配なのは、本当の意味で「オビトとの別れ」が来た時。つまりカカシが「写輪眼のカカシ」から写輪眼の無い本来のカカシに戻る時なんです。「自信」を持った今のカカシなら、写輪眼を失うこと自体に問題はないと思うし、それこそ「白い牙」のカカシに戻れると思っているのですが…
オビトとの別れをカカシはどう思うんだろうな…というのが、ちょっと心配。
もう後悔もなく、すっきり笑顔で「別れ」を言えるのか… それとも、どうなんだろうな…。
☆追加雑考、水曜か木曜日あたりに。たぶん、サクラのことを。
(ナルト好きブログ! 2014/08/25)