ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 690:忍者の…!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ40号)  その2

NARUTO 690:忍者の…!! その2

  
「封印終了!! これでめでたしめでたしだってばよ!!」
 
「そうなのね…」
「……」  (微笑むサクラ)
「てェ――‼ 私たちはどーすんのォ‼? この空間からどうやって戻るのよォー‼?」
 
「ア゛ァ――‼!」
 
「だが…少々アホだな やはり」 (孫)
 
 
ホントに何も考えてなかったナルトはともかく(笑)、カカシやサスケはどうするつもりだったんでしょうね…。 神威の空間経由で戻る事は不可能だったのかな…しかし、心配する間もなく…
 
 
・《口寄せの術‼!》
 
六道仙人(ハゴロモ)に加え、過去の五影達総動員の計18名による、第七班+マダラと9匹の尾獣を連れ戻す「口寄せの術」…
 
ハゴロモが「チャクラが要る」と言っていたのは、ナルト達を口寄せする為のチャクラだったんですね。しかし、過去の影達総動員での口寄せって事は…それだけカグヤの空間が《とんでもなく遠い》って事なんでしょうか。
 
ハゴロモが浄土から呼んだ歴代五影達… おやじギャグの初代土影から二代目無様、初代雷影から三代目雷影(エーの父)、初代風影から四代目風影(我愛羅父さま)、初代水影から四代目のやぐら迄…中でも今まで登場した事が無かった「三代目水影」は色々と憶測してまいりましたが…どうやら「柱間回想の第一回五影会談」に登場した、例の「初代水影の後ろに立っていたロン毛のイケメンさん」が謎の三代目水影だったようです。
でもなぜ、彼は二代目に就かなくて…チョビ影(穢土転された鬼灯一族)が二代目になったんだろう? 見た感じはちょっとマダラ似だし、今回は「眼がよく分からない描写」だったりで、相変わらず謎な雰囲気を醸し出しておりますが… しかし今回「浄土からハゴロモに呼び出されている」事や口寄せに参加している事を考えると、彼が「怪しい」という事はどうやら無さそうです(やぐらのように「利用」された可能性ならゼロじゃないですが)。
 
そして穢土転生ズとは違い、例題五影は白く透き通った霊体のような状態…「器なしのチャクラ状態」だからでしょうか。
 
ハゴロモが「浄土から死んだ人のチャクラを呼び寄せられる」のならば…どうせなら「過去のアシュラとインドラの転生者達」ってのも出して欲しかった気もしましたが(彼らを見てみたかった…)しかし、ハゴロモが「歴代五影」を集めたのは「粋な計らい」だったんじゃないかとも思います。
 
今の「この状況」…「今までの影達がこの状況を作った」とサスケも言っていましたが、それは「火影」だけではなく「五影全て」に言える事…。彼らが里を守る為に犠牲にしてきた物事が積み重ねられ、今の状況が作られた… そのパンドラの「蓋を開けた」のはマダラとオビトでありますが、箱に詰め込んで蓋を閉めてきたのは過去の五影達でもあります。 
彼らも「いつかは清算しなければならない時が来る」と予想していただろうし、彼らに手伝ってもらい、そして共に「先」を見据えてもらう事は、彼らの魂も救う事になるのかもしれません。ハゴロモさん…ナイス!
 
それにしても、今回のスケールの大きな「口寄せ」…口寄せの術は《時空間忍術の基本》にして、かつ最大の時空間忍術にもなり得るって事を実感させられましたね。
「飛雷神」や「神威」は特別な能力を持たないと使えない術ですが、その点「口寄せの術」なら、比較的誰にでも扱いやすい術… 
そして今回、「巨大な口寄せ」は「協力で達成可能」と分かった訳で、これで一般の忍達でも《スケールの大きな時空間忍術》は扱えるんじゃないか…と、新しい可能性が見えてきた気がする… シカマル発案の「皆で土遁」の例と同じように、「とんでもなく遠い空間」の口寄せも「忍全員の協力」で可能になるのかもしれません。
 
…もっとも、それほどの時空間忍術を「使う必要性」が今後出てくるかどうかは分かりませんが…いや、きっと出てくる(笑) サスケの輪廻眼の瞳術も一定に制限があったり、神威の瞳術も「とんでもなく遠い空間」を繋げるには相当なチャクラが必要だったり…あるいは「口寄せ」にも“制限時間”があったりという描写が出て来てますから、それらは「何らかの話」に繋がっていくのだろうと思ってます。「何らか」の…としか言えないけれど。 
 
 
「お帰り… ナルト」  (ミナト) 
「父ちゃん…」
 
…ミナトの笑顔に、きょとんとした顔のナルト…やっぱり《おかえり》って言葉は、あったかい。すごく、あったかい。ナルトは…今まで家族に「おかえり」って言ってもらった事、無かったですもんね…。ナルトが「きょとん」としているのは、突然口寄せされただけじゃなく、父ちゃんに「おかえりと迎えられる」初めての体験に《ドキッ》としたんじゃないだろうか?
 
「親と子」あるいは家族の間に交わされる温かい言葉ってのは、いくつもあるとは思うけれど…「おかえり」って言葉…これを聞く時って、一番「ホッとできる」幸せな瞬間ですよね。 家に帰って「ただいま」と言っても「おかえり」と言ってくれる人が誰も居ない時ほど「孤独」を感じる時はない…ナルトは「おかえり」という言葉に、ずっと憧れていたんじゃないのかな…。
 
今まで「ありがとう」という言葉が「心を繋ぐ言葉」として何度も出てきましたが(これからも出てくるだろうけれど)、「おかえり」は、安心して自分の居場所に戻れて…そして「受け入れてもらえる」言葉。最高に心が温められる言葉…
これからは「おかえり」という心を温めてくれる言葉が何度か出てきそうな予感がする… (ん~…って事はぁ…)
 
サスケが帰って来て一緒に闘って、第七班が復活して…サスケと一緒に敵を倒し、父ちゃんに「おかえり」と言ってもらう。何だか…ナルトは「夢」を見ているような気持ちでしょうか。「ヒーロー達の帰還」に《めでたしめでたし》ムードが漂っていますが、その中で、あまり手放しで喜んでなさそうな人が 二人ほど…
 
 
・その一人、カカシ
 
「…まだ大きくなってる… まるで月の様だな」と地爆天星を見上げ、ナルトとサクラが楽しそうに話す横でも会話に加わらず、じっとカカシは「星」を見つめています。 次にサクラが「てェー!!」と絶叫したことで、思わず振り返ってはいますが… カカシは「どうやって帰るか」という事よりも、なんだか「地爆天星」 のほうが気になっている様子。
 
たしかに、「カグヤの始球空間」は、過去の五影総動員で口寄せしてもらわないと戻れないほど「遠い」空間… そしてナルト達の世界(空間)とは直接関係ないような…影響は受けないような感じはします。とはいえ、一応「口寄せにてお取り寄せ可能な範囲内」でもあり、なにしろ「カグヤの空間」中でも「始球空間」は特別…限月読の「樹」から忍達のチャクラをダイレクトに繋いで吸収できる空間でもありますよね。つまり…「無限月読の樹」を通して始球空間と「こっちの世界」は繋がっている…とも言えないだろうか。 「遠い」ようでいて、実は「近い」可能性もある…
 
カカシが「地爆天星」の様子を気にしているのは…「何か嫌な予感」を感じていたのだろうか。
 
 
・そして、手放しで喜んでいない感じのもう一人…「柱間」。
 
口寄せされ、地面に背をつけているマダラを、柱間は「……」と見つめている…
 
尾獣と外道魔像を抜かれ、カグヤから吐き出された「マダラ」が、今どういう状況にあるのか…まだ、かすかに生きているようにも見えますが、柱間はどんな想いで「友」を見ているんでしょうね…。
 
この世界をここまでカオスにしたのも、「蓋を開けるきっかけ」を作ったのもマダラですが、忍達にこの状況に「立ち向かわせた」マダラの真意、そして六道仙人登場の条件を色々と「整えた」マダラの真意を、柱間はどう受け取り、そしてどう推測しているのだろうか。今になって…柱間が思い出しているのは、水切りをしていた時のマダラの姿…なんじゃないだろうか?  願掛けをしていた…誰よりも平和を願っていたマダラの姿。
 
マダラの「想い」を本当に理解できる人が居るとしたら、今では柱間か…サスケしか居ないんじゃないだろうか。
 
特に「サスケ」… サスケは「オビト」を知った事で「うちは一族に対する認識」も大きく変化したのではないかと思うんです。 憎まれ役を引き受けてでも本心では仲間を想う、愛情が深い一族であることを…うちはは「己の名誉より愛情を選ぶ一族」である事を、サスケは再確認したんじゃないかと思います。表面的な言動だけでは分からない「愛情の形」…今のサスケならば、マダラの「愛情の形」も理解できるんじゃないだろうか…?
 
「封印」も終わり、ナルト達も帰還し、すべてが終わったように見える中で、残された《マダラ》… 
 
いまさらマダラが力を取り戻して何か始めるとは思い難いですが、《マダラ》という存在は、一体何を忍世界に投げかけようとしたのか… それを見つめ、その問題が解決されない以上、忍世界が抱える問題の解決は「終わっていない」ような気がします。
 
 
・そしてナルトが「めでたしめでたし」であるのは…
 
ナルトが「これでめでたしめでたしだってばよ!!」と言いたくなる気持ち…それも分かるんです。
 
六道の大爺ちゃんに託された力を使い封印に成功し、託されたことをちゃんと行動でやり遂げられたのだから…これで世界も救われる(だろう)し…それに何よりも「サスケ」と一緒に闘えたのだから…ナルトには「ついに辿り着いた」想いはあると思います。 《アシュラとインドラの転生者》としての使命をサスケと共に果たしたこと、長い間戦い続けてきた「兄弟ゲンカ」に、新たな答えを出せた事…これが一番嬉しいんじゃないだろうか。
 
大蝦蟇仙人からナルトに出されていた「予言」…目に力を宿した少年(インドラの転生者)と戦う事になる》… そしてトビにも言い渡された「転生者」としての運命《サスケと戦う事になるだろう》… この両方の予言がついに「実現」したわけですが、それを「二人がお互いを敵として戦う」という形ではなく「一緒に戦う」という形で実現することを選択した、ナルトとサスケ…アシュラとインドラの転生者。
 
おそらく、今までの転生者達も「戦う事になる」運命を授けられたのだと思いますが、それをそのまま「二人がお互いを敵として戦う」選択をしてしまって…それで「何も変わらなかった」。 ナルトとサスケがやっとはじめて「一緒に戦う」という答えを出せたんだと思います。 
ハゴロモが嬉しそうな顔をしているのも、ついに「アシュラとインドラの転生者」が「協力」してくれた喜びが大きいんだろうとは思います。ナルトとサスケが新たに付け加えた「忍者の」歴史が… でも、それだけじゃ「解決」にはまだならなんですよね。ハゴロモ自身は母封印という結末を、本当に「世界を救った」と思っているんだろうか…(思ってるとは思えない)。 
 
それと…サスケとナルトが「これで終わり」と思っているのは、彼らがまだ「グルグル」の存在を知らないから…というのもあると思うんです。私としては、グルグルは「一番気になる、一番貫禄を感じる相手」でして…もっとも重要な「相手」だと考えておりますが… 彼(?)に人間への心底からの憎しみは感じられないのですが、全てを超越しているようなあの存在感と、悟りきっているかのような超人的な言動は気になって仕方ありません。 
でも、ここに居る人達は全員「グルグル」を見てないんですね…と思ったら、サクラは知ってるんでしたね。サクラは…今は「グルグル」の事など思い出してはいないようですが…
 
 
 
・そして、いまだに解決していない「親子」の縦の繋がり…
 
ナルトとサスケによって「アシュラとインドラ」という横の繋がりに新たな答えは示されましたが、でもまだ「親子」縦の繋がりの問題は解決していないんですよね。 カグヤとハゴロモ・ハムラ、そしてハゴロモとアシュラとインドラ(特にインドラ)…
 
今までの記述によれば、ハゴロモとハムラ兄弟は「母カグヤの尻拭い」として十尾(カグヤ)を封印した… どうやら今週の画を見ると、今回のナルトとサスケと同じような形で「封印」したみたいですね。もっともその後は、地爆天星ではなくて「ハゴロモの中(人柱力システム)」に十尾(かぐや?)は封印されたハズ…
ハゴロモは、十尾を「己の中に封印していた」事をいい導き方ではなかったと言っていましたから、今回の「母封印」を本当に「いい方法」とは思っていないんじゃないか…とは思うんですよね。 それだけに「謎」。
 
今回は「アシュラとインドラの協力」に大きな意味があったと思いますが、「カグヤ・十尾」の再封印に関しては、最善の方法とはとても思えない… そのあたり、ハゴロモが本心では何を考えているのか…非常に気になります。ハゴロモは、十尾の事を気にしつつも、「母」の事は正面から向き合うのを避けてるようにさえ見える… 大爺ちゃんはいったい、何を考えているんだろう…??
 
 
《またしても…》
 
《このチャクラの祖であるワラワが…》
 
《この様な分散したチャクラ共に敗れるとは…》
 
《何故だ ……!!!??》
 
 
 カグヤが一番知りたがっている事は《チャクラ云々》の問題ではなくて、ようするに《なぜ息子達が母を理解してくれなかったのか、母の愛情を受け入れなかったのか》という問題ではないかと思います。カグヤは…ずっと自分が子供達を「守りたかった」んじゃないだろうか。
 
 神樹の実を食べ莫大なチャクラを得、その絶大な力で世界を「守り」支配し…だけど彼女が一番守りたかったのは、本当は「子供達」だったのではないかと思うんです。
それなのに、一番守りたかったはずの子供達が、自分と同じように「チャクラ」を持って生まれ…やがて「守るべき存在」ではなくなって独立し強くなっていって…そんな「親離れ」が、カグヤにとっては耐え難いほど寂しい事だったのでしょうか。
《このチャクラの祖であるワラワが…この様な分散したチャクラ共に敗れるとは…》の言葉は《親である自分が「自分のチャクラを分散させた存在=子供」に敗れる事を受け入れられない》戸惑いに溢れています。
 
それは…いつまでも自分が子供を守りたい「子離れしたくない母親の独りよがりな愛情」なのでしょうか。 力を独占することで子を守り、守る事でずっと「支配」する…独占する。カグヤの《何故》の表情は…「強欲な力に憑りつかれた者」の表情ではなく、やはり「母親」の表情に見えます。 何だか…悲しそうな、切ない…でも「分かってない」憐れな母親の顔…
 
彼女がどこから来て、何の為に神樹の実を食べたのか…どんな母親だったのか、どうして封印されたのか…それらを知らないと、カグヤの(何故)の本当の意味も分からないし、その疑問に答える事も出来ないような気はするんです。でも、それでもカグヤの「何故」を封じ込めてしまうのではなく…ちゃんと答えを伝えるべきだとも思うんです。 彼女の「質問」に真剣に…答えてあげようと思う人は居ないんだろうか…?
 
《何故だ》の声が、誰にも届かないまま封印されていくのは、あまりにも悲しい…
 
 
封印直前の、カグヤの驚いたような顔、そして焦りの表情…
新たな「月」となった彼女の絶望… 
九尾事件の満月、うちは事件の満月…そして新たな「月」。
 
私には、やはり606話のあの画…小さな十尾(オビト)が、忍世界に傷ついた少女を抱えているのを、血の涙を流して悲しげに見つめている「月」の画…あの「月の涙」の画が忘れられません。 ゾッとするほど冷たく、そして悲しくなるほど優しい、あの月の画が「カグヤ」と「十尾」に重なります。
そして、月を見上げる「神樹の花」の画…あの「母を慕って月を見上げる子供のように見える画」も…カグヤと十尾のイメージに重なるんです。 あの時の「月の涙」は、「母の涙」だったんだろうか…と。
 
「アシュラとインドラの転生者」としての役割を果たし、運命を書き換えたナルトとサスケ…大任を果たした直後の彼らに、ホッとする暇もなく尻を叩くようにこんな事を言うのはナンだけど…今度こそもっと根深い、今も「忍の歴史にいまだ横たわる問題」(横たわるマダラに象徴されるような)を知り、カグヤの涙の訳を知り、カグヤの《何故》に是非答えてあげて欲しい…母の涙を拭ってあげて欲しいと切望します。
 
 
 
ハゴロモにも…母さんやインドラと、直接自分で向き合ってみたらどうなのよ?と言いたくなっちゃうんですけどね…)。
 
 
☆カグヤ、そしてハゴロモ登場の「状況」を整えたマダラの、ホントの「腑」が聞きたい…
 
☆あまり余計に多くは語らないという点では、ハゴロモもそうですが、九喇嘛もそうですよね… 色々と知っているはずですが。
 
 
 
 
 
 
 
 ☆長駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/09/01)
 
 
 
 
 
☆この雑考へのご意見、お待ちしております
 
なお、今週も水曜以降(木曜以降かな)に頂いたコメントは、内容によっては次週公開とさせていただきます。そして週末以降に頂いた分はすべて次週の雑考をアップしてから公開とさせていただきます(今週の雑考へのご意見以外など、自由に語り場もご利用ください)… 
たまにゲストブックは見落としてしまう事もあるのですみません…(表示されないことがあるんです…言い訳)