ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 691:おめでとう 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ41号)  その 3

NARUTO 691:おめでとう (その3)

 
長文になってすみません。最後にナルトとミナトの「お別れ」ですが…
 
《解術(げじゅつ)》の言葉に、ナルトは“敏感”に反応していましたけど、再会してからずっと…「この時」が来るのが怖かったんじゃないだろうか。「分かってはいても」やっぱり別れは辛い。
 
ミナトいわく、「オレ達は外法(げほう)の存在…いつまでもここにいる訳にはいかない」… 
 
ミナトは「外法」という言葉を使ってますが、まさに「何でもあり」状態だった無限月読の夜は、サクラじゃないけど「ここまでくるともうビックリするのも疲れちゃう」状態…死んだはずの人達が出てきて、お伽話が現実化して、宇宙人(?)のような人まで出てくるし…まさに「夢の世界」でしたもんね。
忍達が「無限月読で見ている夢」以上に、今の現実世界のほうがよっぽど「夢みたい」だったと思いますもん…。
でも、夢はいつかは終わって目が覚めて、再び現実に戻る… 夢を見て、現実に戻って…それも「生きていく」って事ですよね。
 
 
・プレゼント
 
この戦場に赴く時、ミナトは「大きなプレゼントを持っていくよ」と言ってましたけど、結局アレは何だったんだろ…? 「おめでとう」の言葉だったのか、陰九喇嘛の事だったのか、サスケの事だったのか、援軍という意味だったのか…色々考えてしまう。
 
前回、ナルトは「おかえり」という言葉をミナトから貰っていましたが、今度貰った「誕生日おめでとう」の言葉も、前々からずっと欲しかった言葉じゃないかと思うんです。
前の劇場版に出てきた「限定月読世界」でも、ナルトが望んでいたのは「家族が待っている家」と「家族が祝ってくれる誕生日」でしたっけ… 
でもナルトはこの「無限月読の夜」に、ミナトから「おかえり」と「おめでとう」の両方を貰う事が出来た。 
いつでも受け入れてくれる「おかえり」の言葉と、生まれてきた事を喜んでくれる「おめでとう」の言葉…この両方を父ちゃんから貰ったこと、それがナルトにとっては一番のプレゼントだったんじゃないでしょうか。
 
…親が子供にしてあげられる事のうち、「いつでも帰ってきていい」場所を作ってあげる事、そして「キミが生まれてきて嬉しかったんだよ、嬉しいんだよ」って伝える事… それって、すごく大切な事かもしれない。 
 
(「クシナに…色々伝えておくよ…」と言いながら、泣きそうになった父ちゃんを見て、ナルトは笑顔を作って「母ちゃんへの伝言」を伝え始める。ナルトが頑張って笑顔を作る時って、ネコ顔になりますね…)
 
しかし、ミナトもかなりの「泣き虫忍者」ですね…
涙と言っても「優しい涙」が多いんだけど…嬉し涙だったり、誰かの心を想っての涙だったり。 今度の涙は、別れを惜しむ涙と、「立派になった息子」に会えた嬉し涙と、クシナにも見せたかったという切ない涙が混ざったものだったのかな…? 
 
 
・「母親だから」
 
「飯食ってっから大丈夫」とか「風呂もほぼ毎日入ってる」とか…(「烏のギョウズイ」って…カタカナになってるって事は、ナルトはこの諺も知らないみたいですね…ウゴウノシュウといい、カラス関係の諺は苦手のようで)…
「クシナ母ちゃんがナルトに伝えたかった事」って…ホント「母ちゃんらしい」心配ばかり。
 
 664話ミナトの回想でも、クシナは「母ちゃんらしい心配」ばっかりしてましたっけ… 母親ってのは子供の行く末が心配で、あれもこれもと先回りして心配する。父親ってのは子供を信じて冒険させ、失敗したら助けてやる… 
前に、マダラは「母ちゃん」っぽい心配をし、柱間は「父ちゃん的」だという話をしましたが、カグヤだって「母親だから」アレコレと余計な心配をして子供の行く末まで管理しようとしたのでしょうか。 彼女の事はまだよく分からないから、何とも言えないのだけど…
 
「母ちゃんの愛情」…時にはウザいものかもしれないですね。
 
奈良家の母ちゃん、犬塚家の母ちゃんを見ても「口うるさい」…
おかげでシカマルは「結婚」をちょっと恐れてるみたいだし、キバも女系一族の中で子供扱いされてる感じ… 彼らにとって「母ちゃん」は最強であり最恐。
 
ハゴロモとハムラによる母カグヤの封印」は、まだ事情がよく分からないのですが…しかしカグヤと息子達の関係は「反抗期の息子と母ちゃん」の関係みたいにも見えます。 
《母封印》とは、口うるさくて子離れできない母ちゃんを閉め出して、『うっせーよ、母上(クソババァ)‼』 (ドアをバーン!)…「開けて頂戴」「入ってくんな―!!」みたいな拒絶…(やや妄想、すみません)。
 
ちゃんと好き嫌いしないで食べるのよ」「うっせーよ」
「お風呂にはいりなさい」 「うっせーよ」
「先生の言う事は…」 「黙れ」 
…これが「ありがちな」パターン… いわば「母封印」…
 
そして子供は「口うるさい母」を「子離れできてない」と思い、親は「注意しないと何もできない子供」を「親離れできてない」と思う。
だから、子供はドアをバーン!になるし、母親はドアの前でギャーギャー怒り出す。極端な話、ハゴロモ達がカグヤ母さんにやった事は、これと大差ないのかもしれません…。
 
でも、ナルトの場合、「親にやたらと干渉される」経験がありませんから、母ちゃんの「口うるさい心配」も羨ましかったり有難かったり、素直に「これも愛情の証」だと思えるのかもしれません。だから「母ちゃんの口うるさい心配」にも「ちゃんとやってるから大丈夫だよ」と笑って答えてあげられる。
それもかなり正直に誠実に答えてる…「好き嫌いしないけど、ラーメンばっかり」なのもバレバレだし、「お風呂は入ってるけど烏のギョウズイ」なこともちゃんと報告する。で、先生の言う事はちゃんと聞いてたけど、それも「直接聞いてもいいよ」とホントであることを説明し… そして、
 
「母ちゃんの言った事、全部うまくいってねーけど!そこそこガンバってたんだ!!」
 
「オレの事はぜんぜん心配なんかすんなって……!!」と…
 
「完璧にやってるよ」なんて嘘くさい事を報告されるよりも、「そこそこ」ガンバってるという正直な報告のほうが、親は「ぜんぜん」心配しないで済むのかもしれませんね。 そして、子供が「そこそこ」ガンバってる姿を見せてくれれば、親はそれで安心できるのかもしれない。だけど「見せてくれない」とか、「拒絶」されれば…余計に心配で、ついつい口出しする… そういうものじゃないだろうか? 
 
子供を信じない親にも問題はあるけど、でも四代目風影じゃないけど「ただ信じてやればいい」ってのは案外難しいのかもしれない… 
だから子供のほうだって、親に「子離れ」してもらいたかったら、ただただ「拒絶」するのではなくって…「ちゃんと信じてもらえるように行動や言葉で示す」…つまり「伝える」必要があるんじゃないだろうか。
 
ナルトは母ちゃんの心配を大切に受け止めて、ちゃんと頑張った。そしてそれをちゃんと伝えようとしてる。
 
ナルトの「母ちゃんへの伝言」を、ハゴロモがどんな顔をして聞いているのか…描かれてないけれど、すごく気になります。
 
 
 
・そして、ナルトの誕生日=十月十日=九尾事件
 
夜が明けて、日が昇り始め…東雲も赤く染まり始めたようで…まさに“暁”の衣のような空。 それに眩しく輝く太陽は、前にナルトが作ってた螺旋手裏剣の「希望の光」のようで… 忍の世界もようやく「永い夢」から目覚める時を迎えたのでしょうか。
 
今思えば、“暁”の面々も、縛られることなく己の道を貫き、コンビを組んだ仲間を大切にしていた忍達で…それぞれの忍世界の“暁”を思い描いていたんだろうな…と思います。小南は、あの衣の模様は「血に染まった雲」と言っていたけど、やっぱりアレは「夜明け(暁)の東雲」模様だと思うんですよね…。 
 
(でも忍世界が暁を迎えた今、“暁”が誰も残ってないのも皮肉なもの …あ、黒ゼツはどうなったのだろう、それに…小南は生きてるかもしれない…と私はまだ思ってるんだけど…)
  
これで忍達の戦争は一応「終戦」かもしれないし、いずれは「夢のような力」チャクラや忍術も全て消える事になるんだろうか…チャクラや忍術が存在する「夢のような世界」ももうすぐ終わるんだろうか…とも思ったりしますが、でもまだ尾獣達はいるし、サスケの左目には輪廻眼が残ってる。
そして、夜明けとともに《十月十日、ナルトが生まれた日》を迎えたという事は…これから17年前の「九尾事件の真相」に話が進むのではないか…と私はこっそり思ってます。
 
六道仙人もできなかった「十尾を正しく導く事」…生命の祖であり自然そのものである「十尾」との和解無くして本当の「解決」は無いような気もする… 私は「グルグル」十尾の関係が気になって仕方がない… そして…
 
物語のオープニングに書かれた「九尾事件」、ナルトにとって「はじまり」である九尾事件。その本当の解決なしに、物語の終わりはないだろう…とも思っています。
オビトが九尾事件の真相を「いわば自然発生的な天災のようなもの」と称したのも…イタチが「九尾事件はマダラが起こしたもの」と言った事もまた真実なのだと思います。
 
 
前の「父ちゃんとの別れ」の時には泣かなかったナルト。 だけど、今度はついに…『涙』を堪えきれませんでしたね。涙が頬を伝い、ナルトはうつむいてしまう…
 
でも、「嬉しい時」だけじゃなくて「かなしい時」にだって《泣いてもいーんだぜえ!》…と思います。「泣き虫忍者」でもいいじゃないか…涙で想いを伝えることだって、大切な事なんじゃないだろうか。
 
ナルトを見ていると…やっぱり、ちゃんと《伝える》ことも必要なんだと思います。
 
 
 
《分かった》
 
《全部 しっかり 伝えておくよ…》
 
 
 
 

☆長駄文、読んでくださって感謝
 
 
 
☆ジャンプ次号は、13日土曜日発売です。
 
☆ナルトが言ってた「母ちゃんは母ちゃんみたいな女を見つけろって言ってたけど…それは…えっと…」。何が言いたかったのかな…?おっかない母ちゃんは「カグヤ」で懲りたのか…それとも…
 
☆「九尾事件」に関する真実を一番知っていそうなミナト、オビト、マダラが居なくなってしまい、特に九尾事件・うちは事件の真相を知ってるハズのオビトが「何も語らず」に逝ってしまって… カカシの元から去っていくオビトは「ホントは言いたいけど言えない事」がありそうな感じだったし、ハゴロモが「あの世でオビトに詳しく聞く」なんて言ってたのも気になるし…と気になる事は諸々あるのですが…
 
☆689話に出てきた「木」は やはり「水」の間違いだったみたいですね、納得。
 
☆691話はあまりに内容てんこ盛り過ぎて、雑考も一気書きは無理でした(挫折)。
柱間とマダラ、カカシとオビトの話も一段落したことだし、彼らの部分だけは別記させてください。もしかしたら、どっちかは692話の雑考より後になるかもしれないですが…
 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/09/09)