ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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「名前」についての雑考 (サスケの名前の由来)

「名前」についての雑考 (サスケの名前の由来)

  
「オレは水簾洞に帰るぞウキキィー!」「私は森にこもる事にします」なんて尾獣達の会話(692話)は微笑ましいんだけれども、それだけに「今までの事」が気の毒に思えてくる…  
そもそも尾獣達は《元十尾》なわけだけど、その頃の記憶があるのか、それとも十尾は「別人格」で尾獣達に十尾の頃の記憶はないのか…そのあたりは分からないんですよね。 でも十尾だった頃には「国造りの神、天目一箇神、ダタラ、デイダラボッチ…色々と呼び名があった」ものの、定まった名前は無かったことが九喇嘛の話(62巻「祖たるもの」)から分かっています。 それだけに、尾獣達各々が六道仙人から「名前」を貰った時、そして各々の「居場所(お家)」を見つけた時は嬉しかったでしょうねぇ…
 
例えば四尾の「水簾洞の(途中略)孫悟空」…それは「所属と名前」、忍でいえば里を離れても「木ノ葉のうちはイタチ」と里と己の名前を“誇り”にしていたイタチを思い起こします。 でも忍の中で最も「名前の有難さ」にこだわっていた人物といえば、カブトでしょうか。 
イタチが「うちはという名は あくまで血統や所属を示す お前が名乗ったところで意味はない」と語った時、カブトは《ピクッ》として「意味はあるのさ」と答えていた(61巻で)…あれが印象的でしてね…
 
あの闘いでカブトは、穢土転イタチから色々とお説教をされて、それを適当に聞き流したり反論したりで…その様子は「ホントは分かってるけど言われたくない」的な反応に感じたんです。 だけど、「所属や名前の重要性」に関しての、上記のイタチとのやり取りの時だけは「別」…あの時だけは、イタチの言葉に本当の“本気で“反論している様子だった…これだけは「キミには分からない!」と言いたそうな感じで…。
そして、確かにカブトが感じている《名前や所属(ルーツ)が分からない事の不安、恐怖》はイタチにさえも分からないものだったんじゃないかと思うんです。
  
カブトがマザーから「カブト」の名前を貰い、そして「ここに居ていいんだ」と思えるようになった時のエピソード…ようやくカブトが笑顔を取り戻し、嬉し涙をポロポロと流したあのエピソードは何度読み返しても必ず涙がこぼれちゃうんですが…尾獣達が名前を貰った時の喜びは、あの時のカブトの喜びに近いものがあったんじゃないだろうか… 。
 
ナルトが尾獣達の事を「個々の名前」で呼ぶのに対し、692話でサスケは「尾獣共」なんて言い方してましたっけ… もっともマダラはもっと酷くて「畜生共」なんて言ってましたよね。 でもマダラに関しては、五影の事さえ「砂利」と呼んでいたし元々言葉遣いがアレですから…あまり気にならないというか…マダラらしいというか。 サスケも元々言葉遣いは丁寧ではないですよね、父さんと母さん以外には…カカシの事も大蛇丸の事も呼び捨てだったし…それはともかく…
九喇嘛とナルトがようやく和解して、ナルトが「おめーは 木ノ葉隠れのオレとコンビの…九喇嘛だ」と九喇嘛を呼んだ時…あれも感動的でした(これも私が「最も」感動した場面の1つ)。
 
これも余談ですが、私は「デイダラ」の名前もずーっと気になってるんです。なにせデイダラと言えばデイダラボッチ(十尾の呼称の1つ)を連想してしまう訳でして…って話は過去にしているので詳細は飛ばしますが()、そのデイダラが「グルグルキャラっぽいトビ」とコンビを組んでいた事は気になってしまうんです。 なぜキッシーは「トビとコンビを組むことになるデイダラ」に「デイダラボッチ(十尾)」の名を与えたんだろうか…と、その名の「由来」を考えてしまって…《グルグル、トビ、十尾、デイダラ(ボッチ)》が繋がるヒントなのではないかと…邪推するのが私の悪い癖ですが、しかし大切なのは 名前のその《由来》…
 
そして「由来」といえば、ついに長い夜が明けて“暁”の刻を迎えたというのに、あの“暁”の名の由来は、まだ説明がないままですねぇ…(ブツブツ)。 私は、小南による“暁”の雲模様の説明(血染めの雲)に関しては納得しておりません(笑)
…いずれは“暁”の名の由来も「“暁”創設のエピソード」や弥彦の想いなどと共に明かされて欲しいと願っていますが、いつになるのかな…(あ、これもアニメオリジナルの話とは「別」と考えてます)。
 
 
そして、名前の由来と言えば何と言っても「サスケ」。 
 
サスケは、イタチとカブトの「名前」についてのやり取りを横で聞いていたわけですが、サスケ本人の「名前の由来」こそ一番気になるのです。
53巻、クシナの回想による「九尾事件」…九尾事件当日の、クシナとミコトの会話…サスケの名前が「猿飛ヒルゼンの父・猿飛サスケ」の名前を貰っていたという事実には、とにかく驚きました。もうアレは“衝撃”だったとでも言いましょうかね…
 
「名前は何にしたの?ミコト…」
「サスケよ」
 
「おお三代目の父上と同じかえ」
「はい…強い立派な忍になるようにと」
 
この会話を読む以前から、フガクが警務隊の部下への会話で「火影様」という表現を使っていた事(25巻)が気になっていて、本気で謀反を起こす人が「火影様」なんて日頃から言うだろうか…という疑問をずっと持っていたもんですから、あのミコトのセリフは私にとっては「決定的だった」とでも言いましょうか… あれで「うちはのクーデターは里側を恨んでの行動ではなさそう」と勝手に確信するに至りました。
 
クシナとミナトも、出産前から「ナルト」という名前に子供への想いをいっぱい託していましたが、ミコトとフガクも「サスケ」という名前に想いを託していたのなら…《強い立派な忍》という「ありふれた言葉」でまとめられてはいますが、ミコトが言う「立派」とは、どういう意味での立派だったのか…これが大切になってきます。
 
つまり、フガクとミコトの本当の想いは「猿飛サスケ」という人物がどういう人物だったのかを知ることで判明する… だけどまだ、猿飛サスケは登場しておらず(穢土転生もされなかったし)、どういう人物だったのか不明なまま…フガクとミコトの「真実」もまだ明かされていないという事です。
 
猿飛サスケがどういう人だったのか…今は全く何とも言えないのですが、わずかに推測できる材料として示されているのは、猿飛一族は代々「猪鹿蝶一族のまとめ役」だったという事…「一族と一族を繋ぐ橋渡し役」をしていた事です(57巻)。猿飛サスケも当然その役割をしていたであろうこと… さらに、柱間とマダラが木ノ葉の里を創設したばかりの頃に、《一族と一族を繋ぐ》里の理念に賛同して真っ先に加わる意志を示したのが猿飛一族であり、おそらく年代的にもその頃の「猿飛一族の長」は猿飛サスケであったと思われる事(65巻柱間回想より)… それらからあえて推測すれば(あくまで推測)、猿飛サスケとは《一族と一族を繋ぐ事に尽力した人物》であろうという事が想像できます。
 
フガクとミコトが「クーデター」を計っていた事は事実。
だけど、サスケの名前に籠められた《猿飛サスケの生き様を息子にも願った想い》は彼らの真実。
 
サスケの名前を息子に与えたフガクとミコトの真実と、クーデター首謀の事実は相反するようにも思えますが、きっとこれもいつか「繋がる」のだろうと私は思っています。 だから…私はうちは一族の「クーデター」とやらにも「今まで判明していない真実」が埋もれているのだろうと思うし、それはこれから先サスケが自分で見つけていくことになるのでは…と期待してしまうのです。
 ナルトは「九尾事件の真実」、そして「尾獣と人間」の問題にこれから向き合っていくことになるのではと思うし、サスケは「うちは事件の真実」、そして一族と一族の問題に向き合っていくことになるだろうと…それはサスケが「自分」を見つけていく過程にもなるのではないかと思っています。 何と言ってもサスケは《千鳥の担い手》、うちはと千手、一族と一族を繋ぐ役割が託されているのだから…
 
 とはいえ、692話のサスケの発言からは、まだその想いは全く見えてこない…
サスケはおそらく、まだ自分の「名前の由来」を知らないですよね。
でも、猿飛サスケの事を説明してくれそうな人物って…殆ど居ないと思うんですよね。いるとしたら、土影オオノキとかマダラぐらいかな…はて、サスケはどうやって己の名の由来を知ることになるんだろうか。 今はまだ全く見えないけど、その新たなサスケの「道のり」を、楽しみにしたいと思っています…
 
 
 
 
 
☆駄文読んでくださった方、感謝…
 
 
 
 
 
 
☆休載で間が空いたNARUTOですが、そろそろ次号のネタバレも出回る頃かと思いますので、直接次号には関係なさそうな話題を選んでみたつもり…です。
☆今回も水曜午後以降に頂いたコメントは、内容によって次週になってから公開・お返事することもあると思いますので、どうかよろしくお願いします。
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/09/24)