ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 693:ここでまた 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ44号) その3

NARUTO 693:ここでまた その3

 
(更新が遅れて、しかも長くてすみません…)
 
で…今週は、ナルトが何とも頼もしかったですねぇ。
 
 サクラちゃんを見つめるナルト…つくづくオトナになったと思います。前に較べると、最近はナルトもサスケ並みに「……」“考える”場面がぐっと増えましたね。
 
 
・ナルトの想い
 
 サクラの「心」を想い、そしてサクラの言葉にじっと耳を傾けるナルト…
特に、サクラが「こうやってまただだこねて泣くしかできない みっともないいよねホント…!」と言った後「……」と見つめるナルトの表情が、なんともねぇ…ナルトのサクラへの「想い」の深さを感じてしまったんです。 ナルトはナルトで…サクラのことを本当に想ってるんだなと思った…ものすごく優しい目。
ナルトはこれだけサクラを想っている(と思う)のに、でも今回のサクラの「想い」を聞いている限り、残酷だけど「サクラがナルトを恋する」事はこれからも無いんじゃないか…とも思います。
 サクラのこれだけの「サスケへの本気の想い」を見せられて、ナルトは「自分の想いが叶うことはない」ことを改めて思い知らされたと思うんですが、でもナルトは《サスケをまっすぐに想い続ける》サクラのことが好きなんだろうから、ナルトはサクラの想いを「大切にしてあげたい」と思ってるんじゃないだろうか。
 
「他の男を好きな女の子の“想い”を守ってあげたい」なんてのも道理じゃ語れない事だけど、これまたナルトの「愛」の形なんだろうな…と思います。サクラが好きだからこそ、サクラの想いも守りたい… 
 
切ないなぁ…だけどそんなナルトは「すっごくカッコいい」と私は思うんですよね… 
 
で…これも第1巻の第七班最初の日の話なんですが(サスケがサクラの事を最初にうざいと言った日)、あの時ナルトは《サクラちゃんを何で好きなのか…今やっと分かった気がする》なんて考えてた。 それも、サクラが「私はただサスケ君ただ一人に認めてもらいたいだけ…私必死だもん…みとめてもらえるためなら何だってできるよ」と言ってるのを聞いて…だったんですよね。
《誰かに認めてもらうのは楽ではないけど、そのためなら必死で頑張っちゃう》…その道を貫くサクラにナルトは惚れたんでしょうか。
 まだあの頃のナルトは「認めてもらうため」にイタズラしてた頃だけど、「誰かに認めてもらう事」とはどういう事なのか…あの時ナルトは「サクラに教えてもらった」のかもしれない。 
 
 ナルトにとって、サクラは「守ってあげたい存在」というより、自分の道を示す「憧れの存在」だったのかもしれない… サクラは自分を「みっともない」と言い、ナルトに頼ってばかりと思ってるかもしれないけど、そんな事ない…ナルトだってサクラにずいぶんと「教えられてる」んですよね。
 
 第七班最初のあの日、サクラは「ナルトは家族が居ないからワガママ」と言った事をサスケに叱られて反省して、これからもっとナルトにも優しく出来るかな…と「優しさ」ってものをサスケに教えられてた…。「叱られた」事で、サクラはサスケのことを本当に「好き」になったんじゃないかと思うんです。サスケの本当の良さを知って… 
 そしてナルトは、サクラに「認めてもらう事」を教えてもらって…そしてサクラの本当の良さに気付いて改めて「好き」と思ったんじゃないのかな。
 
あの時から、今までずっと…その3人の「関係」は続いてるんですね。
それはいわゆる「恋愛」でもあるけれど、それ以上に互いに「教えられ」、そして互いの「良さ」に気付いて認め合う…そういう関係なんじゃないだろうか。
 
 だから…サクラの「想い」を聞いて、ナルトはサクラの「いいところ」にさらに魅かれると同時に、自分の色々な「決意」も新たに出来たんじゃないか…と思います。
 これだけサスケを想ってるサクラの為に、今ナルトが出来る事… 前にサクラが泣いてナルトに「一生のお願い」と言ったあの約束を「守る」事の再決意。 そして「認めてもらう事」がどれだけ大切なのか…それを「イタチからの言葉」と共にサスケに教える決意を新たにしたのではないかな…
 
「約束…したんだ」
 
「昔サクラちゃんと…」
 
「サスケはぜってー連れ帰るって」
 
「先生! オレの忍道はもう知ってんだろ? 行ってくっぜ!」
 
 
ナルトもサスケも、それぞれが「サクラの言葉」を胸に終末の谷に向かったんじゃないだろうか。 サスケはそれを「斬り捨てる」為に…ナルトはそれを「守る」為に。
 
 でも、カカシはすんなりと「ああ… 頼んだぞ」とナルトを送り出しましたね。(以前までのカカシだったら二人の闘いを「止める」事を考えただろうけど)…
そして残されたカカシと六道仙人(ハゴロモ)がふたりでしんみりと語ってる図も、なんだか不思議な感じ・・
 
 しかも、ナルトとサスケの二人が出て行った後、開口一番に六道仙人が言ったのが「…愛情とは難しいものだな…」ですもんね。「あの」六道仙人ですら「愛」は難解だと思ってるとは… 
六道仙人は、カカシが語る「愛」もじっと聞いてましたし、こんなこと言っちゃナンですが、意外とハゴロモは「愛」をお分かりではないような気がして(ゴラッ)…いや、ハゴロモも案外と「普通の人」だってのを感じます。
 
「かつてワシにも2人の子がいた 2人を愛し2人もワシを敬愛していた」と語り始めたハゴロモに、カカシは俯いて「……」。ハゴロモが「2人の子」を「ナルトとサスケ」に重ねて語り始めたことを察してのカカシの「……」でしょうか。 
でも、ハゴロモがカカシに伝えたかったのは「ナルトだけじゃなくサスケにも期待している」って事だったんじゃないかと思うんですよね。「ナルトに任せてみよう」と言いつつも、ハゴロモ「今回は2人に同じ様に力を託した」「ナルトだけでなくサスケも母とは違い愛が何かを知ってる者だと「サスケも信じている」事を強調している… かつてハゴロモは「アシュラだけ」に託して失敗したことを…「ナルトとサスケの師」カカシにも伝えたかったんじゃないのかな。
 
でも、ハゴロモは「今回はサスケも信じる」事で、それで「インドラへの償い」をしようとしてる感じがするんですよね… だからこの前、ナルトがハッキリと自分達は「アシュラとインドラじゃねェ」って言ったのはちょっと爽快でした。 
「サスケにも期待する」ことが「インドラへの償い」になるかと言えば、少々私は疑問に感じます。サスケはサスケ、インドラはインドラ…ですから。ハゴロモは、ちゃんと「自分で」インドラと和解すべきだと思うんです。
(もっとも、インドラが「サスケ」に自分を重ねて「どこかから見ている」のなら…話は別になってきますが)。
 
だけど…さらに気になるのは、ハゴロモは「息子インドラ」への後悔はあるみたいなのに、相変わらず「母カグヤ」の事は斬り捨てていることなんです。「サスケも母(カグヤ)とは違い愛が何かを知ってる者だ」の発言… ちょっとそこ《母とは違い》の一言が余計でしょーよ!(と仙人を叱りたくなった)… 
余っ程カグヤは「愛も知らず心も無い」と決めつけちゃっている様ですが…なぜそこまでハゴロモ「母」を拒絶するんだか…なぜ「母ちゃん」を分かってあげないのだろう?
 
かつてカグヤとハゴロモ・ハムラの間で何があったか分かりませんが、やはりハゴロモには「親の愛」も知ってもらう必要がありそうですねぇ(…というか、ハゴロモ自身も「親」だったのだから、分かりそうなものなのに…)。
 
 
・そして…ナルトVSサスケはじまる
 
(少々長いですが抜粋)
 
「やっぱここかよ 懐かしいな…サスケ 昔ここでやり合ったな… そういやよ」
「前と同じだ ここでまたお前が負ける…」
 
「あの時と同じこぶしはもう食らわねーよ! それにお前の好き勝手にはさせねェ!」
「火影だってお前にゃ渡せねェ!! お前は火影が何なのかまるで分かってねェ!」
「言ったな… 革命だと オレの言う火影はお前のそれと全く違う」
 
「…お前の兄ちゃんが言った事教えてやる…!火影ってのは火影になった奴が認められるんじゃなく 皆に認められた奴が…火影になんだってよ!!」
 
「オレはイタチの言葉ではなく生き様から全てを悟った お前とオレでは出した答えが違う 戦う前にハッキリさせるか」
「オレの言う火影とは何なのか…教えてやる」
 
「…!?」
 
 
さて…サスケの言う「火影」の意味が、どうやら次回あたりハッキリしそうですね。
 
ただ思ったのは…ナルトは「お前は火影が何なのかまるで分かってねェ」と言ってますが、ナルトも「火影が何なのか」本当はよく分かってないですよね。
 ナルトにとって「火影」とは「里を守るカッコイイ英雄」。だから「火影は皆に認められた者がなる」なんて言えるんだと思う。
 だけどサスケにとって「火影」とは「闇を背負い汚いことを引き受けてきた存在」…もし「火影」をそう解釈するならば、その存在が「皆に認められる」とは思えないんですよね。 そして「皆に認められる必要もない」。
 
サスケの考えからいけば「火影」とは汚れ役…「責任を取って罪を贖わなければならない存在」とも言えるんじゃないだろうか。
 
 
そして、気になるのはサスケが《オレはイタチの言葉ではなく 生き様から全てを悟った》と言っている点なんですよね…
 
 
 
(申し訳ない、この続きはその4で。イタチの「生き様」、そして《マダラ》、この戦いについてなど…その4は水曜夜更新します、それで最後です。読んでくださってありがとう…)