ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 総集編雑考 ② 波の国の闘い

NARUTO-ナルト- 総集編雑考 ② 波の国の闘い

  「最後にお前達とやれて良かった」
 
…これは、再不斬が最後に残した言葉のひとつ。 
 
 穢土転された再不斬にカカシが言った、「お前達がナルトの最初の敵でよかったよ」は…あの時の再不斬の言葉に返す言葉だったんですね。 
 
ナルトにとって大切な闘いとなった最初の闘い…《波の国任務での、あの橋の上での闘い》。
 
 再不斬と白は典型的な古いタイプの「忍」であり、ナルト達に「忍」が抱える悩みや苦しみを教えてくれた… そして「闘い」とは、ただのころし合いではなく「人間として心で向き合うもの」であり、ちゃんと相手と心で分かり合えるという事を教えてくれた。そして「忍とは何か」という事も、ナルト達に考えさせるきっかけを与えてくれた… 
 ナルトの忍としての始点であり着地点でもある「波の国の闘い」で、ナルトの忍としての方向性が決まった(と思う)。 そして全ての問題の提起も、その答えも「ここ」にあったと言っていいぐらい、この闘いは重要な意味を持っていたと思います。
 
 波の国のエピソードは、NARUTO-ナルト- の中で一番と言っていいほど私のお気に入り。これを読んで一気にNARUTO-ナルト- にはまりました。…とにかく「感動」でした。熱い闘いも、涙も、最後に静かに降り始めた雪の風景にも…
それにあの頃はカカシがやたらと「強い」忍に見えた…(確かに今でも強いんだけども)。
 あの橋の上で、サスケは「仲間を守る為」に闘い、ナルトは「心」で敵とぶつかって敵の本心を引きずり出し…サクラはサスケのために涙を流した。
それって、今も変わってない。
 
それにこの闘いは「名言の宝庫」…
 
「人は大切な何かを守りたいと思ったときに 本当に強くなれるものなんです」(白)
 
「強いやつでいるってことだけが お前がこの世にいていいっていう理由なのかよ!! 戦うこと以外でだって何だって…他の何かで自分を認めさせりゃよかったはずだろ…」 (ナルト)
 
「忍も人間だ・・感情のない道具にはなれないのかもな・・・」(再不斬)
 
…等々、全てのセリフが名言と言っていいぐらい。
あの時、白や再不斬と交した言葉が ナルトにとって宝物になっている事は言うまでもなし。
 
それに波の国エピソードは「闘い」だけじゃなく、ナルト達第七班が寝食を共にし過ごした時間としても、貴重だったと思います。 あれでナルトとサスケの距離は一気に近づいたんですよね。
 特に「木登り修業」… 2人共別々の木の天辺を目指し、傷だらけになって頑張って… やっと同時に届いた「それぞれの頂上」。
 目指す目的は同じ、だけど登ったのは違う道、違う頂上…2人ともそれぞれ届いて、一緒に帰ってきた…それは2人の「その後」を示しているかのよう。
 
 そしてこの「波の国の闘い」がナルト(そしてNARUTO-ナルト- )にとっていかに大切なものであったか…それは、その後も「度々、この闘いの事がリマインドされてきた」事からも分かります。
 
 その1つが「カカシ外伝」…あの外伝には「色々な側面」があると申してまいりましたが、あの外伝には、波の国の闘いでの「ナルトの言葉の復習」のような側面もあります。 波の国後半の重要な部分…「ナルトが再不斬にぶつけていった一連のセリフ」は、外伝でそのままそっくり「オビトがカカシにぶつけていった一連のセリフ」と重ねられています(詳細は過去の雑考にて)。 それは第二部開始直前に「波の国でのナルトのセリフ」を繰り返すことで、NARUTO-ナルト- の「原点」に一度立ち返る必要があったのではないかと思っています。
 
 その後も、サスケが再び訪れた波の国で、なると大橋を見上げて「フン」と懐かしそうにしていたりとか…(サスケも「あの時の事」を大切にしていたという事でしょうし)… 穢土転再不斬と白との戦いでは、カカシがあの時の事を回想していたり… そしてカグヤ戦でも、ナルトがサスケに「あの橋でのサスケ」の事を話したのは、まだ記憶に新しい。
 《波の国の闘い》は、ナルトとサスケ…そして第七班にとって忘れられない「4人で闘った」貴重な闘いの記憶。そして4人を繋ぐ共通の思い出でもあります。
 
 第4巻20頁で「ナルトが拳で白の仮面を割る場面」の三分割された画は、その後の「ペイン天道への最後の螺旋丸攻撃」の三分割の画、そして「トビの仮面を割る時の螺旋丸」の三分割の画の構図へと受け継がれています(構図が同じ)。
 それは、ナルトが「最初の闘い(白)」からペイン、オビトに至るまで、同じブレない気持ちで「本気で」闘った証でもあるのかな…と思っています。
 
再不斬達にとって、ナルト達が「最後の敵」でホントに良かった…
ナルト達にとって再不斬達が「最初の敵」でホントに良かった… 
そして読者にとって波の国エピソードが「最初のエピソード」でホントに良かった…(あれで長期連載が決まったんじゃないのかな)。
 
あの時から、ナルトの「闘い」は始まった…
 
 
 
 
 
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