ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト-原作中に残された謎について その2 イタチとシスイ、そして…

NARUTO-ナルト-原作中に残された謎について その2 (イタチとシスイ、そして…)

 さて、NARUTOの物語72巻で「ナルトとサスケの仲直り」そして「ナルトが火影になる」というメインストーリーは確かに「完結」いたしました。 しかし、全てが「完結」したわけではなく、かなり多くの「謎」や「伏線らしきもの」は放置されて終わっています。 
 私は、NARUTO終了までに全てが回収され『完結』して終わると思い込んでいたので、昨年突然「終了までラスト5回」コールが掛かった時、もう激しく動揺いたしました。ええーっ、それじゃあ、あの謎もこの伏線も放置なのか??って… 
 だけど取り乱すのも「みっともない」し、あれだけ「まだ伏線や謎がこんなに残っている!」と語っていた手前、なんだか「恥ずかしくてカッコつかなかった」ってのもありまして…そのモヤモヤをなんとか消化・昇華しようと考え、《ナルトでさえ「完璧」ではなく、次世代に課題を託したのだ》としれっと感想に書き込んで平静を装い、そして自分に言い聞かせました(笑)…そのあたりの見苦しい言い訳的な経緯は、過去の感想を読んでくださった方はご承知の通りです。

 でも、その「言い聞かせ」は次第に私の頭の中で「納得できるもの」に変わっていきました。 NARUTOに於いて《一人で全部しようとしなくていい》《急ぐ事は無い、次の世代がやってくれる》というのは大きなテーマだし、ナルトが「全部解決しちゃった」のでは物語のテーマと矛盾しちゃいますもんね。 だから「あえて」謎に関しては未完で終わらせたのではないか…と、それもまた「NARUTOらしい」、ちゃんとテーマを「曲げない」終わり方だったと納得したんです。

 …とはいえ、ずっとNARUTOを読んできた読者の多くは、岸本先生ってのは「細かな伏線を見事に回収し繋げていく名手」と思ってる(ですよね…?)。そこに作品の面白さ、魅力も感じてきた…だから「謎放置」「伏線放置」は「NARUTOらしくない」とも言えてしまう。うーん…

 「謎をすべて回収させてスッキリさせる」事と、「一人が全てを解決するのではなく、次世代に繋げていくテーマ」という矛盾する2つの「NARUTOらしさ」の両立は不可能だったのか…とも思っていたんだけど、今回の外伝は少なからず「NARUTOで残された謎」とも関わっていそうな気もする…。 もしかして岸本先生は「外伝」あるいは「その後の物語」に謎解きを繋げ続けることで、2つのNARUTOらしさの両立を図ろうとされているのだろうか…? 
 だとしたら、やっぱり岸本先生「さすが」だとまたまた圧倒されてしまいそうです。が…本当に「残された謎」と外伝が繋がっていくのかどうかは、まだ何とも言えませんな…(もうちょっと先まで読まないと)。

 しかし、一度は諦めかけた「残された謎」についても、「もしかしたら」一部だけでも解けるかもしれない…という期待をしつつ、暴走したい気持ちを抑え込み、あーだこーだと「予想」するのではなく… 今はただ「残された謎」についてザッとまとめてみる事にします。

 私としては『残された謎』は大きく分けて3つ…(細かいのはいっぱい他にもあるんだけど)

・ロン毛仮面のマダラさんの謎
・イタチを巡る謎
「トビ」の謎 

…これらが大いにモヤーっとして残っている3本柱です。

このうち「ロン毛仮面さん」については昨年11月にまとめてますので()、それを「その1」とし…今回は残りの2点についてを少々。 これらも過去の「感想」やら「今日のお題」などで何度も取り上げ、語りまくってきた事ではありますので(しつこいと言われそうかな)、とりあえず整理を兼ねてざっとまとめてみようと思います。

 今回は、まず「イタチを巡る謎」関連の事を…


 さて、イタチを語る上で「謎」と思っているのが約3点ありまして…

・イタチとシスイ
・イタチと「記憶」
・イタチとマダラ

…このうち「イタチとシスイ」は避けて通れない謎でして、今回の外伝に登場した、あのフード着用のおじさん(こらっ)の正体についても「シスイ」というご意見を多く頂戴しました。
 あのフードおじさんの「体(器)」については、私もその可能性はありだと思ってるんですが(鼻がシスイの鼻と同じ、ボテッとした形という理由)、私は「肝心なのは体ではなく、精神(あるいは意志が宿っているチャクラ)のほう」と思っているので、正直言うと「体が誰なのか」よりも「精神が何者なのか」にばっかり関心がいってるのですが‥「体の正体」を突き止めることが、謎解きの入り口になる事は確かだとは思っております。 しかし「予想」はとりあえず置いといて… とにかく「謎だらけ」で終わってる「うちはシスイ」の謎について述べてまいりますが…


・イタチとシスイ

A.『瞬身のシスイ』の通り名の謎

 シスイの万華鏡瞳術別天神(ことあまつかみ)》については、丁寧な説明がありましたが、なぜか彼の通り名である《瞬身》の能力については説明が無いまま終わってしまいました。

 《瞬身》という言葉は、「飛雷神」のような時空間忍術にも使われることも多い為、私はシスイの写輪眼には「もう1つの能力」として「時空間忍術」があったのではないかと、かつて推測していました(そこからシスイ・オビト兄弟説という撃沈済みの仮説も出していた)。 というのも、シスイの「別天神」は十数年に1度しか使えない術だといいますが、十数年に一度しか万華鏡を使えないんじゃあ「万華鏡開眼者とは言えない」んじゃないか…と思いまして、別天神とは別に「日頃使える万華鏡瞳術」も持っていたのではないか…と考えていたんです。説明されることが無かった「瞬身」が、彼の日ごろ使っていた「万華鏡瞳術」なんじゃないだろうか?というのが仮説でした。

 イタチが言っていた『(シスイは最期に)己の存在を消した』という表現も…《消す》という表現も、時空間・異空間に移動する時にもよく使われる表現なので、シスイは異空間に体を移したのではないだろうか…とも考えていたんです。 
その後、カブトが「シスイの死体はどこにもなかった」と言っていた事もあり、当時その「仮説」は結構、本気で考えてたんですがね…(不明のまま終わってしまった)。

シスイの《瞬身》と、見つからなかった死体… 
これは何らかの「関連」があるのだろうか。


B.「トビ(仮面)」があれだけ「シスイの眼」にご執心だった訳

 51巻、トビ(オビト?)はダンゾウが持っていたシスイの目をかなり欲しがっていましたよね。 《そろそろシスイの眼をいただけそうだ》、「シスイの眼はいただくぞ」…そして結局入手できず「ダンゾウめ…死ぬ前に己でシスイの眼を…」とかなり悔しそうだった。

 何だかなぁ…あの時、トビがサスケをダンゾウにぶつけたのは、憎しみを募らせ須佐能乎を育てる為でもあっただろうけど、「シスイの眼をもらう」事も目的だったような気がするんですよね。 なぜシスイの眼なのか…  
 でも「オビト」には、シスイの眼を貰う目的も理由も、そして大量の写輪眼を集める理由も見当たらないように思えるんです。 アレを必要としていたのは、本当は「誰」だったんだろうか‥? (このあたりは、「トビとは何だったのか」という謎に繋がっていきますので、後日)


C. イタチが最後に語った「シスイ」

 穢土転されたイタチは、なぜか「シスイの話」を、ナルトとサスケ両方にしているのです。 ナルトには「別天神」を見せてシスイを説明し、シスイの最期を語り、「大切なのはシスイの心」と語った…  そしてサスケにも「眼」でシスイの最期を語った… 

 イタチが、ナルトとサスケ両方に伝えたシスイの「心」…それは、なぜなんだろう…。 うちはにも里を想う忍が居た事を伝える為だったのか、それとも…
…とまぁ、シスイに関しちゃ気になるところが多々残っているのです。 
そして、それとも関連するのは「イタチの記憶」…


・「イタチの記憶」

 昇天する間際、イタチは最後のチャクラを使ってサスケに「自分の記憶」を見せ、サスケに「全ての真実」を遺して逝きました。 それは自分の口から(眼から、かな)「あの日」のことをちゃんと伝える為でもありましたが、それにしちゃあ「気になる」事が多すぎなんです。 あの時、イタチがサスケに見せたものは…

《シスイの想い、シスイの最期、そしてダンゾウとの会話、アシュラとインドラ像、そして「あの日の協力者(ロン毛さん)」、それと「フガクとの最後の会話」》などでした。 これら全てに「気になる」部分がちょいちょいあるんですよね。シスイの事は前述しましたが、あとは特に「フガクとの会話」部分… 

 フガク父さんの最期の言葉のうち、「そうか…お前は向こうへついたか」「考え方は違ってもお前を誇りに思う」「サスケのことはたのんだぞ」…これらが引っ掛かるんです。

 まず、「向こう」という言い方は、必ずしも「里側」を意味しているとは限らない…という点。 これは「ロン毛側」という可能性もあると私はちょっと疑ってます。 だとしたらですが、フガクは「ロン毛の思想、思惑」を知っていた可能性があります。その上で「対抗」しようとしていた事になるかもしれない。
 
 そしてこれも前から再三申し上げている事なんですが、フガクが25巻で(警務隊に対して)ヒルゼンの事を「火影様」という呼び方をして「敬意」を表しており、そこには「里への忠誠心」さえ感じてしまうのです。 
 さらに、フガクがサスケに「猿飛サスケ」の名を与えたという「真実」…これがね、どうしようもなく引っ掛かってるんです。 クーデターを起こそうとしたのは「事実」であろうとも、それにも「ワケ」があったのではないだろうか…。

 その「謎」を解くヒントが、フガクがイタチに言った『考え方は違っても』という言い方じゃないだろうか。 「考え方は違っても」‥それは『目的は同じ』という意味だったんじゃないかとも思うんです。 
 そしてその目的とは何だったのか…それは『サスケをたのんだぞ』の言葉が示す通り、『サスケを守る事』だったのではないだろうか…とも思えるのです(可能性という話)。 イタチも、一族も、共に「里とサスケ」を「何かから」守ろうとしたのではないだろうか…「考え方は違っても」。

 そして、「うちは事件」の謎と共に「九尾事件当夜、うちは一族は何をしていたのか」という謎も相変わらず残っているんですよね。
 
「九尾事件」も「うちは事件」も…どちらも「満月」が照らす中で起きた事であり、『月』に宿る意志(十尾)がいずれにも関わっていたのではないか…という可能性を私はまだ捨てられずにいます。

 イタチは、あの「記憶」を、サスケに「後を頼む」というつもりで見せたのではないか‥と私は思っています。「押し付けにならない」範囲でと考慮しつつ…そして「愛している」という優しい言葉でサスケの「器」を愛で満たしたうえで、結構な「難題」を託しちゃったんじゃないだろうか、と…。

 
・イタチとマダラ

 25巻でイタチが言っていた「己の器をはかる」とか「お前の器をはかる」という言葉…「器」って何だったんだろうな…これも、ずーーっと気になったままです。

 25巻で警務隊の前でイタチが突然、人が変わったように「語りだす」部分がありますが、アレには「イタチ自身の言葉ではないもの」を感じます。 これも過去の記事であれこれ考えた事があるのですが、例えば《オレの器はこの下らぬ一族に絶望している》などの言葉…あれは「謎の存在」の言葉だったのではないか…とも思っています。 今回の外伝で出てきたフードおじさんの言葉(まだちょっとだけだけど)は、あの時のイタチのセリフとどこか共通しているモノを感じます。 
イタチは、シスイの遺書を提示されてから急に様子が変わり、シスイの死の「意味」を悟ったようだった…。

 イタチがサスケに伝えていた「マダラ」の話、「マダラは生きている」の言葉… そして「お前はどこまで見えている」の言葉。 

 イタチは、自分が見て知った事実の一部をサスケに見せて、その「後」をサスケに託したんではないだろうか…?サスケの「眼」ならばきっと真実を見る事が可能だろうと…。そして「サスケの眼」に期待していたのは、イタチだけではなく、フガクも、そしてあの謎の存在さえも… サスケの眼なら「鷹の眼」になれると、皆が期待していたんじゃないだろうか、それぞれの思惑を持って。

 イタチも結局多くの謎を抱えたまま逝ってしまいましたが、数々の気になる言葉や心に残る言葉と共に、物語上にずっと在り続けているのを感じます。 イタチは今、あっちの世界で何を想っているんだろう…  サスケが里の一員となって、家族にも恵まれ、イタチが見つけられなかったモノを見つけようとしている… そんなサスケを見て、あの世でそっと微笑んでいるのかな…(と思っています)。





(その3「トビ」の謎については後日)…



 これらの「謎」は、触れられることなく終わるかもしれないし(なにせ外伝だけで語れるような量ではないし)、今回の話とは全く無関係かもしれないし、また「考え過ぎで妄想暴走」って言われるかもしれない… だけど、こんな事もまだあったなぁ…程度に、あれこれ考えて楽しむ材料にでもなれば…と思ってます。


☆長駄文、読んでくださって感謝…







☆実はもう水曜夜なので、次回のネタバレが出回っているのではないかと戦々恐々としてます。 ネタバレを見た方は、来週月曜日までは、なにとぞ「ネタバレ無し」でお願いします(懇願)。

☆外伝ならではのサクサク急展開…ということもあり、木曜以降(水曜深夜、0時以降)に頂戴したコメントはとりあえず全て「来週月曜まで非公開」にさせて頂き、お返事は月曜以降にさせて頂きます。
(めったにない事ではありますが、ネタバレを踏まえての予想コメントが過去にあったので…)。 どうかご理解ご協力よろしくお願いいたします。





(ナルト好きブログ! 2015/05/20)