ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO原作中に残された謎について(3)… 「トビ」と 使われなかった切り札の話

NARUTO原作中に残された謎について(3)… 「トビ」と使われなかった切り札の話


 まずは「どうでもいい余談」から入りますが… これ、うちで飼っている(?)神樹の子供です。

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 えっと、手入れが悪いせいなのか、葉の一部黒くなっちゃってるのですが(原因不明。水は切らしてないのだが)…ごくフツーの「千両」の苗木ではありますが、れっきとした「神樹の子供」。 奈良三輪山大神神社(おおみわじんじゃ)から授かってきた苗木で、ちゃんと「神樹」の名札が付いている…

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 (神樹 センリョウと書いてある)

 大神神社三輪山は奈良の「かんなび山=神の居る山」…日本有数のパワースポットで、神聖な場所として古くから崇められてきた山で…登る時はお祓いが必要、写真も不可、飲食不可、山での体験をやたらと喋ってはならぬとか、厳しいきまりもある特別な「山」です。 その神域に生える木々、葉っぱには「神が宿っている」ため、取ったりは許されないのですが…そこに生えた苗木を「おわけします」とあったので、これはもう有難く授かってこなくては…という事で連れて帰ってきました(今年の3月)。 ちなみに「神威守り」なるお守りも頂いてきましたが、それはウサギがついているお守りで、ウサギを撫でると「神威」の力が高まるのだとか…(ウサギと言えば「卯の女神さま」は今どうしているのでしょうねぇ)。 700+4話で、あのチビ十尾が鳥居の上で「神威(らしき術)」を使ったりしてたので…思わずウチの「チビ神樹」を思ってしまいました。

 「カカシ外伝」の舞台となった「かんなび=神無毘」という場所も、めちゃくちゃ気になってる「謎」の場所なんです。 というのも、神無毘の地域「だけ」風景が著しく異なっていて、まるで「妙木山」のように植物が巨大化していたって事が気になるのです(背景画を見れば、その「差」は一目瞭然)。 つまり、あの地域は「自然エネルギーが充ちた場所」であり、三輪山のように「木々にまで神の力が宿っていた」場所だったと思われる…。 特に「仙山、仙里」などの説明はありませんでしたが、あれには何か「理由」があるハズでして… カカシ達が、任務に向かう途中であの場所に迷い込んだのも「何かの導き」があったんじゃあなかろうか。あの時、あの場所でオビトが「すり抜けて」助かった理由もハッキリはしておらず、謎が残ったままです。

 退職して旅に出ているカカシ…700話では「懐かしいところを巡る」と言ってましたが、再び神無毘にも行ってもらって、あの場所が「なぜ特別に自然エネルギーが充ちていたのか」…《神無毘=神の棲まう場所》という名にも意味があるのかどうか、ぜひ探索して欲しい…なんて思っています。 そうすれば、別の角度からNARUTO世界の謎がちょっとだけ見えてくる「かも」しれないから… 

とにかく、NARUTO世界は今も謎に満ちている。

…というわけで、今回は3つめの謎を…ロン毛仮面じゃない「トビ」とかマダラと名乗っていた「仮面」の謎をちょっとだけ。

 「謎」その1~その3まで書いてきて、結局全部「写輪眼」「うちは」に関連してるんじゃないか…って今さら気づいたのですが(今さらかい!)…とにかく、写輪眼やうちはに関する話はまだ「謎が多すぎ」なんです。 
 《眼と獣》のうち、獣(アシュラ側)のほう…ナルトと尾獣の物語はかなり進んで、長年の課題であった「獣(尾獣)との和解」を果たしたけれど… 「眼」や「うちは」のほうはまだ問題が残っており、今回の外伝も「眼」関係の話がありそうだし…こっちの話は「未解決」らしい。

 「NARUTOに残る謎その1」で触れた「ロン毛の仮面」とは別に…今回は「オビト」のほう…というよりも「仮面をかぶっていたオビトの中に別の人格をたまに感じる」という件です。これに疑問を感じているのは私ぐらいしか居ないのかもしれませんが、しかし私は今も、モヤ~っとした解けない謎として感じています。


・トビ=オビトではなく…トビ×オビト?

 「トビの正体」がまだ「全くの謎」だった頃、私は「トビ=オビト説(とやら)を語っては、「トビ=オビトはあり得ん!」と反論の嵐にボッコボコにされまくってきたのですが、物語が60巻を過ぎたころから「やはりトビはオビトかもしれない」と考える方たちも次第に増えて来て…  だけど、それとは逆に、私はその頃から「トビってオビト100%じゃないような気がする」という考えが日増しに強くなっていきました。なんか天邪鬼みたいだけど… 

 それは「トビはオビトじゃない他の人」という意味ではなく、「トビという存在が複数いる」という意味でもなく、オビトの「中」に違う人格(チャクラ)の存在も感じることがあった…という意味です。 
 というのも、あの仮面の言動には「オビトの言動」とするには「腑に落ちないような言動」がいくつか混じっていたからなんですが… 例えば40巻、仮面が語った(我らの目的の達成)「そうなれば全てが本来の形に戻るのだ」とか…49巻の(目的は)完全体になる事」とか…54巻の(輪廻眼は)アレは元々オレのものだ」とか…挙げていくといくつもあるんですがね…。

 ちなみに、トビ絡みの記事を書くだけでなぜか「オビト贔屓」と言われる事が多かったので、いささか辟易とした事もあったのですが…しかし、それだけ「トビはオビト以外の何物でもない」、「九尾事件は解決済みで、マダラの遺志を継いだオビトが全て起こした」と考える方が多かったという事なのかな(と考えるようにしています)。 でも(少なくとも)九尾事件の時までは、オビトに「グルグル」がくっついていたのは「事実」…


・グルグル=トビの謎

 その「グルグル」とは、独立した意志と独自の思想を持ち、人間を「子ども扱い」するほど高い理性を持っていて…そして今までずーっと「どこかに居た」事も、戦争後半に突然姿を現したことによって「証明済み」。 さらに、最新のデータブック「陣の書」では、グルグルは「トビ」という名で出ており、個別データが載っている…「外道魔像から生まれた謎多き存在」として。 

 白ゼツ達は、“暁”にいた「グルグル模様仮面」のことを「オビト」ではなく「トビ」と呼んでいましたから、あのグルグル仮面は…「オビト×トビ」…オビトの身体にトビ(グルグル)の意思、チャクラが同居していた可能性もあると私は考えています。 
 いつからいつまで、どのような形で「オビトとトビの同居」は続いていたのか…それは「ナルトと九喇嘛」みたいな形だったのか…そのあたりは全く不明だし、「トビ以外」の存在がオビトの中に《チャクラとして》入り込んでいた可能性さえも否定できません。 とにかく「分からない」事が多すぎなんですが…私の目下の最大の関心事は「トビ(グルグル)」という存在かもしれません。

 仮面男のセリフの中には、前述の例のような「オビト本人の言葉とするにはちょいと腑に落ちない」ものはいくつもありますが、その中でも極め付けと思っているのが、やはり九尾事件時の「仮面」のあのセリフ…

「しかも出産で九尾の封印は弱まっている 
……このわずかな隙をどれほど待った事か」

(501話、クシナから九尾を引き出そうとした仮面の言葉)

…これに尽きます。



・使われなかった「切り札」

「どれほど待った事か」って…これ、当時弱冠14歳で、しかも里を抜けてから1年ちょいぐらいのガキんちょの独り言とするには、ちょっと違和感を感じます。 しかも、その直後の「既にオビト本人のものと確定している」セリフの「ミナト先生…」(どうでもいいんだよ)の子供っぽい言葉とはギャップがあり過ぎる…。
 それに、あの「どれほど待った事か」という表現は、《心の底から想いを吐き出したような言葉》であり、それこそ相当長い間我慢しつつ待っていた事を感じさせるものだった… 私は、あのセリフはオビトと同居していた「何者か(のチャクラ、かな)」の言葉だったんではと推測しています。…皆様は「読者の一人としてこれをどう捉えどう思われる…?」 

 でも、このセリフに関しては「これだけ」じゃあないのです。 このセリフは「かなり重要」らしく、わざわざ《強調》までされているのです。
 事件当夜、その場でミナトは「仮面の正体」について冷静に分析していくのですが…

《こいつも時空間忍術を使うのか?クシナを連れてすぐに移動できたのはこの能力か!》

《三代目直轄暗部をやり過ごし最高機密の結界を潜り抜け》

《出産時に九尾の封印が弱まる事を知っていた》

《さらには九尾の封印を解き手懐けそして…木ノ葉の結界に引っかかる事なく出入りできる忍…》

 この4つのうち、3つはオビトでも当てはまるかもしれませんが、「出産時」ってのだけが、どーしても当てはまらない。 「マダラから教えてもらっていた」可能性も考えたけど、マダラ自身がそういった事実を知っていたという描写も全く出てこなかった。

 しかし、この「封印が弱まるタイミングを知っていた」ってのはかなり重要な「人物特定の手がかり」であるのは確実らしく、ミナトだけではなく、さらに「クシナ」までも「犯人特定の手がかり」として語っているのです。

(以下、クシナとナルトの会話…500話)

「その面の男…そいつはなぜだかは分からないけど知ってたの…」

「…!…何を?」

「…人柱力の尾獣の封印が弱まる唯一の機会を知っていた 
そこを狙われて…九尾を奪われた…」

封印が弱まる唯一の機会…!?」

出産よ」 

仮面本人が印象的に語る「どれほど待った事か」というセリフ…
そして、ミナトによる「九尾の封印が弱まる封印が弱まる事を知っていた人物」という分析、
クシナによる「面の男は、なぜか封印が弱まる唯一の機会を知っていた」という分析… そしてその「重要な手がかり」は、クシナから直接ナルトにも伝えられ、託された…。

 これだけ繰り返され、強調された「重要と思われる人物特定の手がかり」だってのに、今までにこの手がかりに「合う」人物は登場していないのです。 「使われなかった」犯人特定の切り札…というよりも、「まだ使われていない」最後の切り札…と言ったほうがいいのではないだろうか…?

九尾事件はオビト「だけ」が起こしたものではない…と考えた方が、「より真実に近い」のではないだろうか。で…どっちかというと「オビトじゃないほうの存在」こそ、より謎を解くための「重要な存在」なんじゃないだろうか…?

 他にも「九尾事件」に謎な部分は多々あるのですが、キリが無いのでこのぐらいにしときますが…でもあの日、イタチが幼いサスケの世話をして「こんな時に限って父さんと母さんが出かけてるなんて」と言っていたというアレだって「無駄な描写」とは思えない…。
 43巻で、マダラ(トビ模様仮面)が九尾事件に関して「あれは自然発生的ないわば天災だ うちはは関係していない」と語っていたので、あの事件に「一族が関わっていない」のはほぼ事実だと思うのですが、しかし「一族不在」の理由は何かしらあるハズなのですが、それは今も「明かされていない」… 

 明かされていない事があるって事は「本当の真実はまだ秘されている」という事でもあります。

 そして「自然発生的ないわば天災」の言葉の真意も、あの日オビトを包んでいた《グルグル(トビ)》という究極の謎な存在と共にまだ霧に包まれたままです。 
九尾事件の本当の真相、そして「うちは一族抹殺」の真相だって、まだ不明なのかもしれない。 

 今まで挙げてきた「謎の数々」…というよりも「沢山ある謎のごく一部」…これらを繋ぐ点や線は見えてもいないし、どこにどう関わっていくのかもわからない。
あるのはただ「漠然とした疑問」だけで…でも、それらが今後解き明かされるもよし、謎のままでもよし… ただ言えるのは…これだけ謎に満ちたNARUTOの世界は、読者にとって「大切な実験場」いや「好奇心をかき立てられる場所」って事なのだと思います。とにかく…

 NARUTOの世界は、まだまだ謎に満ちている…(ってことで)。







☆長駄文読んでくださって感謝。







(ナルト好きブログ! 2015/05/28)