ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

BORUTO映画、観てきました!   BORUTO-NARUTO THE MOVIE- ナルト(ボルト)映画の感想を少々

BORUTO映画、観てきました!

 8月6日夜11時30分からのTOHOシネマズ六本木での初日舞台あいさつ&カウントダウン、会場盛り上がってました! 
 全国の劇場で中継されていたので、各地でカウントダウンをした方、いらっしゃると思いますが(でも夜中の上映だったから肝心の「ターゲット層」の人たちは居なかったんだよね;)年甲斐もなく慣れない大都会で夜更かししたため、いきなり体調を壊しました(笑)

 で…肝心の映画ですが、なるべくネタバレにならない程度に…

 特に今回は、ラストに「ええっ!?」というオチがあったり、入場者がもらえる「ナルトが火影になった日」の描き下ろし漫画も「えええ?」のオチだったりして(これについては、ナルトの声優竹内さんも“先生、あれは…”という反応でした。ナルト、この日を楽しみにしてたのにね…先生、容赦ないってばよ) 

…でも、この2つの「オチ」だけでも、観に行ったかいがあった…! 
改めて「ネタバレ」は見るもんじゃないな…と思いましたので、全く知りたくないという方は、ぜひ「映画を見てから」ってことでお願いします(オチは書かないけど)。

 さて、映画の感想は一言でいうと「よかった!」。 なんというか、岸本先生渾身の作だけあって「NARUTOらしい」といいますか、岸本イズムがストレートに伝わってきた作品でした。 あまり複雑すぎず、今までNARUTOを読んで「感じてきたこと」が、改めて伝わってきた感じで… そして700話や外伝を読んで「ちょっとだけ不安だったこと」にも、しっかり答えてもらった感じがして満足してます。

 で、「ちょっとだけ不安だったこと」というのは…700話では、ナルト達のその後の世界があまりにも急速に進化していたことなんです。 前より平和になってしまった事で(平和になってしまったと言うと変だけど)、そうじゃなくても忍者は仕事が減りそうだし、テクノロジーの進化で強力な武器とか開発されて、もはやチャクラとか関係ないんじゃないかとかね…。だから700話は「明るい未来」だけじゃなくて、「ちょっとした不安」も感じる終わり方に思えたんです。

 映画でも、いきなり「すっかり新しくなった木ノ葉の里」が登場して、かつてのノスタルジックな木ノ葉の街並みは、すっかり未来都市のような景観に変わって…。 
 だけど、そんな中でも「色彩に富んでゴチャゴチャ感もある街並み」は、相変わらず「木ノ葉」らしくって、その点はとっても安心しました。 木ノ葉の《ゴチャゴチャ感》って、いろんな個性が集まっている里そのもののようで、大好きだったんです。 新しい木ノ葉の町並みも、新旧入り混じってうまく溶け合わさっている…新しい感覚のゴチャゴチャ、これも「木ノ葉」の本質を守りながらの「新しいカタチ」なんだなと。
 
そして「変わった」といえば「中忍試験」も…
ナルトたちの時代は、結構過酷だったと思うんだけど(死の森とか)、でもボルト世代はクイズ形式だったり(年寄りにとってはなんだか懐かしいような)…平和になりましたなぁ(カカシ時代の中忍試験と較べても、ナルト時代のは過酷だったような気がする)。 そういう様々な「変化」の中で気になったのは…やはり登場しちゃいましたか、こういう世界ならではの「科学忍具」のようなものが。

 いつかは科学忍具のようなモノが登場するだろうし、そしたら忍者はどうなるんだろう…というのは「ツッコんじゃいけない部分」だと思ってたのですが、今回の映画はいきなりそこに自らツッコんでくれたのが、まずは《爽快》でした。 実はその「答え」を知りたかったんです…岸本先生は、いったいどう考えておられるんだろうかと。で、この映画はそれに対する答えをはっきりと示してくれました。

 その答えは、サスケが言っていた「忍の本質は変わらない」…この映画はそれをわかりやすくカタチにして見せてくれました。

 このテーマは外伝を読み終わったときにも感じたことでして、香燐が言っていた「つながりってのは色々なカタチがあんだよ」…それはつながりだけではなく、いろいろなことにも言えるんじゃないかと思ったんです。 
 そのあたりの詳細は前の記事「変わっていくカタチ」雑考にて書いたので読んでいただけると嬉しいのですが、外伝のテーマと今回のテーマはそうやって繋がっていたんだな、と… そして本質を受け継ぎながらのカタチの変化こそ本当の「進化」なんだなと…。
 時の流れとともに人は変わるし、つながりのカタチも変わるし、忍者のスタイルも変わっていく。だけど大切な本質は変わらない…自由に形を変えて大切なものだけは受け継がれる…だからこその、カタカナでの「カタチ」。 それを今回ボルトに伝えているのが「サスケ」だってことも感動でした。

サスケ、今回は名言連発ですな…「お前が知るべきなのは今のナルトじゃなくて今までのナルト」(だったかな?)とかね。
 今回の話は「中忍試験」の話だったので、あの外伝の半年から1年後ってところでしょうか。 今度はサスケもちゃんと家に帰ってきてるし、サラダのおかげでサスケも変わったかな… とにかくサスケは「かっこいい師」でした。ボルトの弟子入り志願も、ちゃんと受けてやったしね…それがサスケ流のナルトへの恩返し、感謝の気持ち、友情の証なのかな…

 それに「師」といえば、あの木ノ葉丸がすっかりイケメンな大人になってて驚いたし(確かにアスマによく似てきた…アスマほど濃くないけど)、さらにボルトに「螺旋丸」を教えることになって木ノ葉丸が感無量になっているところには、こっちも感無量。 だけど木ノ葉丸が相変わらず「コレ」連発なのにはホッとするし、サイも相変わらず笑顔でさりげなく「たま○し」なんて言ってるところにも、ホッとする。 

 だけど、ナルトはなぁ…あの誕生日のシーンはちょっとショックでした。
忙しいのはわかるけど、せめて子供の誕生日ぐらいは影分身と仲間に任せて「本体」でお祝いしてやってよ!と思ってしまった…。 でもボルトが「ヒマワリのために」父ちゃんに怒っていたところにはジーンと胸が熱くなった…外伝の「お弁当」の時も、ボルトは「母ちゃんのため」を思っていたっけ…やさしいんですよね、ボルト。
    
 もっとも「大筒木関係」のゴタゴタが残っている限り、ナルトが仕事を人任せに出来ないのもわかる気はする。 でも、どうなんだろ…サスケも「明るい未来」のためには、里の人たちや子供たちに「危険」を知らせないほうがいいと言っていましたが(外伝で)、ナルトとサスケは相変わらず「二人で背負いすぎ」だったんじゃないだろうか。 
 でも、今回はボルトを「危険な任務」に連れて行ったし、ナルトもボルトを一人前に扱っていた…二人で螺旋丸を作るところは感動的でした。 
 理由が伝わっていれば、ボルトもわかってくれるだろうし…それにこれからは「ボルトと一緒に」…子供世代と「一緒に」明るい未来をつくっていってほしいな…と切望。こうやって脈々と次の世代へと受け継がれていくんだなと…そう思うとまさにこれでナルトの話はとりあえず終わったのかなと…


…にしても、あの謎の少年「ミツキ」ですけど…まさか「あの方」のお子さんだったとは(笑)


私はすっかり「大筒木系」の子供だと思ってましたので、まさに「ええ??」でした。 ま、言われてみれば確かに目の色とか、知的な雰囲気とか、外伝でもその伏線らしきものはあったといえばあったし…ここであの時のチョウチョウのセリフが生きてくるとはね;
 でも、気になるのは「ミツキがどういう形で生まれてきたのか」ってことです。生まれてきたカタチ(笑)…それが気になっちゃいます。

 子供といっても「遺伝子上」ということで、ミツキこそクローンじゃないかと思ってしまうのですが、でも意外と「普通に」お母さん(お父さん?)がいたりして…「普通のカタチ」で生まれてきたのだったら…これこそ感動ものですね(知りたい願望が炸裂する)。 でも、思うに…ミツキはちゃんと親から「愛情」を受けて育ってるんじゃないだろうか。自分の親をリスペクトしてほしいなんて言ってたけど、それはミツキが親をリスペクトしてるからだろうし…あの穏やかそうな性格からは、愛情を受けて育ったのが伝わってくる。

 この映画で「ナルトとボルト」の関係も一安心したし、ボルトが「火影を目指さない」と考えていることにも、なぜか一安心。 ナルトも、ボルトは「昔のサスケに似ている」と言っていたけど、「偉大な父ちゃん」を持ってしまったボルトが「親父越え」のためのプレッシャーに潰されない為にも…「自分と父ちゃんは違う」と思っていること、父ちゃんとは違う道を行くと決めてくれたことはよかったんじゃないのかな。 とはいっても「消える螺旋丸」を作ったり、ボルトの器用さは「ナルト以上」。

…でも、ヒマワリはそれ以上なのかもね(笑)



 ラストの…エンディングの曲もいいし、それに合わせた絵もよかった…。
「大人になったナルト達」を見て感無量になったり、「変わらぬNARUTOらしいテーマ」に安心したり感動したり… だけど、これで「終わった」のかと思うと…とても寂しい。とっても寂しい。でも、いつかまた岸本先生が描いてくださるまで… それまではアニメを観たり、今までの雑考を書き直してみたり、最初から雑考し直したりして待っていようと思います。それこそ「色々なカタチ」のNARUTOを探して…

(「ナルトが火影になった日」のちょこっと感想は、いずれ近いうちに)





☆今まで書いてなかった人の人物雑考なども、気が向いたらアップしていくと思います。



☆ちなみに…8日夜、テレビ東京作画監督西尾鉄也さんを追った番組を観ました。番組で出てきた西尾さんのホームグラウンド三鷹は私のお散歩圏内だから、どこかですれ違っているのかも(笑)
岸本先生が「絵の師匠」と呼ぶ西尾さんの細かいところまでのこだわり、アニメーターのみなさんの大変な作業…BORUTO完成まで、8か月であそこまでと驚くばかり。本当にお疲れ様でした。 


☆下のほうに…コメント欄を開きます、もうご覧になった方、よろしければ感想を教えてください。(お返事、ゆっくり書くので遅くなったらごめんなさい)




☆駄文読んでくださって感謝。








(ナルト好きブログ! 2015/08/09)