ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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うずまきナルト考察・・・ナルトと「だってばよ」 (だってばね、だってばさ)

ナルトと「だってばよ」 (だってばね、だってばさも加えて)


今日は10月10日…言わずと知れたナルトの誕生日。 今じゃナルトも家族に祝ってもらって幸せな誕生日を迎えていることだろう…と想像しています。影分身で…じゃないといいけれど(笑)
 
 さて…ナルトといえば「だってばよ」、だってばよといえば「ナルト」ですが、今まで「だってはよ」を記事で取り上げていなかった…(毎週の「感想」の中で自然と触れたことはあったような気がするんだけども)… なので、今日は今更ながら《だってばよ(だってばね、だってばさ)》について少々、独断と偏見による雑考を。
 
 この「だってばよ」、ナルトオリジナルと思ってたら母・クシナも「だってばね」だし、息子ボルトも「だってばさ」…と親子三代続いての「だってば節」。 ま、ボルトの場合は父ちゃんの口癖が伝染ったのかもしれませんが、クシナとナルト間では「遺伝」としか言いようがない… でも「だってば」遺伝子があるとも思えないし、渦の国方言ってわけでもないだろうし…これはもう「自然となるべくしてなった」と思うしかない。
 
 そもそも「だってば○」というのは、会話の最後に「+アルファ」で付け加える語。 「オレは~って思うんだ」で十分なのに、「~って思うんだってば○」と長くする。
 
 「~だ」というやや断言風の口調に、合いの手風に「ってば○」を加える事でややマイルドにしたり、口癖としての「だってば○」を加える事で「安心できる効果」もあるのかな。 ちょっと自信がないようなことを言う時とか、緊張する時も口癖を付けることで「言えちゃう」みたいな…。
  たとえば、「オレは火影になる!」と大きなことを言う時でも、「ってばよ」をつけて「火影になるんだってばよ!」にすれば、照れを隠したり緊張を解くこともできるかもしれない。 
 
 一般的に「~だってば、~ってば」という言い方は、子供がよく使う「言い訳」や「すねたような主張」、そしてちょっとした「反論、反抗」。 
「オバケなんていないよ」「えー、でも見たんだってば~」とか、「宿題やんなさい!」「あとでやるってば」等々… なかなか周囲に認めてもらえない、どうせ…といった、相手の「あまり良くない反応」をあらかじめ見越しての「それでも主張するんだ、言いたいんだ」的な「~だってば、~ってば」。
 
 ナルト達の「だってば節」も、こういった「相手のあまり良くない反応をあらかじめ見越しての主張」が元になって生まれたんじゃないのか?なんて想像しています(あくまで想像ですが)。  クシナ、ナルト、ボルト…彼らの育った時代、環境はそれぞれ異なりますが、共通しているのは「なかなか周囲に認めてもらえない」という不安、不満を持っていたという事。 
 「言わずにはいられない」から言っちゃうけど、こんなこと言っても「本気」と思ってもらえないかもしれない(うまく「理屈」で説明できない)という不安もあるから「~だってば」を加えて、最後に各々のオリジナルである「よ、ね、さ」を加えていく。 「~~」+「だってば」+よ(ね、さ)… 
 そして、オリジナル部分「よ、ね、さ」には、それぞれの「個性」が出ているのかもしれない。
 
 ボルトの「だってばさ!」… ボルトの「だってばさ」は、まだちょっとしか出ていないけど(映画では多用されてたと思うけど)、「教えてやるってばさ!」や「大嫌いだってばさ!」の「さ」は、誘ったり宣言したり、自分に言い聞かせたりの「さ」。 さわやかで明るい音の「さ」だけど、優しく発音すればあったかい…(「できるさ…」とか「行けるさ…」とか)。  自分自身や誰かを優しく励ますような「さ」にもなります。

 明るく爽やかで、優しい気遣いを感じる「さ」の音は、頑張って自分に言い聞かせる「さ」でもあったりして… ヒマワリやヒナタ母ちゃんの「心」を想い、そして「長男」として「しっかりしなくっちゃ」と思ってるボルトにぴったりかもしれません。  
 
そして…
 
 クシナの「ってばね!」… 「なんか…恥ずかしいってばね」と顔を赤くしたクシナ(53巻)…あれは、愛らしかったなぁ… そういや、クシナは興奮したり動揺すると“~てばね”が出るって言ってましたっけ。 
 
 「ね」は、女性がセリフの最後につけることが多い語で、柔らかく愛らしい音。 「ね」を加えるだけで女性らしさが格段にアップします。 
 だけど「ちゃんとやるんだってばね!」とか「違うってばね!」の「ね」は、ちょっと怖い… 「ね(ne)」という音は、発音次第では「キツく」なってしまう。 
 (「だってばよ!」や「だってばさ!」はキツく発音してみたところで、「だってばね!」ほどは怖くならないような気がする…)
 
  つまり…どういうことだってばよというと、「だってばね」は甘~くかわいいイメージにもなれば、「おっかない母ちゃん風」にもなるってこと…  この極端な「差」、これが「ね」の持ち味と言いましょうか。 
 優しくかわいらしい時は人一倍優しく可愛らしく、だけど怒ると人一倍怖い。   使い方次第でギャップが激しい「ってばね」は、クシナのイメージにぴったりかも。
 
 
そして、ナルトの「だってばよ」…  
 
「よ」は、音としては一番やわらかいし、キツく言い切る感じにもならないし、断言にもなりにくい…ような気がする。 だから、ナルトも「断言」する時には「だってばよ」は使わず、「~だ!」とか「~だよ!」を使っています。
 「…よ?」といえば控えめに同意・共感を求める言葉になるし、断言風の内容であっても「よ」を加えることで、とってもマイルドになるんですよね。
 
 相手の「何をばかなことを…」という反応を予測したうえで「ってば」を加え、最後の「よ」で柔らかく共感を誘う。 そのあたりは「協調」を求めるナルトらしい「よ」とも言えましょうか…
 なんていうのか…ナルトの「だってばよ」からは、「うまく伝わらないかもしれないけど、それでも、伝われこの気持ち…!」っていうナルトの素直な想いがストレートに伝わってくる。
 
 ナルトは自分のことを「口下手」と言っていたことがありますが、たしかに理屈で語るのは苦手っぽい。 だけど、ぐちゃぐちゃ考えずに、理屈抜きで「だってばよ」を加えながら伝えていくと、なぜか相手に想いは伝わる。
 
たとえば、
 
「自分の夢も見れねーで…道具として死ぬなんて…そんなの…つらすぎるってばよォ…」とか(再不斬に言った言葉)…
 
「何でか分かんねーけど… オレがお前を大蛇丸なんかに取られたくねーんだってばよ…」とか(26巻)…
 
「お前の気持ちは…なんでかなぁ…痛いほど分かるんだってばよ…」 (我愛羅に言った言葉)…とか。 「何でかわかんねー」「なんでかなぁ」と理屈はわからないまま、それでも正直に想いを伝えていく…  
 
 これらの言葉も、もし「だってばよ」を付け加えていなかったら、ここまで想いは伝わらなかったんじゃないだろうか…? 
 もっと断言風、押しつけがましい上から目線の言葉に感じたり、「わかってないくせに」と突っ込まれてしまったかもしれない。 だけど「だってばよ…」があると、理屈抜きに心にしゅ~んと入ってくる。 なんだか…余計なものを濾過するような効果さえあるような気がする。
 
 「だってばよ」は、本来ナルトの「自信のなさ」や「口下手の自覚」から生まれた言葉だったの「かも」しれません。 だけど…この「だってばよ」が、多くの心をつなぐのに一役買ってきたんじゃないかとも思います。 これも、ナルトの不思議な力の1つ、なのかな…と…
 
 
 ナルト…誕生日、おめでとう…だってばよ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2015/10/10)
 
 
 
 
 
 
 
 
(少しの間、コメント欄を開けておきます…ナルトへの誕生日メッセージをお願いできたら…と思います、よろしければ…)
 
 
 
☆駄文、読んでくださって感謝…