ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

「プレゼント」についての雑考

「プレゼント」についての雑考

 
今日はクリスマス(12/25)ってことで、「プレゼント」の話を少々。 
 
過去の4コマNARUTOによれば、ナルトがサンタさんの「正体」を知ったのは、かなりの年齢になってから。 キバに「お前の場合は(サンタは)イルカ先生ね」とあっさりと「サンタの真実」を教えられてしまったのです。 ま、それまでずっと「サンタさんを信じていた」ナルトにもほっこりしますが、「今のナルト」はサンタさんになってボルトやヒマワリにプレゼントを用意する側になっているのでしょうな・・・

NARUTOの中で「プレゼント」というワードを(頭の中で)検索して、思い浮かぶ幾つかの場面・・・
 
 たとえばアスマ先生が第十班にプレゼントしたピアス。「このピアスはオレから中忍祝いのプレゼントだ オレ達が第十班のチームだった事を忘れないようにな!」と猪鹿蝶に渡したお揃いのピアス(56巻)。 この前、アスマについての記事を書いた時にも思ったのですが、アスマって怖そうに見えてツッコミどころも満載だし、教え子想いで優しい、親しみやすい先生なんですよね。
 
 それから、綱手からナルトへ渡した初代の首飾り。「最後にもう一度だけ・・・アンタに賭けてみたくなった・・・」(19巻)という綱手のセリフもよかったけど、あの首飾り、たしか「山が3つ買える」ほど高価なモノなんですよね。 それをナルトは九尾化した時に壊して無くしちゃったんです。でも、不思議とナルトがそれを悔しがっている様子はないんだなぁ・・。
 
 そして昔、いのがサクラにあげたリボン。 「ホラ・・・こっちの方がかわいいよ――サクラは・・・そのリボンあげる・・」とサクラにオデコを出すように勧めてあげるのです(6巻)。 ま、このあと二人はサスケをめぐって恋のライバルにもなるのですが、サクラの「オデコ」が最終的にはサスケを射止めたと言いますか・・サスケに「デコトンしてもらうための面積」となったのだから、実はいのが「サクラとサスケの仲を取り持つ」役割をしていた事になるのかも。
 
 それから変わったところで言えば、大蛇丸がサスケに授けた「草薙の刀」。 あれは大蛇丸がサスケの「仙術への適応性」を試した一例じゃないかとは思っているのですが、それでもアレは大蛇丸にとっては大切な「草薙コレクション」の一振り。それを授けたのだから、やっぱり大蛇丸は「サスケのことが可愛い」んだろうなぁ・・なんて思います。 それにサスケだって、あの刀を大切にしていたんですよね。 
 一度は川に落としてしまった事もあったのですが(ダンゾウ戦で川に落として放置して帰ってしまった)、だけど戦争に出る時にはいつのまにかあの刀をしっかりと持っていた(ゼツあたりが回収してきたのだろうけど)。 ・・・結局、サスケも大蛇丸色を断ち切ってはいないんだなぁ(と私は思っています)。

そして「師から教え子へのプレゼント」といえば、モノだけじゃなくて「言葉」もありますよね。 ガイからリーへの数々の「元気が出る言葉」たち、そしてイルカからナルトへの「最強の言葉のプレゼント」。 イルカの言葉がずっとナルトを守ってきたし、ガイ先生のポジティブな名言の数々は「日めくりカレンダー」にしてもいいんじゃないかと思うほど(「毎日ガイ先生」)。  

それから、「プレゼント」というタイトルがついているのは243話。 オビトからカカシへ「上忍就任祝い」として写輪眼を渡す話ですが、ちょっとこれは・・このプレゼントは「サンキュー」と簡単にもらえるようなモノではありませんでした。 この世を去る者から生き残る者への「意志の受け渡し」だから、どうしたって受け取る方の負担は大きいし、責任も重たく感じてしまう。 シスイからイタチへ、イタチからサスケへ、イズナからマダラへの眼の「プレゼント」も、託す側は笑顔だけど・・・受け取る側に笑顔なんて余裕は無いんですよね。 渡す側は良かれと思って託したのだと思うけど、受け取る側にとってそれは正直重たいモノでした。 渡す側も、受け取る側もまだ「若かった」とも言えるのかな・・・  サスケやカカシが兄や友の「想い」をスッキリと受け止められるようになるには相当な時間が掛かったし、マダラに至ってはずっと弟の想いを受け止められずにいたんじゃないかと思います。
 
 プレゼントって、「あげる側」のほうが案外と楽しみだったりしてね・・相手の喜ぶ顔を想像してワクワクしたりして・・・。 だけど、渡す側の「大切な人に受け取って欲しい」という想いも、時には受け取る側に重荷になったり、受け取りたくない事もあったりで・・・必ずしも受け渡しは上手くいくとは限らないんですなぁ。 
 
 カカシへの「上忍就任祝い」だって、企画してる側のリンは企画書を配る時もプレゼントを渡す時もすごく嬉しそうな笑顔だったけど、受け取る側のカカシはきわめて無愛想な表情だった・・・(本当は嬉しかったんだろうけども)。
 
 で、特にせつなかったのは15巻の我愛羅なんです。 小さい頃の我愛羅が、子供達に「おくすり」を届けにいく場面があるのですが・・その時の我愛羅は、とっても嬉しそうな顔をしているんです(↓)
 
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 傷を癒すお薬を「プレゼント」する事で、我愛羅は友達と仲良くなれると思ったんですね。  「昼間はごめん・・痛かったでしょ・・ これ傷薬 良かったら・・」とお薬を渡そうとするのですが、「帰れよバケモノ」と受け取りを拒否されてしまうんです。 だからって受け取らなかった友達が悪いという訳でもない・・彼らが我愛羅を恐れるのは当然だったのです。 まだこの時の我愛羅は、本当の「おくすり」が何なのかを分かっていませんでした。 
 我愛羅が皆に想いを届けられるようになったのは、もう少し先の事・・  
 
 互いの想いに行き違いがあったり、想いの受け渡しが思うようにいかない中で、嬉しかったのは「九喇嘛からナルトへのプレゼント」・・・
 ツンデレ状態をこじらせていた九喇嘛が、やっと素直になってナルトにチャクラを「プレゼント」しようと手を差し出して、ナルトがそれを受け取った場面です。 

「力を貸してほしけりゃそうしてやらんこともないぞ・・ナルト」「お前とワシのチャクラをくっつけろ・・」「まさかまた・・チャクラの綱引きかよ・・!?」なんてナルトは半信半疑で九喇嘛が差し出した手に拳をくっつけます。 そしてナルトは一瞬「!」と驚いたような顔をして、それからすぐこんな顔になる・・
 
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「へへへ・・・」
 
 九喇嘛のチャクラは「びっくりするほど温かいモノ」だったのかな・・ 九喇嘛の「本当の想い」をチャクラ経由で知ったナルトは、はにかんだような照れ笑いで、すご~く嬉しそうな顔をするのです。九喇嘛と「やっと」心が繋がって、本当に嬉しかったんだろうと思います。
 ついに「共闘」へと向かうナンバー570の「九喇嘛!」・・・中でも特に「この絵」は、何度見ても必ず爆涙してしまいます。 渡す側も笑顔で(九喇嘛の笑顔は分かり難いけど)、受け取る側も笑顔で・・・
  で、その後に続く「尾獣達からナルトへのチャクラのプレゼント」にも、思わずほっこり。
 
 ナルトって、それまでずーっと「自分は一人」と思ってた。 孤独でいつも一人で・・だけど、本当は九喇嘛が一緒に居たんですよね。 生まれてすぐから、ずっとナルトの中でナルトを見ていて、ナルトが見る景色を一緒に見て、ナルトが感じる孤独を一緒に感じてた。 やっぱり「一緒に居てくれる」ことは、何よりも嬉しい一番のプレゼントなんじゃないのかな・・・。
 
 サスケにとっても、穢土転生されたイタチが一緒に居てくれて、一緒に闘ってくれたことは(たとえ短い時間であっても)最高のプレゼントだったんじゃないかと思います。「愛している」という言葉以上に・・・  
 ナルトも、自来也の事(自来也に「お前にゃサインを書いてやらん」と言われたこと)を思い出して「もっと大切なもんもらってっからよ」と心の中で呟いている場面(45巻)がありました。 そしてミナトからナルトへのプレゼントも・・  
 
 穢土転生されたミナトが戦場に赴く時、「ナルト今まで父として何もしてあげられなかった分・・大きなプレゼントを持っていくよ」と言っていましたが(65巻で)、結局その「プレゼント」とは何だったんだろう?  当初は九尾の陰チャクラの事かと思っていましたが、そういう訳ではなさそうだった・・。「クシナの言葉」なのか「誕生日おめでとう」の言葉なのか、父として「守ってやる」ことなのか・・ 
 
 でも、何よりも一番のプレゼントは、やはり短い時間であっても「ナルトと一緒に居たこと」だったんじゃないのかな・・と思います。
 
 
 
(そして、やっぱりプレゼントをくれた人には、ちゃんと伝えたいですよね・・「ありがとう」って。「サンタさん」にも・・)
 
 
 
 
☆そして、今年もここで一緒の時間を過ごしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
 
 
(来年はBORUTOの感想、そして引き続き気まぐれなNARUTOの雑考にお付き合いくださったらうれしいです)。
 
 
 
☆駄文、読んでくださって感謝・・・
 
 
 
 
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(ナルト好きブログ! 2015/12/25)